四半期報告書-第39期第1四半期(平成31年1月1日-平成31年3月31日)

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2019/05/15 9:37
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(1)経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間(2019年1月1日~2019年3月31日)におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善が続き、緩やかに回復しました。一方、海外においては米中の貿易摩擦問題や英国のEU離脱問題等による世界経済への影響が懸念される等、依然として先行きが不透明な状況が続いております。
当社グループでは、2016年度を初年度とする5ヶ年の中期経営計画を策定し取り組んでおりますが、業績が当初の計画から大きくかい離する見通しとなったため、最終年度の業績計画や取り組み内容を見直し、2018年8月8日に「中期経営計画(2016年度~2020年度)の見直しに関するお知らせ」を公表いたしました。具体的には、最終年度までを新たな成長ステージに向けた転換期と位置付け、事業ポートフォリオの転換と事業運営力の強化に注力し、「成長分野の拡大」、「サイン市場向けプリンターの下げ止め」、「収益性の改善」を重点課題として取り組んでまいります。なかでも「成長分野の拡大」においては、注力分野を見直して「DP(デジタルプリンティング)事業」、「COTO(コト)事業」、「DGSHAPE(ディージーシェイプ)事業」の3事業へと再設定し、事業運営を開始しました。注力分野と経営資源の配分をより一層明確にし、市場の変化を的確に捉えた迅速な意思決定によりスピード感あふれる事業運営で、成長分野の拡大と新たな市場の創造に取り組んでおります。
当第1四半期は、成長分野と位置付けているデンタル(歯科医療)市場とリテイル(小売業)市場の拡大に注力しました。デンタル市場では、歯科技工所に加えて歯科医院もターゲットに入れ、グローバル No.1メーカーを目指して販売代理店の拡充やCAD/CAMソフトウェアベンダーとの協業によるソリューション提案等、地域展開の加速とシェア拡大に向けた活動に取り組みました。リテイル市場では、小規模工場でのノベルティやオリジナルグッズ製作用途に加え、小売店の店頭でスマートフォンケースや家電製品等へ加飾するサービス用途に向けて、UVプリンターの提案を進めております。これらリテイル市場の開拓により、店頭でサービスを提供する小売業やサービス業等の業種には多様なパーソナライズグッズの製作ニーズがあると見えてきたことから、前期にはCOTO事業を立ち上げました。昨年12月には、当社プリンターや各種工作機器等の製品と接続し、店頭でお客様好みのオリジナルグッズを製作するビジネスをトータルでサポートするソフトウェア「cotodesign(コトデザイン)」を発表しました。設置場所を選ばないコンパクトサイズで、多様なオリジナルグッズをオンデマンドに製作できる当社の製品ラインナップの強みを活かし、お客様自身が作成したデザインを店頭でプリントするサービスで、商品に付加価値を与え、お客様に魅力的な購買体験を提供するリテイル市場での新しいビジネスとして提案してまいります。
一方、これまでの主力市場であるサイン市場では、競争が厳しい成熟した状況に対応するため、最新技術により表現力と信頼性を高めた新製品を投入しました。加えて、新たなデジタルプリンティング市場を開拓するため、地域パートナーとの協業(Co-Creation)によりサインの周辺市場の開拓に繋がる製品開発に取り組みました。
これらの取り組みの結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、デンタル市場の拡大により工作機器の売上が前年同期を上回ったものの、サイン市場向けを中心としたプリンターの売上が減少し、売上高は前年同期比4.4%減の98億87百万円となりました。売上原価率は前年同期に比べ0.8ポイント改善し、販売費及び一般管理費は、主に人件費が減少したことで前年同期を下回りました。これにより、営業利益は前年同期比7.9%増の8億20百万円となり、経常利益は前年同期比26.7%増の7億94百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期にソフトウェア資産の除却等の固定資産除売却損による特別損失を計上したことにより、前年同期比63.6%増の5億87百万円となりました。
なお、当第1四半期連結累計期間における主要通貨の為替レート(2019年1月~2019年3月の平均レート)は、110.21円/米ドル(前年同期108.30円)、125.19円/ユーロ(前年同期133.25円)でした。
当社及び連結子会社の事業は、コンピュータ周辺機器の製造販売であり、区別すべき事業セグメントが存在しないため、単一セグメントとなっております。なお、品目別の売上高は、以下の通りであります。
品目別売上高
品目前第1四半期連結累計期間当第1四半期連結累計期間増減額
(百万円)
構成比増減
(%)
前年同期比
(%)
金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)
プリンター3,48833.73,12631.6△362△2.189.6
プロッタ3553.52842.9△70△0.680.0
工作機器1,30212.61,32613.4240.8101.9
サプライ3,28231.73,26433.0△171.399.5
その他1,91518.51,88519.1△290.698.4
合計10,344100.09,887100.0△456-95.6

