四半期報告書-第91期第2四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
(経営成績)
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、所得や雇用環境の改善はあるものの、米中貿易摩擦や英国のEU離脱問題等、海外経済の不確実性の高まりにより個人消費及び景気は依然不透明な状況が続いています。
そのような状況の中、主力事業である放送事業収入は、テレビスポットの福岡地区投下量が前年を下回り低調だったこともあり減収となりました。また、その他事業収入も大型イベントの減少により大幅に前年を下回りました。一方、システム関連事業収入は、医療分野の受注が好調なこともあり前年を大幅に上回りました。その結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は125億48百万円(前年同期比 2.4%増)で増収となりましたが、営業利益は5億89百万円(前年同期比 2.4%減)、経常利益は6億74百万円(前年同期比 2.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億79百万円(前年同期比 16.2%減)でいずれも減益となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①放送事業
放送事業は、収入82億90百万円(前年同期比 1.3%減)、営業利益4億81百万円(前年同期比 17.3%減)となりました。
テレビ部門は、収入72億11百万円(前年同期比 2.2%減)となりました。主力商品であるスポット収入は2.9%減となりました。業種別では、その他のサービス業、アルコール飲料などが伸びたものの、食品、薬品、輸送機器などが落ち込みました。また、タイム収入も1.2%減となりました。
ラジオ部門は、収入10億79百万円(前年同期比 5.1%増)となりました。スポット収入が7.4%減となったものの、系列局向けネット番組の増加によりタイム収入が14.3%増となりました。
②システム関連事業
システム関連事業は、収入28億43百万円(前年同期比 44.9%増)、営業利益94百万円(前年同期は営業損失1億17百万円)となりました。
医療分野のソフトウェア開発とそれに伴う機器の納品及びウインドウズ7のサポート終了による買い替えの特需があり売上が大きく伸び、営業利益も大幅な増益となりました。
③不動産事業
不動産事業は、収入5億28百万円(前年同期比 1.3%減)、営業利益5億39百万円(前年同期比 3.2%減)となりました。
テナント収入は前年並みでしたが、不動産仲介料の減少により減収減益となりました。
④その他事業
その他事業は、収入8億85百万円(前年同期比 34.6%減)、営業損失77百万円(前年同期は営業損失3百万円)となりました。
催事部門では、今年4回目を迎えた福岡縣護国神社での野外音楽イベント「福岡音楽祭音恵2019」、西日本総合展示場で「いきものKINGDOM in北九州」、いのちのたび博物館で「探検!両生類・は虫類の世界」等を開催しました。また、福岡市との「The Creators」等、行政と連携したイベントも前期に引き続き実施しました。
しかしながら、前年同期のような大型の催事がなく大幅な減収となり、利益面でも営業損失となりました。
(財政状態)
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ14億3百万円減少し、454億53百万円となりました。これは主に、回収等により受取手形及び売掛金が17億62百万円減少したことによるものであります。
当第2四半期連結会計期間末の総負債は、前連結会計年度末に比べ13億11百万円減少し、114億27百万円となりました。これは主に、支払等により未払費用が3億92百万円、退職給付に係る負債が1億80百万円、設備支払手形が1億56百万円及び未払法人税等が1億24百万円減少したことなどによるものであります。
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ92百万円減少し、340億26百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前第2四半期連結累計期間に比べ10億69百万円増加し、84億78百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果得られた資金は、前第2四半期連結累計期間に比べ5億45百万円増加し、15億79百万円(前年同期は10億33百万円の収入)となりました。