四半期報告書-第28期第2四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(自2021年1月1日至2021年6月30日)におけるわが国経済は、前回の緊急事態宣言解除により人の往来が増加したことを背景に景気が持ち直しつつあった中で、3回目の緊急事態宣言が発出された影響により、景気の停滞が想定されています。
当社の事業である情報サービスと関連性の高い国内株式市場におきましては、新型コロナ感染拡大に伴う3回目の緊急事態宣言及び欧米に比べてワクチン接種が遅れている中、急落する局面もありましたが、ほぼ横ばいで推移してきました。新型コロナウィルス感染症の収束の兆しが見えない状況が続く中、企業活動の抑制と、景気や企業業績の悪化が続いており、国内株式市場を取り巻く環境は依然として厳しいものとなっております。
また、4-6月期における暗号資産は、規制の強化、金融引き締め政策への懸念、環境問題、機関投資家の需要の鈍化などが引き金となり、前年より続いた上昇が途絶え、現在は価格を下げて調整局面に入っております。当社の持分法適用関連会社である株式会社Zaif Holdings(以下、「Zaif HD」といいます。)の株式につき、2021年8月13日に株式会社CAICA(以下、「CAICA」といいます。)が行うZaif HDを株式交付子会社とする株式交付に申込を行いました。これに伴い、Zaif HDは当社の持分法適用関連会社から除外される予定ですが、株式交付によるCAICAの株式取得を通じて、両社の営業基盤を活用した営業促進の連携、新規製品の共同マーケティング、ソフトウェア等の共同開発・共同研究および人材の相互交流等の業務提携のみならず、暗号資産に関する知見を活用した暗号資産ビジネスの強化、革新的な金融サービスの共同開発および共同研究に注力してまいります。また、株式会社Zaifが運営する暗号資産交換所Zaif Exchangeが取り扱う「フィスココイン」(略称「FSCC」)の決済通貨として利用促進することで、利用者が様々なメリットを享受できるようなフィスココイン経済圏の形成に取り組んでいます。具体的には、株式会社FISCO Decentralized Application PlatformによるFSCCレンディングアプリケーション募集や、FSCCマーケティングエアドロップなどのキャンペーンを通じて利便性向上を進めながら、フィスココイン経済圏拡大を目指しています。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は531百万円(前年同期は449百万円の売上)、売上原価は205百万円(前年同期は191百万円の売上原価)となりました。販売費及び一般管理費は、307百万円(前年同期は354百万円の販売費及び一般管理費)となり、営業利益19百万円(前年同期は96百万円の営業損失)となりました。
営業外収益で株式会社Zaif Holdings(以下、「Zaif HD」といいます。)の持分法による投資利益87百万円及び暗号資産売却益99百万円を計上したことなどにより、経常利益は195百万円(前年同期は113百万円の経常損失)となりました。
当第2四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純損益は、株式会社CAICA(以下、「CAICA」といいます。)によるZaif HD子会社化に伴う持分変動利益592百万円を計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は、785百万円(前年同期は27百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
なお、セグメントごとの業績は、次のとおりです。
① 情報サービス事業
金融・経済情報配信サービス分野におきましては、法人向けリアルタイムサービスが前期比で減少しているものの、アウトソーシングサービスの取引増加および個人向けサービスである、「クラブフィスコ」の売上が引き続き伸長しているほか、暗号資産マーケットの急伸に伴った広告売上が好調に推移したことなども加わり、前期比で78百万円増加し、売上高は271百万円(前年同期は193百万円の売上)となりました。
上場企業を対象としたIR支援及びコンサルティングサービス分野におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響を受け受注件数が減少しておりましたが、徐々に復調しており、中核サービスであるスポンサー型アナリストレポート(企業調査レポート)の受注が計画以上に推移し、前期比でも9百万円増加し、売上高は234百万円(前年同期は225百万円の売上)となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は505百万円(前年同期は418百万円の売上高)となり、セグメント利益は154百万円(前年同期は65百万円のセグメント利益)となりました。
② 広告代理業
広告代理業分野では、需要が高まるネット広告や動画制作に重点を置いた提案活動を継続しており、特に東京2020オリンピック・パラリンピックに対応する関連団体からの受注も継続して獲得してまいりました。しかし、コロナ禍、再度の緊急事態宣言等により、クライアント企業も広告のタイミング、広告内容や広告出稿には慎重な姿勢を崩していないため、スポット案件の受注に対する影響は依然残っております。この結果、売上高は25百万円(前年同期は26百万円の売上高)となり、セグメント損益はセグメント利益4百万円(前年同期は2百万円のセグメント損失)となりました。
③ 暗号資産・ブロックチェーン事業
