四半期報告書-第56期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/08/11 9:12
【資料】
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【項目】
40項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により景気は急速に悪化し、国内外における経済活動の長期的な停滞が懸念され、先行きは極めて不透明な状況が続いております。
不動産関連サービス業界におきましては、オフィスや商業ビルの空室率は、主要都市部を中心に依然として低い状況で推移し、また複合ビルの建て替えプロジェクトも増加傾向にありましたが、新型コロナウイルス感染症による影響で、今後は厳しい経営環境が継続することが予想されます。
このような事業環境のもと、当社グループにおきましては、顧客ニーズに応えた良質なサービスを継続的に提供するため、先進的な技術と対応力で「最適な建物管理」を追求し続け、建物の資産価値と収益性の向上の実現に努めております。
また、主力のビル管理業務の一層の強化・向上を図るとともに、PFI事業、公共施設マネジメント事業など、積極的な事業展開を図っております。
当社グループにおける新型コロナウイルス感染症の対応につきましては、お客様を始めとする関係者の皆様と社員の安全・安心を第一に考え、現場スタッフを含む全社員に対するマスクの着用や手洗い・アルコール消毒を徹底するとともに、テレビ会議システムの活用や在宅勤務・時差出勤の奨励など、社内外への感染防止の取り組みを継続しております。
① 財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の資産は、売上債権の回収による売掛金の減少等により、前連結会計年度末に比べ16億3百万円(2.1%減)減少して754億20百万円となりました。
負債は、買掛金や未払法人税等の支払いにより、前連結会計年度末に比べ11億72百万円(4.9%減)減少して228億21百万円となりました。
純資産は、その他有価証券評価差額金の増加等がありましたが、為替変動に伴う為替換算調整勘定の減少等により、前連結会計年度末に比べ4億30百万円(0.8%減)減少して525億99百万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.93ポイント増加し68.16%となりました。
② 経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間の売上高は、工事関連業務の受注が伸び悩んだことにより、244億19百万円(前年同四半期比3.3%減)となりました。
利益面におきましても、仕入形態の見直しや時間管理の徹底を図ったものの、人件費等の増加により、営業利益は14億66百万円(前年同四半期比7.0%減)、経常利益は14億40百万円(前年同四半期比7.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8億84百万円(前年同四半期比6.6%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
なお、セグメント利益は四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
(建物管理運営事業)
主たる業務であるビル管理業務及び保安警備の建物管理運営事業につきましては、工事関連業務の受注が伸び悩んだことにより、当第1四半期連結累計期間の売上高は176億11百万円(前年同四半期比0.4%減)となりました。
利益面におきましても、コストの削減に努めてまいりましたが、人件費等の増加により、セグメント利益は21億30百万円(前年同四半期比1.8%減)となりました。
(住宅管理運営事業)
マンション及び公営住宅の管理を主体とする住宅管理運営事業につきましては、工事関連業務の受注が減少したことにより、当第1四半期連結累計期間の売上高は37億57百万円(前年同四半期比3.9%減)となりました。
利益面におきましても、コスト削減に努めてまいりましたが、人件費等の増加により、セグメント利益は3億5百万円(前年同四半期比6.3%減)となりました。
(環境施設管理事業)
上下水道処理施設等の生活環境全般にかかる公共施設管理を主体とする環境施設管理事業につきましては、契約更改については堅調でありましたが、工事関連業務等の受注が伸び悩んだことにより、当第1四半期連結累計期間の売上高は25億59百万円(前年同四半期比0.5%減)となりました。
利益面におきましては、料金改定による原価率の改善に加え、適正な人員配置を中心にコスト削減に努めてまいりました結果、セグメント利益は3億57百万円(前年同四半期比6.5%増)となりました。
(不動産ファンドマネジメント事業)
不動産ファンドの組成・資産運用を行うアセットマネジメント及び匿名組合への出資を主体とする不動産ファンドマネジメント事業につきましては、ホテル関係のマスターリース契約による賃料収入が減少したことにより、当第1四半期連結累計期間の売上高は2億22百万円(前年同四半期比40.8%減)、セグメント利益は6百万円(前年同四半期比67.2%減)となりました。
(その他の事業)
イベントの企画・運営、印刷、デザインを主体としたその他の事業は、新型コロナウイルス感染症の影響でイベント業務の多くが中止となったことにより、当第1四半期連結累計期間の売上高は3億62百万円(前年同四半期比57.4%減)、セグメント利益は51百万円(前年同四半期比57.6%減)となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。