有価証券報告書-第88期(2024/03/01-2025/02/28)
当連結会計年度における当社グループの経営成績、財政状態およびキャッシュ・フローの状況について、その概要ならびに経営者の視点による認識および分析・検討内容は次のとおりであります。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)経営成績等
(単位:百万円)
当連結会計年度(2024年3月1日~2025年2月28日)におきまして、日本国内の景気は一部に足踏みが残るものの、緩やかな回復傾向にありました。
このような経済状況を背景に、当社グループが事業を展開するディスプレイ業界では、リアルな空間への人流の回復やインバウンド需要の増加などの影響により、集客施設への設備投資に持ち直しの動きがみられることから、市況環境は堅調に推移いたしました。しかしながら、物価上昇にともなう資材価格の高騰や、人手不足に端を発する人件費の高騰などについては、引き続きその動向に注視が必要な状況でありました。
以上のような事業環境において当社グループは、中期経営方針(2023年度~2025年度)において掲げた「企業価値の向上」と、その起点となる「クリエイティビティの醸成」を図る取り組みを進め、持続的な企業成長を実現するための組織パフォーマンスを向上させることを目指しております。中期経営方針の2年目となる2024年度においては、事業上の課題として特に重要だと捉えている「生産性の向上・利益構造の改善」や「競争力のある人財育成・確保」などを重点方針として掲げて注力してまいりました。
事業活動といたしましては、海外ブランドの店舗を多く手掛ける専門店市場や、都市再開発に関連する大型プロジェクトを進める複合商業施設市場、大阪・関西万博関連のプロジェクトに携わる博覧会・イベント市場等において、売上が堅調に推移いたしました。
この結果、当連結会計年度の売上高は前期に比べ12.0%増加し、1,502億56百万円となりました。利益面におきましては、採算性を重視した受注活動へシフトしたことで原価率の改善が見られ、営業利益は88億97百万円(前期比70.7%増)、経常利益は90億59百万円(前期比68.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は67億57百万円(前期比75.0%増)となりました。
なお、当社グループは単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
市場分野別の売上高は次のとおりです。
(単位:百万円)
(2)財政状態
(資産の部)
資産合計は、前期末から158億2百万円増加し、1,025億円となりました。
流動資産は、前期末から163億30百万円増加し、883億56百万円となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産の増加によるものです。
固定資産は、前期末から5億28百万円減少し、141億43百万円となりました。これは主に、無形固定資産の減少、投資有価証券の減少によるものです。
(負債の部)
負債合計は、前期末から118億27百万円増加し、482億18百万円となりました。
流動負債は、前期末から119億4百万円増加し、432億28百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金、未払法人税等の増加によるものです。
固定負債は、前期末から76百万円減少し、49億90百万円となりました。これは主に、退職給付に係る負債の減少によるものです。
(純資産の部)
純資産合計は、前期末から39億74百万円増加し、542億81百万円となりました。これは主に、配当金の支払いがありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益の計上によるものです。
この結果、自己資本比率は前期末の58.0%から53.0%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
現金及び現金同等物は、前期末から12億91百万円減少し、313億22百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権及び契約資産の増加等がありましたが、税金等調整前当期純利益を計上したことに加え、減価償却費の計上、仕入債務、未払金の増加等により、16億75百万円の収入(前期は61億24百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得による支出がありましたが、投資有価証券の売却及び償還により、45百万円の収入(前期は2億41百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払い等により、30億89百万円の支出(前期は28億63百万円の支出)となりました。
(4)資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、案件を推進するための労務費、外注費の支払い、ならびに、販売費及び一般管理費等の営業費用の支払いであります。なお、当社グループの事業は通常は多額の設備投資等を必要とするものではありませんが、将来の継続的な成長を目指した投資は積極的におこなっていく方針です。
また、当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、キャッシュマネジメントシステムを導入し、国内子会社の資金を一元管理しております。
運転資金および設備資金につきましては、自己資金を活用しておりますが、必要に応じて、金融機関からの借入による資金調達をおこなう場合があります。
(5)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」および「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等」に記載のとおりであります。
