有価証券報告書-第47期(2025/04/01-2026/03/31)

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2026/06/24 10:00
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善の動きが続く中、景気は緩やかな回復基調で推移したものの、人手不足による影響に加え、米国の政策動向、金融資本市場の変動や中東情勢の緊迫化により不透明感が継続いたしました。
このような中、当社グループにおきましては食材費や人件費などコスト上昇の影響を受けましたが、寮事業ではご利用ニーズの増加に対応するために新規事業所の開業を継続して行いながら、販売価格の適正化を行ったことなどにより安定成長し、ホテル事業では2025年に大阪で開催された日本国際博覧会(大阪・関西万博)による宿泊需要の増加や、訪日外客数が4,200万人を突破し年間過去最多を更新(出典:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数」)するなどの強い追い風もあり、好調に推移いたしました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
(資産)
当連結会計年度末における総資産は、316,655百万円となり、前連結会計年度末に比べ15,185百万円の増加となりました。主な要因は、現金及び預金、建物及び構築物の増加などによるものであります。
(負債)
当連結会計年度末における負債は、171,126百万円となり、前連結会計年度末に比べ30,982百万円の減少となりました。主な要因は、1年内償還予定の転換社債型新株予約権付社債の減少などによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は、145,528百万円となり、前連結会計年度末に比べ46,167百万円の増加となりました。主な要因は、資本金、資本剰余金及び利益剰余金の増加などによるものであります。
この結果、自己資本比率は46.0%となり、前連結会計年度末に比べ13.0ポイントの増加となりました。
b.経営成績
売上高は275,247百万円(前期比20.2%増)、営業利益は24,845百万円(前期比21.2%増)、経常利益は26,204百万円(前期比22.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は18,709百万円(前期比28.5%増)となり、3期連続での過去最高益の更新となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
寮事業
寮事業では、4月に全国で合計12事業所、1,364室を新たに開業し、期初稼働率は97.4%(前年と比べ0.4ポイント増)にてスタートいたしました。中期経営計画の達成に向けた成長戦略の一環として、引き続き首都圏や関西圏など大都市圏への出店に加えて、未出店エリアの岡山、高松、徳島へ進出するとともに、お客様のご要望に幅広くお応えする体制を整備するために、岡山に『中四国支店』を開設いたしました。また、運営コストの上昇に対応すべく、販売価格の適正化にも取り組んで参りました。
以上の結果、寮事業全体の売上高は57,924百万円(前期比5.5%増)となり、商品別では、学生寮売上高33,022百万円(前期比5.7%増)、社員寮売上高15,455百万円(前期比7.4%増)、ドミール(ワンルームマンションタイプ寮)売上高5,190百万円(前期比1.8%増)、受託寮(企業・学校様が保有する寮の管理運営受託)売上高4,256百万円(前期比1.8%増)となり、コスト上昇や開業費等の影響も吸収し、営業利益は6,194百万円(前期比1.9%増)と、安定的に推移いたしました。
なお、2026年3月末現在の事業所数は536事業所(前期比10事業所増・受託除く)、定員数は46,147名(前期比1,239名増)、契約者数は44,995名(前期比1,004名増)となっております。
ホテル事業
ホテル事業では、ドーミーイン事業で『天然温泉 若狭の湯 ドーミーイン敦賀』、『天然温泉 三刀屋の湯 ドーミーインEXPRESS出雲の國 雲南』、『天然温泉 肥後の湯 御宿 野乃熊本』、『天然温泉 越前の湯 御宿 野乃福井』、リゾート事業で『ラビスタ熱海テラス』の計5事業所をオープンいたしました。
当期は災害に関する予言情報が拡散した影響によりアジアの一部地域で訪日旅行を取りやめる動きや、日中間の問題に起因すると思われる影響などがあったものの、旺盛なインバウンドや日本国際博覧会などによる需要の高まりを的確に捉え、販売価格の適正化を徹底したことなどが奏功し、高稼働・高単価にて推移いたしました。
また、メンバーシッププログラム『Dormy's』からのご予約を対象とした自社ポイント制度『ドミポ』の新規導入や、スマートチェックインシステム『快速チェックイン』の導入拡大など、コンテンツ拡充やユーザビリティの改善に継続的に取り組み、お客様の利便性や労働生産性の向上を推進いたしました。
この結果、売上高は149,256百万円(前期比7.2%増)となり、営業利益は顧客満足度向上のための大規模リニューアル工事、食材やリネン清掃などのコスト上昇による影響をカバーし、21,053百万円(前期比13.8%増)と大幅な増益となりました。
なお、2026年3月末現在のホテル事業全体の事業所数は143事業所(前期比5事業所増・受託除く)、客室数は22,294室(前期比854室増)となっております。
総合ビルマネジメント事業
総合ビルマネジメント事業では、前期に大型案件が集中した反動減があったことや、人件費などの販管費が増加したことによって、売上高は22,185百万円(前期比18.2%減)となり、営業利益は296百万円(前期比75.5%減)となりました。
フーズ事業
フーズ事業では、ホテルレストランの受託案件が増加したことなどにより、売上高は14,006百万円(前期比11.8%増)となり、営業利益は590百万円(前期比141.7%増)となりました。
デベロップメント事業
デベロップメント事業では、不動産流動化の実施と寮やホテルなどの開発案件の増加によって、売上高は43,114百万円(前期比333.2%増)となり、営業利益は3,048百万円(前期比353.1%増)となりました。
その他事業
その他事業は、シニアライフ事業(高齢者向け住宅の管理運営事業)、PKP事業(自治体向け業務受託事業)、単身生活者支援事業、保険代理店事業、総合人材サービス事業、融資事業及び事務代行業であります。これらの事業の合計の売上高は19,698百万円(前期比10.6%増)となり、181百万円の営業損失(前期は426百万円の損失)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ4,285百万円増加し、29,634百万円となりました。これは投資活動によるキャッシュ・フローが44,478百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが2,166百万円のマイナスであったものの、営業活動によるキャッシュ・フローが50,921百万円のプラスであったためであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
「営業活動によるキャッシュ・フロー」は、前連結会計年度に比べ21,472百万円収入が増加し、50,921百万円の収入となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益24,798百万円、棚卸資産の増減額25,125百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
「投資活動によるキャッシュ・フロー」は、前連結会計年度に比べ796百万円支出が増加し、44,478百万円の支出となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出43,059百万円、敷金及び保証金の差入による支出1,714百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
「財務活動によるキャッシュ・フロー」は、前連結会計年度に比べ10,362百万円収入が減少し、2,166百万円の支出となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出14,520百万円、社債の償還による支出4,681百万円等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)
57,9245.5
学生寮33,0225.7
社員寮15,4557.4
ドミール5,1901.8
受託寮4,2561.8
ホテル149,2567.2
ドーミーイン事業92,22510.1
リゾート事業57,0312.9
総合ビルマネジメント22,185△18.2
オフィスビルマネジメント事業5,38611.0
レジデンスビルマネジメント事業16,799△24.5
フーズ14,00611.8
デベロップメント43,114333.2
報告セグメント計286,48817.5
その他19,69810.6
調整額△30,938-
合計275,24720.2

