四半期報告書-第70期第2四半期(平成29年4月1日-平成29年6月30日)

【提出】
2017/08/14 14:10
【資料】
PDFをみる
【項目】
33項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間(平成29年1月1日~平成29年6月30日)におけるわが国の経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善が続くなか、個人消費の持ち直しが見られるものの、中国等新興国や米国の経済政策への懸念から、先行きの不透明な状況が続いております。
当社グループが属する食品流通業界におきましては、先行きへの不安から消費者の生活必需品や外食等への支出に対する節約志向が継続しました。
当社グループの売上高については、主力の米穀事業の販売数量が伸び悩んでいるなか、国内需給の引き締まりで平成28年産米の販売単価が上昇したものの、ミニマム・アクセス米の販売単価の下落や食品事業に属する連結子会社を前連結会計年度に譲渡したこと等から、当第2四半期連結累計期間の売上高は、49,903百万円(前年同期比8.0%減)となりました。
損益面では、飼料事業は引き続き堅調に推移したものの、国産米の仕入価格が予想以上に上昇したこと、低価格米の調達が難航し外食等向けの採算が悪化したこと、加えて食品事業や鶏卵事業の採算が悪化したこと等から、営業利益は279百万円(前年同期比61.5%減)、経常利益は330百万円(前年同期比56.5%減)となりました。
また、遊休固定資産の売却等による特別利益522百万円を計上したほか、法人税等税額の減少もあり、親会社株主に帰属する四半期純利益は639百万円(前年同期比8.2%増)となりました。
セグメント別の概況は次のとおりであります。
①米穀事業
米穀事業におきましては、国内の平成28年産米の販売単価は上昇したものの、販売数量は総じて減少したこと、加えてミニマム・アクセス米の販売単価が大幅に下落したこと等から、米穀事業の売上高は42,696百万円(前年同期比4.9%減)となりました。また、国産米の仕入価格が大幅に上昇したこと、低価格米の調達が難航し外食等向けの採算が悪化したこと等から、営業利益は591百万円(前年同期比40.3%減)となりました。
②食品事業
食品事業におきましては、前連結会計年度に食品に属する連結子会社を譲渡した影響により、売上高は1,686百万円(前年同期比56.1%減)となりました。また、穀粉販売の採算が悪化したこと、台湾に建設したたんぱく質調整米の製造工場が稼働したものの、計画より大幅に遅れて費用が嵩んだこと等から、営業損失は56百万円(前年同期は25百万円の営業損失)に拡大しました。
③飼料事業
飼料事業におきましては、飼料原料相場が変動しているなか、販売単価は下落したものの、販売数量の増加に注力した結果、売上高は3,055百万円(前年同期比1.8%増)となりました。また、採算の向上に努めた結果、営業利益は183百万円(前年同期比21.8%増)となりました。
④鶏卵事業
鶏卵事業におきましては、鶏卵相場は前年同期並みに推移しているなか、業務用向けの鶏卵及び鶏卵加工品の販売が増加したものの、量販店におけるパック卵の販売の減少が大きく影響したため、売上高は2,464百万円(前年同期比1.1%減)、営業損失は3百万円(前年同期は10百万円の営業利益)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は25,296百万円となり、前連結会計年度末と比べ4,056百万円の減少となりました。これは主に前渡金の増加額901百万円等に対し、現金及び預金の減少額294百万円、受取手形及び売掛金の減少額1,085百万円、たな卸資産の減少額2,254百万円、有形固定資産の減少額1,246百万円等があったためであります。
負債につきましては負債合計が16,391百万円となり、前連結会計年度末と比べ4,375百万円の減少となりました。これは主にその他流動負債の増加額968百万円等に対し、支払手形及び買掛金の減少額3,118百万円、短期借入金の減少額288百万円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)の減少額1,703百万円、未払金の減少額331百万円等があったためであります。
純資産につきましては純資産合計が8,905百万円となり、前連結会計年度末と比べ319百万円の増加となりました。これは主に自己株式の増加額252百万円、利益剰余金の増加額597百万円等があったためであります。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ294百万円の減少となり、1,121百万円(前年同四半期比39.2%減)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の営業活動の結果獲得した資金は、624百万円(前年同期は516百万円の使用)となりました。これは主に仕入債務の減少3,117百万円、その他の流動資産の増加927百万円に対し、税金等調整前四半期純利益737百万円、減価償却費216百万円、売上債権の減少1,082百万円、たな卸資産の減少2,248百万円、その他の流動負債の増加468百万円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の投資活動の結果獲得した資金は、1,393百万円(前年同期は1,723百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出137百万円に対し、有形固定資産の売却による収入1,575百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の財務活動の結果使用した資金は、2,301百万円(前年同期は1,586百万円の獲得)となりました。これは主に短期借入金の減少280百万円、長期借入金の返済による支出1,695百万円、自己株式の取得による支出252百万円があったこと等によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。