有価証券報告書-第50期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

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2020/06/29 9:53
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(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度における日本経済は、米中貿易摩擦を背景とした輸出の減少や消費税率引き上げによる消費への悪影響などにより景気感は悪化したものの、建設業界においては、東京五輪関連施設の建設が一服した後も、公共投資や民間建設投資が堅調に推移しました。しかしながら、新型コロナウィルス感染拡大の影響から、国内外経済ともに先行き不透明な状況になっております。
このような状況のなか、当社は、国内に深刻な被害をもたらした台風にも十分に耐えたことで、激化する自然災害への性能が実証された既存製品をはじめとして、地球環境保全に貢献できる太陽光発電屋根や、元旦内樋などの意匠性の高いオリジナル製品の販売など、高性能・高品質屋根の普及に取り組むことで拡販に努めてまいりました。
当事業年度の経営成績につきましては、積極的な販売促進策や営業活動の結果、受注が増加し、売上高、利益ともに当初予測を上回る結果となりました。売上高は13,661百万円(前年同期比18.4%増)となり、その内訳は製品売上高が7,413百万円(前年同期比13.1%増)、完成工事高が6,248百万円(前年同期比25.4%増)となりました。
損益面におきましては、営業利益は469百万円(前年同期は340百万円)、経常利益は463百万円(前年同期は317百万円)となりました。その結果、当期純利益は358百万円(前年同期は607百万円)となりました。
財政状態につきましては、当事業年度末における総資産は、前事業年度に比べ1,293百万円増加し、9,943百万円となりました。その主な要因は、現金及び預金が307百万円、売上債権が553百万円、大型工事物件の仕掛などにより未成工事支出金325百万円、社内新基幹システム構築に伴うソフトウェア仮勘定230百万円それぞれ増加した一方、株価下落により投資有価証券が167百万円減少したことなどによるものです。
負債合計は、前事業年度末に比べ1,082百万円増加し、5,866百万円となりました。その主な要因は、支払手形・電子記録債務が238百万円、借入金が109百万円、未払法人税等が98百万円、大型工事案件等の未成工事受入金が514百万円、新基幹システム構築による設備関係支払手形が156百万円それぞれ増加した一方、工事未払金が83百万円減少したことなどによるものです。
純資産合計は、利益を確保した結果、前事業年度に比べ211百万円増加して4,077百万円となり、自己資本比率は41.0%になりました。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末に比べ307百万円増加し663百万円となりました。その資金の増減内容については、主に以下の要因によるものであります。
営業活動によるキャッシュ・フローについては、税引前当期純利益468百万円、翌期完成予定の大規模改修工事に伴う未成工事受入金の増加514百万円、仕入債務の増加123百万円などが資金にプラスとなる一方、売上債権の増加547百万円、未成工事支出金等によるたな卸資産の増加316百万円などが資金にマイナスとなった結果、営業活動によるキャッシュ・フローは490百万円(前事業年度末は△10百万円)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローについては、有形固定資産の取得による支出が154百万円、無形固定資産の取得(ソフトウエア仮勘定)による支出が107百万円などにより、投資活動によるキャッシュ・フローは△261百万円(前事業年度末は543百万円)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローについては、長短借入金の純増加により109百万円、配当金の支払いが30百万円あり、財務活動によるキャッッシュ・フローは78百万円(前事業年度末は△495百万円)となりました。
③生産、受注及び販売の実績
(a) 生産実績
品目生産高(千円)前年同期比(%)
金属屋根事業
製品
金属横葺屋根製品1,454,908△0.2
金属縦葺屋根製品2,844,71818.7
その他屋根製品1,137,32119.1
その他製品2,470,82136.2
7,907,77019.4
請負工事(2,456,351)
6,223,883
(17.7)
19.8

(注) 1.金額は販売価格によっております。
2.製品の生産実績には、請負工事に使用された当社製品の生産実績を含んでおります。
3.請負工事の( )内は内数で、請負工事に使用された当社製品の使用高を販売価格で表示しており、一部仕入製品を含んでおります。
(b) 製品仕入実績
品目仕入高(千円)前年同期比(%)
金属屋根事業
金属横葺屋根製品29,184△40.0
金属縦葺屋根製品111,31340.6
その他屋根製品181,078△11.4
その他製品1,723,809△3.9
合計2,045,386△3.8

(注) 1.金額は仕入価格によっております。
2.上記は屋根・壁等の施工時に使用される当社付属製品(バックアップ材、野地材、軒先唐草等)の一部であります。
3.製品仕入実績には、請負工事に使用された製品を一部含んでおります。
(c) 受注実績
品目受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)
金属屋根事業
製品
金属横葺屋根製品1,114,7992.141,818△35.4
金属縦葺屋根製品2,234,48121.1164,857163.1
その他屋根製品1,106,64827.0116,216209.2
その他製品3,188,29414.0171,42774.5
小計7,644,22415.7494,31987.8
請負工事5,547,838△5.72,829,116△19.8
合計13,192,0635,63,323,435△12.3

