四半期報告書-第22期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)
(1)財政状態の状況
① 資産
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,854,560千円増加し、8,971,270千円となりました。このうち、流動資産は1,078,679千円減少し、3,031,170千円となり、非流動資産は2,933,239千円増加し、5,940,100千円となりました。これらの主な要因は、流動資産においては、現金及び現金同等物666,442千円の減少、営業債権及びその他の債権379,513千円の減少によります。また、非流動資産においては、有形固定資産(主に使用権資産)1,151,956千円の増加、その他の金融資産(主に関連会社株式)1,631,261千円の増加によります。
② 負債
当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ1,899,470千円増加し、3,626,727千円となりました。このうち、流動負債は183,261千円増加し、1,276,662千円となり、非流動負債は1,716,210千円増加し、2,350,065千円となりました。これらの主な要因は、流動負債においては、未払法人所得税等149,371千円の減少、その他の流動負債129,567千円の減少に対し、借入金(短期)142,800千円の増加、その他の金融負債(主にリース負債)255,290千円の増加によります。また、非流動負債においては、借入金(長期)821,500千円の増加、その他の金融負債(主にリース負債)882,371千円の増加によります。
③ 資本
当第3四半期連結会計期間末における資本は、前連結会計年度末に比べ44,909千円減少し、5,344,544千円となりました。この主な要因は、資本剰余金77,154千円の減少、利益剰余金191,270千円の減少に対し、非支配持分155,449千円の増加によります。
(2)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2019年4月~12月)における当社グループの業績は、前年同期比で減収減益となりました。
売上収益につきましては、主力製品である「ASTERIA Warp」(アステリア ワープ)、「Handbook」(ハンドブック)の販売が堅調に推移した結果、エンタープライズとネットサービスの2つのビジネスユニットについては増収となりました。一方で、デザインビジネスユニットは当四半期に新規企業からの受注を獲得したものの、重要な顧客2社の経営に関わる問題により発生した当社が関与するプロジェクト遅延の影響が大きく、大幅な減収となりました。結果として、エンタープライズ、ネットサービスは伸長したもののデザインの減収をカバーすることができず、全体としても前年同期比で減収となりました。利益につきましては、デザインビジネスユニットの経営合理化によるコストの軽減も継続しておりますが、売上収益の減少による影響が大きく、営業利益、税引前四半期利益および親会社の所有者に帰属する四半期利益は減益となりました。
当第3四半期連結累計期間における連結業績は以下の通りです。
ビジネスユニット別の売上状況は以下のとおりです。
エンタープライズビジネスユニット
<売上収益の状況>ASTERIA Warpシリーズ導入企業の増加に伴い、既存のお客様に対する製品サポート売上が堅調に増加しました。また、幅広い業界でRPAの導入意欲が高いことを背景に、サブスクリプション版「ASTERIA Warp Core」の売上が前年同期比約2倍と好調に推移しました。これらのストック収益の増加により、ビジネス基盤はより強固なものとなりました。その他、AI搭載IoT統合エッジウェア「Gravio」の売上も含みます。
ネットサービスビジネスユニット
<売上収益の状況>売上のほとんどがサブスクリプション型である「Handbook」は、製品に対するユーザーの信頼度が高まり活用領域が広がっていることによる上位版への契約更新が当ユニットの販売を牽引しています。また、ペーパーレス会議での用途のほか、営業力強化に向けたITや最新テクノロジーを活用した「Sales Tech」の用途での新規受注も増加トレンドが続いています。「Platio」は、AIカメラを使ったホテルでの実証実験や導入事例を公開する販促戦略を通じて、ホテルや医療機関等における採用が増えている状況です。
デザインビジネスユニット
<売上収益の状況>新規企業からの受注を獲得したものの、重要な顧客2社の経営に関わる問題により、当社の関与するプロジェクトへの影響が継続しているため、大幅な減収となりました。
その他
<売上収益の状況>「SnapCal」、「lino」、ブロックチェーン技術コンサルティング等のサービスによって構成されております。なお、「ExtenXLS」が前会計年度において販売を終了したため、前年同期比で減収となりました。
また、セグメント状況は下記の通りとなります。
①報告セグメントの概要
当社グループは、本連結会計期間より新たに投資事業を開始したことから、「ソフトウェア事業」および「投資事業」の2つを報告セグメントとし、2つの事業を基礎として組織が構成されております。
「ソフトウェア事業」には、「エンタープライズ」、「ネットサービス」、「デザインサービス」の3つのビジネスユニットで構成されています。
「投資事業」は、米国に拠点を置く100%子会社Asteria Vision Fund Inc.が管理する投資で構成されています。
②当第3四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年12月31日)
その他の項目
(注)1.「調整額」は、主としてセグメント間取引消去額を表示しております。
