有価証券報告書-第19期(2025/03/01-2026/02/28)

【提出】
2026/05/26 15:30
【資料】
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【項目】
206項目
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 当期の経営成績
(単位:百万円、%)2026年2月期対前年対10月予想
増減高増減率増減高
総額売上高1,290,48922,1671.7△2,511
売上収益445,0943,2170.7△6,906
売上総利益215,4122,8161.31,912
販売費及び一般管理費164,8145,7083.6△186
事業利益50,597△2,893△5.42,097
その他の営業収益4,131△7,700△65.1631
その他の営業費用5,713△1,409△19.8△2,287
営業利益49,015△9,184△15.85,015
税引前利益44,515△11,270△20.25,015
親会社の所有者に
帰属する当期利益
28,282△13,142△31.72,282

当連結会計年度の日本経済は、米国通商政策などの影響が見られたものの、堅調な企業収益を背景に設備投資が増加し、また訪日外国人消費も日中関係の影響を受けつつ伸長するなど、総じて緩やかな回復を見せました。個人消費については物価上昇が進む一方で、雇用・所得環境の改善基調が続くなか、資産効果なども背景に底堅く推移しました。
一方で、地政学リスクの高まり等により、内外経済の先行き不安や物価上昇による消費マインドの下押しへの懸念が強まるなど不透明な状況が続きました。
こうしたなか、当社は2030年のグループ将来像“価値共創リテーラー”への変革実現に向け、中期経営計画(2024‐2026年度)において、「リテール事業の深化」、「グループシナジーの進化」、「グループ経営基盤の強化」に集中して取り組んでいます。
「リテール事業の深化」では、顧客接点の起点となる店舗の魅力化に向け、百貨店事業において、松坂屋名古屋店で既存顧客の深耕と次世代顧客の獲得を目指す大型改装を進め、本館と北館のリニューアルが完了しました。大丸梅田店では西日本最大の商業拠点である同エリアで新たな存在感を発揮し、収益性向上を図る大型改装に2025年10月より着手しました。
富裕層マーケットへの対応強化として、顧客基盤の拡大に向けた外商活動の広域化などに加え、新たな催しや体験企画などコンテンツの拡充に取り組みました。なお、大阪・関西万博オフィシャルストアでは日本文化を体験する空間演出とともに、社員の目利き力を活かしたオリジナル商品を開発・展開し、お客様から好評を得ました。
SC事業では、渋谷PARCOや広島PARCO、仙台PARCOなど基幹店を中心とした戦略改装を推進しました。特に、渋谷PARCOでは建て替え以来初となる大型改装を実施し、ラグジュアリーや気鋭ブランドの拡充、IPコンテンツストアの展開強化など「グローバルニッチ」を体現する店づくりを進めました。
国内・海外顧客層の拡大に向けて、百貨店・SC事業においてアプリ会員やカード会員の拡大などに引き続き取り組みました。また、海外顧客層への対応強化のため、百貨店事業では訪日外国人客を対象とした顧客会員化への取り組みを強化したほか、他社提携による相互送客などに取り組みました。
「グループシナジーの進化」では、エリアの価値最大化に関し、重点エリアと位置付ける名古屋・栄エリアでの競争優位性のさらなる向上に向け、百貨店とパルコの融合による新たな商業施設「HAERA(ハエラ)」の開業準備を進めたほか、地域連携によるイベント開催など街の賑い創出に取り組みました。また神戸エリアでは、エリアの魅力向上などを目的に、大丸神戸店が立地する旧居留地において、大規模複合施設「神戸旧居留地 25 番館」への出資を決定しました。
グループ顧客基盤の拡大に向けて、2024年度に発行を開始したGINZA SIXカード、PARCOカードに続き、博多大丸孔雀カードを新たに発行し、グループ内のカード発行業務の集約を計画に基づき完了しました。これらを契機に、各社連携のもとグループ顧客会員基盤の拡大に取り組みました。
リテール事業の新たな成長に向けた自社コンテンツの保有・開発について、株式会社コメ兵との合弁によりリユース事業に参入し、ブランド買取専門店「MEGRUS(めぐらす)」を百貨店、PARCOの店舗内に順次出店しました。また、百貨店事業において次世代スイーツブランドを他社共同で開発したほか、SC事業では「PARCO GAMES(パルコゲームズ)」を創設し、オリジナルゲームの開発、販売などゲームパブリッシング事業に本格参入しました。
「グループ経営基盤の強化」について、人財戦略では、グループ将来像の実現に向け、価値共創の源泉である人財・組織の開発、組織文化の変容を目指す新たな人財戦略を策定しました。これらに基づき、専門人財の採用強化、グループ人財交流や女性活躍など多様な人財活躍の推進、マネジメントのスキルやマインド向上などに取り組みました。
システム戦略では、経営管理の高度化、業務効率の向上を図る会計システムの本格稼働などグループ内の共通システム化に取り組みました。また、システム投資や資産管理の高度化、情報セキュリティへの対応などITガバナンスを推進しました。
財務戦略では、中長期的な資本収益性の向上、自己資本の適正化、株主還元の強化を目的に、連結配当性向40%以上の配当、及び総額150億円の自己株式取得を実施したほか、サステナビリティ経営に基づく事業成長を図るため「サステナビリティボンド」を発行しました。
コーポレートガバナンスに関しては、取締役会実効性評価を踏まえ、中期経営計画に対するモニタリングや監査機能の強化など、監督機能のさらなる強化に取り組みました。
以上のような諸施策に取り組みました結果、当期の連結業績は、主に、百貨店事業における国内顧客売上、またSC事業の業績は堅調に推移した一方、昨年度に大きく伸長した百貨店免税売上高が大幅に減少した結果、売上収益は445,094百万円(対前年0.7%増)、事業利益は50,597百万円(対前年5.4%減)となりました。また、昨年度に計上した株式会社心斎橋共同センタービルディングの株式取得(子会社化)に伴う段階取得に係る差益の反動減などから、営業利益は49,015百万円(対前年15.8%減)、税引前利益は44,515百万円(対前年20.2%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は28,282百万円(対前年31.7%減)となりました。
セグメントの業績は、以下のとおりです。
2024年9月1日付のグループ内組織再編に伴い、従来、「その他」に含まれていた株式会社J.フロントONEパートナーの運営事業の一部を「デベロッパー事業」の株式会社パルコスペースシステムズ他へ移管しました。これらに伴い、前連結会計年度の期首(2024年3月1日)より移管されたものとみなし、遡及修正しています。
セグメント業績
<百貨店事業>
(単位:百万円、%)2026年2月期対前年対10月予想
増減高増減率増減高
売上収益268,1754,5321.7△3,025
事業利益30,900△3,082△9.1△1,000
営業利益29,8561790.6△344

