有価証券報告書-第104期(2024/04/01-2025/03/31)

【提出】
2025/06/30 10:14
【資料】
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【項目】
159項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
a.経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は、景気は緩やかに回復しているとされる一方で円安や資源高により物価の上昇基調が続いており、先行き一段の物価上昇圧力が強まるとともに、米国の今後の政策の不確実性や世界的な金融引締めによる景気への影響が懸念されるなど、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
このような状況のもと当社グループでは、文書のデジタル化事業や印刷機材、貨幣処理機器やセキュリティ機器及び紙・紙加工品などの販売に注力するほか、昨年10月に実施された衆議院選挙や各地方選挙向け選挙機材の販売を積極的に取り組んでまいりました。
この結果、当期の連結業績は、売上高373億91百万円(前年同期比12.8%増)、営業利益33億54百万円(前年同期比211.4%増)、経常利益47億38百万円(前年同期比321.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益34億32百万円(前年同期比347.0%増)となりました。
セグメントの業績は次の通りであります。
(情報・印刷・産業システム機材)
情報・産業システム機材は、工業用検査機材の販売が点検業務の需要増加やデジタル機器更新を取り込み増加しました。
業務用ろ過フィルターも半導体や精密電子機器向けの販売が順調に推移したほか、スキャナー等の電子化機器も好調に推移しました。
また、文書のデジタル化事業も概ね順調に推移しました。
印刷システム機材は、印刷機器の販売は多目的インクジェットプリンターやデジタルダイカッターの販売が伸長し概ね順調に推移しましたが、印刷材料の販売が需要減少の影響を受け低調に推移しました。
以上の結果、セグメント売上高は188億2百万円(前年同期比1.0%減)となりました。
また、利益面では高採算の電子化機器の伸長と、工業用検査機材や業務用ろ過フィルターの増収により、営業利益は8億30百万円(前年同期比53.3%増)となりました。
(金融汎用・選挙システム機材)
金融汎用システム機材は、貨幣処理機器の新貨幣対応や更新需要が金融機関や運輸業界向けに伸長しました。また、金融機関の集中部門向けシステム機器の販売も順調に推移しました。
選挙システム機材は、衆議院選挙や全国の地方選挙向けに投票用紙交付機や読取分類機などの機器の販売が好調だったほか、投開票管理システムの販売やサポート業務も伸長したため前年実績を大幅に上回りました。
以上の結果、セグメント売上高は94億9百万円(前年同期比101.3%増)となりました。
また、利益面でも選挙システム機材増収の影響により、営業利益は21億29百万円(前年同期は1億87百万円)となりました。
(紙・紙加工品)
紙・紙加工品は、医薬品や化粧品向け紙器用板紙などの販売は順調に推移しましたが、印刷用紙や情報用紙の販売が需要減少の影響を受け落ち込みました。
この結果、セグメント売上高は88億95百万円(前年同期比3.5%減)、営業利益は1億76百万円(前年同期比7.0%減)となりました。
(不動産賃貸・リース事業等)
不動産賃貸・リース事業等の業績は概ね順調に推移し、売上高は6億13百万円(前年同期比6.1%増)、営業利益は2億15百万円(前年同期比38.3%増)となりました。
b.財政状態
(流動資産)
当連結会計年度末の流動資産の残高は348億43百万円となり、前連結会計年度末より24億6百万円増加いたしました。
増加の主な要因は、現金及び預金の増加(56億30百万円)、減少の主な要因は、関係会社短期貸付金の減少(30億円)であります。
(固定資産)
当連結会計年度末の固定資産の残高は149億67百万円となり、前連結会計年度末より23億73百万円増加いたしました。
増加の主な要因は、株価上昇等による投資有価証券の増加(10億20百万円)及び持分法適用関連会社の土地売却益計上に伴う関係会社株式の増加(12億71百万円)であります。
(流動負債)
当連結会計年度末の流動負債の残高は128億19百万円となり、前連結会計年度末より7億85百万円増加いたしました。
増加の主な要因は、未払法人税等の増加(10億43百万円)及び流動負債の「その他」の増加(3億42百万円)、減少の主な要因は、仕入債務(「支払手形及び買掛金」及び「電子記録債務」)の減少(6億9百万円)であります。
(固定負債)
当連結会計年度末の固定負債の残高は30億25百万円となり、前連結会計年度末より2億26百万円増加いたしました。
増加の主な要因は、繰延税金負債の増加(2億79百万円)であります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産の残高は339億65百万円となり、前連結会計年度末より37億67百万円増加いたしました。
増加の要因は、親会社株主に帰属する当期純利益(34億32百万円)及びその他の包括利益累計額の増加(6億82百万円)、減少の要因は、剰余金の配当(3億47百万円)であります。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益47億38百万円(前年同期は税金等調整前当期純利益11億50百万円)、減価償却費3億95百万円、その他の流動負債の増加4億84百万円、貸付金の回収30億円等の収入要因がありましたが、持分法による投資利益12億76百万円、売上債権の増加2億41百万円、仕入債務の減少6億9百万円、法人税等の支払額2億67百万円、定期預金の預入・払戻純額4億円、有形固定資産の取得による支出2億9百万円、配当金の支払額3億47百万円等により相殺され、前連結会計年度末に比べ52億30百万円増加し、209億1百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は33億31百万円となりました。(前年同期は3億22百万円の資金使用)
これは、税金等調整前当期純利益47億38百万円、減価償却費3億95百万円、その他の流動負債の増加4億84百万円等の収入要因がありましたが、持分法による投資利益12億76百万円、仕入債務の減少6億9百万円等の支出要因により相殺されたことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果獲得した資金は23億34百万円となりました。(前年同期は33億72百万円の資金使用)
これは、貸付金の回収30億円等の収入要因がありましたが、定期預金の預入・払戻純額4億円、有形固定資産の取得による支出2億9百万円等の支出要因により相殺されたことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は4億34百万円となりました。(前年同期は3億24百万円の資金使用)
これは、配当金の支払3億47百万円等の支出要因によるものであります。
③仕入及び販売の実績
a.仕入実績
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
前年同期比(%)
情報・印刷・産業システム機材(百万円)14,11996.8
金融汎用・選挙システム機材(百万円)3,618156.1
紙・紙加工品(百万円)7,82698.3
不動産賃貸・リース事業等(百万円)--
合計(百万円)25,564102.8

