四半期報告書-第28期第1四半期(平成26年1月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/05/12 15:05
【資料】
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【項目】
27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

本項における将来に関する事項は、四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、海外情勢の一部に不安定要素はあったものの、国内における景気浮揚策の奏功及び米国経済の回復傾向を受けて企業の求人意欲は改善が続き、2月の有効求人倍率は1.05倍と6年半ぶりの高水準となりました。また、当社グループの業績は、中高額帯並びに専門性の高い求人案件への事業シフトがマーケットニーズの実態に添う形となり、売上高は当初の計画に沿う進捗で推移いたしました。
今年度の人材紹介事業における当社グループの経営方針は、過去4年間、全社で徹底的に取り組んできた以下の「PPP&I」を根幹としながら、コンサルタントのプロ化と、プロがその実力をさらに発揮できる組織環境の整備を同時に進めるために「Professionals, Team Value and Expansion(個人はプロに/チームで勝って/拡大につなぐ)」を全社のキーワードとしております。
① Productivity 「生産性の向上」
② Profitability 「利益の絶対額と利益率の向上」
③ Professional 「人材紹介コンサルタントのプロフェッショナル化」
④ International 「日系企業の海外関連求人、外資系企業求人、グローバル人材領域の強化」
「Professionals」に関しましては、引き続きコンサルタントの生産性並びに担当求人等の決定率向上を図っております。当第1四半期連結累計期間におきましても前年同四半期比でそれぞれに改善を示しており、取り組みの成果は実績として表れております。
「Team Value」に関しましては、組織予算の達成をより重視した、強固な社内体制を構築することで売上の増大を図ってまいります。そのために、今年度から新たな組織目標達成報酬を制度化したほか、コンサルタントへのサポート体制を充実させて、業務効率の向上に取り組んでおります。
「Expansion」に関しましては、今後も景況感の変化に注意は怠らないものの、注力分野への集中と浸透を重視しながら人材紹介事業の積極的な拡大を図ってまいります。また、平成25年12月に全株式を取得して子会社化いたしました株式会社シー・シー・コンサルティングを主体とする求人広告事業につきましても、主に外資系企業を顧客とする求人サイト「キャリアクロス」を中心に、International領域の事業開拓を図っていく計画で、当第1四半期連結累計期間において、同社の業績は当初の計画に沿って順調に推移しております。
一方、経費につきましては必要最低限の水準で推移しております。
この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は2,184百万円(前年同期比27.4%増)となりました。セグメント別売上高は、東京本社が1,215百万円(同23.9%増)、横浜支店が125百万円(同18.2%増)、名古屋支店が112百万円(同13.6%減)、大阪支店が403百万円(同21.4%増)、京都支店が65百万円(同6.3%増)、神戸支店が69百万円(同47.7%増)、JAC Internationalが113百万円(同98.8%増)、シー・シー・コンサルティングが78百万円となっております。
利益面では、営業利益は683百万円(前年同期比41.1%増)、経常利益は685百万円(同41.4%増)、四半期純利益は416百万円(同45.2%増)となりました。セグメント別損益は、東京本社が410百万円(同36.2%増)、横浜支店が39百万円(同47.1%増)、名古屋支店が26百万円(同42.1%減)、大阪支店が131百万円(同40.3%増)、京都支店が22百万円(同18.8%減)、神戸支店が29百万円(同157.2%増)、JAC Internationalが13百万円(前年同期は△23百万円)、シー・シー・コンサルティングが12百万円となっております。
なお、前連結会計年度末より株式会社シー・シー・コンサルティングを連結子会社として連結の範囲に含めたことに伴い、「シー・シー・コンサルティング」を報告セグメントに追加しております。このため、「シー・シー・コンサルティング」並びに「求人広告事業」の前年同期比については記載しておりません。
当第1四半期連結累計期間におけるセグメントごとの売上実績は、以下のとおりであります。
セグメントの名称売上高(百万円)前年同期比(%)
東京本社1,215123.9
横浜支店125118.2
名古屋支店11286.4
大阪支店403121.4
京都支店65106.3
神戸支店69147.7
JAC International113198.8
シー・シー・コンサルティング78
合計2,184127.4

(注) 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
なお、事業別・業界部門別に示すと、以下のとおりであります。
事業・業界部門売上高(百万円)前年同期比(%)
1.人材紹介事業
電気・機械・化学業界756134.8
消費財・サービス業界545120.6
メディカル・医療業界412148.3
IT・通信業界19792.0
金融業界18599.5
その他838.2
人材紹介事業 計2,105122.8
2.求人広告事業
求人広告事業 計78
合 計2,184127.4

(注) 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。
(4) 生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、人材紹介事業の販売実績(売上高)が前年同期比22.8%増加しております。
これは主に、前年同期を上回る生産性を維持しつつコンサルタント数を増加させたことによるものであります。
なお、当社グループは人材紹介事業及び求人広告事業を行っているため、生産及び受注に関しては該当事項がありません。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
(6) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
① 流動性と資金の源泉
当社グループの所要資金は大きく分けると、経常運転資金と設備投資資金となっております。これらについては、自己資金による調達を基本としております。
② 資産、負債及び純資産
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び預金405百万円減少、売掛金113百万円増加、繰延税金資産(流動)75百万円減少等により、前連結会計年度末に比べて364百万円減少の5,296百万円となりました。
負債につきましては、未払法人税等356百万円減少、未払費用329百万円減少、賞与引当金236百万円増加等により、前連結会計年度末に比べて458百万円減少の961百万円となりました。
純資産につきましては、四半期純利益416百万円、剰余金の配当322百万円により、前連結会計年度末に比べ93百万円増加の4,335百万円となり、自己資本比率は81.9%となりました。