四半期報告書-第27期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/12 15:10
【資料】
PDFをみる
【項目】
36項目
文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
当第3四半期連結累計期間(2020年4月1日~12月31日)における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症拡大、また、それに伴う緊急事態宣言の発出により大幅に下押しされ、厳しい状況にありました。6月に制限緩和がなされましたが年末にかけて感染者が増加し、依然として経済活動の先行きは不透明な状況であります。国内コンピューター販売は、感染症拡大予防の観点からテレワーク、在宅オンライン学習、オンラインでの人と人との交流が推奨されたことにより、インターネットデバイス、周辺機器、通信回線の整備、使い方のサポート需要が増加しております。一方、外出自粛の影響は急を要さない商品の購入、買い替え、とりわけスマートフォンの買い替えに現れており、販売数が減少いたしました。
当社は様々な社会構造の変化に対応し、プレミアムメンバーのカスタマーサクセス(将来のデジタルライフの価値増加)を実現する企業として以下のVisionとMissionを掲げております。
年齢、性別、所得、教育、居住地域等により発生する情報社会における格差を解消する
全てのお宅にデジタル担当を
コロナ禍において社会構造は急速に変化し生活様式が大きく様変わりした状況下、当社はご家庭のデジタル担当になるべく、販売、修理、インターネットなどの「デジタルライフ」を全てワンストップで担当する専任担当チーム制を進めております。専任担当者はデジタルライフプランナーとして「ライフタイムバリュー型の計画的提案」による需要創造を進めており、先を見据えた「カスタマーサクセス(全てのお宅にデジタル担当がいることによるデジタルライフの価値増加)」のため、日々、提案とその質の研鑽に努めております。
店頭販売においては、メンバーの新規加入を促進し、在宅テレワーク、オンライン学習や各種のオンライン化のデジタル担当に取り組むなど、デジタルライフにおけるライフタイムバリューの最大化に努めました。その結果、ソリューションサービス売上高は、期初の計画範囲内を推移いたしました。
商品販売は、新しい生活様式に移行する過程において必要となったデバイス、周辺機器の需要が一定量あり、堅調に推移いたしました。一方、スマートフォンの買い替えは第2四半期累計期間に減少いたしましたが、メンバーの買い替え、新規購入など先々の需要も増加するよう努めております。
費用面では、販売促進活動の主たる手法である新聞折込広告を4、5月に中止したことに加え、販売促進活動を全体的に縮小させております。また、定休日を増やし営業時間の短縮を行ったことから、宣伝広告費、人件費、店舗運営にかかわる諸費用が減少いたしました。一方、カスタマーサクセスを実現する人材の長期雇用を目的とした採用を積極的に行ないました。また、12月から東北地区と九州地区にてTVCMを開始し、デジタル担当によりメンバーのデジタルライフが拡がっていく様子を表現する宣伝などを積極的に展開しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は286億56百万円(前年同期比0.7%減)、営業利益は22億96百万円(同2.9%増)、経常利益は23億42百万円(同1.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は15億78百万円(同2.8%増)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
① パソコン等販売事業
コンピューター販売において、メンバーのライフタイムバリューの最大化を目的とし、デジタルライフのサポート・計画的提案・需要創造への移行を継続しカスタマーサクセスの実現に向けた活動を推進しております。FACE to FACEの対応を継続しながら全店舗で感染症対策を行い、ステークホルダーに安心してデジタル担当を任せていただけるよう努めております。ソリューションサービスは、「物・商品」「価格」以外の「コト・需要・要望」「価値創出」を重視した「需要創出型提案」を行い、メンバーや一般のお客様のライフタイムバリューの最大化に努め、「未来のデジタルライフの計画的提案」ができるよう、体制を整えております。
またメンバーの募集に関しては、既存プレミアムメンバーからの紹介や来店者に対する加入を促進しておりましたが、2020年12月よりTVCM等による「新規プレミアムメンバー募集」を本格的に開始いたしました。
当第3四半期連結会計期間末における「ピーシーデポスマートライフ店」「PC DEPOT」「PC DEPOTパソコンクリニック」の総店舗数は132店舗となりました。内訳は、当第3四半期連結累計期間にピーシーデポスマートライフ店を1店舗開店、また4店舗を「PC DEPOT」から「ピーシーデポスマートライフ店」へリノベーションいたしました。その他に、近畿・中国・四国地区においてフランチャイズ運営する「PC DEPOT」が3店舗あります。
以上の結果、パソコン等販売事業の外部顧客への売上高は277億56百万円(前年同期比0.7%減)、セグメント利益は22億79百万円(同3.6%増)となりました。
[店舗数の推移]
2020年3月31日
の店舗数
期中増減2020年12月31日
現在の店舗数
ピーシーデポスマートライフ店52557
PC DEPOT15△411
PC DEPOT パソコンクリニック63164
合 計1302132

※上記表は、株式会社ピーシーデポコーポレーション、株式会社ピーシーデポストアーズの合計となります。
※上記表は、フランチャイズが運営する「PC DEPOT」3店舗を含んでおりません。
②インターネット関連事業
インターネット関連事業においては、当社グループが提供するプレミアムメンバーシップにおけるグループ間業務受託並びにRPAなどによる業務やシステムの自動化等、生産効率改善の業務受託を進めております。しかしながら、コロナ禍において同事業の需要が減退したことにより、売上高、セグメント利益は共に減少いたしました。
以上の結果、インターネット関連事業の外部顧客への売上高は8億99百万円(前年同期比0.5%減)、セグメント利益は2億75百万円(同15.7%減)となりました。
(2)財政状態に関する説明
当第3四半期連結会計期間末の総資産は382億3百万円であり、前連結会計年度末に比べ51億59百万円増加いたしました。総負債は119億58百万円であり前連結会計年度末に比べて41億74百万円増加いたしました。また、正味運転資本(流動資産から流動負債を控除した金額)は213億31百万円であり、自己資本比率は68.5%と財務の健全性は保たれております。
当第3四半期連結累計期間において実施いたしました設備投資の総額は14億36百万円であります。これらの資金は自己資金でまかなっております。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。