四半期報告書-第23期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)
(1)財政状態の状況
① 資産
当第2四半期連結会計期間における資産合計は、前連結会計年度末に比べ306,533千円減少し、7,754,476千円となりました。このうち、流動資産は158,450千円増加し、3,108,052千円となり、非流動資産は464,983千円減少し、4,646,424千円となりました。これらの主な要因は、流動資産において、現金及び現金同等物187,826千円の増加となり、非流動資産において、有形固定資産(主に使用権資産)518,593千円の減少及びその他の金融資産50,340千円の増加によるものです。
② 負債
当第2四半期連結会計期間における負債は、前連結会計年度末に比べ439,231千円減少し、2,750,243千円となりました。このうち、流動負債は7,623千円増加し、1,315,993千円となり、非流動負債は446,854千円減少し、1,434,250千円となりました。これらの主な要因は、負債において、借入金71,400千円の減少及びその他の金融負債(リース負債)554,538千円の減少によるものです。
③ 資本
当第2四半期連結会計期間における資本は、前連結会計年度末に比べ132,698千円増加し、5,004,233千円となりました。この主な要因は、その他の資本の構成要素9,105千円の減少に対し、利益剰余金159,235千円の増加によるものです。
(2)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2020年4月~9月)における当社グループの業績は、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けながらも前年同期比で増収増益となりました。
売上収益につきましては、海外における新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け「This Place」ブランドで展開しているデザインサービスが前年同期比で減収となったものの、主力製品である「ASTERIA Warp」(アステリア ワープ)の販売が好調に推移し、「Handbook」(ハンドブック)の販売は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたものの堅調に推移しました。その結果、全体の売上収益は増収となりました。
利益につきましては、デザインサービスを提供するThis Place社(100%子会社)の構造改革が奏功して黒字化したことも寄与し、営業利益は317百万円増(営業利益率25.2%、前年同期比1,636.8%)、税引前四半期利益は296百万円増(前年同期比1,066.9%)、及び親会社の所有者に帰属する四半期利益は232百万円増(前年同期比3,895.4%)と全ての利益項目において大幅な増益かつ上場来最高値となりました。
≪当社グループの取り組み≫
当社グループでは、前期に始まった世界的な新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて積極的な対応を実施しております。全ての子会社において、各国の感染状況に合わせ積極的にテレワークへ移行し、事業のスムーズな遂行と社員の感染予防を両立しています。
また、当社製品/サービスにおいても、全てのイベント/セミナーをオンライン化して顧客企業の感染拡大防止に努めるとともに、個別の製品/サービスにおいて、以下のような迅速な取り組みを実施しました。
・ASTERIA Warp:テレワークを支える各種クラウドサービスとの連携を実現するウェビナーの実施
・Handbook:モバイルを活用した休校支援やリモート合宿支援に向けた製品提供と事例の公開
・Platio:モバイルを活用した検温アプリ、新しい生活様式アプリの提供と事例の公開
・Gravio:センサーを活用した自動化による3密回避ソリューションの提供と事例の公開
・Blockchain:「出席型」バーチャル株主総会の実施とサービスとしての提供
・This Place:小売業Eコマースに対するコロナ対応のホワイトペーパーの提供
今後、当社グループにおいては、「ニューノーマル」時代において大きく成長すると考えられるC.A.R.(クラウド(Cloud)、自動化(Automation)、遠隔化(Remote))の領域に集中した投資を行い、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響による厳しい経済状況の中でも成長を目指します。
当第2四半期連結累計期間(以下、「当第2四半期」)における連結業績は以下のとおりです。
ビジネスユニット別の売上状況は以下のとおりです。
エンタープライズ
<売上収益の状況>「ASTERIA Warp」は、第1四半期と同様にオンラインによる積極的な営業活動を展開した結果、コロナ禍による影響は限定的で、サブスクリプション版「ASTERIA Warp Core」を含めて堅調に推移しました。「ASTERIA Warp」の売上は、前年同期比128%と大きく伸張しました。