インバウンド需要が変動するなか、中期経営計画に基づく重点戦略を着実に推進しました。具体的には、松坂屋名古屋店において既存顧客の深耕や次世代顧客の獲得を目指す大型改装を引き続き推進し、本館と北館のリニューアルが完了しました。大丸梅田店では、当社を含む3社連携により、西日本最大の商業拠点である同エリアで新たな存在感を発揮し、収益性向上を図る大型改装を2025年10月より着手しました。
また、当社の強みである富裕層ビジネス分野での競争優位性を確立するため、各エリアにおいて顧客基盤拡大に向けた顧客開拓、催事・体験企画の充実などに取り組みました。なお、大阪・関西万博オフィシャルストアにおいて日本文化を体験する空間演出とともに、社員の目利き力を活かした有名作家やデザイナーズブランドと手掛けたアート作品やオリジナル商品を開発し、好評を得ました。
このほか、リテール事業の新たな成長に向けて、目利き力や調達力、ネットワークなど組織能力を融合した自社コンテンツの開発・保有に取り組みました。具体的には次世代スイーツブランドを他社と共同で開発し、2025年10月に2ブランドをオープンしたほか、共同出資によるオリジナルスイーツ販売運営会社を設立し、2025年10月に新スイーツブランドをオープンしました。
以上のような諸施策に取り組みました結果、当連結会計年度は、国内顧客売上は堅調に推移したものの、昨年度に当初想定以上に伸長した免税売上高が減少したことなどから、売上収益は268,175百万円(対前年1.7%増)、事業利益は30,900百万円(対前年9.1%減)の減益となりました。
(単位:百万円、%)2026年2月期対前年対10月予想
増減高増減率増減高
売上収益67,2772,8594.4277
事業利益14,0071,2629.9707
営業利益13,6698196.4669