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しておりますので、ご参照下さい。会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。
また、連結財務諸表の作成にあたっては、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき見積り及び判断を行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるためにこれらの見積りと異なる場合があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ15,185百万円増加し316,655百万円(前連結会計年度末は301,470百万円)となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ5,453百万円増加し75,029百万円(前連結会計年度末は69,576百万円)となりました。これは現金及び預金が4,285百万円増加したことなどによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ9,817百万円増加し241,492百万円(前連結会計年度末は231,675百万円)となりました。これは建物及び構築物が13,334百万円、その他の有形固定資産が3,006百万円増加したことなどによるものであります。
繰延資産は、前連結会計年度末に比べ85百万円減少し132百万円(前連結会計年度末は218百万円)となりました。
(負債合計)
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ30,982百万円減少し171,126百万円(前連結会計年度末は202,109百万円)となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ29,133百万円減少し78,960百万円(前連結会計年度末は108,093百万円)となりました。これは1年内償還予定の転換社債型新株予約権付社債が30,022百万円減少したことなどによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ1,848百万円減少し92,166百万円(前連結会計年度末は94,015百万円)となりました。これは社債が4,680百万円減少、長期借入金が2,666百万円増加したことなどによるものであります。
(純資産合計)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ46,167百万円増加し145,528百万円(前連結会計年度末は99,360百万円)となりました。これは資本金、資本剰余金、利益剰余金が45,117百万円増加したことなどによるものです。
2)経営成績
(売上高)
売上高は、前期に比べ20.2%増の275,247百万円となりました。そのうち、寮事業売上高は、前期に比べ5.5%増の57,924百万円、ホテル事業売上高は、前期に比べ7.2%増の149,256百万円となりました。
(売上原価、販売費及び一般管理費)
売上高の増加に連動し、売上原価は前期に比べ21.6%増の210,360百万円、販売費及び一般管理費は前期に比べ13.0%増の40,041百万円となりました。

(親会社株主に帰属する当期純損益)
親会社株主に帰属する当期純損益は、寮事業が堅調に業績貢献するとともに、ホテル事業が大幅増益となったことなどにより、前期に比べ28.5%増の18,709百万円の利益となりました。
3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。
b.経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照下さい。
c.資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、事業所・リース物件の賃借料のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、新規事業所の取得及び開業費用、既存事業所の改修費用等によるものであります。
当社グループは、事業資金について自己資金のほか、金融機関からの借入等により調達しております。一方で、自社所有物件の一部について当社の管理運営・賃借契約付運用物件として投資家に売却する等の手法を活用して有利子負債依存度の低下を図っております。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は120,792百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は29,634百万円となっております。
d.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
中期経営計画「KYORITSU Growth Vision / Rise Up Plan 2028(2023年4月~2028年3月)」の3年目である当期は、食材費や人件費などコスト上昇の影響を受けましたが、寮事業では新規事業所の開業や販売価格の適正化などにより安定成長し、ホテル事業では堅調な国内需要に加えて、インバウンドの強い追い風もあり、好調に推移した結果、過去最高益を更新いたしました。
中期経営計画の主な定量目標と3年目進捗状況は以下に記載のとおりであります。
主な定量目標2028年3月期当期実績(3年目)
売上高2,800億円2,752億円
営業利益280億円248億円
営業利益率10.0%9.0%
EPS200円221.84円
ROE10.0%15.3%
ネットD/Eレシオ1倍以下0.62倍
配当性向20.0%以上20.7%

中期経営計画の開発計画の定量目標と4年目以降の予測は以下に記載のとおりであります。
開発計画中期経営計画目標4年目予想
※1
進捗率
※1
中期経営計画
最終年度見込
進捗率
※2
50.0千室47.9千室95.9%49.1千室98.3%
ドーミーイン20.0千室18.8千室94.3%20.0千室100.0%
リゾート5.5千室4.6千室84.2%4.7千室85.8%

※1.4年目予想及び進捗率は、47期末における予想定員数と中期経営計画目標に対する進捗率となります。
2.中期経営計画最終年度見込及び進捗率は、中期経営計画最終年度における見込定員数と中期経営計画目標に対する進捗率となります。
e.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照下さい。

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