四半期報告書-第28期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)

【提出】
2022/02/10 15:11
【資料】
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【項目】
33項目
文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しているため、当第3四半期連結累計期間における経営成績に関する説明については、前第3四半期連結累計期間と比較しての増減額及び前年同期比(%)を記載せずに説明しております。
当第3四半期連結累計期間(2021年4月1日~2021年12月31日)における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種の普及などにより、個人消費を中心に回復の兆しを見せたものの、物価高騰やオミクロン株の脅威上昇など先行きの不透明感は変わらず、消費回復を楽観視できない状況となっております。
国内のデジタル環境においては、テレワークや在宅オンライン学習など、社会のオンライン化が進み、デジタルはより日常生活に溶け込んだ、なくてはならないものになりつつあります。
そのような環境下、当社グループは様々な社会構造の変化に対応し、カスタマーサクセス(将来のデジタルライフの価値増加)を実現する企業として以下のVisionとMissionを掲げております。
情報社会における格差を解消する
全てのお宅にデジタル担当を
コロナ禍をきっかけに、社会構造がデジタルな生活様式に急速に変化している中、当社グループは「ご家庭毎のデジタル担当」を定額会員制サービスとして提供しております。定額会員制サービス(以下、サブスクリプション)とは、商品購入をはじめ、修理やインターネット関連全般の「生活のデジタル化」の相談・支援を全てワンストップで担当する独自のサブスクリプション型ビジネスであります。また、当期より「経営重要指標(KPI)」をLTV(Life Time Value)と定義し、1)定額会員の増加、2)定額会員の利用機会の増加、3)定額会員の利用期間の長期化を進めております。当第3四半期連結累計期間も、デジタル分野におけるマーケットは、商品の販売というその場の要望に応えることに留まらず、オンライン学習や様々な生活のデジタル化の相談やそのお手伝い、もしもの時のサポートなど多種多様な需要として顕在化してまいりました。当第3四半期連結累計期間においても、「サブスクリプション」モデルへ変化を加速させております。
定額会員の増加と継続期間の長期化を図るべく、人材基盤の整備に継続して取り組み、提案の質の向上を図りました。一方、一般顧客向け商品販売の広告宣伝を減らしたため、商品販売が減少しております。また、第2四半期連結累計期間以降、コロナ禍対応策として確保した商品在庫の適正化を図り、売価及び棚卸商品時価の見直しを実施した結果、売上総利益が減少いたしました。販売費及び一般管理費については、デジタル担当の提案力・応対品質向上の研鑽に務めましたが、人員の採用不足や配属の遅れなどにより、人件費および販売促進にかかる費用全般が計画を下回りました。しかしながら、提案力・応対品質の向上により、定額会員の内、継続的にアップスケールが見込めるNCS会員(New Customer Successの略)が2021年10月から12月の3ヶ月間に7,512軒増加となり、四半期の増加数が過去最高(2021年4月の当該KPI採用後初)となりました。併せて、当第3四半期連結累計期間の月次継続率は99.66%(2021年3月末時点99.60%)と高水準を維持し、定額会員全体の月次継続率は99.20%(同99.10%)となり、良化しております。
店舗運営は、引き続き感染症に注意し、安全に配慮した営業を行い、安心してご来店いただける取り組みを継続しております。店舗展開は、「ピーシーデポスマートライフ店」「PC DEPOT」「PC DEPOTパソコンクリニック」の総店舗数は、第1四半期連結会計期間の期末から変動がなく、133店舗となります。その他に、中国・四国地区においてフランチャイズ運営する「PC DEPOT」が2店舗あります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は248億14百万円、営業利益は12億28百万円、経常利益は12億84百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億27百万円となりました。
なお、収益認識会計基準等を適用したことによる影響は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 会計方針の変更 収益認識に関する会計基準等の適用」をご確認ください。
また、当連結会計年度より当社グループの報告セグメントを、パソコン等販売事業及びインターネット関連事業の2つのセグメントとしておりましたが、「パソコン等販売事業」を「デジタルライフ会員の関連事業」セグメントへ名称変更しております。詳細は「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 セグメント情報等 報告セグメントの変更等に関する事項」をご確認ください。

[店舗数の推移]
2021年3月31日
の店舗数
期中増減2021年12月31日
現在の店舗数
ピーシーデポスマートライフ店61364
PC DEPOT7△25
PC DEPOT パソコンクリニック64-64
合 計1321133

※「ピーシーデポスマートライフ店」の期中増減3店舗は、「PC DEPOT」から「ピーシーデポスマートライフ店」への
リノベーションによるものになります。
※「PC DEPOT」の期中増減△2店舗は、上記リノベーションによる3店舗の減少と、2021年4月1日にフランチャイズが
運営する「PC DEPOT」1店舗を直営化したことによる増加の合計になります。
※上記表は、株式会社ピーシーデポコーポレーション、株式会社ピーシーデポストアーズの合計となります。
※上記表は、フランチャイズが運営する「PC DEPOT」2店舗を含んでおりません。
(2)財政状態に関する説明
当第3四半期連結会計期間末の総資産は395億37百万円であり、前連結会計年度末に比べ23億12百万円増加いたしました。総負債は131億80百万円であり前連結会計年度末に比べて24億74百万円増加いたしました。主に、新型コロナウイルス感染症などによる事業環境リスクに備えるため、当第3四半期連結会計期間に株式会社みずほ銀行他金融機関5行より42億円の借入を実施したことによるものです。また、正味運転資本(流動資産から流動負債を控除した金額)は201億26百万円であり、自己資本比率は66.5%と財務の健全性は保たれております。
当第3四半期連結累計期間において実施いたしました設備投資の総額は29億29百万円であります。これらの資金は自己資金及び借入金でまかなっております。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。