四半期報告書-第22期第1四半期(平成31年4月1日-令和1年6月30日)
(1)財政状態の状況
① 資産
当第1四半期連結会計期間における資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,185,643千円増加し、8,302,353千円となりました。このうち、流動資産は188,342千円減少し、3,921,507千円となり、非流動資産は1,373,986千円増加し、4,380,847千円となりました。これらの主な要因は、流動資産において、現金及び現金同等物110,136千円の増加、営業債権及びその他の債権295,934千円の減少に加え、非流動資産において、持分法で会計処理されている投資207,824千円の増加及び有形固定資産(主に使用権資産)1,215,286千円の増加によるものです。
② 負債
当第1四半期連結会計期間における負債は、前連結会計年度末に比べ1,491,254千円増加し、3,218,511千円となりました。このうち、流動負債は306,605千円増加し、1,400,006千円となり、非流動負債は1,184,650千円増加し、1,818,505千円となりました。これらの主な要因は、流動負債において、営業債務及びその他の債務45,597千円の増加及びその他の流動負債209,286千円の増加に加え、非流動負債において、その他の金融負債(主にリース負債)1,160,444千円の増加によるものです。
③ 資本
当第1四半期連結会計期間における資本は、前連結会計年度末に比べ305,611千円減少し、5,083,842千円となりました。この主な要因は、資本剰余金15,357千円の増加に対し、利益剰余金239,811千円の減少及びその他の資本の構成要素111,761千円の減少によるものです。
(2)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2019年4月~6月)における当社グループの業績は、前年同期比で減収減益となりました。主力製品である「ASTERIA Warp」(アステリア ワープ)、「Handbook」(ハンドブック)が引き続き成長した結果、エンタープライズとネットサービスの2つのビジネスユニットについては増収となりました。一方で、デザインサービスのビジネスユニットは、重要な顧客である米国2社の経営に関わる問題に起因した、当社の関与するプロジェクトの大幅な遅延などの影響から大幅な減収となりました。結果として、エンタープライズ、ネットサービスは成長したもののデザインサービスの減収をカバーすることができず、全体としても前期比で減収減益となりました。また、営業損失になった理由につきましても同要因によります。
当第1四半期連結累計期間(以下、「当第1四半期」)における連結業績は以下のとおりです。
ビジネスユニット別の売上状況は以下のとおりです。
売上区分別の経営成績の分析は以下のとおりです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末より110,136千円増加し、3,387,484千円となりました。
当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は506,701千円(前年同期67,245千円の使用)となりました。主に営業債権及びその他の債権268,953千円の減少によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は232,823千円(前年同期15,928千円の使用)となりました。主に関連会社株式の取得による214,929千円の支出によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は81,611千円(前年同期44,929千円の獲得)となりました。主に非支配持分からの払込みによる20,000千円の収入に対し、配当金の支払額65,223千円によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、46,962千円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当第1四半期連結累計期間において、経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断する客観的な指標等については、重要な変更はありません。
① 資産
当第1四半期連結会計期間における資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,185,643千円増加し、8,302,353千円となりました。このうち、流動資産は188,342千円減少し、3,921,507千円となり、非流動資産は1,373,986千円増加し、4,380,847千円となりました。これらの主な要因は、流動資産において、現金及び現金同等物110,136千円の増加、営業債権及びその他の債権295,934千円の減少に加え、非流動資産において、持分法で会計処理されている投資207,824千円の増加及び有形固定資産(主に使用権資産)1,215,286千円の増加によるものです。
② 負債
当第1四半期連結会計期間における負債は、前連結会計年度末に比べ1,491,254千円増加し、3,218,511千円となりました。このうち、流動負債は306,605千円増加し、1,400,006千円となり、非流動負債は1,184,650千円増加し、1,818,505千円となりました。これらの主な要因は、流動負債において、営業債務及びその他の債務45,597千円の増加及びその他の流動負債209,286千円の増加に加え、非流動負債において、その他の金融負債(主にリース負債)1,160,444千円の増加によるものです。