中期経営計画の重点戦略に基づき、主に、店舗事業を構造的に進化させる大型改装、ビルフレーム改革を推進しています。具体的には、渋谷PARCOの大型改装を2025年9月に完了し、『ジョジョの奇妙な冒険』世界初の体験型公式ショップや、65年の歴史の中で豊富なIPを生み出してきた株式会社セガによる国内初となる旗艦店のオープンなど、国内・海外顧客からの支持拡大に向けた「グローバルニッチ」に基づく日本発のコンテンツを強化しました。また、渋谷PARCOでの取り組み成果などを踏まえ、広島PARCOではエンタテインメントフロアをオープン、仙台PARCOでは開業来最大規模となる大型改装を実施しました。
また、コンテンツ事業の拡大に向けて、これまで培った独自の目利き力と創造性、ネットワークを活用し、ゲームパブリッシング事業に本格参入しました。新レーベル「PARCO GAMES(パルコゲームズ)」では、パブリッシングタイトル第1弾として3作品の発売を開始しました。
以上のような諸施策に取り組みました結果、当連結会計年度は、国内に加えインバウンド取扱高の好調持続による店舗賃貸収入、決済手数料収入の増加などにより売上収益は67,277百万円(対前年4.4%増)と増加し、事業利益は14,007百万円(対前年9.9%増)と増益となりました。営業利益は静岡PARCOの営業終了(2027年1月末予定)決定に伴い、事業整理損を計上したものの、13,669百万円(対前年6.4%増)と増益となりました。
<デベロッパー事業>
(単位:百万円、%)2026年2月期対前年対10月予想
増減高増減率増減高
売上収益81,393△9,265△10.2△1,807
事業利益7,386△974△11.6586
営業利益7,023△1,166△14.2523

重点エリア戦略に基づき、名古屋市中区錦三丁目において開発中の「ザ・ランドマーク名古屋栄」にて、新たな商業施設「HAERA(ハエラ)」を2026年6月に開業することを発表し、開業準備を進めました。神戸エリアでは、商業施設とホテルから構成される複合施設「神戸旧居留地 25 番館」への出資を決定しました。大丸神戸店など百貨店事業との連携を軸に、旧居留地全体の魅力向上に貢献してまいります。この他、大阪・心斎橋エリアでは、「クオーツ心斎橋」への参画、福岡・天神エリア、「天神二丁目南ブロック駅前東西街区プロジェクト」の再開発計画を、地域の皆様、グループ各社が連携して推進しています。引き続き、リテール事業を中核に重点エリアにおけるプレゼンス向上、街の魅力向上にグループ一体となり取り組みます。
以上のような諸施策に取り組みましたものの、主に、前年の保有物件売却益及び建築内装事業における大型工事受注の反動減などにより、売上収益は81,393百万円(対前年10.2%減)、事業利益は7,386百万円(対前年11.6%減)の減益となりました。
<決済・金融事業>
(単位:百万円、%)2026年2月期対前年対10月予想
増減高増減率増減高
売上収益13,5043692.8△473
事業利益962△675△41.2△247
営業利益920△540△37.0△233

重点戦略に基づき、主に、2025年2月のPARCOカードに加え、同3月に博多大丸孔雀カードの新規発行により、中期経営計画に基づくグループ内のカード発行業務の集約が完了しました。これらを契機に、大丸松坂屋カードでは即時発行・利用が可能となる新サービスを開始するなど、カード会員の拡大に向け、各社と連携した獲得施策を推進しました。また、カード取扱高の拡大に向けて与信枠の拡大および適正化を実施しました。加盟店事業では、重点エリアを中心に加盟店獲得を進めたほか、グループ商業施設のアクワイアリング拡大により取扱高が増加しました。なお、業界課題である不正利用については各種施策の効果により縮小しており、引き続き対策等を講じています。
以上のような諸施策に取り組みました結果、売上収益はカード取扱高、加盟店事業取扱高の拡大などにより13,504百万円(対前年2.8%増)の増収となりました。一方で、新カード発行に伴う会員獲得費用や広告宣伝費、人件費の増加などにより、事業利益は962百万円(対前年41.2%減)の減益となりました。
② 財政状態
(単位:百万円、%)2025年2月期2026年2月期増減高
流動資産241,045227,519△13,526
非流動資産923,101914,047△9,054
資産合計1,164,1471,141,567△22,580
流動負債341,341324,502△16,839
非流動負債399,570389,042△10,528
負債合計740,911713,544△27,367
親会社の所有者に帰属する持分409,646415,5865,940
親会社所有者帰属持分比率35.236.41.2
資本合計423,235428,0224,787