これは主に、回収等により売上債権が7億15百万円減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果使用した資金は、前第2四半期連結累計期間に比べ63百万円増加し、9億83百万円(前年同期は9億20百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果使用した資金は、前第2四半期連結累計期間に比べ2億75百万円減少し、3億1百万円(前年同期は5億76百万円の支出)となりました。これは主に、リース債務の返済が2億75百万円減少したことによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社及び当社グループ会社の事業上および財務上の対処すべき課題について重要な変更および新たに生じた課題はありません。
なお、当社は財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。
①基本方針の内容
上場会社である当社の株式は株主、投資家の皆様による自由な取引が認められており、当社株券等に対する大規模買付行為またはこれに類似する行為があった場合においても法令に別段の定めがある場合を除き、一概に否定されるべきものではなく、最終的には株主の皆様の自由な意思によりその適否が判断されるべきであると考えます。
ただし、株式の大規模買付行為の中には、例えばステークホルダーとの良好な関係を保ち続けることのできない可能性があるなど、当社及び当社グループ会社(以下、「当社グループ」といいます。)の企業価値ひいては株主共同の利益を損なうおそれのあるものや、当社グループの価値を十分に反映しているとは言えないもの、あるいは株主の皆様が最終的な決定をされるために必要な情報が十分に提供されないものもありえます。
当社は上場会社として市場経済の発展に寄与すべき責務を負うことはもとより、有限希少の電波を預かる放送事業者を傘下にもつ認定放送持株会社として、高い公共性を求められている企業であります。従いまして、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、放送法や電波法等、法令の趣旨、放送事業者としての公共的使命と社会的責任を深く認識し、自覚しなければなりません。さらに視聴者・聴取者の支持と共感を得ることのできる番組制作や、地域社会・市民社会の発展に寄与する企業活動を柱とする事業計画を推進させ、当社グループの企業価値、株主の共同の利益を継続的に堅持し、また向上させていく者でなければならないと考えております。
②基本方針の実現の取組み
当社は、民間放送局を傘下に持つ認定放送持株会社として、放送の公共的使命と報道機関としての責任を自覚し、地域社会・市民社会の発展に貢献する企業活動を継続することが社会的責務であり、かつ経済的存立の基盤であるとの認識に基づいて事業活動を行っております。当社グループが構築してきたコーポレートブランドや企業価値及び株主共同の利益を確保・向上させていくため、以下の3点を重点施策とした取り組みを推進しております。
(ⅰ)迅速・正確な報道
「価値ある情報」を迅速・正確に発信することを第一の責務とします。また、視聴者・聴取者の支持を得る情報を発信し、またエンターテイメントコンテンツ制作を行います。さらに、制作管理体制を整備・点検し、視聴者・聴取者の信頼を損なう番組は放送いたしません。
(ⅱ)地域社会・市民社会への貢献
放送に加え、放送局の特性を生かした良質なイベントの展開等、総合力でエリアへの貢献を果たします。また、アジアの中の福岡を意識し、アジアの人々と情報を共有し、相互理解に貢献するコンテンツを制作し、発信するという理念に向けて、一歩ずつ駒を進めてまいります。さらに、企業活動自体が地球環境に負荷があることを認識し環境保全活動を推進いたします。
(ⅲ)健全な経営
安定的な財務体質を目指して、コスト意識の徹底を図り、時代に合った番組づくりと事業の展開、また、新たな収入源の開発など多様なコンテンツ開発に経営資源を集中します。
③基本方針に照らして不適切な者によって財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組み
当社株式の大規模買付行為を行う者が、基本方針の実現の取組みを継続的に行い、向上させるものでなければ、当社グループの企業価値・株主共同の利益は毀損されることとなります。
従いまして、当社取締役会は、当社株式に対する大規模買付行為が行われた際に、当該大規模買付行為に応じるべきか否かを株主の皆様が判断するための情報や時間の確保、あるいは株主の皆様のために交渉を行うこと等を可能とすることにより、当社の企業価値・株主共同の利益に反する大規模買付行為を抑止するための枠組みが不可欠であると考えており、当社の企業価値・株主共同の利益を著しく損なう大規模買付行為に対しては、当社は必要かつ相当な対抗をすることにより、当社の企業価値・株主共同の利益を確保しなければなりません。