AI搭載IoT統合エッジウェア「Gravio」は、二酸化炭素の濃度による3密状態を判定・警告する「CO2濃度可視化・通知統合システム」が、医療機関や社員食堂などのパプリックスペースからの引き合いが好調でした。また、幅広い業界における工場(生産拠点)では、テレワークの普及に伴い生産設備の遠隔監視に関わるニーズが高まり、Gravioによる「無人化・遠隔化・自動化」を実現するソリューションの提案機会も増加しています。
ネットサービス
<売上収益の状況>堅調に推移した「Handbook」に加え「Platio」は、コロナ禍対策として実施した無償キャンペーンから多数の正式契約を獲得しました。また、2020年6月に提供を開始したAndroid版により対応できるスマートフォンが増加し、幅広い企業からの新規受注に繋がり、ネットサービス・ビジネスユニット全体を牽引しました。「Platio」の売上は、前年同期比で3倍を超える伸びを記録しました。
デザインサービス
<売上収益の状況>新型コロナウイルスによる影響で観光関連産業における顧客プロジェクトの見直しが発生しました。しかし、米国を中心に新規顧客開拓は進んだこともあり、第1四半期程度の収益を確保し、新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウン等の影響を最小限にとどめることができています。
その他
<売上収益の状況>「SnapCal」、「lino」、ブロックチェーン技術コンサルティング等のサービスによって構成されております。
また、セグメント状況は下記のとおりとなります。
①報告セグメントの概要
当社グループは、「ソフトウェア事業」および「投資事業」の2つを報告セグメントとし、2つの事業を基礎として組織が構成されております。
「ソフトウェア事業」には、「エンタープライズ」、「ネットサービス」、「デザインサービス」の3つのビジネスユニットで構成されています。
「投資事業」は、米国に拠点を置く100%子会社Asteria Vision Fund Inc.が管理する投資で構成されています。
前第2四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年9月30日)
投資事業については、前第3四半期連結会計期間より開始されたため、前第2四半期連結累計期間は、単一セグメントとなっております。
当第2四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年9月30日)
(注)1.「調整額」は、主としてセグメント間取引消去額を表示しております。
2.セグメント利益(△損失)は、売上収益から売上原価及び販売費及び一般管理費を控除しております。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末より187,825千円増加し、2,665,147千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は495,478千円(前年同期362,707千円の獲得)となりました。主に税引前四半期利益326,312千円の獲得と減価償却費及び償却費115,427千円並びに前受金118,529千円の増加によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は122,863千円(前年同期304,418千円の使用)となりました。主に投資の取得による支出106,930千円及び有形固定資産の取得による支出8,636千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は203,673千円(前年同期118,905千円の使用)となりました。主に配当金の支払額66,811千円及び長期借入金の返済による支出71,400千円並びにリース負債の返済による支出67,595千円によるものです。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、107,059千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当第2四半期連結累計期間において、経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断する客観的な指標等については、重要な変更はありません。
① 資産
当第2四半期連結会計期間における資産合計は、前連結会計年度末に比べ306,533千円減少し、7,754,476千円となりました。このうち、流動資産は158,450千円増加し、3,108,052千円となり、非流動資産は464,983千円減少し、4,646,424千円となりました。これらの主な要因は、流動資産において、現金及び現金同等物187,826千円の増加となり、非流動資産において、有形固定資産(主に使用権資産)518,593千円の減少及びその他の金融資産50,340千円の増加によるものです。
② 負債
当第2四半期連結会計期間における負債は、前連結会計年度末に比べ439,231千円減少し、2,750,243千円となりました。このうち、流動負債は7,623千円増加し、1,315,993千円となり、非流動負債は446,854千円減少し、1,434,250千円となりました。これらの主な要因は、負債において、借入金71,400千円の減少及びその他の金融負債(リース負債)554,538千円の減少によるものです。
③ 資本