当連結会計年度末の資産合計は1,141,567百万円となり、現金及び現金同等物や使用権資産の減少などにより前連結会計年度末に比べ22,580百万円減少しました。一方、負債合計は713,544百万円となり、社債及び借入金やリース負債の減少などにより前連結会計年度末に比べ27,367百万円減少しました。なお、有利子負債残高(含むリース負債)は、336,675百万円となり、前連結会計年度末に比べ26,903百万円減少しました。
資本合計は、428,022百万円となり、自己株式の取得や配当金の支払いの一方、当期利益の計上などにより前連結会計年度末に比べ4,787百万円増加しました。
③ キャッシュ・フロー
(単位:百万円)2025年2月期2026年2月期増減高
営業活動によるキャッシュ・フロー85,81266,992△18,820
投資活動によるキャッシュ・フロー△28,308△15,15413,154
フリーキャッシュ・フロー57,50351,838△5,665
財務活動によるキャッシュ・フロー△74,001△70,7823,219
現金及び現金同等物の増減額△16,498△18,944△2,446
現金及び現金同等物の期末残高54,97536,099△18,876

当連結会計年度末における「現金及び現金同等物」の残高は、前連結会計年度末(54,975百万円)に比べ18,876百万円減の36,099百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
「営業活動によるキャッシュ・フロー」は66,992百万円の収入となりました。前連結会計年度との比較では、税引前利益が減益となったことに加え、法人所得税の支払額の増加などにより18,820百万円の収入減となりました。
「投資活動によるキャッシュ・フロー」は15,154百万円の支出となりました。前連結会計年度との比較では、前年の株式会社心斎橋共同センタービルディングなどの株式取得の反動減などにより13,154百万円の支出減となりました。
「財務活動によるキャッシュ・フロー」は70,782百万円の支出となりました。前連結会計年度との比較では、自己株式の取得による支出が増加した一方、社債の発行による収入などにより3,219百万円の支出減となりました。
④ 生産、受注及び販売の実績
1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称生産高(百万円)前年同期比(%)
デベロッパー事業684129.8

(注)1 請負工事につきましては生産実績を定義することが困難であるため、「生産実績」は記載しておりません。
2 上記以外のセグメントについては該当事項はありません。
2)受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)
デベロッパー事業60,544122.8

(注)1 上記以外のセグメントについては該当事項はありません。
3)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称内訳販売高(百万円)前年同期比(%)
百貨店事業大丸松坂屋百貨店249,817102.8
博多大丸14,96687.6
その他3,39197.3
268,175101.7
SC事業パルコ66,503104.8
その他77382.6
67,277104.4
デベロッパー事業J.フロント都市開発11,20084.0
J.フロント建装40,39579.8
パルコスペースシステムズ29,796111.7
81,39389.8
決済・金融事業JFRカード13,504102.8
その他卸売業45,938115.3
その他12,048111.0
57,987114.3
調整額△43,243106.3
合計445,094100.7

