有価証券報告書-第21期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

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2021/03/25 16:13
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142項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」と
いう。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、緊急事態宣言が発出されたことで経済活動が著しく制限され、景気は急速に悪化しました。その後は、Go To キャンペーン等の政府による各種施策や金融緩和策の継続により、緩やかな回復の兆しが見られましたが、感染の再拡大、雇用・所得環境の悪化懸念等、先行き不透明な状況が続いております。
当社グループの事業領域であるプライズゲームを含むアミューズメント市場におきましては、休業要請や営業時間の短縮による来店者数の減少にくわえ、コロナ禍での生活・行動様式の変化を受け、余暇時間の過ごし方が大きく変化しており、今後も厳しい状況が続くものと予想されます。一方で、自宅にいながら遊ぶことができる“オンラインクレーンゲーム”は、市場規模が拡大傾向にあり、更なる成長が期待されています。住宅市場におきましては、2020年12月の新設住宅着工戸数が前年同月比9.0%の減少となり、前年同月比で18ヶ月連続の減少となりました。また、貸家着工戸数においても、前年同月比で28ヶ月連続の減少となり、今後も低調に推移することが予想されます。
このような経済状況の中、当社グループにおいても、大幅な営業活動の自粛を余儀なくされ、従来とは異なる新たな働き方を取り入れる等、外部環境の変化に柔軟に対応してまいりましたが、事業によって成績の明暗が分かれる形となりました。
家賃保証事業は民法改正を追い風に底堅く推移し、音楽関連事業はインターネット販売を強化することで増収となった一方、投資銀行事業は景気後退懸念や将来の不透明感から案件成約数が著しく減少し、プライズ事業は販売先の休業に伴う出荷遅延や慎重な購買動向が続いたことで減益となりました。また、当連結会計年度において、固定資産及びのれんの減損損失、貸倒引当金繰入額並びに投資有価証券評価損など計302,863千円を特別損失として計上しております。
これらの結果、当連結会計年度の営業収益は4,033,481千円(前年同期比0.2%減)、営業損失は105,009千円(前年同期は営業損失77,085千円)、経常損失は49,688千円(前年同期は経常損失47,327千円)、親会社株主に帰属する当期純損失は348,710千円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失156,187千円)となりました。
なお、第3四半期連結会計期間以降において、新型コロナウイルス感染症が与える影響の長期化に備え、複数の金融機関から借入による資金調達を行い、十分な手元流動性を確保しております。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
a.プライズ事業
当連結会計年度においては、緊急事態宣言後に多くの販売先が休業や営業時間短縮を行ったことにより、出荷の遅延や新規の購買が見送られました。緊急事態宣言解除後は、出荷の再開、販売の持ち直しの動きがみられましたが、感染の再拡大が懸念される等、販売先の慎重な購買動向が続いたことで、売上高、セグメント利益ともに、前年の水準を下回って推移いたしました。
以上の結果、売上高は1,918,459千円(前年同期比15.7%減)、セグメント利益は89,395千円(前年同期比52.3%減)となりました。
b.不動産関連事業
当連結会計年度においては、営業活動の自粛や引っ越し需要の減少等、新型コロナウイルス感染症拡大による一定の影響はあったものの、2020年4月の民法改正が家賃保証事業者への追い風となり、売上高は前年同期を上回って堅調に推移いたしました。また、雇用や所得環境の悪化による家賃滞納者の増加を懸念していましたが、公的支援制度の整備、拡充が早期に行われたこと等により、顕著な増加はみられませんでした。また、第1四半期連結会計期間において、のれんを一括償却しており、セグメント損益への負担が減少しております。
以上の結果、売上高は1,317,175千円(前年同期比2.2%増)、セグメント利益は72,331千円(前年同期はセグメント利益5,737千円)となりました。
c.投資銀行事業
当連結会計年度においては、新型コロナウイルス感染症拡大による景気後退懸念や将来の不透明感がM&A市場に及ぼす影響は大きく、案件の成約件数、成約金額ともに著しく減少いたしました。
以上の結果、売上高は12,658千円(前年同期比85.0%減)、セグメント損失は106,621千円(前年同期はセグメント損失10,677千円)となりました。
d.コンテンツ事業
当連結会計年度においては、自宅で過ごす時間が増えたことで電子書籍の需要が高まり、費用対効果を重視した広告施策を継続したことで、年間を通して堅調に推移いたしました。映像制作事業においては、新型コロナウイルス感染症拡大により、受託していた制作案件の延期や中止を余儀なくされました。緊急事態宣言の解除後は、コロナ対策を万全に期した上で、撮影を再開していますが、コロナ禍において音楽業界全体が厳しい状況にある中、受託案件の減少や制作コストの高止まりが改善されませんでした。
以上の結果、売上高は470,907千円(前年同期比170.0%増)、セグメント利益は10,419千円(前年同期比47.5%減)となりました。
e.イベント事業
当連結会計年度においては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響をうけて、予定していたイベントの多くが中止や延期となりました。2020年9月以降は、来場者数を制限する等の感染対策を講じた上で開催されるケースも増えていますが、当初の売上見込みには届いておらず、厳しい状況が続いております。一方で、その他OEM物販が好調に推移したことで、売上高は前年同期を上回りましたが、利益を確保するまでには至りませんでした。
以上の結果、売上高は138,603千円(前年同期比6.2%増)、セグメント損失は19,070千円(前年同期はセグメント損失27,506千円)となりました。
f.マスターライツ事業
当連結会計年度においては、新型コロナウイルス感染症拡大をうけて、オンラインでのグッズ販売を強化したほか、様々な企画を立案し、緊急事態宣言解除後も、オンラインでの活動を継続いたしました。2020年9月以降は、観客動員数を大幅に抑えた中でのライブ活動も順次再開しており、売上高は堅調に推移しております。出版事業においては、女子小中学生向け雑誌 Cuugal(キューガル)を発刊しており、Cuugal モデルを起用したyoutubeチャンネルを運営する等、媒体の認知向上に取り組んでおります。なお、外出自粛要請の影響等で撮影を行うことができず、2020年8月号の休刊を余儀なくされましたが、2020年10月号から復刊しております。
以上の結果、売上高は170,122千円(前年同期比169.1%増)、セグメント損失は4,461千円(前年同期はセグメント損失73,205千円)となりました。
g.その他の事業
当連結会計年度においては、延滞債権の回収に注力し、貸付金の回収を図りました。
以上の結果、売上高は5,553千円(前年同期比74.3%減)、セグメント利益は5,253千円(前年同期比72.5%減)となりました。
②財政状態の概況
当連結会計年度末における資産、負債及び純資産のうち前連結会計年度末と比較し変動がある項目は主に以下のとおりであります。
(資産)
当連結会計年度末における資産は前連結会計年度末に比べて153,508千円増加し3,841,336千円となりました。
主な要因と致しましては、現金及び預金の増加580,060千円、のれんの減少170,420千円、投資有価証券の減少
188,140千円等によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末における負債は前連結会計年度末に比べて483,903千円増加し2,746,163千円となりました。
主な要因と致しましては、未払金の増加154,231千円、長期借入金の増加388,399千円等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は前連結会計年度末に比べて330,395千円減少し1,095,173千円となりまし
た。主な要因と致しましては、その他有価証券評価差額金の増加24,382千円、新株予約権の減少7,655千円、親会
社株主に帰属する当期純損失348,710千円等を計上したことによるものであります。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて580,060千円増加し、1,046,859千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況及びこれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、112,497千円(前年同期は8,567千円)となりました。主な要因と致しましては、税金等調整前当期純損失△341,516千円、減価償却費43,280千円、減損損失209,185千円、のれん償却費19,339千円、売上債権の減少68,952千円及び未払金の増加154,349千円を計上したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、187,236千円(前年同期は230,496千円)となりました。主な要因と致しましては、投資有価証券の売却による収入168,823千円、保険積立金の払戻による収入76,888千円及び貸付けによる支出△66,660千円を計上したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、282,474千円(前年同期は△262,210千円)となりました。主な要因と致しましては、長期借入れによる収入427,002千円、短期借入金の純増減額△105,000千円を計上したことによるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績及び受注実績
当社グループで行う事業は、生産、受注といった区分による表示が、困難であるため、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。
b. 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年1月1日
至 2020年12月31日)
前年同期比(%)
プライズ事業(千円)1,918,45984.3
不動産関連事業(千円)1,317,175102.2
投資銀行事業(千円)12,65815.0
コンテンツ事業(千円)470,907270.0
イベント事業(千円)138,603106.2
マスターライツ事業(千円)170,122269.1
その他の事業(千円)5,55325.7
合計(千円)4,033,48199.8

