四半期報告書-第119期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)

【提出】
2022/11/14 9:07
【資料】
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【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、欧米に続いてアジアでも新型コロナウイルス感染症による行動制限が徐々に緩和され、経済活動の正常化が進展しました。一方で、ウクライナ情勢の長期化による資源価格の高止まりやロシア産天然ガスの供給不安、中国のゼロコロナ政策の継続に起因するサプライチェーンの混乱等により歴史的な高インフレが発生し、インフレ抑制に向けた主要国の利上げによる設備投資意欲の減退懸念も含め、景気後退懸念が強まっており、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループの主力となるポンプ事業を取り巻く環境は、主要顧客である化学業界において、原材料価格の高騰やサプライチェーンの逼迫等による影響を受けてはいるものの、設備投資が底堅く続いていることから、堅調に推移しております。一方で、電子部品事業においては、半導体等の部品不足は徐々に回復傾向にあるものの、自動車の減産等の影響は続いており、未だ先行き不透明な状況であります。
このような経済情勢の中、当第2四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
①財政状態
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は31,339百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,239百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が1,277百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が1,071百万円増加したことによるものであります。固定資産は10,890百万円となり、前連結会計年度末に比べ10百万円減少いたしました。
この結果、総資産は、42,230百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,229百万円増加いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は8,190百万円となり、前連結会計年度末に比べ822百万円増加いたしました。これは主に未払法人税等が367百万円増加したことによるものであります。固定負債は1,584百万円となり、前連結会計年度末に比べ242百万円増加いたしました。
この結果、負債合計は、9,775百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,065百万円増加いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は32,454百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,163百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が1,286百万円、為替換算調整勘定が1,387百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は76.0%(前連結会計年度末は77.0%)となりました。
②経営成績
当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高は、12,909百万円(前年同期比26.8%増)となりました。利益面につきましては、主にポンプ事業の売上増加や利益率改善、為替影響等により、営業利益は2,288百万円(同115.3%増)、為替差益356百万円発生等により、経常利益は2,774百万円(同124.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,894百万円(同136.0%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(ポンプ事業)
ポンプ事業は、特に中国市場を中心としたアジア市場において、ケミカル機器キャンドモータポンプ等が増加したことにより、堅調に推移いたしました。
その結果、売上高は11,985百万円(前年同期比30.7%増)、連結売上高に占める割合は92.9%となりました。また、営業利益は、売上高の増加や利益率の改善、為替影響等により2,248百万円(同119.1%増)となりました。
(電子部品事業)
電子部品事業は、売上高は805百万円(前年同期比5.7%増)、連結売上高に占める割合は6.2%となりました。
また、営業利益は、売上高の増加及び粗利率の改善等により、27百万円(前年同期比625.6%増)となりました。
(その他)
その他は、売上高は118百万円(前年同期比52.2%減)、連結売上高に占める割合は0.9%となりました。
また、営業利益は、売上高の減少等により12百万円(同63.0%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、投資活動によるキャッシュ・フロー249百万円及び財務活動によるキャッシュ・フロー1,253百万円の資金支出があったものの、営業活動によるキャッシュ・フロー1,539百万円の資金獲得により、前連結会計年度末に比べ1,086百万円増加し、14,059百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は、1,539百万円(前年同四半期は2,388百万円の獲得)となりました。これは、主として税金等調整前四半期純利益2,774百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動に使用した資金は、249百万円(前年同四半期は439百万円の使用)となりました。これは、主として有形固定資産の取得による支出135百万円及び定期預金の預入による支出109百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は、1,253百万円(前年同四半期は1,069百万円の使用)となりました。これは、主として配当金の支払による支出608百万円及び自己株式の取得による支出559百万円によるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループ(当社及び当社の関係会社)が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループ(当社及び当社の関係会社)が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、330百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。