当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保し、向上させていくため、上記の基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みの一つとして、2008年6月27日開催の第79回定時株主総会において株主の皆様の承認を受け「当社株券等の大規模買付行為に対する対応策」を導入いたしました。その後、2016年4月1日付の認定放送持株会社への移行にともない、基本方針を改定した上で、2016年3月25日開催の当社取締役会で「当社株式の大規模買付行為に対する対応策」(以下「本プラン」といいます。)として修正が決議され、2017年6月29日開催の第88回定時株主総会において、株主の皆様の承認を受け、継続更新いたしました。
本プランは当社が発行者である株式等について、保有者の株式等保有割合が20%以上となる買付け、または当社が発行者である株式等について、公開買付けに係る株式等の株式等所有割合及びその特別関係者の株式等所有割合の合計が20%以上となる公開買付けに該当する当社株式等の買付けまたはこれに類似する行為(かかる行為を、以下「大規模買付等」といいます。ただし、当社取締役会が承認したものを除きます。)がなされる場合を適用対象とします。
当社取締役会が決議に基づき発動する対抗措置としては、原則として、新株予約権の無償割当てを行うこととします。ただし、会社法その他の法令及び当社の定款上認められるその他の対抗措置を発動することが適当と判断される場合には、当該その他の対抗措置を用いることもあります。
④本プランの合理性に関する取締役会の判断及びその理由
本プランについては、対抗措置の発動等にあたって、当社取締役会の恣意的判断を排除するため、当社の業務執行を行う経営陣から独立した者のみから構成される企業価値評価委員会の勧告を最大限尊重すること、株主の皆様に適時に情報開示を行うことにより、透明性を確保することとしており、詳細については下記のとおりです。
買付者等におきましては、大規模買付等の実行に先立ち、当社取締役会に対して、当該買付者等が大規模買付等に際して本プランに定める手続きを遵守する旨の誓約文言等を記載した意向表明書を当社の定める書式により提出していただきます。
当社取締役会は、買付者等及びそのグループの詳細、大規模買付等の目的など必要情報の提供が十分になされたと認めた場合には、その旨を買付者等に通知(以下「情報提供完了通知」といいます。)するとともに、速やかにその旨を開示し、企業価値評価委員会へも通知いたします。情報提供完了通知を行った後、大規模買付等の評価の難易度等に応じて、当社取締役会による評価、検討、交渉、意見形成及び代替案立案のための期間(以下「取締役会評価期間」といいます。)を設定します。
当社取締役会は、取締役会評価期間内において、必要に応じて適宜外部専門家等の助言を得ながら、買付者等から提供された必要情報を十分に評価・検討し、当社の企業価値・株主共同の利益の確保・向上の観点から、買付者等による大規模買付等の内容の検討等を行うものとします。当社取締役会は、これらの検討等を通じて、大規模買付等に関する当社取締役会としての意見を慎重にとりまとめ、買付者等に通知するとともに、適時かつ適切に株主の皆様に開示いたします。また、当社取締役会として、株主の皆様に代替案を提示することもあります。
企業価値評価委員会は、取締役会評価期間内に、当社取締役会による評価、検討、交渉、意見形成及び代替案立案と並行して、当社取締役会に対して対抗措置の発動の是非に関する勧告を行うものとします。その際、企業価値評価委員会の判断が当社の企業価値・株主共同の利益の確保・向上に資するようになされることを確保するために、企業価値評価委員会は、当社の費用で、当社の業務執行を行う経営陣から独立した第三者(投資銀行、証券会社、フィナンシャル・アドバイザー、公認会計士、弁護士、コンサルタントその他の専門家を含みます。)の助言を得ることができるものとします。なお、企業価値評価委員会が当社取締役会に対して対抗措置の発動もしくは不発動の勧告をした場合には、当社取締役会は、当該勧告の事実とその概要その他当社取締役会が適切と判断する事項について、速やかに情報開示いたします。
当社取締役会は、企業価値評価委員会の勧告を最大限尊重するものとし、かかる勧告を踏まえて当社の企業価値・株主共同の利益の確保・向上という観点から速やかに対抗措置の発動または不発動の決議を行うものとします。
当社取締役会は、上記の決議を行った場合には、その内容が対抗措置の発動であるか不発動であるかを問わず、速やかに当該決議の概要その他当社取締役会が適切と判断する事項について、情報開示を行います。
(4) 研究開発活動
