有価証券報告書-第71期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度におけるわが国経済は緩やかに拡大しているものの、海外経済における不確実性は高く、先行きへの不安も依然残っております。
医療機器業界においては、平成30年度診療報酬は全体としてマイナス改定となり、医療機関には引き続き効果的・効率的で質の高い医療の提供が求められております。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比べ115億9百万円増加し、1,575億18百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末と比べ42億30百万円増加し、442億66百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末と比べ72億79百万円増加し、1,132億52百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、連結売上高は1,288億83百万円(前年同期比5.9%増)となりました。利益につきましては、連結営業利益は123億34百万円(前年同期比2.3%増)、連結経常利益は127億13百万円(前年同期比4.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は93億20百万円(前年同期比6.2%増)となりました。
当連結会計年度のセグメント別売上高は、次のとおりであります。
生体検査装置部門では、連結売上高は392億54百万円(前年同期比6.4%増)となりました。
生体情報モニター部門では、連結売上高は96億64百万円(前年同期比6.4%増)となりました。
治療装置部門では、連結売上高は498億84百万円(前年同期比3.8%増)となりました。
消耗品等部門では、連結売上高は300億79百万円(前年同期比8.5%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物は、次のとおりであります。
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
当連結会計年度において、営業活動によるキャッシュ・フローは前期比21億58百万円増のプラス178億52百万円となりました。
主な内訳は、税金等調整前当期純利益133億15百万円、減価償却費74億59百万円等です。
[投資活動によるキャッシュ・フロー]
当連結会計年度において、投資活動によるキャッシュ・フローは前期比45億25百万円増のマイナス37億80百万円となりました。
主な内訳は、有形固定資産の取得による支出68億87百万円等です。
[財務活動によるキャッシュ・フロー]
当連結会計年度において、財務活動によるキャッシュ・フローは前期比15億48百万円増のマイナス27億56百万円となりました。
主な内訳は、配当金の支払額25億20百万円等です。
以上の結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末残高と比較して113億55百万円増加し433億57百万円となりました。
(参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移
(注) 自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
債務償還年数:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
※各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算定しております。
※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算定しております。
※有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
※利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.受注実績
該当事項はありません。
d.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成され
ています。この連結財務諸表の作成にあたりまして、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施してお
ります。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態
当連結会計年度末の財政状態は総資産が前連結会計年度末と比べて115億9百万円増加し、1,575億18百万円となりました。
これは、有価証券が9億21百万円減少したものの、現金及び預金が90億58百万円増加、受取手形及び売掛金が9億58百万円増加したことなどが主な要因であります。
負債は、前連結会計年度末と比べて42億30百万円増加し、442億66百万円となりました。
これは、賞与引当金が1億34百万円減少したものの、未払法人税等が19億32百万円増加、支払手形及び買掛金が14億76百万円増加したことなどが主な要因であります。
純資産は、前連結会計年度末と比べて72億79百万円増加し、1,132億52百万円となりました。
これは、利益剰余金が67億97百万円増加、その他有価証券評価差額金が3億59百万円増加したことなどが主な要因であります。
この結果、自己資本比率は、71.9%(前連結会計年度末比0.7ポイント減)となりました。
2)経営成績
当社グループの当連結会計年度の連結売上高は1,288億83百万円(前年同期比5.9%増)となりました。
連結営業利益につきましては123億34百万円(前年同期比2.3%増)、連結経常利益は127億13百万円(前年同期比4.2%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は93億20百万円(前年同期比6.2%増)となりました。
