四半期報告書-第80期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)

【提出】
2022/08/10 14:12
【資料】
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【項目】
35項目
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大防止への取り組みが進み、ワクチン接種率の上昇に伴い経済活動が徐々に正常化に向かうなど、総じて回復基調で推移しました。その一方、サプライチェーンにおける混乱が続くとともに、外国為替相場の急激な円安方向への変動や資源・エネルギー価格の高騰により物価上昇圧力が高まるなど、依然として景気の先行きは不透明な状況が続きました。
このような状況の中、当社グループは中期経営計画“Dash Forward 2023”の2年目をスタートいたしました。事業環境が劇的に変化する中、「全社員が自らの感性を磨き、変革を進めるとともに、新分野/新事業の創造を図り、企業として成長し続ける」ことをテーマに、中期経営計画に掲げた基本戦略を着実に実行することにより、企業としての質を一段と高めてまいります。また、コンプライアンスの徹底並びにコーポレートガバナンスの充実を引き続き経営の最重要課題と位置付け、すべてのステークホルダーの皆様や社会から信頼される企業グループを築き上げてまいります。
当第1四半期連結累計期間の売上高は201億67百万円(前年同期比7.1%増)、営業利益は1億69百万円(前年同期比18.6%増)、経常利益は2億14百万円(前年同期比31.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億33百万円(前年同期比31.1%増)となりました。
セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。
(電機関連事業)
生産設備分野、建築設備分野において部材不足等による納期の長期化が広範囲にわたる一方、半導体市場における設備投資需要等は旺盛な状況が続いており、FA機器製品、レーザ加工機などの販売が堅調に推移しました。
以上の結果、売上高は54億85百万円(前年同期比9.6%増)、セグメント利益は1億66百万円(前年同期比
35.1%増)となりました。
(機械関連事業)
農業施設分野、産業機械分野における引合いは増えており、農業施設案件などの受注額は増加しましたが、各分野とも物件の受渡しが少なく収益面は低調に推移しました。
以上の結果、売上高は7億28百万円(前年同期比12.8%減)、セグメント損失1億24百万円(前年同期はセグメント損失1億33百万円)となりました。
(建設・エネルギー関連事業)
建材分野では、都市部における外壁工事など建築需要が回復したほか、北海道新幹線工事におけるセメント、骨材の出荷が引き続き堅調に推移しました。建設機械分野では、コンクリート関連機械に対する需要は回復傾向にありますが、長納期化の影響を受けました。エネルギー分野では、原油価格高騰による石油製品の販売価格の上昇・高止まりも影響し、ガソリンの販売数量が前年を下回るなど、厳しい市場環境が続きました。
以上の結果、売上高は98億17百万円(前年同期比6.2%増)、セグメント利益は63百万円(前年同期比14.7%減)となりました。
(海運関連事業)
連結子会社のナラサキスタックス(株)において、鋼材や木材の取扱いが増加したことにより、売上は伸長したものの、外注費などの原価が増加し、収益面は低調に推移しました。
以上の結果、売上高は41億37百万円(前年同期比10.1%増)、セグメント利益は62百万円(前年同期比19.6%減)となりました。
(2)財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産は443億40百万円となり、前連結会計年度末に比べて38億92百万円の減少となりました。主な要因は、現金及び預金の減少29億14百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少19億94百万円、電子記録債権の増加7億73百万円であります。
負債は252億66百万円となり、前連結会計年度末に比べて37億53百万円の減少となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金の減少24億11百万円、電子記録債務の減少10億86百万円であります。
純資産は190億74百万円となり、前連結会計年度末に比べて1億39百万円の減少となりました。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べて3.1ポイント増加し、42.0%となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
特記すべき事項はありません。