(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
b.販売実績
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
前年同期比(%)
情報・印刷・産業システム機材(百万円)18,78699.0
金融汎用・選挙システム機材(百万円)9,409201.3
紙・紙加工品(百万円)8,89596.5
不動産賃貸・リース事業等(百万円)299112.3
合計(百万円)37,391112.8

(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績
当連結会計年度における売上高は、373億91百万円となり、前連結会計年度に比べ42億51百万円の増加となりましたが、売上原価が16億60百万円増加したため、売上総利益は25億90百万円の増加となりました。
販売費及び一般管理費が前連結会計年度に比べ3億13百万円増加したため、営業利益は22億77百万円増加し、33億54百万円となりました。
営業外損益では、営業外収益は「持分法による投資利益」の増加等により13億25百万円増加し、営業外費用は「固定資産廃棄損」の減少等により13百万円減少したため、経常利益は前連結会計年度に比べ36億15百万円増加し、47億38百万円となりました。
以上により、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べ35億87百万円増加し、47億38百万円となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益は26億64百万円増加し、34億32百万円となりました。
b.経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループで製造販売している選挙システム機材につきましては、任期満了前に衆議院が解散されるなど全国レベルの選挙が実施されると需要が一時的に増加し、当社の業績に影響を与える場合があります。
c.資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品購入費用、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、製造等に係る設備投資、営業拠点における設備投資によるものであります。当社グループは、資金調達については自己資金及び金融機関からの借入により調達する方針としております。
なお、当連結会計年度末における借入金残高は35億16百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は209億1百万円となっております。
d.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
・売上高及び営業利益
セグメントごとの売上高及び営業利益につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績」に記載しております。
・資産
(情報・印刷・産業システム機材)
セグメント資産は、現金及び預金及び関係会社株式等は増加し、関係会社短期貸付金等が減少したものの、前連結会計年度末に比べ17億96百万円増加の264億42百万円となりました。
(金融汎用・選挙システム機材)
セグメント資産は、現金及び預金等が増加し、前連結会計年度末に比べ29億87百万円増加の152億85百万円となりました。
(紙・紙加工品)
セグメント資産は、現金及び預金等は増加したものの、売掛債権等が減少したことにより、前連結会計年度末に比べ3億73百万円減少の51億10百万円となりました。
(不動産賃貸・リース事業等)
セグメント資産は、現金及び預金等が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ1億69百万円増加の26億50百万円となりました。
②重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されております。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
③経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等
当社グループは、売上高経常利益率を重要指標と位置づけており、国政選挙など特需の発生しない期における連結売上高経常利益率を3%以上とすることを目指しております。当連結会計年度の連結売上高経常利益率は、衆議院選挙による増益などにより12.7%となりました。
引き続き、国政選挙など特需の発生しない期における目標達成に向けて、セグメントごとの対処すべき課題に取り組んでまいります。

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