(注)1 セグメント間の取引については、「調整額」欄で調整しております。
2 販売高は、売上収益を記載しております。
(2) 経営者の視点による経営成績の状況に関する分析・検討内容
当社グループに関する財政状態及び経営成績の分析・検討内容は、原則として連結財務諸表に基づいて分析した内容であります。
文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要性のある会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、国際会計基準に基づいて作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績や現状を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要性のある会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 3.重要性のある会計方針」に記載しております。
また、連結財務諸表作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
1)経営成績等
セグメントごとの情報については、(1)財政状態及び経営成績の状況 ① 当期の経営成績に記載しております。
a)売上収益
売上収益は、前連結会計年度に比べ3,217百万円増の445,094百万円となりました。
b)営業利益
営業利益は、前連結会計年度に比べ9,184百万円減の49,015百万円となりました。
c)税引前利益
税引前利益は、前連結会計年度に比べ11,270百万円減の44,515百万円となりました。
d)親会社の所有者に帰属する当期利益
親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ13,142百万円減の28,282百万円となりました。
e)財政状態
当連結会計年度末の資産合計は1,141,567百万円となり、前連結会計年度末に比べ22,580百万円減少いたしました。一方、負債合計は713,544百万円となり、前連結会計年度末に比べ27,367百万円減少いたしました。なお、有利子負債残高(含むリース負債)は、336,675百万円となり、前連結会計年度末に比べ26,903百万円減少しました。資本合計は、428,022百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,787百万円増加いたしました。これらの結果、資産合計営業利益率(ROA)は、4.3%、親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)は、6.9%、親会社所有者帰属持分比率は、36.4%となりました。
f)キャッシュ・フロー
「営業活動によるキャッシュ・フロー」は66,992百万円の収入となりました。「投資活動によるキャッシュ・フロー」は15,154百万円の支出、「財務活動によるキャッシュ・フロー」は70,782百万円の支出となりました。
この結果、当連結会計年度末における「現金及び現金同等物」の残高は、前連結会計年度末に比べ18,876百万円減の36,099百万円となりました。
今後も、利益水準やキャッシュ・フローの動向等を考慮し、適切な利益配分や設備投資を行っていく予定であります。
g)資本の財源及び資金の流動性
(資本政策の基本方針)
当社は、フリーキャッシュ・フローの増大とROEの向上が持続的な成長と中長期的な企業価値を高めることに繋がるものと考えています。その実現に向けて、経営環境及びリスクへの備えを勘案した上で「戦略投資の実施」「株主還元の充実」及び「自己資本の拡充」のバランスを取った資本政策を推進します。
また、有利子負債による資金調達はフリーキャッシュ・フロー創出力と有利子負債残高を勘案して行うことを基本とし、資金効率と資本コストを意識した最適な資本・負債構成を目指します。
フリーキャッシュ・フロー、ROEの向上には、収益を伴った売上拡大を実現する「事業戦略」及び投下資本収益性を向上させる「財務戦略(資本政策を含みます。)」が重要です。併せて、基幹事業の強化、事業領域の拡大・新規事業の積極展開等に経営資源を重点配分することにより、事業利益の最大化と事業利益率を持続的に向上させていくことが重要であると考えております。
なお、中期経営計画の達成における重要財務指標として、資本効率性はROE、事業収益性は連結事業利益及びROIC、収益性・安全性はフリーキャッシュ・フロー、財務健全性は親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率)の各指標を重視しております。
(資金調達の状況)
当社グループでは、事業活動に必要となる資金は、グループで創出した資金でまかなうことを基本方針としております。その上で、事業投資等で必要資金が生じる場合には、財務の健全性維持を勘案し、主として社債の発行及び金融機関からの借入などにより持株会社が一元的に資金調達を行っております。
グループ子会社は金融機関からの資金調達を行わず、キャッシュ・マネジメントシステムを利用したグループ内ファイナンスにより必要資金の調達を行うことで、グループ資金の効率化を推進しております。
当連結会計年度については、上記方針に基づき、無担保普通社債の発行により300億円(うち、サステナビリティボンド200億円)を調達いたしました。一方、長期借入金284億円及び短期借入金150億円を返済した結果、有利子負債残高(除くリース負債)は、前連結会計年度末に比べ135億円減少し、1,765億円となりました。
なお、資金調達に係るリスクについては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。
(財務政策)
「2024-2026年度 中期経営計画」における財務政策については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。
(配当政策)
当社の剰余金の配当に関する基本方針並びに当期の配当実績については、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載しております。
2)経営目標の達成状況
「2024-2026年度 中期経営計画」2年度である2025年度において、不確実性の高い事業環境のもと、重点戦略などが奏功し、主力の百貨店・SC事業の成長などにより、連結事業利益は2023年度(前中計最終年度)の443億円から、2025年度に505億円へと伸長しました。
一方、最終年度となる2026年度の業績予想は、日中関係悪化などの影響により、免税売上高が当初想定を下回る情勢にあることから、連結事業利益520億円、連結ROE6%台と、中期経営計画で掲げた目標には届かない見通しです。
引き続き「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の成長戦略に取り組み、経営目標の達成に努めてまいります。

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