四半期報告書-第58期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)

【提出】
2022/08/10 10:36
【資料】
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【項目】
39項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない状況が続く中、ウクライナ情勢の長期化による原材料価格の高騰や為替変動リスクの影響により経済活動の停滞が懸念され、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
不動産関連サービス業界におきましても、新型コロナウイルス感染症対策としてのテレワークの普及やサテライトオフィスの設置などにより、都市部のオフィスや商業ビルの空室率は、依然として高止まりしており、また原材料価格の高騰や人件費の上昇による取引先企業のコスト削減意識の高まりもあり、今後も厳しい経営環境が継続すると予想されます。
このような事業環境のもと、当社グループにおきましては、顧客ニーズに応えた良質なサービスを継続的に提供するため、先進的な技術と対応力で「最適な建物管理」を追求し続け、建物の資産価値の向上に努めております。
また、主力のビル管理業務の一層の強化・向上を図るとともに、PFI事業や公共施設マネジメント事業などの周辺業務にも積極的な展開を図っております。
① 財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の資産は、売上債権の回収による売掛金の減少等により、前連結会計年度末に比べ2億82百万円(0.3%減)減少して818億58百万円となりました。
負債は、買掛金の支払いや借入金の返済等により、前連結会計年度末に比べ10億29百万円(5.0%減)減少して194億59百万円となりました。
純資産は、為替換算調整勘定や親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べ7億46百万円(1.2%増)増加して623億99百万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ1.26ポイント増加し74.76%となりました。
② 経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間の売上高は、新規管理案件の受託や契約更改が堅調であったことにより、256億4百万円(前年同四半期比8.2%増)となりました。
利益面におきましても、人件費の上昇はありましたが、料金改定や仕様内容・作業効率の見直し等の利益確保に努めたことにより、営業利益は21億69百万円(前年同四半期比28.2%増)、経常利益は24億74百万円(前年同四半期比38.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は16億32百万円(前年同四半期比48.3%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
なお、セグメント利益は四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
(建物管理運営事業)
主たる業務であるビル管理業務及び保安警備の建物管理運営事業につきましては、新規管理案件の受託や契約更改が堅調であったことにより、当第1四半期連結累計期間の売上高は177億80百万円(前年同四半期比8.1%増)となりました。
利益面におきましても、料金改定や仕様内容・作業効率の見直し等の利益確保に努めたことにより、セグメント利益は26億58百万円(前年同四半期比29.0%増)となりました。
(住宅管理運営事業)
マンション及び公営住宅の管理を主体とする住宅管理運営事業につきましては、新規管理案件の受託が増加したことにより、当第1四半期連結累計期間の売上高は41億94百万円(前年同四半期比7.8%増)となりました。
利益面におきましても、原価率の見直しやコスト削減に努めた結果、セグメント利益は5億1百万円(前年同四半期比15.2%増)となりました。
(環境施設管理事業)
上下水道処理施設等の生活環境全般にかかる公共施設管理を主体とする環境施設管理事業につきましては、既存管理案件の更改が堅調であったことにより、当第1四半期連結累計期間の売上高は28億51百万円(前年同四半期比4.0%増)となりました。
利益面におきましても、適正な人員配置を中心にコスト削減に努めたことにより、セグメント利益は4億78百万円(前年同四半期比3.3%増)となりました。
(不動産ファンドマネジメント事業)
不動産ファンドの組成・資産運用を行うアセットマネジメント及び匿名組合への出資を主体とする不動産ファンドマネジメント事業につきましては、サブリース契約による収入が増加したことにより、当第1四半期連結累計期間の売上高は2億64百万円(前年同四半期比22.7%増)となりました。
利益面におきましても、適正な人員配置を中心にコスト削減に努めたことにより、セグメント利益は9百万円(前年同四半期は13百万円の損失)となりました。
(その他の事業)
イベントの企画・運営、デザイン制作、給与計算業務を主体としたその他の事業は、前第2四半期連結会計期間末に連結子会社となった株式会社ネオトラストの業績が寄与したことにより、当第1四半期連結累計期間の売上高は5億97百万円(前年同四半期比36.8%増)となりました。
利益面におきましては、コスト削減に努めたものの、収益性の高い案件が減少したことにより、セグメント利益は60百万円(前年同四半期比56.0%減)となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。