(注) 金額は販売価格によっております。
(d) 販売実績
品目販売高(千円)前年同期比(%)
金属屋根事業
製品
金属横葺屋根製品1,137,7448.4
金属縦葺屋根製品2,132,27317.5
その他屋根製品1,028,01214.9
その他製品3,115,08311.4
小計7,413,11313.1
請負工事6,248,58525.4
合計13,661,69818.4

(注) 1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(e) 主要請負工事名
最近2事業年度の完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。
ア.前事業年度請負金額100百万円以上の主なもの
株式会社大林組オリンピックアクアティクスセンター(東京都江東区)
亀谷建設株式会社ふたば未来学園体育施設(福島県双葉郡広野町)
株式会社竹中工務店愛知県大規模展示場(愛知県常滑市)
清水建設株式会社水戸市東町運動公園新体育館(茨城県水戸市)
西松建設株式会社沖縄科学技術大学院大学(沖縄県国頭郡恩納村)
大鉄工業株式会社富山高架駅部(富山県富山市)
清水建設株式会社中央工学校(東京都北区)
株式会社角藤魚沼醸造株式会社水の郷工場(新潟県魚沼市)

イ.当事業年度請負金額100百万円以上の主なもの
有限会社ケント(仮称)崇教真光高山多目的施設(岐阜県高山市)
大成建設株式会社四日市中央緑地新体育館(三重県四日市市)
大成建設株式会社EPRプロジェクト(東京都世田谷区)
株式会社松村組京都市美術館(京都府京都市)
清水建設株式会社片瀬江ノ島駅(神奈川県藤沢市)
株式会社竹中工務店九州産業大学60周年記念アリーナ(仮称)(福岡県福岡市)
西松建設株式会社沖縄科学技術大学院大学(沖縄県国頭郡恩納村)
株木建設株式会社牛久市立ひたち野うしく中学校(茨城県牛久市)
大成建設株式会社東京国際空港第2ターミナル(東京都大田区)
小野建株式会社小野建株式会社南福岡営業所(福岡県八女郡広川町)

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたり重要となる会計方針につきましては、「第一部 第5 経理の状況」に記載しております。また、この財務諸表の作成にあたり、経営者より一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があります。これらの見積りについては、継続して検証し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらとは異なることがあります。財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、特に重要なものについては、「第一部 第5 経理の状況(追加情報)」に記載しております。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当事業年度における経営成績は、オリンピック物件が一服した後も全国的に公共及び民間の新築工事や改修工事の引き合いが堅調であり、売上計画に織込んでいた大型物件だけでなく、単年度で完工する案件を多数受注することができました。また、近年販売促進を強化しております元旦内樋をはじめとした一般住宅向けの新製品の販売もご好評いただいた結果、当初売上高予想12,700百万円に対し、売上高13,661百万円となりました。全事業年度より工期がずれ込んでおりました数件の大型物件も無事完工を迎えたこともあり、製品売上高が前事業年度と比較して13.1%上昇の7,413百万円、完成工事高が前事業年度と比較して25.4%上昇の6,248百万円となり、売上高合計で前事業年度より18.4%上昇いたしました。
製品・工事を合わせた売上原価率は主に施工職人不足による人工代の上昇から前事業年度71.7%から当事業年度72.3%と上昇傾向にありますが、売上高上昇による効果で当初営業利益予想400百万円に対し実績値469百万円、当初経常利益予想380百万円に対し実績値463百万円と上回ることができました。
新型コロナウイルス感染症の拡大による事業への影響は、提出日現在では影響は軽微でありますが、先進国の経済成長率がマイナスと予想されるなど設備投資の停滞が予想されます。決算日後1年程度は業績に影響が及ぶものと予想し、令和3年3月期は工事案件受注の減少や工事進捗の遅れなどによる営業収益減少を見込んでおり、業績見通しにつきましては、売上高12,000百万円(前年同期比12.1%減)、営業利益169百万円(同63.7%減)、経常利益150百万円 (同67.6%減)、当期純利益107百万円(同70.1%減)と予想しております。
なお、当該見積りは現時点で入手可能な情報等を踏まえたものであり不確実性は高く、新型コロナウイルス感染症の収束時期やその他の状況の経過により影響が変化した場合には、上記の見積りの結果に影響し、翌期以降の財政状態、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 資本の財源及び資金の流動性
当社の資金需要のうち主なものは、材料・製品の仕入、人件費、地代家賃等の販売費及び一般管理費の営業費用であります。また、設備投資にかかる資金需要の主なものは、工場生産設備等の有形固定資産の取得であります。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本とし、長期運転資金は金融機関からの長期借入を基本としております。
キャッシュ・フロー関連指標の推移は以下のとおりであります。
平成28年3月期平成29年3月期平成30年3月期平成31年3月期令和2年3月期
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)5.86.12.5-2.1
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)6.76.819.3-22.4

キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・ガバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注) 1.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。
2.有利子負債は貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。
3.平成31年3月期の「キャッシュ・フロー対有利子負債比率」及び「インタレスト・カバレッジ・レシオ」については、営業キャッシュ・フローがマイナスであるため記載しておりません。

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