3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績については、基盤となる国内事業の強化及びフクダコーリン買収による効果も加わり、売上高は1,288億83百万円(前年同期比5.9%増)となりました。なお売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも過去最高を更新いたしました。
医療業界を取り巻く環境は大きな転換期を迎えておりますが、医療従事者の皆様の負担を軽減し、より効果的・効率的な医療サービスの提供や安全・安心で質の高い医療を実現するため、在宅医療分野等における総合メディカル株式会社や介護分野における芙蓉開発株式会社との事業提携などを推進し、基盤事業の強化に取り組んでおります。
c.資本の財源及び資金の流動性
資金需要
当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、持続的な成長のための投資や各事業に係る運転資金の他、設備投資に要する資金です。
財政政策
当社グループは、運転資金及び設備投資資金などについては内部留保により大部分をまかなっております。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは売上高、営業利益を中期経営計画上の指標として使用しております。各指標に対する目標は次のとおりですが、経営環境の変化に左右されない持続的成長を実現して参ります。
e.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①生体検査装置部門
フクダコーリン㈱が連結の範囲に加わったこと等により売上は伸張しました。
以上の結果、生体検査装置部門の当連結会計年度における売上高は392億54百万円(前年同期比6.4%増)、セグメント利益は25億4百万円(同比1.5%増)となりました。また、生体検査装置部門の資産は、217億90百万円となり、前連結会計年度に比べ7億90百万円増加しました。
②生体情報モニター部門
モニタの売上は伸張しました。
以上の結果、生体情報モニター部門の当連結会計年度における売上高は96億64百万円(前年同期比6.4%増)、セグメント利益は7億65百万円(同比11.3%増)となりました。また、生体情報モニター部門の資産は、67億73百万円となり、前連結会計年度に比べ53百万円減少しました。
③治療装置部門
ペースメーカ関連製品と在宅医療向けレンタル事業の売上は伸張しました。
以上の結果、治療装置部門の当連結会計年度における売上高は498億84百万円(前年同期比3.8%増)、セグメント利益は62億30百万円(同比3.6%増)となりました。また、治療装置部門の資産は、386億9百万円となり、前連結会計年度に比べ4億94百万円増加しました。
④消耗品等部門
消耗品等部門は、記録紙、ディスポーザブル電極や上記各部門の器械装置に使用する消耗品や修理、保守を含みます。
以上の結果、消耗品等部門の当連結会計年度における売上高は300億79百万円(前年同期比8.5%増)、セグメント利益は28億34百万円(同比2.0%減)となりました。また、消耗品等部門の資産は、168億68百万円となり、前連結会計年度に比べ9億43百万円増加しました。
当連結会計年度におけるわが国経済は緩やかに拡大しているものの、海外経済における不確実性は高く、先行きへの不安も依然残っております。
医療機器業界においては、平成30年度診療報酬は全体としてマイナス改定となり、医療機関には引き続き効果的・効率的で質の高い医療の提供が求められております。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態
平成29年3月期 | 平成30年3月期 | 前年比 | |
金額 | 金額 | 増減額 | |
総資産額(百万円) | 146,009 | 157,518 | 11,509 |
負債額(百万円) | 40,036 | 44,266 | 4,230 |
純資産額(百万円) | 105,973 | 113,252 | 7,279 |
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比べ115億9百万円増加し、1,575億18百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末と比べ42億30百万円増加し、442億66百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末と比べ72億79百万円増加し、1,132億52百万円となりました。
b.経営成績
平成29年3月期 | 平成30年3月期 | 前期比 | ||
金額 | 金額 | 増減額 | 増減率(%) | |
売上高(百万円) | 121,747 | 128,883 | 7,136 | 5.9 |
営業利益(百万円) | 12,062 | 12,334 | 272 | 2.3 |
経常利益(百万円) | 12,201 | 12,713 | 512 | 4.2 |
親会社株主に帰属する 当期純利益(百万円) | 8,776 | 9,320 | 543 | 6.2 |
当連結会計年度の経営成績は、連結売上高は1,288億83百万円(前年同期比5.9%増)となりました。利益につきましては、連結営業利益は123億34百万円(前年同期比2.3%増)、連結経常利益は127億13百万円(前年同期比4.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は93億20百万円(前年同期比6.2%増)となりました。
セグメントの名称 | 平成29年3月期 | 平成30年3月期 | 前期比 | |||