(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.セグメント間の取引については相殺消去しております。
3.当連結会計年度より、「フィンテック関連事業」については、量的な重要性が低下したため、「その他の事業」に含めて記載しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりであり
ます。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合がございます。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表 (1)連結財務諸表 注記事項 追加情報」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは当連結会計年度においては、前連結会計年度比で減収減益となりました。
(営業収益)
営業収益は前連結会計年度比0.2%減の4,033,481千円となりました。営業収益における増減要因分析といた
しましては、不動産関連事業が年間を通して堅調に推移したものの、プライズ事業及び投資銀行事業の収益が減少したことにより、6,747千円の減少となりました。
(売上原価)
売上原価は前連結会計年度比4.5%増の2,354,821千円となりました。売上原価における増減要因分析といたしましては、各事業における原価率のさらなる見直しを行い、継続的なコストコントロールを行ったものの、映像制作事業がグループインしたことに伴う売上原価が増加したことにより、100,846千円の増加となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は前連結会計年度比4.3%減の1,783,670千円となりました。販売費及び一般管理費における増減要因分析としましては、不動産関連事業における貸倒損失が大幅に減少し、さらに各事業において不要なコストの見直しを行ったことにより、79,669千円の減少となりました。
(営業損失・経常損失・親会社株主に帰属する当期純損失)
営業損失は105,009千円(前連結会計年度は営業損失77,085千円)、経常損失は49,688千円(前連結会計年度は経常損失47,327千円)、親会社株主に帰属する当期純損失は348,710千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失156,187千円)となりました。
親会社株主に帰属する当期純損失の増減要因分析としましては、減損損失や貸倒引当金繰入額など多額の特別損失を計上したこと等により、192,523千円の悪化となりました。
なお、セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する分析・検討内容については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載のとおりであります。
③当連結会計年度の財政状態の分析
当連結会計年度の財政状態につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状
態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の概況」に記載のとおりです。
④資本の財源及び資金の流動性についての分析
当連結会計年度のキャッシュ・フローの概況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状
態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
なお、当社グループの運転資金・設備資金については、主に自己資金により充当してきましたが、第3四半期連結会計期間以降において、新型コロナウイルス感染症が与える影響の長期化に備え、複数の金融機関から借入による資金調達を行っております。これらにより、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は1,046,859千円となり、将来に対して十分な財源及び流動性を確保しております。
⑤経営成績に重要な影響を与える要因についての分析
「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に経営成績に重要な影響を与える要因に相当する内容を記載しております。
⑥経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等についての分析
「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等に相当する内容を記載しております。

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