四半期報告書-第140期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/15 9:04
【資料】
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウィルス感染症(以下、「感染症」とする)第5波による感染者の大幅な増加により、期間を通じて緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発出が継続されるなど、飲食・サービス業を中心に経済活動の中断・自粛の影響を引き続き受けたほか、東南アジアでの感染症拡大に伴う部品生産の停滞や半導体不足等により、自動車を始めとした国内完成品生産の回復の遅れが顕著となりました。
一方、中国を筆頭に世界的な景気回復が続いており、電子部品や生産用機械などの輸出の増加傾向が継続するなど、企業の事業環境も二極化する形となりました。
ステンレス特殊鋼業界におきましては、生産用機械等の設備投資が引き続き堅調に推移したほか、個人消費の回復に伴い需要は緩やかに回復している一方、LMEニッケル相場の上昇や中国の電力制限による資源生産の停滞などによる原材料コストの上昇が収益を圧迫する状況となりました。
当社グループではこのような外部環境に対応し、高機能材の生産性向上やリードタイム短縮に取り組んだ他、原材料価格の上昇に見合ったロールマージンの確保及び徹底したコストダウンを実施した結果、当第2四半期連結累計期間の販売数量は前年同期比21.2%増(高機能材12.4%増、一般材24.5%増)となり、売上高は64,161百万円(前年同期比7,959百万円増)、利益面につきましては営業利益6,623百万円(前年同期比3,669百万円増)、経常利益6,239百万円(前年同期比3,725百万円増)、親会社株主に帰属する四半期純利益5,707百万円(前年同期比4,292百万円増)となりました。なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)の適用により、売上高は2,098百万円減少しております。
当第2四半期連結会計期間末における総資産の額は168,281百万円となり、前連結会計年度末対比7,051百万円増加しております。これは主として棚卸資産の増加(7,250百万円)、売上債権の増加(2,881百万円)、機械装置及び運搬具の増加(2,470百万円)及び現金及び預金の減少(△6,810百万円)によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における負債の額は108,065百万円となり、前連結会計年度末対比1,962百万円増加しております。これは主として短期借入金の増加(3,188百万円)、仕入債務の増加(3,663百万円)及び設備支払手形の減少(△5,220百万円)によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における純資産の額は60,216百万円となり、前連結会計年度末対比5,089百万円増加しております。これにより自己資本比率は35.8%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、主として棚卸資産の増加、税金等調整前四半期純利益の増加及び仕入債務の増加等により1,008百万円の収入(前年同期比5,426百万円の収入減少)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、主として有形及び無形固定資産の取得による支出等により、8,432百万円の支出(前年同期比5,772百万円の支出増加)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、主として短期借入金の増加及び長期借入金の減少等により671百万円の収入(前年同期比5,329百万円の収入増加)となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物残高は、換算差額を含めて7,032百万円となり、前年同期比9,468百万円減少いたしました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、332百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。