金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | 増減額(百万円) | 増減率(%) | |
生体検査装置部門 | 36,881 | 30.3 | 39,254 | 30.5 | 2,373 | 6.4 |
生体情報モニター部門 | 9,085 | 7.4 | 9,664 | 7.5 | 578 | 6.4 |
治療装置部門 | 48,052 | 39.5 | 49,884 | 38.7 | 1,832 | 3.8 |
消耗品等部門 | 27,727 | 22.8 | 30,079 | 23.3 | 2,352 | 8.5 |
合計 | 121,747 | 100.0 | 128,883 | 100.0 | 7,136 | 5.9 |
当連結会計年度のセグメント別売上高は、次のとおりであります。
生体検査装置部門では、連結売上高は392億54百万円(前年同期比6.4%増)となりました。
生体情報モニター部門では、連結売上高は96億64百万円(前年同期比6.4%増)となりました。
治療装置部門では、連結売上高は498億84百万円(前年同期比3.8%増)となりました。
消耗品等部門では、連結売上高は300億79百万円(前年同期比8.5%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
平成29年3月期 | 平成30年3月期 | 増減 | |
営業活動によるキャッシュ・フロー (百万円) | 15,693 | 17,852 | 2,158 |
投資活動によるキャッシュ・フロー (百万円) | △8,306 | △3,780 | 4,525 |
財務活動によるキャッシュ・フロー (百万円) | △4,304 | △2,756 | 1,548 |
換算差額(百万円) | △43 | 40 | 84 |
現金及び現金同等物の増減額(百万円) | 3,039 | 11,355 | 8,316 |
現金及び現金同等物の期末残高 (百万円) | 32,001 | 43,357 | 11,355 |
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物は、次のとおりであります。
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
当連結会計年度において、営業活動によるキャッシュ・フローは前期比21億58百万円増のプラス178億52百万円となりました。
主な内訳は、税金等調整前当期純利益133億15百万円、減価償却費74億59百万円等です。
[投資活動によるキャッシュ・フロー]
当連結会計年度において、投資活動によるキャッシュ・フローは前期比45億25百万円増のマイナス37億80百万円となりました。
主な内訳は、有形固定資産の取得による支出68億87百万円等です。
[財務活動によるキャッシュ・フロー]
当連結会計年度において、財務活動によるキャッシュ・フローは前期比15億48百万円増のマイナス27億56百万円となりました。
主な内訳は、配当金の支払額25億20百万円等です。
以上の結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末残高と比較して113億55百万円増加し433億57百万円となりました。
(参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移
平成26年3月期 | 平成27年3月期 | 平成28年3月期 | 平成29年3月期 | 平成30年3月期 | |
自己資本比率(%) | 67.7 | 71.4 | 72.8 | 72.6 | 71.9 |
時価ベースの自己資本比率(%) | 52.5 | 75.5 | 66.1 | 66.4 | 75.5 |
債務償還年数(年) | 0.3 | 0.1 | 0.2 | 0.1 | 0.1 |
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) | 403.4 | 461.7 | 422.2 | 543.7 | 408.3 |
(注) 自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
債務償還年数:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
※各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算定しております。
※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算定しております。
※有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
※利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | |
金額(百万円) | 前年同期比(%) | |
生体検査装置部門 | 9,240 | 102.3 |
生体情報モニター部門 | 6,411 | 97.4 |
治療装置部門 | 4,011 | 79.9 |
消耗品等部門 | 4,682 | 105.4 |
合計 | 24,346 | 97.0 |
(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | |
金額(百万円) | 前年同期比(%) | |
生体検査装置部門 | 17,340 | 110.7 |
生体情報モニター部門 | 2,322 | 125.0 |
治療装置部門 | 30,864 | 106.7 |
消耗品等部門 | 16,647 | 108.3 |
合計 | 67,175 | 108.7 |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.受注実績
該当事項はありません。