特記すべき事項はありません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
(経営成績)
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、所得や雇用環境の改善はあるものの、米中貿易摩擦や英国のEU離脱問題等、海外経済の不確実性の高まりにより個人消費及び景気は依然不透明な状況が続いています。
そのような状況の中、主力事業である放送事業収入は、テレビスポットの福岡地区投下量が前年を下回り低調だったこともあり減収となりました。また、その他事業収入も大型イベントの減少により大幅に前年を下回りました。一方、システム関連事業収入は、医療分野の受注が好調なこともあり前年を大幅に上回りました。その結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は125億48百万円(前年同期比 2.4%増)で増収となりましたが、営業利益は5億89百万円(前年同期比 2.4%減)、経常利益は6億74百万円(前年同期比 2.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億79百万円(前年同期比 16.2%減)でいずれも減益となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①放送事業
放送事業は、収入82億90百万円(前年同期比 1.3%減)、営業利益4億81百万円(前年同期比 17.3%減)となりました。
テレビ部門は、収入72億11百万円(前年同期比 2.2%減)となりました。主力商品であるスポット収入は2.9%減となりました。業種別では、その他のサービス業、アルコール飲料などが伸びたものの、食品、薬品、輸送機器などが落ち込みました。また、タイム収入も1.2%減となりました。
ラジオ部門は、収入10億79百万円(前年同期比 5.1%増)となりました。スポット収入が7.4%減となったものの、系列局向けネット番組の増加によりタイム収入が14.3%増となりました。
②システム関連事業
システム関連事業は、収入28億43百万円(前年同期比 44.9%増)、営業利益94百万円(前年同期は営業損失1億17百万円)となりました。
医療分野のソフトウェア開発とそれに伴う機器の納品及びウインドウズ7のサポート終了による買い替えの特需があり売上が大きく伸び、営業利益も大幅な増益となりました。
③不動産事業
不動産事業は、収入5億28百万円(前年同期比 1.3%減)、営業利益5億39百万円(前年同期比 3.2%減)となりました。
テナント収入は前年並みでしたが、不動産仲介料の減少により減収減益となりました。
④その他事業
その他事業は、収入8億85百万円(前年同期比 34.6%減)、営業損失77百万円(前年同期は営業損失3百万円)となりました。
催事部門では、今年4回目を迎えた福岡縣護国神社での野外音楽イベント「福岡音楽祭音恵2019」、西日本総合展示場で「いきものKINGDOM in北九州」、いのちのたび博物館で「探検!両生類・は虫類の世界」等を開催しました。また、福岡市との「The Creators」等、行政と連携したイベントも前期に引き続き実施しました。
しかしながら、前年同期のような大型の催事がなく大幅な減収となり、利益面でも営業損失となりました。
(財政状態)
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ14億3百万円減少し、454億53百万円となりました。これは主に、回収等により受取手形及び売掛金が17億62百万円減少したことによるものであります。
当第2四半期連結会計期間末の総負債は、前連結会計年度末に比べ13億11百万円減少し、114億27百万円となりました。これは主に、支払等により未払費用が3億92百万円、退職給付に係る負債が1億80百万円、設備支払手形が1億56百万円及び未払法人税等が1億24百万円減少したことなどによるものであります。
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ92百万円減少し、340億26百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前第2四半期連結累計期間に比べ10億69百万円増加し、84億78百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果得られた資金は、前第2四半期連結累計期間に比べ5億45百万円増加し、15億79百万円(前年同期は10億33百万円の収入)となりました。