③ 資本
当第1四半期連結会計期間における資本は、前連結会計年度末に比べ305,611千円減少し、5,083,842千円となりました。この主な要因は、資本剰余金15,357千円の増加に対し、利益剰余金239,811千円の減少及びその他の資本の構成要素111,761千円の減少によるものです。
(2)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2019年4月~6月)における当社グループの業績は、前年同期比で減収減益となりました。主力製品である「ASTERIA Warp」(アステリア ワープ)、「Handbook」(ハンドブック)が引き続き成長した結果、エンタープライズとネットサービスの2つのビジネスユニットについては増収となりました。一方で、デザインサービスのビジネスユニットは、重要な顧客である米国2社の経営に関わる問題に起因した、当社の関与するプロジェクトの大幅な遅延などの影響から大幅な減収となりました。結果として、エンタープライズ、ネットサービスは成長したもののデザインサービスの減収をカバーすることができず、全体としても前期比で減収減益となりました。また、営業損失になった理由につきましても同要因によります。
当第1四半期連結累計期間(以下、「当第1四半期」)における連結業績は以下のとおりです。
区分 | 前第1四半期 | 当第1四半期 | 前年同期比 |
売上収益 | 793,141千円 | 667,949千円 | 15.8%減 |
営業利益(△は損失) | 43,691千円 | △71,707千円 | ― |
税引前四半期利益(△は損失) | 110,731千円 | △46,657千円 | ― |
親会社の所有者に帰属する四半期利益(△は損失) | 89,448千円 | △70,489千円 | ― |
ビジネスユニット別の売上状況は以下のとおりです。
ビジネスユニット | 売上 | 内容 |
エンタープライズ | 398,742千円 (前年同期比:113.5%) | データ連携ミドルウェア「ASTERIA Warp」事業とAI搭載IoT統合エッジウェア「Gravio」(グラヴィオ)事業を展開しています。「ASTERIA Warp」の売上は、ライセンス売上、サブスクリプション売上、サポート売上によって構成されています。 「Gravio」の売上は、月額利用料でサブスクリプション売上に計上されます。 |
ネットサービス | 76,464千円 (前年同期比:106.5%) | モバイル向けコンテンツ管理システム「Handbook」事業とモバイルアプリ制作プラットフォーム「Platio」(プラティオ)事業を展開しています。 「Handbook」の売上は、主として月額利用料でサブスクリプション売上に計上されますが、過去に販売したライセンス版に対するサポート売上が若干含まれています。 「Platio」の売上は、月額利用料でサブスクリプション売上に計上されます。 |
デザイン | 191,177千円 (前年同期比:52.6%) | 顧客企業のブランディング戦略のコンサルティング、ウェブやモバイルアプリのデザインに関するコンサルティング、開発支援等を提供しており、サービス売上に計上されます。 |
その他 | 1,567千円 (前年同期比:25.2%) | 「SnapCal」、「lino」、ブロックチェーン技術コンサルティング等のサービスによって構成されており、その内容によって売上区分を決定していますが、いずれも数値としては軽微です。 なお、「SnapCal」、「lino」は世界市場調査を兼ねた製品で、ユーザーの7割以上が海外です。 |
売上区分別の経営成績の分析は以下のとおりです。
ライセンス | 売上収益 | 前年実績 | 前年同期比 |
142,290千円 | 126,912千円 | 112.1% | |
定性的情報 | |||
ライセンス売上は、当社ソフトウェアの半永久的使用権の対価です。そのため、季節変動や、企業のIT投資の状況の影響を受け易く売上が安定しないという特徴があります。当第1四半期においては、最新バージョンの「ASTERIA Warp 1906」をリリースしました。オフィスでよく利用されるExcel/PDFファイルへの出力機能を強化し、RPAシーンでより利用しやすくなりました。また、ピー・シー・エー株式会社が提供する基幹業務クラウド「PCAクラウド」と連携する専用アダプターをリリースしました。導入企業数は順調に増加しており、2019年6月末における累計導入社数は7,977社となりました。 このような活動の結果、ライセンス売上収益は、すでに利用されているユーザーによるバージョンアップにより、利用範囲が拡大された追加案件や大型海外展開もあり、前年同期比で112.1%となりました。 | |||
サブスクリプション | 売上収益 | 前年実績 | 前年同期比 |
103,695千円 | 85,688千円 | 121.0% | |
定性的情報 | |||