2.セグメント利益は、売上収益から売上原価及び販売費及び一般管理費を控除しております。
③セグメント資産の重要な変動
当第3四半期会計期間において、投資事業を開始したことにより、前年度末に比べ当該事業のセグメント資産が1,811,389千円増加しております。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末より666,442千円減少し、2,610,906千円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は402,508千円(前年同期187,463千円の使用)となりました。主に減価償却及び償却費206,289千円の発生、営業債権及びその他の債権358,141千円の減少及び法人所得税の支払額132,665千円によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は1,854,263千円(前年同期376,774千円の使用)となりました。主に関連会社株式1,538,664千円の取得及び投資有価証券215,500千円の取得によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は799,550千円(前年同期460,262千円の使用)となりました。主に長期借入1,000,000千円による収入です。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、110,855千円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当第3四半期連結累計期間において、経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断する客観的な指標等については、重要な変更はありません。
① 資産
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,854,560千円増加し、8,971,270千円となりました。このうち、流動資産は1,078,679千円減少し、3,031,170千円となり、非流動資産は2,933,239千円増加し、5,940,100千円となりました。これらの主な要因は、流動資産においては、現金及び現金同等物666,442千円の減少、営業債権及びその他の債権379,513千円の減少によります。また、非流動資産においては、有形固定資産(主に使用権資産)1,151,956千円の増加、その他の金融資産(主に関連会社株式)1,631,261千円の増加によります。
② 負債
当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ1,899,470千円増加し、3,626,727千円となりました。このうち、流動負債は183,261千円増加し、1,276,662千円となり、非流動負債は1,716,210千円増加し、2,350,065千円となりました。これらの主な要因は、流動負債においては、未払法人所得税等149,371千円の減少、その他の流動負債129,567千円の減少に対し、借入金(短期)142,800千円の増加、その他の金融負債(主にリース負債)255,290千円の増加によります。また、非流動負債においては、借入金(長期)821,500千円の増加、その他の金融負債(主にリース負債)882,371千円の増加によります。
③ 資本
当第3四半期連結会計期間末における資本は、前連結会計年度末に比べ44,909千円減少し、5,344,544千円となりました。この主な要因は、資本剰余金77,154千円の減少、利益剰余金191,270千円の減少に対し、非支配持分155,449千円の増加によります。
(2)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2019年4月~12月)における当社グループの業績は、前年同期比で減収減益となりました。
売上収益につきましては、主力製品である「ASTERIA Warp」(アステリア ワープ)、「Handbook」(ハンドブック)の販売が堅調に推移した結果、エンタープライズとネットサービスの2つのビジネスユニットについては増収となりました。一方で、デザインビジネスユニットは当四半期に新規企業からの受注を獲得したものの、重要な顧客2社の経営に関わる問題により発生した当社が関与するプロジェクト遅延の影響が大きく、大幅な減収となりました。結果として、エンタープライズ、ネットサービスは伸長したもののデザインの減収をカバーすることができず、全体としても前年同期比で減収となりました。利益につきましては、デザインビジネスユニットの経営合理化によるコストの軽減も継続しておりますが、売上収益の減少による影響が大きく、営業利益、税引前四半期利益および親会社の所有者に帰属する四半期利益は減益となりました。
当第3四半期連結累計期間における連結業績は以下の通りです。
区分 | 前第3四半期 | 当第3四半期 | 増減率 |
売上収益 | 2,521,442千円 | 1,990,531千円 | △21.1% |
営業利益 | 163,079千円 | 40,396千円 | △75.2% |
税引前四半期利益 | 214,290千円 | 35,025千円 | △83.7% |
親会社の所有者に帰属する 四半期利益 | 100,093千円 | △18,368千円 | -% |
ビジネスユニット別の売上状況は以下のとおりです。
エンタープライズビジネスユニット
前第3四半期 | 当第3四半期 | 前年同期比 | |
売上収益 | 1,157,805千円 | 1,190,233千円 | 102.8% |