これは主に、回収等により売上債権が7億15百万円減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果使用した資金は、前第2四半期連結累計期間に比べ63百万円増加し、9億83百万円(前年同期は9億20百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果使用した資金は、前第2四半期連結累計期間に比べ2億75百万円減少し、3億1百万円(前年同期は5億76百万円の支出)となりました。これは主に、リース債務の返済が2億75百万円減少したことによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社及び当社グループ会社の事業上および財務上の対処すべき課題について重要な変更および新たに生じた課題はありません。
なお、当社は財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。
①基本方針の内容
上場会社である当社の株式は株主、投資家の皆様による自由な取引が認められており、当社株券等に対する大規模買付行為またはこれに類似する行為があった場合においても法令に別段の定めがある場合を除き、一概に否定されるべきものではなく、最終的には株主の皆様の自由な意思によりその適否が判断されるべきであると考えます。
ただし、株式の大規模買付行為の中には、例えばステークホルダーとの良好な関係を保ち続けることのできない可能性があるなど、当社及び当社グループ会社(以下、「当社グループ」といいます。)の企業価値ひいては株主共同の利益を損なうおそれのあるものや、当社グループの価値を十分に反映しているとは言えないもの、あるいは株主の皆様が最終的な決定をされるために必要な情報が十分に提供されないものもありえます。
当社は上場会社として市場経済の発展に寄与すべき責務を負うことはもとより、有限希少の電波を預かる放送事業者を傘下にもつ認定放送持株会社として、高い公共性を求められている企業であります。従いまして、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、放送法や電波法等、法令の趣旨、放送事業者としての公共的使命と社会的責任を深く認識し、自覚しなければなりません。さらに視聴者・聴取者の支持と共感を得ることのできる番組制作や、地域社会・市民社会の発展に寄与する企業活動を柱とする事業計画を推進させ、当社グループの企業価値、株主の共同の利益を継続的に堅持し、また向上させていく者でなければならないと考えております。
②基本方針の実現の取組み
当社は、民間放送局を傘下に持つ認定放送持株会社として、放送の公共的使命と報道機関としての責任を自覚し、地域社会・市民社会の発展に貢献する企業活動を継続することが社会的責務であり、かつ経済的存立の基盤であるとの認識に基づいて事業活動を行っております。当社グループが構築してきたコーポレートブランドや企業価値及び株主共同の利益を確保・向上させていくため、以下の3点を重点施策とした取り組みを推進しております。
(ⅰ)迅速・正確な報道
「価値ある情報」を迅速・正確に発信することを第一の責務とします。また、視聴者・聴取者の支持を得る情報を発信し、またエンターテイメントコンテンツ制作を行います。さらに、制作管理体制を整備・点検し、視聴者・聴取者の信頼を損なう番組は放送いたしません。
(ⅱ)地域社会・市民社会への貢献
放送に加え、放送局の特性を生かした良質なイベントの展開等、総合力でエリアへの貢献を果たします。また、アジアの中の福岡を意識し、アジアの人々と情報を共有し、相互理解に貢献するコンテンツを制作し、発信するという理念に向けて、一歩ずつ駒を進めてまいります。さらに、企業活動自体が地球環境に負荷があることを認識し環境保全活動を推進いたします。
(ⅲ)健全な経営
安定的な財務体質を目指して、コスト意識の徹底を図り、時代に合った番組づくりと事業の展開、また、新たな収入源の開発など多様なコンテンツ開発に経営資源を集中します。
③基本方針に照らして不適切な者によって財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組み
当社株式の大規模買付行為を行う者が、基本方針の実現の取組みを継続的に行い、向上させるものでなければ、当社グループの企業価値・株主共同の利益は毀損されることとなります。
従いまして、当社取締役会は、当社株式に対する大規模買付行為が行われた際に、当該大規模買付行為に応じるべきか否かを株主の皆様が判断するための情報や時間の確保、あるいは株主の皆様のために交渉を行うこと等を可能とすることにより、当社の企業価値・株主共同の利益に反する大規模買付行為を抑止するための枠組みが不可欠であると考えており、当社の企業価値・株主共同の利益を著しく損なう大規模買付行為に対しては、当社は必要かつ相当な対抗をすることにより、当社の企業価値・株主共同の利益を確保しなければなりません。