(6)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、当社グループが採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
連結財務諸表作成にあたって用いた会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
なお、連結財務諸表の作成にあたって、損益または資産の状況に影響を与える見積りは、一定の会計基準の範囲内において過去の実績やその時点での入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は、これらの見積りと異なる可能性があります。
(7) 生産、受注および販売の実績
①市場分野別の生産高の実績
(注)生産高の金額は販売価格によっております。
②市場分野別の受注高および受注残高の実績
③売上高の実績
市場分野別の売上高の実績については、「(1)経営成績等」に記載しております。
(1)経営成績等
(単位:百万円)
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減額 | 増減率(%) | |
| 売上高 | 134,138 | 150,256 | 16,118 | 12.0 |
| 営業利益 | 5,213 | 8,897 | 3,684 | 70.7 |
| 経常利益 | 5,373 | 9,059 | 3,685 | 68.6 |
| 親会社株主に帰属する 当期純利益 | 3,862 | 6,757 | 2,895 | 75.0 |
当連結会計年度(2024年3月1日~2025年2月28日)におきまして、日本国内の景気は一部に足踏みが残るものの、緩やかな回復傾向にありました。
このような経済状況を背景に、当社グループが事業を展開するディスプレイ業界では、リアルな空間への人流の回復やインバウンド需要の増加などの影響により、集客施設への設備投資に持ち直しの動きがみられることから、市況環境は堅調に推移いたしました。しかしながら、物価上昇にともなう資材価格の高騰や、人手不足に端を発する人件費の高騰などについては、引き続きその動向に注視が必要な状況でありました。
以上のような事業環境において当社グループは、中期経営方針(2023年度~2025年度)において掲げた「企業価値の向上」と、その起点となる「クリエイティビティの醸成」を図る取り組みを進め、持続的な企業成長を実現するための組織パフォーマンスを向上させることを目指しております。中期経営方針の2年目となる2024年度においては、事業上の課題として特に重要だと捉えている「生産性の向上・利益構造の改善」や「競争力のある人財育成・確保」などを重点方針として掲げて注力してまいりました。
事業活動といたしましては、海外ブランドの店舗を多く手掛ける専門店市場や、都市再開発に関連する大型プロジェクトを進める複合商業施設市場、大阪・関西万博関連のプロジェクトに携わる博覧会・イベント市場等において、売上が堅調に推移いたしました。
この結果、当連結会計年度の売上高は前期に比べ12.0%増加し、1,502億56百万円となりました。利益面におきましては、採算性を重視した受注活動へシフトしたことで原価率の改善が見られ、営業利益は88億97百万円(前期比70.7%増)、経常利益は90億59百万円(前期比68.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は67億57百万円(前期比75.0%増)となりました。
なお、当社グループは単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
市場分野別の売上高は次のとおりです。
(単位:百万円)
| 市場分野名 | 売 上 高 | 増減額 | 増減率(%) | |
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | |||
| 専門店市場 (物販店、飲食店、サービス業態店等) | 29,043 | 34,889 | 5,845 | 20.1 |
| 百貨店・量販店市場 (百貨店・量販店等) | 6,120 | 4,523 | △1,597 | △26.1 |
| 複合商業施設市場 (ショッピングセンター等) | 17,727 | 20,430 | 2,702 | 15.2 |
| 広報・販売促進市場 (企業PR施設、ショールーム、セールスプロモーション、CI等) | 12,949 | 11,882 | △1,066 | △8.2 |
| 博物館・美術館市場 (博物館、文化施設、美術館等) | 10,618 | 10,014 | △603 | △5.7 |
| 余暇施設市場 (テーマパーク、ホテル・リゾート施設、アミューズメント施設、エンターテインメント施設、動物園、水族館等) | 24,177 | 24,267 | 90 | 0.4 |
| 博覧会・イベント市場 (博覧会、見本市、文化イベント等) | 6,625 | 18,871 | 12,246 | 184.9 |
| その他市場 (オフィス、ブライダル施設、サイン、モニュメント、飲食・物販事業等) | 26,877 | 25,376 | △1,500 | △5.6 |
| 合 計 | 134,138 | 150,256 | 16,118 | 12.0 |
(2)財政状態
(資産の部)
資産合計は、前期末から158億2百万円増加し、1,025億円となりました。
流動資産は、前期末から163億30百万円増加し、883億56百万円となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産の増加によるものです。
固定資産は、前期末から5億28百万円減少し、141億43百万円となりました。これは主に、無形固定資産の減少、投資有価証券の減少によるものです。
(負債の部)
負債合計は、前期末から118億27百万円増加し、482億18百万円となりました。
流動負債は、前期末から119億4百万円増加し、432億28百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金、未払法人税等の増加によるものです。