[プリンター]
サイン市場では、市場の成熟化に加えて大手メーカーの参入により競争が激化している状況に対応すべく、製品競争力を強化して同市場での顧客の維持に努める一方、地域パートナーとの協業(Co-Creation)により特定用途のニーズを満たす製品を開発し、新たなデジタルプリンティング市場の開拓に取り組んでおります。2019年3月には、新色のオレンジを含む新開発のTR2インクを採用したサイン市場向け低溶剤プリンターTrueVIS (トゥルービズ)「VG2シリーズ」を発表しました。新インクの特性や色域を最大限に発揮させるための機能拡充と共に、機構設計等を一から見直すことで印刷とカッティング品質の向上を図りました。快適な操作性と信頼性を備え、当社史上最高の表現力を実現したVG2シリーズは、サイン市場における主力機種として市場の活性化と既存顧客の買い替え需要の喚起を図ってまいります。リテイル市場では、小規模工場でのノベルティやオリジナルグッズ製作用途に加え、小売店の店頭でスマートフォンケースや家電製品等へ加飾するサービス用途に向けて、UVプリンターの提案を進めております。2019年3月には、小型UVプリンターVersaUV(バーサユーブイ)「LEF2-200」を発表しました。多様な材料にオンデマンドで付加価値の高い特殊印刷を実現することに加え、操作性や信頼性を高める機能を搭載しており、小規模工場でノベルティ等のオリジナルグッズ製作を行う顧客のビジネスに貢献します。
また、2019年1月には当社初のガーメントプリンターVersaSTUDIO(バーサスタジオ)「BT-12」を発表しました。A4サイズの卓上型プリンターで、Tシャツやポロシャツ、トートバッグ等の綿素材へ写真やイラストを直接印刷してオリジナルグッズが製作できます。昨年12月に発表した別売のデザイン&プリントマネジメントソフトウェア「cotodesign(コトデザイン)」と接続することで、小売店舗におけるデザインデータの作成・注文から商品への印刷、販売までのオペレーションをトータルにサポートします。これにより、ショッピングモールやキオスク、アパレルショップといった商業施設でも、手軽に店頭でのオリジナルプリントサービスが導入いただけます。お客様へ新たなサービスを提供したい、他店との差別化を図りたい、とお考えの小売店舗へ最適なソリューションとして提案してまいります。
当第1四半期は、サイン市場向けプリンターの販売が伸び悩んだことに加え、リテイル市場向けを含むUVプリンターの販売が低調に推移しました。
これらの結果、売上高は31億26百万円(前年同期比89.6%)となりました。
[プロッタ]
サイン市場向けの大型カッティングマシンの販売が減少し、プロッタの売上高は2億84百万円(前年同期比80.0%)となりました。
[工作機器]
3D事業を担うDGSHAPE株式会社は、製造業や彫刻業、教育機関等の3Dものづくり市場を基盤に、成長分野のデンタル市場ではグローバル No.1 メーカーを目指して地域展開とシェア拡大に取り組んでおります。デンタル市場では、2019年3月にドイツで開催された世界最大のデンタル展示会「IDS2019」に出展し、前期に投入したデンタル加工機の新製品を中心に最新のデンタルソリューションを提案する等、セールスプロモーション活動に注力しました。また、販売代理店の拡充や販売代理店に対する修理・メンテナンスサービスのトレーニングを積極的に実施する等、顧客が安心して製品を購入していただけるサービスサポートの充実にも取り組んでおります。3Dものづくり市場では、当期の1月にDGSHAPE株式会社としては初の小型彫刻機「DE-3」を発表しました。既存モデルの基本構造をベースに、インターフェース、ソフトウエアを見直し、新規導入の顧客にもすぐに使えるユーザビリティを実現しました。ネームプレート等の銘板や工業製品の操作パネルの製作、ノベルティグッズの名入れ等、多様な彫刻ニーズに対応しております。既存顧客の買い替え需要はもとより、彫刻のニーズがある全ての業界に向けて提案してまいります。
これらの結果、工作機器の売上高は13億26百万円(前年同期比101.9%)となりました。
[サプライ]
UVプリンターやテキスタイル用プリンターのインクの販売が増加しましたが、サイン市場向けプリンターのインクの販売が前年同期を下回ったことで、サプライの売上高は前年同期並みの32億64百万円(前年同期比99.5%)となりました。
[その他]
保守やサービスパーツ等、その他の売上高は前年同期並みの18億85百万円(前年同期比98.4%)となりました。
地域別の売上高は、以下の通りであります。
地域別売上高
地域前第1四半期連結累計期間当第1四半期連結累計期間増減額
(百万円)
構成比増減
(%)
前年同期比
(%)
金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)
日本1,13310.91,20812.2741.3106.6
北米2,75826.72,56325.9△195△0.792.9
欧州4,16440.33,87939.2△285△1.093.1
アジア7867.68058.2180.5102.3
その他1,50014.51,43114.5△690.095.4
合計10,344100.09,887100.0△456-95.6