サブスクリプション売上は、当社のソフトウェアを月額使用料型で提供するサービスによる売上で、現在下記の4つの製品で構成されています。 ①「Handbook」は、スマートデバイス向けの情報配信・共有サービスで、主に企業や教育機関で活用されています。 「Handbook」の販売にあたっては、当第1四半期は金融業界における上位プランでの導入が順調に進捗し、前年同期比106.5%と着実に伸張しました。2019年6月末における累計契約件数についても1,527件と順調に増加しました。注目を集めているセールステック(テクノロジーを活用した営業力強化・効率化)の分野での取り組みを進めるとともに、当社株主総会での活用事例を公開するなどさらなる利用用途の拡大を企図しています。 ②「ASTERIA Warp」のサブスクリプション売上には、「ASTERIA Warp」とほぼ同等の製品を使用可能なものと、基本的な機能に絞り多彩な用途に利用が可能な「ASTERIA Warp Core」があります。 当第1四半期においては、サブスクリプションパートナーによるビジネス拡大に向けて、営業や技術のスキルトランスファーやマーケティングプランを共同検討するなど協業強化を進め、前年同期比170.6%と堅調に伸張しました。また、前述の最新バージョン「ASTERIA Warp1906」で標準機能として提供された”Excelファイルへの出力”は「ASTERIA Warp Core」の見込み客からの要望が多かった為、今後の販売への貢献が期待できます。 ③「Gravio」は新バージョンとなり、センサーを無料貸与するなどこれまでにない販売促進施策を採り、既に400件を超える申し込みを得ています。直近では台湾最大手のAI企業であるGorilla Technology社との協業、および国内PC販売大手とのエッジコンピューティングにおける協業を開始するなど、製品、販売面の強化を行いました。 ④「Platio」は、新バージョンでは現場ですぐに利用できる100種類のテンプレートを追加したことに加え、現場が登録した情報から業務改善に繋がる変化を検知するAIや独自の統計機能を搭載するなど、大幅な強化を行いました。その結果、アサヒ装設株式会社様、仙北市様の事例を新たに公開し、具体的な利用の幅を広げております。新規契約の獲得に向けては、事例顧客の類似用途での横展開及びHandbook既存顧客へのクロスセルに注力しています。 このような活動の結果、サブスクリプション売上収益は前年同期比で121.0%となりました。 |
サポート | 売上収益 | 前年実績 | 前年同期比 |
226,589千円 | 214,291千円 | 105.7% | |
定性的情報 | |||
サポート売上は、主に「ASTERIA Warp」のお客様への製品のサポート(技術支援、製品の更新など)を行うものです。製品の安定性により、上場以来一貫して安定成長をしています。当社では、サポート売上の着実な伸張のために、ユーザーコミュニティであるASTERIA User Group(AUG)の交流イベントを開催するほか、当社が提供する教育サービス等に利用可能なアステリアポイント制度を引き続き展開するなど、サポート契約をいただいているお客様の満足度向上を図っています。 このような活動の結果、サポート売上収益は前年同期比で105.7%となりました。 | |||
サービス | 売上収益 | 前年実績 | 前年同期比 |
195,374千円 | 366,250千円 | 53.3% | |
定性的情報 | |||
サービス売上は、「デザインサービス」、「教育サービス」の2つのサービスで構成されています。 「デザインサービス」は、This Place社の買収の結果、提供を開始したサービスです。顧客企業のブランディング戦略のコンサルティング、ウェブやモバイルアプリのデザインに関するコンサルティング、開発支援を行っています。 当第1四半期においては、米国大手携帯キャリア企業の企業合併承認のさらなる遅延、および米国大手航空機製造企業における経営レベルの問題のために、当社が関わるプロジェクトが大きく遅延になったことから、大幅な減収となりました。 なお、米国大手携帯キャリア企業の企業合併問題に関しては、2019年7月26日に米国司法省が合併を承認したことから、通期では遅延分についてのリカバリーを見込んでいます。 「教育サービス」は、当社が当社製品の研修を提供するものです。 このような活動の結果、サービス売上収益は、前年同期比で53.3%となりました。 | |||
合 計 | 売上高 | 前年実績 | 前年同期比 |
667,949千円 | 793,141千円 | 84.2% |
(3)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末より110,136千円増加し、3,387,484千円となりました。
当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は506,701千円(前年同期67,245千円の使用)となりました。主に営業債権及びその他の債権268,953千円の減少によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は232,823千円(前年同期15,928千円の使用)となりました。主に関連会社株式の取得による214,929千円の支出によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は81,611千円(前年同期44,929千円の獲得)となりました。主に非支配持分からの払込みによる20,000千円の収入に対し、配当金の支払額65,223千円によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、46,962千円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当第1四半期連結累計期間において、経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断する客観的な指標等については、重要な変更はありません。