四半期報告書-第39期第3四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)

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2019/11/11 9:20
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(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間(2019年1月1日~2019年9月30日)におけるわが国経済は、輸出を中心に弱さが続いているものの、雇用や所得環境の改善が続き、景気は緩やかに回復いたしました。海外においては、米中の貿易摩擦問題による世界経済への影響が懸念され、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループでは、2016年度を初年度とする5ヶ年の中期経営計画を策定し取り組んでおりますが、業績が当初の計画から大きくかい離する見通しとなったため、最終年度の業績計画や取り組み内容を見直し、2018年8月8日に「中期経営計画(2016年度~2020年度)の見直しに関するお知らせ」を公表いたしました。具体的には、最終年度までを新たな成長ステージに向けた転換期と位置付け、事業ポートフォリオの転換と事業運営力の強化に注力し、「成長分野の拡大」、「サイン市場向けプリンターの下げ止め」、「収益性の改善」を重点課題として取り組んでおります。なかでも「成長分野の拡大」においては、注力分野を見直して「DP(デジタルプリンティング)事業」、「COTO(コト)事業」、「DGSHAPE(ディージーシェイプ)事業」の3事業へと再設定し、事業運営を開始いたしました。注力分野と経営資源の配分をより一層明確にし、市場の変化を的確に捉えた迅速な意思決定によりスピード感あふれる事業運営で、成長分野の拡大と新たな市場の創造に取り組んでおります。
当第3四半期は、成長分野と位置付けているデンタル(歯科医療)市場とリテイル(小売業)市場の拡大に加え、サイン市場の活性化に取り組みました。デンタル市場では、歯科技工所に加えて歯科医院もターゲットに入れ、グローバルNo.1メーカーを目指して販売代理店の拡充やCAD/CAMソフトウェアベンダーとの協業によるソリューション提案等、地域展開の加速とシェア拡大に向けた活動に取り組みました。リテイル市場では、UVプリンターの新製品の投入と新たにレーザー加工機をラインナップに加え、小売店舗の店頭でスマートフォンケースや家電製品等へ加飾するサービス用途に向けて、顧客のビジネスを拡大するソリューションの提案を進めております。個々人の興味や関心、イベントに合わせて商品を最適化するパーソナライズへのニーズにフォーカスするCOTO事業では、小売業に向けて店頭でのパーソナライズグッズ製作や加飾サービスの提案活動に注力しました。コンパクトサイズでオンデマンドに製作できる当社のデスクトップ製品ラインナップの強みを活かし、店舗の店頭やイベント会場でお客様自身が作成したデザインがカタチになる楽しさや喜びを体験していただく等、お客様に魅力的な購買体験を提供する新しいビジネスを提案しております。
一方、これまでの主力市場であるサイン市場では、競争が厳しい成熟した状況に対応するため、最新技術により表現力と信頼性をさらに高めた新製品を投入しました。加えて、新たなデジタルプリンティング市場を開拓するため、地域パートナーとの協業(Co-Creation)によりサインの周辺市場の開拓に繋がる製品開発に取り組みました。
当第3四半期連結累計期間の経営成績は、為替の円高によるマイナス影響があったこともあり、売上高は前年同期比4.2%減の298億85百万円となりました。売上原価率は前年同期から0.7ポイント上昇し、販売費及び一般管理費は、主に人件費が減少したことで前年同期を下回りました。これにより、営業利益は前年同期比18.6%減の23億16百万円となり、経常利益は前年同期比19.1%減の21億89百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、法人税等調整額の減少や、前年同期にソフトウェア資産の除却等の固定資産除売却損による特別損失を計上したことにより、前年同期比10.1%減の16億48百万円に留まりました。
なお、当第3四半期連結累計期間における主要通貨の為替レート(2019年1月~2019年9月の平均レート)は、109.16円/米ドル(前年同期109.62円)、122.69円/ユーロ(前年同期131.00円)でした。
当社及び連結子会社の事業は、コンピュータ周辺機器の製造販売であり、区別すべき事業セグメントが存在しないため、単一セグメントとなっております。なお、品目別の売上高は、以下の通りであります。
品目別売上高
品目前第3四半期連結累計期間当第3四半期連結累計期間増減額
(百万円)
構成比増減
(%)
前年同期比
(%)
金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)
プリンター10,33933.19,54531.9△794△1.292.3
プロッタ9983.28202.8△177△0.582.2
工作機器3,95212.74,02713.5750.8101.9
サプライ10,18332.610,01633.5△1670.998.4
その他5,73418.45,47618.3△257△0.195.5
合計31,206100.029,885100.0△1,32195.8