[日 本]
工作機器では、デンタル市場において、オートチェンジャー機能を搭載したデンタル加工機「DWX-52DCi」の販売が好調に推移したものの、前年同期には「DWX-52D」「DWX-52DCi」と主力製品を投入した新製品効果があったことから、デンタル市場の販売は前年同期を下回りました。一方で、プリンターでは、サイン市場向けプリンター及びパッケージ試作用途において印刷幅30インチから54インチのUVプリンターの販売が増加したことで、前年同期を上回りました。
これらの結果、日本の売上高は12億8百万円(前年同期比106.6%)となりました。
[北 米]
プリンターでは、サイン市場向けプリンターの販売が前年同期並みだったものの、サイン市場向け及びリテイル市場向けUVプリンターの販売が減少しました。また、工作機器の販売は、デンタル市場において、当期の3月にドイツで開催された世界最大のデンタル展示会「IDS2019」を前にした買い控え等の影響により、前年同期を下回りました。
これらの結果、北米の売上高は25億63百万円(前年同期比92.9%)となりました。
[欧 州]
工作機器では、デンタル市場において、世界最大のデンタル展示会「IDS2019」の開催を前に、商談の停滞や買い控えが見られました。しかし、これまで開拓した新規販売網による拡販を推進し、前年同期と比べて売上高が増加しました。プリンターでは、サイン市場向け低溶剤プリンターと、パネルボードや展示什器等の大判板材への印刷に対応するサイン市場向けのUVプリンターの販売が減少しました。
これらの結果、欧州の売上高は38億79百万円(前年同期比93.1%)となりました。
[アジア]
中国では、サイン市場向けプリンターの販売が大幅に減少しました。一方で、韓国ではデンタル加工機の販売が増加し、ASEAN地域では、サイン市場向けのプリンターとサービスパーツの販売が増加しました。
これらの結果、アジアの売上高は8億5百万円(前年同期比102.3%)となりました。
[その他]
オーストラリアでは、リテイル市場向けUVプリンターの販売が減少しましたが、サイン市場向けプリンターとデンタル加工機の販売が増加しました。ブラジルでは、サイン市場向けプリンターの低価格エントリーモデルの販売が増加しましたが、サービスパーツの販売が低調でした。
これらの結果、為替の円高の影響もあり、その他地域の売上高は14億31百万円(前年同期比95.4%)となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期末の総資産は、前連結会計年度末と比べ7億35百万円増加し、374億45百万円(前連結会計年度末比102.0%)となりました。流動資産では、受取手形及び売掛金が1億83百万円、未収入金等のその他が4億90百万円それぞれ減少した一方で、棚卸資産が7億1百万円増加いたしました。固定資産では、IFRS第16号を適用したことにより使用権資産が7億56百万円増加いたしました。
当第1四半期末の負債は、7億42百万円増加し、132億71百万円(前連結会計年度末比105.9%)となりました。流動負債では、賞与引当金が2億42百万円、未払金等のその他が1億55百万円それぞれ増加したことに加え、IFRS第16号を適用したことによりリース債務が3億4百万円増加いたしました。固定負債では、長期借入金が3億60百万円減少した一方で、IFRS第16号を適用したことにより長期リース債務が4億68百万円増加いたしました。
当第1四半期末の純資産は、7百万円減少し、241億74百万円(前連結会計年度末比100.0%)となりました。前連結会計年度末に対し、円高の影響等により、為替換算調整勘定が28百万円の減少となりました。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(3)経営方針、経営環境及び対処すべき課題等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等について、重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当社グループにおける研究開発活動は当社及び連結子会社のDGSHAPE株式会社で行っており、当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は9億3百万円であります。
(5)従業員数
当第1四半期連結累計期間において、連結会社及び当社の従業員数に著しい増減はありません。
(6)生産、受注及び販売の実績
当社はセル生産方式によるフレキシブルな生産体制をとっており、生産状況は比較的変動いたします。因みに当第1四半期連結累計期間における生産実績は以下の通りであります。なお、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
生産実績
品目当第1四半期連結累計期間(千円)前年同期比(%)
プリンター2,132,04298.4
プロッタ221,61392.2
工作機器562,64384.6
サプライ1,501,430118.4
合計4,417,730101.8

(注)生産金額は当社の標準販売価格によっております。
(7)主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、主要な設備に著しい変動はありません。

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