株式会社フィスコ・コンサルティングは、暗号資産に対する自己勘定投資を行っており、損益の純額を売上に計上しております。リスクを抑え小さな利ザヤを積み上げるトレーディング運用を行っておりますが、2021年5月の暗号資産市場の大幅な下落相場の影響等を受け、保有する暗号資産の評価損などにより、売上高は△1百万円(前年同期は4百万円の売上)、セグメント損失は1百万円(前年同期は4百万円のセグメント利益)となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比して414百万円減少し、2,306百万円となりました。これは、CAICAによるZaif HDの子会社化に伴い持分変動利益が計上された一方で、従前計上していた持分法適用に伴う負債を第1四半期会計期間より投資有価証券に含めて表示したことで、投資有価証券が392百万円減少したことなどが主因であります。
負債につきましては、前連結会計年度末に比して1,104百万円減少し、318百万円となりました。短期および長期借入金等が30百万円減少したこと、CAICAによるZaif HDの子会社化に伴う、持分法適用に伴う負債が1,125百万円減少したことなどによるものであります。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比して690百万円増加し、1,988百万円となりました。利益剰余金が648百万円増加したことなどによります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、前連結会計年度末に比して16百万円増加し、167百万円となりました。
なお、当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金は35百万円の獲得、(前年同期は47百万円の支出)となりました。これは主に仕入債務、前受金等の増加額63百万円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金は145百万円の獲得(前年同期は233百万円の獲得)となりました。これは主に、短期貸付金の回収による収入が80百万円、暗号資産の売却による収入が99百万円増加したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金は165百万円の支出(前年同期は59百万円の支出)となりました。これは主に、短期及び長期借入金の返済による支出30百万円、配当金の支払額による支出134百万円があったこと等によるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動に該当するものはありません。
(6)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
連結業績予想については、2021年2月25日付「2021年12月期~2023年12月期中期経営計画」で公表いたしました通期の業績予想を直近の業績の動向を踏まえ上方修正しております。
なお、今後の新型コロナウイルス感染症の状況等により、当社の業績が大きな影響を受け、通期の業績予想について修正の必要が生じた場合には、速やかに開示いたします。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(自2021年1月1日至2021年6月30日)におけるわが国経済は、前回の緊急事態宣言解除により人の往来が増加したことを背景に景気が持ち直しつつあった中で、3回目の緊急事態宣言が発出された影響により、景気の停滞が想定されています。
当社の事業である情報サービスと関連性の高い国内株式市場におきましては、新型コロナ感染拡大に伴う3回目の緊急事態宣言及び欧米に比べてワクチン接種が遅れている中、急落する局面もありましたが、ほぼ横ばいで推移してきました。新型コロナウィルス感染症の収束の兆しが見えない状況が続く中、企業活動の抑制と、景気や企業業績の悪化が続いており、国内株式市場を取り巻く環境は依然として厳しいものとなっております。
また、4-6月期における暗号資産は、規制の強化、金融引き締め政策への懸念、環境問題、機関投資家の需要の鈍化などが引き金となり、前年より続いた上昇が途絶え、現在は価格を下げて調整局面に入っております。当社の持分法適用関連会社である株式会社Zaif Holdings(以下、「Zaif HD」といいます。)の株式につき、2021年8月13日に株式会社CAICA(以下、「CAICA」といいます。)が行うZaif HDを株式交付子会社とする株式交付に申込を行いました。これに伴い、Zaif HDは当社の持分法適用関連会社から除外される予定ですが、株式交付によるCAICAの株式取得を通じて、両社の営業基盤を活用した営業促進の連携、新規製品の共同マーケティング、ソフトウェア等の共同開発・共同研究および人材の相互交流等の業務提携のみならず、暗号資産に関する知見を活用した暗号資産ビジネスの強化、革新的な金融サービスの共同開発および共同研究に注力してまいります。また、株式会社Zaifが運営する暗号資産交換所Zaif Exchangeが取り扱う「フィスココイン」(略称「FSCC」)の決済通貨として利用促進することで、利用者が様々なメリットを享受できるようなフィスココイン経済圏の形成に取り組んでいます。具体的には、株式会社FISCO Decentralized Application PlatformによるFSCCレンディングアプリケーション募集や、FSCCマーケティングエアドロップなどのキャンペーンを通じて利便性向上を進めながら、フィスココイン経済圏拡大を目指しています。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は531百万円(前年同期は449百万円の売上)、売上原価は205百万円(前年同期は191百万円の売上原価)となりました。販売費及び一般管理費は、307百万円(前年同期は354百万円の販売費及び一般管理費)となり、営業利益19百万円(前年同期は96百万円の営業損失)となりました。