[プリンター]
サイン市場では、市場の成熟化に加えて大手メーカーの参入により競争が激化している状況に対応すべく、製品競争力を強化して同市場での顧客の維持に努める一方、地域パートナーとの協業(Co-Creation)により特定用途のニーズを満たす製品を開発し、新たなデジタルプリンティング市場の開拓に取り組んでおります。3月には、新色のオレンジを含む新開発のTR2インクを採用したサイン市場向け低溶剤プリンターTrueVIS(トゥルービズ)「VG2シリーズ」を発表しました。VG2シリーズの広い色域による滑らかな階調表現や優れた色再現性、進化したプリント&カット機能等の特長が、欧米の業界団体から高く評価されました。9月には優れた製品や技術によりデジタル印刷業界の発展に貢献したとして米国SGIA(Specialty Graphic Imaging Association)の2019年「プロダクト・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。当社史上最高の表現力を実現したVG2シリーズで、サイン市場の活性化と既存顧客の買い替え需要の喚起を図ってまいります。リテイル市場では、小規模工場でのノベルティやオリジナルグッズ製作用途や、小売店舗の店頭でスマートフォンケースや家電製品等へ加飾するサービス用途に向けて、UVプリンター等の提案を進めております。3月には、小型UVプリンターVersaUV(バーサユーブイ)「LEF2-200」を、9月には、より生産性の高いモデル「LEF2-300」を発表しました。小規模工場でノベルティ等のオリジナルグッズ製作を行う顧客のプリントビジネスを広げるソリューションとして提案してまいります。
また、1月には当社初のガーメントプリンターVersaSTUDIO(バーサスタジオ)「BT-12」を発表しました。A4サイズの卓上型プリンターで、Tシャツやポロシャツ、トートバッグ等の綿素材へ写真やイラストを直接印刷してオリジナルグッズが製作できます。ソフトウェア「cotodesign(コトデザイン)」と接続することで、手軽に店頭でのオリジナルプリントサービスが始められます。お客様へ新たなサービスを提供したいとお考えの小売店舗への最適なソリューションとして提案してまいります。
さらに9月にはVersaUV「LEC2-300」を発表しました。多様な素材に印刷できるUVインクと自由な輪郭にカットすることが可能なプリント&カット機能により、オンデマンドで小ロットのシール・ラベル印刷やデザイン試作等の製作用途で提案してまいります。
これらの結果、当第3四半期はサイン市場向けプリンターの新製品「VG2シリーズ」を発売した効果があったものの、パネルボードや展示什器等の大判板材への印刷に対応するサイン市場向けUVプリンターと、リテイル市場向けUVプリンターの販売が減少し、プリンターの売上高は95億45百万円(前年同期比92.3%)となりました。
[プロッタ]
9月にはアクリル等の樹脂や木材、革等の切り抜きや彫刻ができる小型レーザー加工機「LV-290/180」を発表いたしました。小型UVプリンターと組み合わせることで、多様な形状でフルカラーのアクリルスタンドやアクセサリーを製作することができます。顧客のプリントビジネスを広げるソリューションとして提案してまいります。
当第3四半期はサイン市場向けの大型カッティングマシンの販売が減少し、プロッタの売上高は8億20百万円(前年同期比82.2%)となりました。
[工作機器]
3D事業を担うDGSHAPE株式会社は、製造業や彫刻業、教育機関等の3Dものづくり市場を基盤に、成長分野のデンタル市場ではグローバルNo.1メーカーを目指して地域展開とシェア拡大に取り組んでおります。
デンタル市場では、今年3月にドイツで開催された世界最大のデンタル展示会「IDS2019」をはじめとする世界各地の主要展示会に積極的に出展し、前期に投入したデンタル加工機の新製品を中心に最新のデンタルソリューションを提案する等、セールスプロモーション活動に注力しました。一部地域では展示会を前にした買い控えにより販売の伸び悩みが見られたものの、欧州では、ロシアや東欧で新規販売網の開拓等の成果により販売が増加しました。
3Dものづくり市場では、製造業での試作用途や教育機関等で3次元切削加工機の「MDX-540」と「MDX-50」の導入が進み販売が増加しましたが、彫刻機の販売が減少しました。
これらの結果、工作機器の売上高は40億27百万円(前年同期比101.9%)となりました。
[サプライ]
サイン市場向けプリンターの主力機種であるTrueVIS「VG2シリーズ」「SGシリーズ」の販売台数の増加に伴い、TrueVISインクの販売が堅調に推移しております。しかしながら、既存機種に対応したインクの販売が減少していることにより、サイン市場向けプリンターのインクの販売は前年同期を下回りました。一方で、UVプリンターやテキスタイル用プリンターのインクの販売が増加しましたが、為替の円高の影響もあり、サプライの売上高は100億16百万円(前年同期比98.4%)と前年同期を下回りました。
[その他]
保守やサービスパーツ等、その他の売上高は、54億76百万円(前年同期比95.5%)と前年同期を下回りました。
地域別の売上高は、以下の通りであります。
地域別売上高
地域前第3四半期連結累計期間当第3四半期連結累計期間増減額
(百万円)
構成比増減
(%)
前年同期比
(%)
金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)
日本3,33910.73,61012.12701.4108.1
北米8,93728.78,42228.2△515△0.594.2
欧州11,79837.811,10237.2△695△0.794.1
アジア2,4707.92,4028.0△680.197.2
その他4,66114.94,34714.5△313△0.493.3
合計31,206100.029,885100.0△1,32195.8