当第2四半期連結会計期間における資本は、前連結会計年度末に比べ132,698千円増加し、5,004,233千円となりました。この主な要因は、その他の資本の構成要素9,105千円の減少に対し、利益剰余金159,235千円の増加によるものです。
(2)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2020年4月~9月)における当社グループの業績は、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けながらも前年同期比で増収増益となりました。
売上収益につきましては、海外における新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け「This Place」ブランドで展開しているデザインサービスが前年同期比で減収となったものの、主力製品である「ASTERIA Warp」(アステリア ワープ)の販売が好調に推移し、「Handbook」(ハンドブック)の販売は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたものの堅調に推移しました。その結果、全体の売上収益は増収となりました。
利益につきましては、デザインサービスを提供するThis Place社(100%子会社)の構造改革が奏功して黒字化したことも寄与し、営業利益は317百万円増(営業利益率25.2%、前年同期比1,636.8%)、税引前四半期利益は296百万円増(前年同期比1,066.9%)、及び親会社の所有者に帰属する四半期利益は232百万円増(前年同期比3,895.4%)と全ての利益項目において大幅な増益かつ上場来最高値となりました。
≪当社グループの取り組み≫
当社グループでは、前期に始まった世界的な新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて積極的な対応を実施しております。全ての子会社において、各国の感染状況に合わせ積極的にテレワークへ移行し、事業のスムーズな遂行と社員の感染予防を両立しています。
また、当社製品/サービスにおいても、全てのイベント/セミナーをオンライン化して顧客企業の感染拡大防止に努めるとともに、個別の製品/サービスにおいて、以下のような迅速な取り組みを実施しました。
・ASTERIA Warp:テレワークを支える各種クラウドサービスとの連携を実現するウェビナーの実施
・Handbook:モバイルを活用した休校支援やリモート合宿支援に向けた製品提供と事例の公開
・Platio:モバイルを活用した検温アプリ、新しい生活様式アプリの提供と事例の公開
・Gravio:センサーを活用した自動化による3密回避ソリューションの提供と事例の公開
・Blockchain:「出席型」バーチャル株主総会の実施とサービスとしての提供
・This Place:小売業Eコマースに対するコロナ対応のホワイトペーパーの提供
今後、当社グループにおいては、「ニューノーマル」時代において大きく成長すると考えられるC.A.R.(クラウド(Cloud)、自動化(Automation)、遠隔化(Remote))の領域に集中した投資を行い、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響による厳しい経済状況の中でも成長を目指します。
当第2四半期連結累計期間(以下、「当第2四半期」)における連結業績は以下のとおりです。
区分 | 前第2四半期 | 当第2四半期 | 増減率 |
売上収益 | 1,311,908千円 | 1,339,799千円 | 2.1% |
営業利益 | 20,600千円 | 337,181千円 | 1,536.8% |
税引前四半期利益 | 30,585千円 | 326,312千円 | 966.9% |
親会社の所有者に帰属する 四半期利益 | 6,113千円 | 238,105千円 | 3,795.4% |
ビジネスユニット別の売上状況は以下のとおりです。
エンタープライズ
前第2四半期 | 当第2四半期 | 前年同期比 | |
売上収益 | 790,058千円 | 908,167千円 | 114.9% |
<売上収益の状況>「ASTERIA Warp」は、第1四半期と同様にオンラインによる積極的な営業活動を展開した結果、コロナ禍による影響は限定的で、サブスクリプション版「ASTERIA Warp Core」を含めて堅調に推移しました。「ASTERIA Warp」の売上は、前年同期比128%と大きく伸張しました。
AI搭載IoT統合エッジウェア「Gravio」は、二酸化炭素の濃度による3密状態を判定・警告する「CO2濃度可視化・通知統合システム」が、医療機関や社員食堂などのパプリックスペースからの引き合いが好調でした。また、幅広い業界における工場(生産拠点)では、テレワークの普及に伴い生産設備の遠隔監視に関わるニーズが高まり、Gravioによる「無人化・遠隔化・自動化」を実現するソリューションの提案機会も増加しています。
ネットサービス
前第2四半期 | 当第2四半期 | 前年同期比 | |
売上収益 | 152,698千円 | 158,000千円 | 103.5% |
