四半期報告書-第68期第2四半期(平成27年4月1日-平成27年6月30日)

【提出】
2015/08/12 10:08
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34項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間(平成27年1月1日~平成27年6月30日)におけるわが国の経済は、中国経済の減速やギリシャの財政危機等の不安定要素があったものの、円安や原油価格の下落を背景に輸出企業を中心に企業収益や雇用環境の改善が見られるなど、緩やかな回復基調を続けております。
食品流通業界におきましては、消費者の生活必需品や外食等への消費支出に対する節約志向が継続し、販売競争が激化しております。加えて、円安による原材料価格の上昇もあり、厳しい経営環境が続いております。
このような状況のなか、当社グループの主力である米穀事業におきましては、既存取引先のシェア拡大等を図り販売数量を伸ばしましたが、国内の需給緩和が続くなか、競争の激化により国産米の販売価格が前年同期比大幅に下落したため、当第2四半期連結累計期間の売上高は、51,082百万円(前年同期比5.3%減)となりました。
損益面では、米穀事業において中食や外食向けの精米販売や卸業者間における玄米販売の拡大、仕入手法の多様化の推進、販売管理コストの削減、在庫管理の徹底に注力した結果、前年同期を上回る利益を確保し、グループ全体の利益拡大を牽引いたしました。
この結果、営業利益は779百万円(前年同期比46.9%増)、経常利益は797百万円(前年同期比45.0%増)、当四半期純利益は522百万円(前年同期比112.8%増)となりました。
セグメント別の概況は次のとおりであります。
①米穀事業
米穀事業におきましては、家庭用精米販売の低調に対し、中食や外食等向けの業務用精米の販売や卸業者間の玄米販売は堅調であったため、全体の販売数量が増加となりました。しかしながら、需給緩和による販売競争の激化で販売価格が大幅に下落したことから、売上高は41,036百万円(前年同期比5.5%減)となりました。一方、中食や外食等向けの販売拡大、仕入手法の多様化の推進、販売管理コストの削減、在庫管理の徹底に注力した結果、営業利益は1,041百万円(前年同期比24.8%増)となりました。
②食品事業
食品事業におきましては、前年6月末に撤退を完了した惣菜加工分野の売上高減少をカバーできなかったため、売上高は3,870百万円(前年同期比10.7%減)となりました。しかしながら、鶏肉を取り扱う子会社の経営再建が進展し前年同期に比べ赤字幅が大幅に縮小したため、営業損失は13百万円(前年同期は71百万円の営業損失)となりました。
③鶏卵事業
鶏卵事業におきましては、鶏卵相場が前年同期比下落したものの、依然として高い水準で推移したなか、特売企画が増加し一般卵の販売数量は増加いたしました。しかしながら、特殊卵の販売不振を受けて全体の販売数量が減少したため、売上高は2,350百万円(前年同期比4.9%減)となりました。また、仕入価格が上昇しているなか、特殊卵の販売競争が激化し利益率が低下したため、営業損失は7百万円(前年同期は8百万円の営業損失)となりました。
④飼料事業
飼料事業におきましては、配合飼料相場が高値で推移しているなか、糟糠類の販売数量は減少したものの、穀類等の配合飼料原料の販売が堅調であったこと、飼料米の新規取り扱い等により、売上高は3,825百万円(前年同期比2.9%増)、営業利益は144百万円(前年同期比10.3%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は22,517百万円となり、前連結会計年度末と比べ5,585百万円の減少となりました。これは主に投資有価証券の増加額742百万円等に対し、現金及び預金の減少額959百万円、受取手形及び売掛金の減少額1,261百万円、たな卸資産の減少額1,630百万円、前渡金の減少額2,504百万円等があったためであります。
負債につきましては負債合計が15,110百万円となり、前連結会計年度末と比べ6,232百万円の減少となりました。これは主に未払法人税等の増加額75百万円等に対し、支払手形及び買掛金の減少額2,405百万円、短期借入金の減少額1,559百万円、その他流動負債の減少額1,669百万円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)の減少額698百万円等があったためであります。
純資産につきましては純資産合計が7,406百万円となり、前連結会計年度末と比べ647百万円の増加となりました。これは主に繰延ヘッジ損益の減少額50百万円等に対し、利益剰余金の増加額463百万円、その他有価証券評価差額金の増加額229百万円等があったためであります。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ960百万円の減少となり、1,500百万円(前年同四半期比13.7%増)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の営業活動の結果獲得した資金は、2,217百万円(前年同期比15.7%減)となりました。これは主に仕入債務の減少2,405百万円、その他の流動負債の減少1,524百万円、未払消費税等の減少140百万円、法人税等の支払額146百万円に対し、税金等調整前四半期純利益784百万円、減価償却費208百万円、売上債権の減少1,260百万円、たな卸資産の減少1,630百万円、その他の流動資産の減少2,489百万円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の投資活動の結果使用した資金は、774百万円(前年同期比252.4%増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出206百万円、投資有価証券の取得による支出428百万円、貸付けによる支出123百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の財務活動の結果使用した資金は、2,403百万円(前年同期比23.8%減)となりました。これは主に長期借入れによる収入446百万円に対し、短期借入金の減少1,573百万円、長期借入金の返済による支出1,149百万円、社債の償還による支出40百万円、配当金の支払額59百万円があったこと等によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。