[日 本]
プリンターでは、サイン市場向けプリンターの新製品「VG2シリーズ」の販売が好調に推移したことに加え、テキスタイル用プリンターの販売が増加したことにより前年同期を上回りました。工作機器では、デンタル市場において、連続加工を支援するオートツールチェンジャー機能を搭載した高い生産性が特長のデンタル加工機「DWX-52DCi」の販売が大きく増加しました。
これらの結果、日本の売上高は36億10百万円(前年同期比108.1%)となりました。
[北 米]
プリンターでは、サイン市場向けプリンターの新製品「VG2シリーズ」の販売が順調に推移しましたが、パネルボードや展示什器等の大判板材への印刷に対応するサイン市場向けUVプリンターと、リテイル市場向けUVプリンターの販売が減少したことにより、前年同期を下回りました。工作機器では、デンタル市場において、主力機種の販売の伸び悩みがあったことに加え、前年同期は新製品を発売した効果があったことから前年同期を下回りました。
これらの結果、北米の売上高は84億22百万円(前年同期比94.2%)となりました。
[欧 州]
工作機器では、デンタル市場において、今年3月に開催された世界最大のデンタル展示会「IDS2019」への出展をはじめとする各地の展示会へ積極的に出展してセールスプロモーション活動を推進しました。連続加工を支援するオートツールチェンジャー機能を搭載した高い生産性が特長のデンタル加工機「DWX-52DCi」の販売が好調に推移したことに加え、新規販売網の開拓等の成果により前年同期を上回りました。プリンターでは、サイン市場向けプリンターの新製品「VG2シリーズ」の販売が順調に進んだものの、既存機種の販売が減少しました。また、パネルボードや展示什器等の大判板材への印刷に対応するサイン市場向けUVプリンターの販売が減少しました。
これらの結果、ユーロに対する円高の影響もあり、欧州の売上高は111億2百万円(前年同期比94.1%)となりました。
[アジア]
中国では、オリジナルTシャツやグッズを製作する用途で、印刷幅30インチのサイン市場向けプリンターの販売が増加しましたが、デンタル加工機の販売が減少しました。韓国では、サイン市場向けプリンターとデンタル加工機の販売が増加しました。ASEAN地域とインドでは、主にサイン市場向けプリンターの販売が減少しました。
これらの結果、為替の円高の影響もあり、アジアの売上高は24億2百万円(前年同期比97.2%)となりました。
[その他]
オーストラリアでは、サイン市場向けプリンターの新製品の販売が順調に推移しましたが、ブラジルを含む南米地域では、サイン市場向けプリンターの販売が減少しました。
これらの結果、その他地域の売上高は43億47百万円(前年同期比93.3%)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期末の総資産は、前連結会計年度末と比べ10億22百万円増加し、377億32百万円(前連結会計年度末比102.8%)となりました。流動資産では、現金及び預金が6億11百万円、未収入金等のその他が5億77百万円それぞれ減少した一方で、棚卸資産が17億42百万円増加いたしました。固定資産では、償却等によりソフトウエアが1億83百万円減少した一方で、IFRS第16号を適用したことにより使用権資産が6億87百万円増加いたしました。
当第3四半期末の負債は、7億65百万円増加し、132億93百万円(前連結会計年度末比106.1%)となりました。流動負債では、1年内返済予定の長期借入金が7億20百万円、未払法人税等が3億38百万円それぞれ増加したことに加え、IFRS第16号を適用したことによりリース債務が3億19百万円増加いたしました。固定負債では、長期借入金が10億80百万円減少した一方で、IFRS第16号を適用したことにより長期リース債務が3億84百万円増加いたしました。
当第3四半期末の純資産は、2億56百万円増加し、244億39百万円(前連結会計年度末比101.1%)となりました。前連結会計年度末に対し、当期の業績等により利益剰余金が7億49百万円、自己株式の取得等により自己株式が1億55百万円増加した一方で、円高の影響等により為替換算調整勘定が3億79百万円の減少となりました。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(3)経営方針、経営環境及び対処すべき課題等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等について、重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当社グループにおける研究開発活動は当社及び連結子会社のDGSHAPE株式会社で行っており、当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は27億1百万円であります。
(5)従業員数
当第3四半期連結累計期間において、連結会社及び当社の従業員数に著しい増減はありません。
(6)生産、受注及び販売の実績
当社はセル生産方式によるフレキシブルな生産体制をとっており、生産状況は比較的変動いたします。因みに当第3四半期連結累計期間における生産実績は以下の通りであります。なお、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
生産実績
品目当第3四半期連結累計期間(千円)前年同期比(%)
プリンター7,978,88591.3
プロッタ657,00679.4
工作機器1,676,02779.9
サプライ4,070,622102.3
合計14,382,54192.0

(注)生産金額は当社の標準販売価格によっております。
(7)主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備に著しい変動はありません。

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