四半期報告書-第30期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
当社は、2023年7月1日付で連結子会社であった株式会社フィスコ・コンサルティングを当社に吸収合併いたしました。これにより、2023年12月期第3四半期累計期間より従来連結で行っておりました開示を単体での開示に変更いたしました。なお、当第3四半期累計期間は、単体決算初年度にあたるため、前年同四半期の数値及びこれに係る対前年同四半期増減率等の比較分析は行っておりません。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期累計期間(自2023年1月1日至2023年9月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による規制が徐々に緩和され、経済活動も正常化へ向かっております。一方で、為替市場の円安進行やロシアによるウクライナ侵攻の長期化に伴う物価の高騰等が継続しており、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社の情報サービス事業と関連性の高い国内株式市場におきましては、2023年3月米欧金融機関の破綻や経営危機を受けて世界的な金融システム不安が高まり、大幅な下落を見たものの、米欧で金融機関への救済措置が相次いで発表され金融システム不安が後退しました。2023年6月には米連邦政府の債務上限危機が収束したことなどにより米国株式市場が上昇基調になりました。2023年8月中国不動産大手の破綻申請を受けて中国経済への不安が高まったことから下落し、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの観測から米長期金利が上昇したことを受けて米国株式市場が軟調な展開となり、日本株式市場も米国株式市場の下落を受けて軟調な展開となりました。
また、暗号資産市場も、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの観測から全体的に軟調な展開となりました。暗号資産は、今後、送金や決済などの手段としてだけでなく、あらゆる組織や企業、個人が価値を交換する手段となり、メタバースやゲームの世界、もしくはコミュニティの中での流通など、新たな価値・用途も生まれ、大きく普及していくことが予想されます。
このようなマクロ経済動向のなか、当社は2023年3月24日付「事業計画及び成長可能性に関する事項」において長期的な成長目標として、既存事業をベースに、フィスコブランド活用並びに新規事業(M&Aの活用)により、事業規模拡大を目指してまいります。
この結果、当第3四半期累計期間の売上高は400百万円、売上原価は315百万円、売上総利益は85百万円となりました。販売費及び一般管理費は、484百万円となり、営業損失は399百万円となりました。
営業外収益で匿名組合投資利益76百万円を計上したことなどにより、経常損失は313百万円となりました。
当第3四半期累計期間の四半期純損失は302百万円となりました。
なお、当第3四半期累計期間におけるセグメントごとの業績は、次のとおりであります。
① 情報サービス事業
情報サービス事業金融・経済情報配信サービス分野におきましては、法人向けリアルタイムサービス及びアウトソーシングサービスが前期比で減少しています。また、フィスコブランドを活用したプラットフォームの利用に暗号資産の国内における売買低迷が影響し、広告売上が減少しました。この結果、売上高は251百万円となりました。
上場企業を対象としたIR支援及びIRコンサルティングサービス分野におきましては、引き続きIRを積極化する企業ニーズを受けて、中核サービスであるスポンサー型アナリストレポート(フィスコ企業調査レポート)の新規受注が底堅く推移しておりますが、統合報告書などの受注が振るわなかった結果、売上高は354百万円となりました。この結果、当第3四半期累計期間の売上高は606百万円となり、セグメント利益は85百万円となりました。
② 広告代理業
広告代理業分野では、従来からの新聞・雑誌を主体としたビジネス媒体による定期広告出稿、YouTubeでの配信を前提とした動画制作は順調に推移しているほか、9月にはスポットではあるもののインバウンド関連メディアへの広告出稿受注が売上に貢献いたしました。ただしHPのコンテンツ更新は月次レギュラー化しているものの案件数減少・小規模化の傾向は続いています。
また制作案件対応および開発に向けた人員増により一般管理費増となっておりますが、今後クリエイティブ分野での新規開発に向けた商品・サービス力の強化を継続しております。この結果、売上高は36百万円となり、セグメント損失は3百万円となりました。
③ 暗号資産・ブロックチェーン事業
暗号資産市場は、保有する暗号資産の評価損などにより、売上高は△303百万円、セグメント損失は304百万円となりました。
④ その他
その他では、今年新設した投資銀行事業における新規事業として、投資アドバイザリーサービス売上により、売上高は61百万円、セグメント利益は53百万円となりました。
また組成したバリューアップファンドのクロージングに伴う営業外収益として76百万円を計上いたしました。
(2) 財政状態の概況
(資産)
当第3四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比して1,121百万円減少し、2,690百万円となりました。これは、主に保有する投資有価証券に係る株式評価差額金の計上により、投資有価証券が614百万円減少したこと、暗号資産の評価損により、暗号資産が303百万円減少したこと及び現金及び預金が193百万円減少したことなどによるものです。
(負債)
負債につきましては、前事業年度末に比して72百万円増加し、1,831百万円となりました。これは、短期及び長期借入金が64百万円増加したこと、買掛金の7百万円減少及び契約負債が15百万円増加したことなどによるものであります。
(純資産)
純資産につきましては、前事業年度末に比して1,194百万円減少し、859百万円となりました。これは、利益剰余金が440百万円減少したこと、その他有価証券評価差額金が748百万円減少したことなどが主たる要因であります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動に該当するものはありません。
(5) 業績予想などの将来予測情報に関する説明
通期におきましては、2023年11月14日に「非連結決算への移行、2023年12月期通期個別業績予想および営業損失等の計上に関するお知らせ」で公表いたしましたとおり、通期業績予想を修正しております。詳しくは、2023年11月14日公表の「非連結決算への移行、2023年12月期通期個別業績予想および営業損失等の計上に関するお知らせ」をご参照ください。