営業外収益で株式会社Zaif Holdings(以下、「Zaif HD」といいます。)の持分法による投資利益87百万円及び暗号資産売却益99百万円を計上したことなどにより、経常利益は195百万円(前年同期は113百万円の経常損失)となりました。
当第2四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純損益は、株式会社CAICA(以下、「CAICA」といいます。)によるZaif HD子会社化に伴う持分変動利益592百万円を計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は、785百万円(前年同期は27百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
なお、セグメントごとの業績は、次のとおりです。
① 情報サービス事業
金融・経済情報配信サービス分野におきましては、法人向けリアルタイムサービスが前期比で減少しているものの、アウトソーシングサービスの取引増加および個人向けサービスである、「クラブフィスコ」の売上が引き続き伸長しているほか、暗号資産マーケットの急伸に伴った広告売上が好調に推移したことなども加わり、前期比で78百万円増加し、売上高は271百万円(前年同期は193百万円の売上)となりました。
上場企業を対象としたIR支援及びコンサルティングサービス分野におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響を受け受注件数が減少しておりましたが、徐々に復調しており、中核サービスであるスポンサー型アナリストレポート(企業調査レポート)の受注が計画以上に推移し、前期比でも9百万円増加し、売上高は234百万円(前年同期は225百万円の売上)となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は505百万円(前年同期は418百万円の売上高)となり、セグメント利益は154百万円(前年同期は65百万円のセグメント利益)となりました。
② 広告代理業
広告代理業分野では、需要が高まるネット広告や動画制作に重点を置いた提案活動を継続しており、特に東京2020オリンピック・パラリンピックに対応する関連団体からの受注も継続して獲得してまいりました。しかし、コロナ禍、再度の緊急事態宣言等により、クライアント企業も広告のタイミング、広告内容や広告出稿には慎重な姿勢を崩していないため、スポット案件の受注に対する影響は依然残っております。この結果、売上高は25百万円(前年同期は26百万円の売上高)となり、セグメント損益はセグメント利益4百万円(前年同期は2百万円のセグメント損失)となりました。
③ 暗号資産・ブロックチェーン事業
株式会社フィスコ・コンサルティングは、暗号資産に対する自己勘定投資を行っており、損益の純額を売上に計上しております。リスクを抑え小さな利ザヤを積み上げるトレーディング運用を行っておりますが、2021年5月の暗号資産市場の大幅な下落相場の影響等を受け、保有する暗号資産の評価損などにより、売上高は△1百万円(前年同期は4百万円の売上)、セグメント損失は1百万円(前年同期は4百万円のセグメント利益)となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比して414百万円減少し、2,306百万円となりました。これは、CAICAによるZaif HDの子会社化に伴い持分変動利益が計上された一方で、従前計上していた持分法適用に伴う負債を第1四半期会計期間より投資有価証券に含めて表示したことで、投資有価証券が392百万円減少したことなどが主因であります。
負債につきましては、前連結会計年度末に比して1,104百万円減少し、318百万円となりました。短期および長期借入金等が30百万円減少したこと、CAICAによるZaif HDの子会社化に伴う、持分法適用に伴う負債が1,125百万円減少したことなどによるものであります。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比して690百万円増加し、1,988百万円となりました。利益剰余金が648百万円増加したことなどによります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、前連結会計年度末に比して16百万円増加し、167百万円となりました。
なお、当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金は35百万円の獲得、(前年同期は47百万円の支出)となりました。これは主に仕入債務、前受金等の増加額63百万円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金は145百万円の獲得(前年同期は233百万円の獲得)となりました。これは主に、短期貸付金の回収による収入が80百万円、暗号資産の売却による収入が99百万円増加したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金は165百万円の支出(前年同期は59百万円の支出)となりました。これは主に、短期及び長期借入金の返済による支出30百万円、配当金の支払額による支出134百万円があったこと等によるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動に該当するものはありません。
(6)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
連結業績予想については、2021年2月25日付「2021年12月期~2023年12月期中期経営計画」で公表いたしました通期の業績予想を直近の業績の動向を踏まえ上方修正しております。
なお、今後の新型コロナウイルス感染症の状況等により、当社の業績が大きな影響を受け、通期の業績予想について修正の必要が生じた場合には、速やかに開示いたします。