固定負債は、前期末から76百万円減少し、49億90百万円となりました。これは主に、退職給付に係る負債の減少によるものです。
(純資産の部)
純資産合計は、前期末から39億74百万円増加し、542億81百万円となりました。これは主に、配当金の支払いがありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益の計上によるものです。
この結果、自己資本比率は前期末の58.0%から53.0%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
現金及び現金同等物は、前期末から12億91百万円減少し、313億22百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権及び契約資産の増加等がありましたが、税金等調整前当期純利益を計上したことに加え、減価償却費の計上、仕入債務、未払金の増加等により、16億75百万円の収入(前期は61億24百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得による支出がありましたが、投資有価証券の売却及び償還により、45百万円の収入(前期は2億41百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払い等により、30億89百万円の支出(前期は28億63百万円の支出)となりました。
(4)資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、案件を推進するための労務費、外注費の支払い、ならびに、販売費及び一般管理費等の営業費用の支払いであります。なお、当社グループの事業は通常は多額の設備投資等を必要とするものではありませんが、将来の継続的な成長を目指した投資は積極的におこなっていく方針です。
また、当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、キャッシュマネジメントシステムを導入し、国内子会社の資金を一元管理しております。
運転資金および設備資金につきましては、自己資金を活用しておりますが、必要に応じて、金融機関からの借入による資金調達をおこなう場合があります。
(5)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」および「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等」に記載のとおりであります。
(6)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、当社グループが採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
連結財務諸表作成にあたって用いた会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
なお、連結財務諸表の作成にあたって、損益または資産の状況に影響を与える見積りは、一定の会計基準の範囲内において過去の実績やその時点での入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は、これらの見積りと異なる可能性があります。
(7) 生産、受注および販売の実績
①市場分野別の生産高の実績
| 市場分野名 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 生産高 (百万円) | 構成比 (%) | 生産高 (百万円) | 構成比 (%) | |
| 専門店市場 | 29,003 | 21.6 | 34,935 | 23.2 |
| 百貨店・量販店市場 | 6,099 | 4.6 | 4,531 | 3.0 |
| 複合商業施設市場 | 17,740 | 13.2 | 20,421 | 13.6 |
| 広報・販売促進市場 | 12,912 | 9.6 | 11,928 | 7.9 |
| 博物館・美術館市場 | 10,591 | 7.9 | 10,015 | 6.7 |
| 余暇施設市場 | 24,091 | 18.0 | 24,269 | 16.1 |
| 博覧会・イベント市場 | 6,628 | 4.9 | 18,845 | 12.5 |
| その他市場 | 26,898 | 20.2 | 25,442 | 17.0 |
| 合計 | 133,966 | 100.0 | 150,390 | 100.0 |
(注)生産高の金額は販売価格によっております。
②市場分野別の受注高および受注残高の実績
| 市場分野名 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 受注高 (百万円) | 受注残高 (百万円) | 受注高 (百万円) | 受注残高 (百万円) | |
| 専門店市場 | 30,874 | 8,610 | 40,639 | 14,360 |
| 百貨店・量販店市場 | 5,890 | 953 | 4,565 | 995 |
| 複合商業施設市場 | 23,876 | 15,009 | 16,804 | 11,383 |
| 広報・販売促進市場 | 10,380 | 2,719 | 15,334 | 6,170 |
| 博物館・美術館市場 | 13,145 | 5,833 | 8,606 | 4,426 |
| 余暇施設市場 | 23,266 | 19,104 | 20,522 | 15,358 |
| 博覧会・イベント市場 | 10,911 | 5,041 | 21,337 | 7,507 |
| その他市場 | 27,118 | 9,760 | 24,265 | 8,648 |
| 合計 | 145,463 | 67,032 | 152,076 | 68,851 |
③売上高の実績
市場分野別の売上高の実績については、「(1)経営成績等」に記載しております。