<売上収益の状況>堅調に推移した「Handbook」に加え「Platio」は、コロナ禍対策として実施した無償キャンペーンから多数の正式契約を獲得しました。また、2020年6月に提供を開始したAndroid版により対応できるスマートフォンが増加し、幅広い企業からの新規受注に繋がり、ネットサービス・ビジネスユニット全体を牽引しました。「Platio」の売上は、前年同期比で3倍を超える伸びを記録しました。
デザインサービス
前第2四半期 | 当第2四半期 | 前年同期比 | |
売上収益 | 365,827千円 | 269,641千円 | 73.7% |
<売上収益の状況>新型コロナウイルスによる影響で観光関連産業における顧客プロジェクトの見直しが発生しました。しかし、米国を中心に新規顧客開拓は進んだこともあり、第1四半期程度の収益を確保し、新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウン等の影響を最小限にとどめることができています。
その他
前第2四半期 | 当第2四半期 | 前年同期比 | |
売上収益 | 3,324千円 | 3,992千円 | 120.1% |
<売上収益の状況>「SnapCal」、「lino」、ブロックチェーン技術コンサルティング等のサービスによって構成されております。
また、セグメント状況は下記のとおりとなります。
①報告セグメントの概要
当社グループは、「ソフトウェア事業」および「投資事業」の2つを報告セグメントとし、2つの事業を基礎として組織が構成されております。
「ソフトウェア事業」には、「エンタープライズ」、「ネットサービス」、「デザインサービス」の3つのビジネスユニットで構成されています。
「投資事業」は、米国に拠点を置く100%子会社Asteria Vision Fund Inc.が管理する投資で構成されています。
前第2四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年9月30日)
投資事業については、前第3四半期連結会計期間より開始されたため、前第2四半期連結累計期間は、単一セグメントとなっております。
当第2四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年9月30日)
報告セグメント | 調整額 (注)1 | 連結 | |||||||
ソフトウェア事業 | 投資事業 | 計 | |||||||
千円 | 千円 | 千円 | 千円 | 千円 | |||||
売上収益 | |||||||||
外部収益 | 1,339,799 | - | 1,339,799 | - | 1,339,799 | ||||
セグメント間収益 | 32 | 12,831 | 12,863 | △12,863 | - | ||||
合計 | 1,339,831 | 12,831 | 1,352,662 | △12,863 | 1,339,799 | ||||
セグメント利益(△損失)(注)2 | 301,858 | △9,664 | 292,194 | 268 | 292,462 | ||||
その他の収益及び費用 | 44,719 | ||||||||
金融収益 | 26,937 | ||||||||
金融費用 | 35,929 | ||||||||
持分法による投資損益(△は損失) | △1,877 | ||||||||
税引前四半期利益 | 326,312 | ||||||||
その他の項目 | |||||||||
減価償却費及び償却費 | 115,326 | 101 | 115,427 | - | 115,427 |
(注)1.「調整額」は、主としてセグメント間取引消去額を表示しております。
2.セグメント利益(△損失)は、売上収益から売上原価及び販売費及び一般管理費を控除しております。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末より187,825千円増加し、2,665,147千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は495,478千円(前年同期362,707千円の獲得)となりました。主に税引前四半期利益326,312千円の獲得と減価償却費及び償却費115,427千円並びに前受金118,529千円の増加によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は122,863千円(前年同期304,418千円の使用)となりました。主に投資の取得による支出106,930千円及び有形固定資産の取得による支出8,636千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は203,673千円(前年同期118,905千円の使用)となりました。主に配当金の支払額66,811千円及び長期借入金の返済による支出71,400千円並びにリース負債の返済による支出67,595千円によるものです。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、107,059千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当第2四半期連結累計期間において、経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断する客観的な指標等については、重要な変更はありません。