四半期報告書-第15期第2四半期(令和2年6月1日-令和2年8月31日)

【提出】
2020/10/08 10:38
【資料】
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【項目】
37項目
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府による緊急事態宣言は解除されましたが、世界的に感染が広がっている新型コロナウイルス感染症の影響により、非常に厳しい状況となりました。
小売業界におきましては、未だ収束が見えない新型コロナウイルス感染症による景気の下振れリスク、個人所得や雇用の悪化リスクなど、先行きは不透明で厳しい経営環境にあります。
このような状況のもと、当社グループが営むホームセンター事業については、社会的なインフラとしての役割を果たすべく、「小売業の店舗における新型コロナウイルス感染症感染拡大予防ガイドライン」に基づき、お客さま及び従業員の安全と健康を最優先に考え、感染拡大防止策を講じながら営業を継続してまいりました。また、サプライチェーンの停滞により、DCMブランド商品や季節商材などの商品供給に一部遅れがみられることがありましたが、現在は商品供給に遅れはありません。
販売面においては、マスクやアルコール除菌、ハンドソープなど新型コロナウイルス対策商品が好調に推移しました。また、外出自粛による家庭内需要の増加や在宅勤務の拡大など生活様式の変化により、園芸用品、DIY用品、インテリア用品などが好調でした。一方で、消費税増税の反動減と新型コロナウイルス感染拡大により工事リフォーム関連は低調となりました。DCMブランド商品については、商品開発・店舗での販促強化などに取り組んだ効果により好調に推移しました。
当社グループの新規出店については6店舗、退店については2店舗を実施しました。これにより、当第2四半期連結会計期間末日現在の店舗数は677店舗(DCMカーマ168店舗、DCMダイキ156店舗、DCMホーマック299店舗、DCMサンワ32店舗、DCMくろがねや22店舗)となりました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の営業収益は2,530億1千9百万円(前年同期比111.0%)、営業利益は223億0百万円(前年同期比175.9%)、経常利益は222億3千7百万円(前年同期比178.5%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は151億3千6百万円(前年同期比178.4%)となりました。
なお、セグメントごとの経営成績については、「第4 [経理の状況] 1 [四半期連結財務諸表]注記事項(セグメント情報等)」をご覧ください。
(2) 主要商品部門別の状況
① 園芸部門
生活様式の変化によりガーデニングの需要が拡大し、園芸用品や植物、屋外資材などが好調に推移しました。DCMブランド商品は、除草剤を始めとして人工芝やホースリールが好調でした。その結果、売上高は422億9千3百万円(前年同期比114.1%)となりました。
② ホームインプルーブメント部門
家で過ごす時間が増加したことによりDIY需要が拡大し、木材などの資材、塗料、補修用品や電動工具が好調に推移しました。DCMブランド商品では、換気意識の高まりや気温の上昇もあり網戸用品が好調でした。その結果、売上高は516億3百万円(前年同期比115.4%)となりました。
③ ホームレジャー・ペット部門
外出自粛や在宅勤務拡大の影響を受けて、室内スポーツ・トレーニング用品が好調に推移しました。また、近場で楽しめるレジャー用品も好調でした。その結果、売上高は371億6千8百万円(前年同期比107.2%)となりました。
④ ハウスキーピング部門
新型コロナウイルス感染対策としてマスクやアルコール除菌関連商品等が好調に推移しました。また、家庭内で過ごす時間が増えたことにより、調理用品や清掃用品も好調に推移しました。DCMブランド商品は室内空間除菌や殺虫剤が好調でした。その結果、売上高は588億4千2百万円(前年同期比111.1%)となりました。
⑤ ホームファニシング部門
在宅勤務の拡大によってビジネスチェアやデスク等のオフィス家具が好調に推移しました。また、季節商品については猛暑の影響もあり、すだれ、ラグ、冷感寝具などが好調でした。その結果、売上高は149億9千4百万円(前年同期比114.0%)となりました。
⑥ ホームエレクトロニクス部門
家で過ごす時間が増えたことや梅雨明け後の猛暑の影響もあり、空調冷房機器や調理家電が好調に推移しました。一方、エクステリア・リフォーム等は消費税増税の反動減と新型コロナウイルス感染拡大により敬遠されたことから低調となりました。その結果、売上高は226億2千2百万円(前年同期比112.9%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益219億8千0百万円に、減価償却費56億5千9百万円を加算する一方、季節的要因による売上債権の増加額61億6千0百万円、法人税等の支払額39億4千1百万円を減算するなどして、221億3千7百万円の収入(前年同期は278億8千3百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、新規出店や改装などの有形固定資産の取得による支出59億9千2百万円、ソフトウエアなどの無形固定資産の取得による支出6億9千3百万円などにより、60億8千1百万円の支出(前年同期は23億3千9百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の実行による375億円の収入の一方、短期借入金の純減124億円、長期借入金の返済による支出23億7百万円、配当金支払いによる支出19億2千8百万円などにより、202億6千9百万円の収入(前年同期は71億7千1百万円の支出)となりました。
これらの結果、当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ363億2千5百万円増加し、745億9千7百万円となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。