四半期報告書-第27期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/13 10:10
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年9月30日)における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症拡大、また、それに伴う緊急事態宣言の発出により大幅に下押しされ、厳しい状況にありました。6月の制限緩和後においても、経済活動の先行きは不透明な状況であります。国内コンピューター販売は、感染症拡大予防の観点からテレワーク、在宅オンライン学習、オンラインでの人と人との交流が推奨されたことにより、インターネットデバイス、周辺機器、通信回線の整備、使い方のサポート需要が増加しております。一方、外出自粛の影響は急を要さない商品の購入、買い替え、とりわけスマートフォンの買い替えに現れており、販売数が減少いたしました。
このような状況下、当社グループは、Visionとして「年齢、性別、所得、教育、居住地域等により発生する情報社会における格差を解消する」、Missionとして「全てのお宅にデジタル担当を」と定め、ご家庭のデジタル担当となるべく、販売、修理、インターネットなどの「デジタルライフ」を全てワンストップでサポートする専任担当者制を進めております。専任担当者は「プレミアムメンバーの未来のデジタルライフを任せていただく計画的提案」による需要創造を提供するデジタルライフコンサルティング化を推進し、コロナ禍のこの状況であっても、その先を見据えた「デジタルライフ」のため、日々、提案とその提案力の研鑽に努めております。
店頭販売においては、プレミアムメンバーのデジタル担当として、在宅におけるテレワーク、オンライン学習や各種オンラインによる手続きなど、コロナ禍において急速に進んだ社会構造の変化に対応し、持続的なデジタルライフの活性化に取り組みました。その結果、ソリューションサービス売上高は、期初の計画範囲内の推移をいたしました。商品販売においてはプレミアムメンバー、一般顧客のどちらも新しい生活様式に移行する過程において必要となったデバイス、周辺機器の需要が一定量あり、堅調に推移いたしました。一方、スマートフォンの買い替えなど、比較的購入に時間のかかる商品の販売数は減少しておりますが、プレミアムメンバーの買い替え、新規購入に関しては先々の提案を行うことにより引き続きご利用いただけるよう、努めております。
費用面では、新聞折込広告を主とする販売促進活動を4、5月に縮小したことに加え、既存プレミアムメンバーに対するダイレクトメールによる積極的な通知を控え、定休日を増加し、営業時間の短縮を行ったことから、宣伝広告費、人件費、店舗運営にかかわる諸費用が減少いたしました。一方、今後の事業拡大に向け、長期雇用を目的とした採用は積極的に行っております。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は192億66百万円(前年同期比0.0%増)、営業利益は17億30百万円(前年同期比25.7%増)、経常利益は17億68百万円(前年同期比23.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は12億4百万円(前年同期比23.7%増)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
①パソコン等販売事業(商品販売・ソリューションサービス販売等)
コンピューター販売において、デジタルライフのサポート・計画的提案・需要創造への移行を継続いたしました。FACE to FACEの対応を継続しながら全店舗で感染症対策を行い、ステークホルダーに安心してデジタル担当を任せていただけるよう努めております。ソリューションサービスは、「物・商品」「価格」を訴求するだけではなく、「コト・需要・要望」「価値創出」を提案する「需要創出型提案」を行い、プレミアムメンバーや一般のお客様の未来価値創出に努めることにより、「未来のデジタルライフの計画的提案」をお任せいただけるよう、体制を整えております。また、プレミアムメンバーの新規募集に関しては、既存プレミアムメンバーからの紹介や来店者に対するに加入促進をしておりましたが、2020年1月より広告などによる「新規プレミアムメンバー募集」を開始いたしました。
当第2四半期連結会計期間末における「ピーシーデポスマートライフ店」「PC DEPOT」「PC DEPOTパソコンクリニック」の総店舗数は132店舗となりました。内訳は、当第2四半期連結累計期間にピーシーデポスマートライフ店を1店舗開店、PC DEPOTパソコンクリニックを1店舗インショップ出店しております。その他に、近畿・中国・四国地区においてフランチャイズ運営する「PC DEPOT」が3店舗あります。
以上の結果、パソコン等販売事業の外部顧客への売上高は186億68百万円(前年同期比0.1%増)、セグメント利益は17億95百万円(前年同期比27.1%増)となりました。
[店舗数の推移]
2020年3月31日
の店舗数
期中増減2020年9月30日
現在の店舗数
ピーシーデポスマートライフ店52153
PC DEPOT1515
PC DEPOT パソコンクリニック63164
合 計1302132

※上記表は、株式会社ピーシーデポコーポレーション、株式会社ピーシーデポストアーズの合計となります。
※上記表は、フランチャイズが運営する「PC DEPOT」3店舗を含んでおりません。
②インターネット関連事業
インターネット関連事業においては、当社グループが提供するプレミアムサービス関連におけるグループ間業務受託並びにRPAなどによる業務やシステムの自動化等、生産効率改善の業務受託を進めております。しかしながら、コロナ禍において同事業の需要が減退したことにより、売上高、セグメント利益は共に減少いたしました。
以上の結果、インターネット関連事業の外部顧客への売上高は5億97百万円(前年同期比1.6%減)、セグメント利益は1億82百万円(前年同期比20.2%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物の残高は133億25百万円となり、当第2四半期連結累計期間に49億42百万円増加(前年同四半期は12億50百万円の減少)しております。
営業活動によるキャッシュ・フローは、未払金の減少額3億11百万円、法人税等の支払額が4億22百万円ありましたが、税金等調整前四半期純利益17億83百万円、売上債権の減少額4億88百万円、仕入債務の増加額3億22百万円、減価償却費3億93百万円等により20億99百万円の増加(前年同四半期は6億77百万円の増加)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、関係会社株式の売却による収入1億40百万円がありましたが、有形固定資産の取得による支出4億91百万円及び無形固定資産の取得による支出16百万円等により、3億27百万円の減少(前年同四半期は6億56百万円の減少)となりました。
なお、当第2四半期連結累計期間において実施いたしました設備投資の総額は1億87百万円であり、これらの資金は自己資金でまかなっております。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出9億93百万円、配当金の支払額3億31百万円がありましたが、長期借入れによる収入45億円により、31億70百万円の増加(前年同四半期は12億71百万円の減少)となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。