四半期報告書-第28期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/12 9:56
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
「収益認識会計基準」等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しているため、当第2四半期連結累計期間における経営成績に関する説明については、前第2四半期連結累計期間と比較しての増減額及び前年同期比(%)を記載せずに説明しております。
当第2四半期連結累計期間(2021年4月1日~2021年9月30日)における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症拡大により経済活動並びに個人消費が低迷し厳しい状況となりました。国内コンピューター販売においては、テレワークや在宅オンライン学習など、社会のオンライン化が進んだ結果、デジタルはより日常生活に溶け込んだ、なくてはならないものになりつつあります。
そのような環境下、当社グループは様々な社会構造の変化に対応し、カスタマーサクセス(将来のデジタルライフの価値増加)を実現する企業として以下のVisionとMissionを掲げております。
年齢、性別、所得、教育、居住地域等により発生する情報社会における格差を解消する
全てのお宅にデジタル担当を
コロナ禍をきっかけに、社会構造がデジタルな生活様式に急速に変化している状況下、当社グループは「ご家庭のデジタル担当」を定額会員制サービスとして提供しております。定額会員制サービス(以下、サブスクリプション)とは、商品購入をはじめ、修理やインターネット関連全般の「生活のデジタル化」の相談・支援を全てワンストップで担当する独自のサブスクリプション型ビジネスであります。また、当期より「経営重要指標(KPI)」をLTV(Life Time Value)と定義し、1)定額会員の増加、2)定額会員の利用機会の増加、3)定額会員の利用期間の長期化を進めております。当第2四半期連結累計期間も、デジタル分野におけるマーケットは、商品の販売というその場の要望に応えることに留まらず、オンライン学習や様々な生活のデジタル化の相談やそのお手伝い、もしもの時のサポートなど多種多様な需要として顕在化していました。
当第2四半期連結累計期間は定額会員の増加と継続期間の長期化を図るべく、人材基盤の整備に継続して力を入れましたが、8月12日に発表した業績予想を下回る結果となりました。社会のデジタル化を好機と捉え「サブスクリプション」モデルへ変化を加速する過程において、一般顧客向け商品販売の広告宣伝を大幅に減らしたため、商品販売が減少しております。またコロナ禍における対応として、前期末には商品在庫を多く取り揃えましたが、当第2四半期連結累計期間において在庫の適正化を図る過程において、売価及び棚卸商品時価の見直しを行った結果、売上総利益が減少したことなどが利益の減少の原因としてあげられます。販売費及び一般管理費についても、必要な人員の採用不足や人員配属の遅れなどにより人に関わる費用が計画を下回り、一般顧客向けの広告宣伝を減らしたため、販売促進にかかる費用全般が計画を下回りました。詳細は2021年11月11日に東京証券取引所に適時開示をしております「2022年3月期第2四半期業績予想と実績との差異及び通期業績予想の修正に関するお知らせ」をご参照ください。
一方、提案力の向上は必要な要素であり、教育や働き方のデジタル化といった社会の変化に対応し、既存定額会員への応対品質向上の研鑽に努めました。その結果、LTV最大化のための重要指標として掲げる「定額会員の月次継続率」は当第2四半期連結累計期間99.33%(2021年3月末時点99.10%)、定額会員のご家庭にデジタル担当が付いた、継続的にアップスケールが見込めるNCS(New Customer Successの略)の月次継続率は99.70%(同99.60%)と前連結会計年度末に比して良化しております。
店舗運営については、引き続き感染症に注意し、安全に配慮した営業を行い、安心してご来店いただける取り組みを継続しております。
店舗展開については、「ピーシーデポスマートライフ店」「PC DEPOT」「PC DEPOTパソコンクリニック」の総店舗数は、第1四半期累計期間期末から変動がなく、133店舗となります。その他に、中国・四国地区においてフランチャイズ運営する「PC DEPOT」が2店舗あります。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は164億65百万円、営業利益は6億9百万円、経常利益は6億52百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億92百万円となりました。
なお、収益認識会計基準等を適用したことによる影響は、「2.四半期連結財務諸表及び主な注記(4)四半期連結財務諸表に関する注記事項 (会計方針の変更) (収益認識に関する会計基準等の適用)」をご確認ください。
また、当連結会計年度より当社グループの報告セグメントを、パソコン等販売事業及びインターネット関連事業の2つのセグメントとしておりましたが、「パソコン等販売事業」を「デジタルライフ会員の関連事業」セグメントへ名称変更しております。詳細は「第4 経理の状況 注記事項(報告セグメントの変更等に関する事項)」をご確認ください。
[店舗数の推移]
2021年3月31日
の店舗数
期中増減2021年9月30日
現在の店舗数
ピーシーデポスマートライフ店61263
PC DEPOT7△16
PC DEPOT パソコンクリニック64-64
合 計1321133

※「ピーシーデポスマートライフ店」の期中増減2店舗は、「PC DEPOT」から「ピーシーデポスマートライフ店」への
リノベーションによるものになります。
※「PC DEPOT」の期中増減△1店舗は、上記リノベーションによる2店舗の減少と、2021年4月1日にフランチャイズが
運営する「PC DEPOT」1店舗を直営化したことによる増加の合計になります。
※上記表は、株式会社ピーシーデポコーポレーション、株式会社ピーシーデポストアーズの合計となります。
※上記表は、フランチャイズが運営する「PC DEPOT」2店舗を含んでおりません。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物の残高は92億88百万円となり、当第2四半期連結累計期間に21億19百万円減少(前年同四半期は49億42百万円の増加)しております。
営業活動によるキャッシュ・フローは、未収入金の増加額1億41百万円、仕入債務の減少額1億53百万円、法人税等の支払額が6億62百万円ありましたが、税金等調整前四半期純利益6億20百万円、棚卸資産の減少額13億10百万円、減価償却費4億38百万円等により14億11百万円の増加(前年同四半期は20億99百万円の増加)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出20億4百万円及び事業譲受による支出52百万円等により、20億78百万円の減少(前年同四半期は3億27百万円の減少)となりました。
なお、当第2四半期連結累計期間において実施いたしました設備投資の総額は22億20百万円であり、これらの資金は自己資金でまかなっております。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出10億93百万円、配当金の支払額3億52百万円により、14億52百万円の減少(前年同四半期は31億70百万円の増加)となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。