当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保し、向上させていくため、上記の基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みの一つとして、2008年6月27日開催の第79回定時株主総会において株主の皆様の承認を受け「当社株券等の大規模買付行為に対する対応策」を導入いたしました。その後、2016年4月1日付の認定放送持株会社への移行にともない、基本方針を改定した上で、2016年3月25日開催の当社取締役会で「当社株式の大規模買付行為に対する対応策」(以下「本プラン」といいます。)として修正が決議され、2017年6月29日開催の第88回定時株主総会において、株主の皆様の承認を受け、継続更新いたしました。
本プランは当社が発行者である株式等について、保有者の株式等保有割合が20%以上となる買付け、または当社が発行者である株式等について、公開買付けに係る株式等の株式等所有割合及びその特別関係者の株式等所有割合の合計が20%以上となる公開買付けに該当する当社株式等の買付けまたはこれに類似する行為(かかる行為を、以下「大規模買付等」といいます。ただし、当社取締役会が承認したものを除きます。)がなされる場合を適用対象とします。
当社取締役会が決議に基づき発動する対抗措置としては、原則として、新株予約権の無償割当てを行うこととします。ただし、会社法その他の法令及び当社の定款上認められるその他の対抗措置を発動することが適当と判断される場合には、当該その他の対抗措置を用いることもあります。
④本プランの合理性に関する取締役会の判断及びその理由
本プランについては、対抗措置の発動等にあたって、当社取締役会の恣意的判断を排除するため、当社の業務執行を行う経営陣から独立した者のみから構成される企業価値評価委員会の勧告を最大限尊重すること、株主の皆様に適時に情報開示を行うことにより、透明性を確保することとしており、詳細については下記のとおりです。
買付者等におきましては、大規模買付等の実行に先立ち、当社取締役会に対して、当該買付者等が大規模買付等に際して本プランに定める手続きを遵守する旨の誓約文言等を記載した意向表明書を当社の定める書式により提出していただきます。
当社取締役会は、買付者等及びそのグループの詳細、大規模買付等の目的など必要情報の提供が十分になされたと認めた場合には、その旨を買付者等に通知(以下「情報提供完了通知」といいます。)するとともに、速やかにその旨を開示し、企業価値評価委員会へも通知いたします。情報提供完了通知を行った後、大規模買付等の評価の難易度等に応じて、当社取締役会による評価、検討、交渉、意見形成及び代替案立案のための期間(以下「取締役会評価期間」といいます。)を設定します。
当社取締役会は、取締役会評価期間内において、必要に応じて適宜外部専門家等の助言を得ながら、買付者等から提供された必要情報を十分に評価・検討し、当社の企業価値・株主共同の利益の確保・向上の観点から、買付者等による大規模買付等の内容の検討等を行うものとします。当社取締役会は、これらの検討等を通じて、大規模買付等に関する当社取締役会としての意見を慎重にとりまとめ、買付者等に通知するとともに、適時かつ適切に株主の皆様に開示いたします。また、当社取締役会として、株主の皆様に代替案を提示することもあります。
企業価値評価委員会は、取締役会評価期間内に、当社取締役会による評価、検討、交渉、意見形成及び代替案立案と並行して、当社取締役会に対して対抗措置の発動の是非に関する勧告を行うものとします。その際、企業価値評価委員会の判断が当社の企業価値・株主共同の利益の確保・向上に資するようになされることを確保するために、企業価値評価委員会は、当社の費用で、当社の業務執行を行う経営陣から独立した第三者(投資銀行、証券会社、フィナンシャル・アドバイザー、公認会計士、弁護士、コンサルタントその他の専門家を含みます。)の助言を得ることができるものとします。なお、企業価値評価委員会が当社取締役会に対して対抗措置の発動もしくは不発動の勧告をした場合には、当社取締役会は、当該勧告の事実とその概要その他当社取締役会が適切と判断する事項について、速やかに情報開示いたします。
当社取締役会は、企業価値評価委員会の勧告を最大限尊重するものとし、かかる勧告を踏まえて当社の企業価値・株主共同の利益の確保・向上という観点から速やかに対抗措置の発動または不発動の決議を行うものとします。
当社取締役会は、上記の決議を行った場合には、その内容が対抗措置の発動であるか不発動であるかを問わず、速やかに当該決議の概要その他当社取締役会が適切と判断する事項について、情報開示を行います。
(4) 研究開発活動
特記すべき事項はありません。