有価証券報告書-第116期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 経営成績
2019年度は、主要分野であるダクタイル鋳鉄管については、老朽化の進行に対しての更新が十分とは言えない状況が続いているものの、2018年度に比べると需要はやや増加しております。当社は2018年度の大規模リストラ策実施以降、企業体質の強化に加え、様々な改善活動に邁進してまいりました。その成果が通年で寄与したことに加え、第4四半期のリスクで織り込みましたが、近年高騰が継続していた鋼屑等の原材料価格が安価に推移したことによる好影響もあり、大幅なⅤ字回復を達成致しました。
また、より効率的な水道管老朽化更新を支援することで、将来に向けた事業活動の基盤づくりとしてFRACTA社とのパートナーシップに取り組んでまいりました。進めて参りましたAI管路診断の実証実験においても高精度との評価が得られ、2020年1月から本格的な販売の取り組みを開始いたしました。新商品オセールも好評価を受けております。
当連結会計年度の経営成績は以下のとおりとなっております。
売上高につきましては、2018年11月以降、不退転の決意で進めて参りました販売価格の改善を販売数量確保より優先してきた結果として、販売数量は減少したものの、お客様のご理解により、価格改善については順調に成果を上げてきており、前年同期と比べ6億98百万円(前年同期比5.4%)増加し、135億76百万円となりました。
収益につきましては、前述の販価改善に加え、製造部において昨年度から取り組んで参りました大規模合理化の大幅な進展、また、資産を身の丈に合わせる減損損失計上によりスリム化したことで減価償却費を低減した効果もあり、スクラップ等の原材料価格が安値で推移したことと相まって、前年同期と比べ営業損益は15億69百万円増加し、5億28百万円の営業利益となりました。経常損益につきましても同様に、前年同期と比べ15億88百万円増加し、5億67百万円の経常利益となりました。
親会社株主に帰属する当期純損益につきましては、2018年度に計上した減損損失30億77百万円の影響に加え、繰延税金資産を計上する予定であることから、前年同期と比べ52億35百万円増加し、5億2百万円の利益となりました。
セグメントの経営成績は、以下の通りであります。
ダクタイル鋳鉄関連
当連結会計年度の売上高は、主力である水道用鋳鉄管類において販売数量は減少したものの、お客様のご理解により販売価格の改善に取り組んだ結果、前年同期と比べ7憶68百万円(前年同期比7.0%)増収し、117億22百万円となりました。
セグメント利益(営業利益)につきましては、前述の販価改善に加え、製造部において昨年度から取り組んで参りました大規模合理化の大幅な進展、昨年度実施した減損損失計上よる減価償却費の低減、スクラップ等の原材料価格の安値推移などの結果、前年同期と比べ16億5百万円増益し、3億5百万円となりました。
樹脂管・ガス関連
当連結会計年度の売上高は、子会社のリサイクル事業の減収などにより、前年同期と比べ69百万円(前年同期比3.6%)減収の18億53百万円となり、セグメント利益につきましても、前年同期と比べ57百万円(前年同期比21.0%)減益し、2億15百万円となりました。
当社グループは、2017年9月に向こう3年間を展望した中期計画を策定いたしました。この計画における基本方針は、第2「事業の状況」、1「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(百万円) | 前年同期比(%) |
| ダクタイル鋳鉄関連 | 6,445 | +10.7 |
| 樹脂管・ガス関連 | 796 | △5.6 |
| 合計 | 7,241 | +8.6 |
(注) 1. セグメント間取引はありません。
2. 金額は販売価格を以って計上しております。
3. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
② 受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(百万円) | 前年同期比(%) | 受注残高(百万円) | 前年同期比(%) |
| ダクタイル鋳鉄関連 | 11,944 | +8.8 | 1,702 | +14.9 |
| 樹脂管・ガス関連 | 1,854 | △3.5 | 4 | +24.6 |
| 合計 | 13,798 | +7.0 | 1,706 | +14.9 |
(注) 1. セグメント間取引はありません。
2. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(百万円) | 前年同期比(%) |
| ダクタイル鋳鉄関連 | 11,722 | +7.0 |
| 樹脂管・ガス関連 | 1,853 | △3.6 |
| 合計 | 13,576 | +5.4 |
(注) 1. セグメント間取引については、相殺消去しております。
2. 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 販売高(百万円) | 割合(%) | 販売高(百万円) | 割合(%) | |
| 太三機工㈱ | 2,134 | 16.6 | 2,014 | 14.8 |
| 東京瓦斯㈱ | 1,418 | 11.0 | 1,422 | 10.5 |
3. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 財政状態
当連結会計年度末の総資産は、163億19百万円と前連結会計年度末と比べ10億9百万円増加しました。
これは主に流動資産で「現金及び預金」が5億60百万円、「受取手形及び売掛金」が3億88百万円増加したことによるものであります。
負債合計は、87億43百万円と前連結会計年度末と比べ6億78百万円増加しました。
これは主に流動負債の「電子債務」が5億42百万円、固定負債の「退職給付に係る負債」が1億31百万円増加したことによるものであります。
純資産合計は、75億76百万円と前連結会計年度末と比べ3億30百万円増加しました。
これは主に「退職給付に係る調整累計額」が1億69百万円減少したものの、「利益剰余金」が5億2百万円増加したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フロー
当連結会計年度における連結べースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、34億42百万円と前連結会計年度末と比べ5億60百万円(前連結会計年度末比19.5%)の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加は、10億40百万円(前連結会計年度は4億48百万円の増加)となりました。
これは主に、売上債権の増加3億88百万円があったものの、仕入債務の減少5億88百万円、税金等調整前当期純利益5億59百万円、減価償却費2億12百万円が資金の支出を上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は、4億46百万円(前連結会計年度は9億25百万円の減少)となりました。
これは主に有形固定資産の取得による支出3億64百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の減少は、33百万円(前連結会計年度は3億70百万円の増加)となりました。
これは主にリース債務の返済による支出29百万円によるものであります。
当社グループの資金の調達源及び方針につきましては、次のとおりであります。
資金調達方針としましては、借入金のミニマム化と金融コスト低減及び借入金の長期、短期の比率を考慮して、最適調達を心がけております。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。
その他重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。