四半期報告書-第71期第2四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)

【提出】
2018/08/10 13:11
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35項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間(平成30年1月1日~平成30年6月30日)におけるわが国の経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善が続くなか、個人消費の緩やかな改善が見られるものの、米国の経済政策運営、新興国経済の動向や英国のEU離脱交渉の展開への懸念から、先行きの不透明な状況が続いております。
当社グループが属する食品流通業界におきましては、先行きへの不安から消費者の生活必需品や外食等への支出に対する節約志向が継続しました。
当社グループの売上高については、平成29年産米の取引価格が前年同期を上回る水準で推移したこと、ミニマム・アクセス米の取扱数量が前年同期比大幅に増加したことに加え、単価の高い国からの輸入が多かったこと等から当第2四半期連結累計期間の売上高は58,484百万円(前年同期比17.2%増)となりました。
損益面では、米穀事業において業務用向けの低価格米の調達難が継続しているなか、平成29年産米の仕入価格の上昇に伴う販売価格の改定に注力するとともに、コスト削減に取組んだことが奏功し、営業利益は528百万円(前年同期比88.8%増)、経常利益は572百万円(前年同期比73.2%増)となりました。
また、前年同期において遊休固定資産の売却等による特別利益の計上があったため、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比減少し369百万円(前年同期比42.3%減)となりました。
セグメント別の概況は次のとおりであります。
①米穀事業
米穀事業におきましては、平成29年産米の取引価格が前年同期を上回る水準で推移したなか、卸業者向けの玄米販売数量が減少しましたが、ミニマム・アクセス米の取扱数量が前年同期比大幅に増加したこと、加えて単価の高い国からの輸入が多かったこと等から、売上高は51,026百万円(前年同期比19.5%増)となりました。また、業務用向けの低価格米の調達難が継続しているなか、平成29年産米の仕入価格の上昇に伴う販売価格の改定に注力するとともに、コスト削減に取組んだことが奏功し、営業利益は803百万円(前年同期比35.7%増)となりました。
②飼料事業
飼料事業におきましては、飼料原料相場が上昇しているなか、穀類を中心とする配合飼料原料の販売が堅調に推移し、売上高は3,142百万円(前年同期比2.8%増)となりました。しかしながら、需給環境の変化により販売競争が激化したことから利益率が低下したため、営業利益は157百万円(前年同期比14.2%減)となりました。
③鶏卵事業
鶏卵事業におきましては、鶏卵相場は前年同期比下落しましたが、業務用向けパック卵及び鶏卵加工品の販売数量が増加したことから、売上高は2,525百万円(前年同期比2.5%増)、営業利益は13百万円(前年同期は3百万円の営業損失)となりました。
④食品事業
食品事業におきましては、加工用うるち米の販売が前年同期比増加し、売上高は1,790百万円(前年同期比6.2%増)となりました。しかしながら、台湾におけるたんぱく質調整米の製造・販売が大きく遅れたこと等から、営業損失は47百万円(前年同期は56百万円の営業損失)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は29,200百万円となり、前連結会計年度末と比べ3,499百万円の減少となりました。これは主に現金及び預金の増加額453百万円、受取手形及び売掛金の増加額478百万円等に対し、たな卸資産の減少額2,043百万円、前渡金の減少額2,372百万円等があったためであります。
負債につきましては負債合計が19,564百万円となり、前連結会計年度末と比べ4,027百万円の減少となりました。これは主に支払手形及び買掛金の減少額926百万円、短期借入金の減少額423百万円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)の減少額1,688百万円、未払金の減少額142百万円、その他流動負債の減少額910百万円等があったためであります。
純資産につきましては純資産合計が9,635百万円となり、前連結会計年度末と比べ528百万円の増加となりました。これは主に利益剰余金の増加額329百万円、自己株式の減少額188百万円等があったためであります。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ453百万円の増加となり、1,984百万円(前年同四半期比76.9%増)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の営業活動の結果獲得した資金は、2,749百万円(前年同期比340.5%増)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益563百万円、たな卸資産の減少2,040百万円、未払消費税等の増加272百万円、その他の流動資産の減少2,363百万円に対し、売上債権の増加480百万円、仕入債務の減少924百万円、その他の流動負債の減少1,172百万円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の投資活動の結果使用した資金は、356百万円(前年同期は1,393百万円の獲得)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出326百万円、投資有価証券の取得による支出20百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の財務活動の結果使用した資金は、1,957百万円(前年同期比14.9%減)となりました。これは主に自己株式の処分による収入213百万円に対し、短期借入金の減少429百万円、長期借入金の返済による支出1,773百万円があったこと等によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。