四半期報告書-第69期第2四半期(平成28年4月1日-平成28年6月30日)

【提出】
2016/08/12 13:37
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34項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間(平成28年1月1日~平成28年6月30日)におけるわが国の経済は、基調として緩やかな回復を続けているが、英国のEU離脱問題を背景に為替相場や株式市場が大きく変動する等、先行きの不透明さが増すなか、個人消費は伸び悩みました。
当社グループが属する食品流通業界におきましては、消費者の生活必需品や外食等への消費支出に対する節約志向は強まっており、経営環境は厳しさを増しております。
このような状況のなか、当社グループの主力事業である米穀事業におきましては、平成27年産米の販売価格は前年同期を上回る水準で推移するなか、家庭用精米の販売は低迷しましたが、卸業者向けの玄米販売やミニマム・アクセス米の取扱数量は前年同期比増加しました。また、国産米の販売単価が上昇したため、当第2四半期連結累計期間の売上高は、54,236百万円(前年同期比6.2%増)となりました。
損益面では、鶏卵事業と飼料事業は前年同期を上回る利益を確保したものの、米穀事業の家庭用精米販売の採算が悪化したこと、加えて食品事業において台湾に建設したたんぱく質調整米の製造工場の稼動前の費用を計上したこと等により、営業利益は726百万円(前年同期比6.8%減)、経常利益は759百万円(前年同期比4.8%減)となりました。一方、連結子会社の固定資産売却による特別利益の計上等があったことから、親会社株主に帰属する四半期純利益は591百万円(前年同期比13.1%増)となりました。
セグメント別の概況は次のとおりであります。
①米穀事業
米穀事業におきましては、平成27年産米価格は前年同期比上昇しているなか、家庭用精米の販売が低調に推移したものの、卸業者向けの玄米の販売数量やミニマム・アクセス米の取扱数量は増加したことにより、全体の販売数量が大幅に増加したこと、加えて国産米の販売単価が上昇したことから、売上高は44,904百万円(前年同期比9.4%増)となりました。しかしながら、家庭用精米販売の採算が悪化したため、営業利益は991百万円(前年同期比4.7%減)となりました。
②食品事業
食品事業におきましては、たんぱく質調整米や米粉等の販売は増加したものの、鶏肉の販売が減少したため、売上高は3,837百万円(前年同期比0.8%減)となりました。また、台湾に建設したたんぱく質調整米の製造工場の稼動前の費用を計上したため、営業損失は25百万円(前年同期は13百万円の営業損失)となりました。
③飼料事業
飼料事業におきましては、配合飼料相場が値下がりしているなか、牧草の販売数量が大幅に減少したこと、加えて糟糠類や穀類等の配合飼料原料の販売数量が減少したため、売上高は3,002百万円(前年同期比21.5%減)となりました。しかしながら、販売数量の減少に伴う販売費用等の減少が大きいため、営業利益は150百万円(前年同期比3.7%増)となりました。
④鶏卵事業
鶏卵事業におきましては、鶏卵相場は前年同期比下落となりましたが、ブランド卵の販売数量は減少したものの、業務用向けの一般卵の販売数量は大幅に増加したほか、鶏卵加工品等の販売が大きく伸びたため、売上高は2,491百万円(前年同期比6.0%増)となりました。また、ブランド卵の利益率が依然厳しいものの、一般卵の販売拡大による利益拡大が奏功したため、営業利益は10百万円(前年同期は7百万円の営業損失)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は26,353百万円となり、前連結会計年度末と比べ1,163百万円の減少となりました。これは主に有形固定資産の増加額1,534百万円等に対し、現金及び預金の減少額575百万円、受取手形及び売掛金の減少額690百万円、たな卸資産の減少額1,498百万円等があったためであります。
負債につきましては負債合計が18,362百万円となり、前連結会計年度末と比べ1,419百万円の減少となりました。これは主に短期借入金の増加額3,116百万円等に対し、支払手形及び買掛金の減少額2,375百万円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)の減少額1,519百万円、未払金の減少額461百万円、未払法人税等の減少額171百万円等があったためであります。
純資産につきましては純資産合計が7,991百万円となり、前連結会計年度末と比べ255百万円の増加となりました。これは主にその他有価証券評価差額金の減少額199百万円等に対し、利益剰余金の増加額500百万円等があったためであります。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ576百万円の減少となり、1,846百万円(前年同四半期比23.1%増)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の営業活動の結果使用した資金は、516百万円(前年同期は2,217百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益798百万円、売上債権の減少681百万円、たな卸資産の減少1,439百万円に対し、仕入債務の減少2,373百万円、その他の流動資産の増加671百万円、その他の流動負債の減少526百万円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の投資活動の結果使用した資金は、1,723百万円(前年同期比122.5%増)となりました。これは主に有形固定資産の売却による収入88百万円に対し、有形固定資産の取得による支出1,708百万円、投資有価証券の取得による支出91百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の財務活動の結果獲得した資金は、1,586百万円(前年同期は2,403百万円の使用)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出1,686百万円に対し、短期借入金の増加3,183百万円、長期借入れによる収入200百万円があったこと等によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、以下の設備を取得いたしました。
会社名事業所名
(所在地)
セグメントの名称設備の内容面積(㎡)取得価額(千円)
提出会社本社
(東京都千代田区)
全社事業全社統括
販売業務
土地 558.55
建物 1,993.39
1,329,970