d.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | |
金額(百万円) | 前年同期比(%) | |
生体検査装置部門 | 39,254 | 106.4 |
生体情報モニター部門 | 9,664 | 106.4 |
治療装置部門 | 49,884 | 103.8 |
消耗品等部門 | 30,079 | 108.5 |
合計 | 128,883 | 105.9 |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成され
ています。この連結財務諸表の作成にあたりまして、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施してお
ります。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態
当連結会計年度末の財政状態は総資産が前連結会計年度末と比べて115億9百万円増加し、1,575億18百万円となりました。
これは、有価証券が9億21百万円減少したものの、現金及び預金が90億58百万円増加、受取手形及び売掛金が9億58百万円増加したことなどが主な要因であります。
負債は、前連結会計年度末と比べて42億30百万円増加し、442億66百万円となりました。
これは、賞与引当金が1億34百万円減少したものの、未払法人税等が19億32百万円増加、支払手形及び買掛金が14億76百万円増加したことなどが主な要因であります。
純資産は、前連結会計年度末と比べて72億79百万円増加し、1,132億52百万円となりました。
これは、利益剰余金が67億97百万円増加、その他有価証券評価差額金が3億59百万円増加したことなどが主な要因であります。
この結果、自己資本比率は、71.9%(前連結会計年度末比0.7ポイント減)となりました。
2)経営成績
当社グループの当連結会計年度の連結売上高は1,288億83百万円(前年同期比5.9%増)となりました。
連結営業利益につきましては123億34百万円(前年同期比2.3%増)、連結経常利益は127億13百万円(前年同期比4.2%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は93億20百万円(前年同期比6.2%増)となりました。
3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績については、基盤となる国内事業の強化及びフクダコーリン買収による効果も加わり、売上高は1,288億83百万円(前年同期比5.9%増)となりました。なお売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも過去最高を更新いたしました。
医療業界を取り巻く環境は大きな転換期を迎えておりますが、医療従事者の皆様の負担を軽減し、より効果的・効率的な医療サービスの提供や安全・安心で質の高い医療を実現するため、在宅医療分野等における総合メディカル株式会社や介護分野における芙蓉開発株式会社との事業提携などを推進し、基盤事業の強化に取り組んでおります。
c.資本の財源及び資金の流動性
資金需要
当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、持続的な成長のための投資や各事業に係る運転資金の他、設備投資に要する資金です。
財政政策
当社グループは、運転資金及び設備投資資金などについては内部留保により大部分をまかなっております。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは売上高、営業利益を中期経営計画上の指標として使用しております。各指標に対する目標は次のとおりですが、経営環境の変化に左右されない持続的成長を実現して参ります。
指標 | 平成30年3月期 (実績) | 平成31年3月期 (計画) | 平成32年3月期 (計画) | 平成33年3月期 (計画) |
売上高(百万円) | 128,883 | 130,000 | 131,000 | 132,000 |
営業利益(百万円) | 12,334 | 12,400 | 12,500 | 12,600 |
e.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①生体検査装置部門
フクダコーリン㈱が連結の範囲に加わったこと等により売上は伸張しました。
以上の結果、生体検査装置部門の当連結会計年度における売上高は392億54百万円(前年同期比6.4%増)、セグメント利益は25億4百万円(同比1.5%増)となりました。また、生体検査装置部門の資産は、217億90百万円となり、前連結会計年度に比べ7億90百万円増加しました。
②生体情報モニター部門
モニタの売上は伸張しました。
以上の結果、生体情報モニター部門の当連結会計年度における売上高は96億64百万円(前年同期比6.4%増)、セグメント利益は7億65百万円(同比11.3%増)となりました。また、生体情報モニター部門の資産は、67億73百万円となり、前連結会計年度に比べ53百万円減少しました。
③治療装置部門
ペースメーカ関連製品と在宅医療向けレンタル事業の売上は伸張しました。
以上の結果、治療装置部門の当連結会計年度における売上高は498億84百万円(前年同期比3.8%増)、セグメント利益は62億30百万円(同比3.6%増)となりました。また、治療装置部門の資産は、386億9百万円となり、前連結会計年度に比べ4億94百万円増加しました。
④消耗品等部門
消耗品等部門は、記録紙、ディスポーザブル電極や上記各部門の器械装置に使用する消耗品や修理、保守を含みます。
以上の結果、消耗品等部門の当連結会計年度における売上高は300億79百万円(前年同期比8.5%増)、セグメント利益は28億34百万円(同比2.0%減)となりました。また、消耗品等部門の資産は、168億68百万円となり、前連結会計年度に比べ9億43百万円増加しました。