<売上収益の状況>ASTERIA Warpシリーズ導入企業の増加に伴い、既存のお客様に対する製品サポート売上が堅調に増加しました。また、幅広い業界でRPAの導入意欲が高いことを背景に、サブスクリプション版「ASTERIA Warp Core」の売上が前年同期比約2倍と好調に推移しました。これらのストック収益の増加により、ビジネス基盤はより強固なものとなりました。その他、AI搭載IoT統合エッジウェア「Gravio」の売上も含みます。
ネットサービスビジネスユニット
前第3四半期 | 当第3四半期 | 前年同期比 | |
売上収益 | 214,732千円 | 230,008千円 | 107.1% |
<売上収益の状況>売上のほとんどがサブスクリプション型である「Handbook」は、製品に対するユーザーの信頼度が高まり活用領域が広がっていることによる上位版への契約更新が当ユニットの販売を牽引しています。また、ペーパーレス会議での用途のほか、営業力強化に向けたITや最新テクノロジーを活用した「Sales Tech」の用途での新規受注も増加トレンドが続いています。「Platio」は、AIカメラを使ったホテルでの実証実験や導入事例を公開する販促戦略を通じて、ホテルや医療機関等における採用が増えている状況です。
デザインビジネスユニット
前第3四半期 | 当第3四半期 | 前年同期比 | |
売上収益 | 1,141,851千円 | 565,336千円 | 49.5% |
<売上収益の状況>新規企業からの受注を獲得したものの、重要な顧客2社の経営に関わる問題により、当社の関与するプロジェクトへの影響が継続しているため、大幅な減収となりました。
その他
前第3四半期 | 当第3四半期 | 前年同期比 | |
売上収益 | 7,054千円 | 4,954千円 | 70.2% |
<売上収益の状況>「SnapCal」、「lino」、ブロックチェーン技術コンサルティング等のサービスによって構成されております。なお、「ExtenXLS」が前会計年度において販売を終了したため、前年同期比で減収となりました。
また、セグメント状況は下記の通りとなります。
①報告セグメントの概要
当社グループは、本連結会計期間より新たに投資事業を開始したことから、「ソフトウェア事業」および「投資事業」の2つを報告セグメントとし、2つの事業を基礎として組織が構成されております。
「ソフトウェア事業」には、「エンタープライズ」、「ネットサービス」、「デザインサービス」の3つのビジネスユニットで構成されています。
「投資事業」は、米国に拠点を置く100%子会社Asteria Vision Fund Inc.が管理する投資で構成されています。
②当第3四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年12月31日)
報告セグメント | 調整額 (注)1 | 連結 | |||||||
ソフトウェア事業 | 投資事業 | 計 | |||||||
千円 | 千円 | 千円 | 千円 | 千円 | |||||
売上収益 | |||||||||
外部収益 | 1,990,531 | - | 1,990,531 | - | 1,990,531 | ||||
セグメント間収益 | 49 | 39,116 | 39,165 | △39,165 | - | ||||
合計 | 1,990,580 | 39,116 | 2,029,696 | △39,165 | 1,990,531 | ||||
セグメント利益(△損失)(注)2 | 43,853 | 14 | 43,867 | △314 | 43,552 | ||||
その他の収益及び費用 | △3,157 | ||||||||
金融収益 | 14,989 | ||||||||
金融費用 | 23,409 | ||||||||
持分法による投資損益 | 3,050 | ||||||||
税引前四半期利益 | 35,025 |
その他の項目
減価償却費及び償却費 | 206,187 | 102 | 206,289 | - | 206,289 |
(注)1.「調整額」は、主としてセグメント間取引消去額を表示しております。
2.セグメント利益は、売上収益から売上原価及び販売費及び一般管理費を控除しております。
③セグメント資産の重要な変動
当第3四半期会計期間において、投資事業を開始したことにより、前年度末に比べ当該事業のセグメント資産が1,811,389千円増加しております。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末より666,442千円減少し、2,610,906千円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は402,508千円(前年同期187,463千円の使用)となりました。主に減価償却及び償却費206,289千円の発生、営業債権及びその他の債権358,141千円の減少及び法人所得税の支払額132,665千円によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は1,854,263千円(前年同期376,774千円の使用)となりました。主に関連会社株式1,538,664千円の取得及び投資有価証券215,500千円の取得によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は799,550千円(前年同期460,262千円の使用)となりました。主に長期借入1,000,000千円による収入です。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、110,855千円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当第3四半期連結累計期間において、経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断する客観的な指標等については、重要な変更はありません。