有価証券報告書-第69期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 13:43
【資料】
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【項目】
145項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績報告
概要
当連結会計年度の事業環境は、OA機器、スマートフォン、家電、自動車、PC、ハードディスク駆動装置(HDD)等、全般的に好調に推移しました。その中で、機械加工品事業は、ボールベアリング、ロッドエンド、ピボットアッセンブリーで需要が伸び好調に推移しました。電子機器事業も、液晶用バックライトは、技術と供給力に優位性を持つ当社製品の需要が急拡大し、売上、利益ともに大幅に増加しました。HDD用スピンドルモーター及び情報モーター等の売上も増加し、業績の改善が進みました。当連結会計年度の業績は、売上高は前連結会計年度に比べ34.8%増収の500,676百万円となりました。営業利益は86.7%増益の60,101百万円、経常利益は114.3%増益の60,140百万円、当期純利益は91.0%増益の39,887百万円となりました。
機械加工品事業
主力製品であるボールベアリングは、主要市場からの需要が高まり、中でも自動車向けは省エネや快適性、安全性のための需要増で販売が大きく増加するなど、売上、利益ともに増加しました。ロッドエンドベアリングは、民間航空機向けを中心に売上が増加し堅調に推移しました。ピボットアッセンブリーは、HDD市場が横這いで推移する中で、主としてデータセンター向け等のハイエンド製品の需要が堅調であったことにより売上、利益ともに増加しました。これらの結果、売上高は前連結会計年度に比べ10.7%増収の154,986百万円となり、営業利益は18.4%増益の39,713百万円となりました。
電子機器事業
液晶用バックライトは、ハイエンドスマートフォン市場が拡大する中で、技術と供給力に優位性を持つ当社製品の需要が急拡大し、売上、利益ともに前連結会計年度に比べ大幅に増加しました。計測機器も顧客層の拡大に努める中で売上、利益は堅調に推移し、複合製品も売上が伸び収益も改善しました。HDD用スピンドルモーター及び情報モーター等の売上も増加しました。特に情報モーターは、OA向け及び自動車向け等の販売が伸びる中で、品質と生産効率の向上に加え、一部製品のカンボジア工場への生産移管に合わせた原価低減対策も進み、売上、利益ともに増加しました。これらの結果、売上高は前連結会計年度に比べ49.2%増収の343,842百万円となり、営業利益は210.2%増益の29,720百万円となりました。
その他の事業
金型及び内製部品が主な製品であります。当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ85.5%増収の1,848百万円となり、営業利益は0.8%減益の859百万円となりました。
販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ6,414百万円増加し、59,989百万円となりました。売上高比率では12.0%で前連結会計年度に比べ2.4%改善しました。
営業外損益
営業外損益は、前連結会計年度の4,134百万円の費用(純額)に対して4,173百万円改善し39百万円の収益(純額)となりました。
特別損益
特別損失の主なものは、退職給付制度終了損3,115百万円、独占禁止法関連損失2,137百万円、関係会社株式売却損1,261百万円、事業構造改革損失1,111百万円であります。
(2)流動性及び資金の源泉
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は36,137百万円と、前連結会計年度末に比べ7,106百万円増加しました。
当連結会計年度の各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ21.7%増加の59,864百万円の収入となりました。収入の主なものは、税金等調整前当期純利益51,773百万円、減価償却費28,775百万円及び仕入債務の増加23,978百万円、支出の主なものは、売上債権の増加24,322百万円及びたな卸資産の増加18,430百万円であります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ41.5%増加の35,326百万円の支出となりました。支出の主なものは、有形固定資産の取得による支出34,979百万円、無形固定資産の取得による支出2,577百万円及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出2,219百万円であります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ22.2%減少の19,627百万円の支出となりました。支出の主なものは、長短借入金の返済(純額)15,757百万円及び配当金の支払額4,109百万円であります。