当社は、2023年7月1日付で連結子会社であった株式会社フィスコ・コンサルティングを当社に吸収合併いたしました。これにより、2023年12月期第3四半期累計期間より従来連結で行っておりました開示を単体での開示に変更いたしました。なお、当第3四半期累計期間は、単体決算初年度にあたるため、前年同四半期の数値及びこれに係る対前年同四半期増減率等の比較分析は行っておりません。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期累計期間(自2023年1月1日至2023年9月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による規制が徐々に緩和され、経済活動も正常化へ向かっております。一方で、為替市場の円安進行やロシアによるウクライナ侵攻の長期化に伴う物価の高騰等が継続しており、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社の情報サービス事業と関連性の高い国内株式市場におきましては、2023年3月米欧金融機関の破綻や経営危機を受けて世界的な金融システム不安が高まり、大幅な下落を見たものの、米欧で金融機関への救済措置が相次いで発表され金融システム不安が後退しました。2023年6月には米連邦政府の債務上限危機が収束したことなどにより米国株式市場が上昇基調になりました。2023年8月中国不動産大手の破綻申請を受けて中国経済への不安が高まったことから下落し、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの観測から米長期金利が上昇したことを受けて米国株式市場が軟調な展開となり、日本株式市場も米国株式市場の下落を受けて軟調な展開となりました。
また、暗号資産市場も、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの観測から全体的に軟調な展開となりました。暗号資産は、今後、送金や決済などの手段としてだけでなく、あらゆる組織や企業、個人が価値を交換する手段となり、メタバースやゲームの世界、もしくはコミュニティの中での流通など、新たな価値・用途も生まれ、大きく普及していくことが予想されます。
このようなマクロ経済動向のなか、当社は2023年3月24日付「事業計画及び成長可能性に関する事項」において長期的な成長目標として、既存事業をベースに、フィスコブランド活用並びに新規事業(M&Aの活用)により、事業規模拡大を目指してまいります。
この結果、当第3四半期累計期間の売上高は400百万円、売上原価は315百万円、売上総利益は85百万円となりました。販売費及び一般管理費は、484百万円となり、営業損失は399百万円となりました。
営業外収益で匿名組合投資利益76百万円を計上したことなどにより、経常損失は313百万円となりました。
当第3四半期累計期間の四半期純損失は302百万円となりました。
なお、当第3四半期累計期間におけるセグメントごとの業績は、次のとおりであります。
① 情報サービス事業
情報サービス事業金融・経済情報配信サービス分野におきましては、法人向けリアルタイムサービス及びアウトソーシングサービスが前期比で減少しています。また、フィスコブランドを活用したプラットフォームの利用に暗号資産の国内における売買低迷が影響し、広告売上が減少しました。この結果、売上高は251百万円となりました。
上場企業を対象としたIR支援及びIRコンサルティングサービス分野におきましては、引き続きIRを積極化する企業ニーズを受けて、中核サービスであるスポンサー型アナリストレポート(フィスコ企業調査レポート)の新規受注が底堅く推移しておりますが、統合報告書などの受注が振るわなかった結果、売上高は354百万円となりました。この結果、当第3四半期累計期間の売上高は606百万円となり、セグメント利益は85百万円となりました。
② 広告代理業
広告代理業分野では、従来からの新聞・雑誌を主体としたビジネス媒体による定期広告出稿、YouTubeでの配信を前提とした動画制作は順調に推移しているほか、9月にはスポットではあるもののインバウンド関連メディアへの広告出稿受注が売上に貢献いたしました。ただしHPのコンテンツ更新は月次レギュラー化しているものの案件数減少・小規模化の傾向は続いています。
また制作案件対応および開発に向けた人員増により一般管理費増となっておりますが、今後クリエイティブ分野での新規開発に向けた商品・サービス力の強化を継続しております。この結果、売上高は36百万円となり、セグメント損失は3百万円となりました。
③ 暗号資産・ブロックチェーン事業
暗号資産市場は、保有する暗号資産の評価損などにより、売上高は△303百万円、セグメント損失は304百万円となりました。
④ その他
その他では、今年新設した投資銀行事業における新規事業として、投資アドバイザリーサービス売上により、売上高は61百万円、セグメント利益は53百万円となりました。
また組成したバリューアップファンドのクロージングに伴う営業外収益として76百万円を計上いたしました。
(2) 財政状態の概況
(資産)
当第3四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比して1,121百万円減少し、2,690百万円となりました。これは、主に保有する投資有価証券に係る株式評価差額金の計上により、投資有価証券が614百万円減少したこと、暗号資産の評価損により、暗号資産が303百万円減少したこと及び現金及び預金が193百万円減少したことなどによるものです。
(負債)
負債につきましては、前事業年度末に比して72百万円増加し、1,831百万円となりました。これは、短期及び長期借入金が64百万円増加したこと、買掛金の7百万円減少及び契約負債が15百万円増加したことなどによるものであります。
(純資産)
純資産につきましては、前事業年度末に比して1,194百万円減少し、859百万円となりました。これは、利益剰余金が440百万円減少したこと、その他有価証券評価差額金が748百万円減少したことなどが主たる要因であります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動に該当するものはありません。
(5) 業績予想などの将来予測情報に関する説明
通期におきましては、2023年11月14日に「非連結決算への移行、2023年12月期通期個別業績予想および営業損失等の計上に関するお知らせ」で公表いたしましたとおり、通期業績予想を修正しております。詳しくは、2023年11月14日公表の「非連結決算への移行、2023年12月期通期個別業績予想および営業損失等の計上に関するお知らせ」をご参照ください。