四半期報告書-第25期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)

【提出】
2022/11/10 15:17
【資料】
PDFをみる
【項目】
39項目
(1)財政状態の状況
① 資産
当第2四半期連結会計期間における資産合計は18,915,596千円となり、前連結会計年度末に比べ6,320,877千円増加しました。この主な要因は、その他の金融資産(主に投資有価証券)6,060,506千円の増加によるものです。
② 負債
当第2四半期連結会計期間における負債は、5,207,754千円となり、前連結会計年度末に比べ1,594,397千円増加しました。この主な要因は、営業債務及びその他の債務305,726千円の減少に対し、繰延税金負債1,613,448千円の増加によるものです。
③ 資本
当第2四半期連結会計期間における資本は13,707,842千円となり、前連結会計年度末に比べ4,726,480千円増加しました。この主な要因は、その他の資本の構成要素933,632千円、利益剰余金3,248,428千円及び非支配持分542,461千円の増加によるものです。
(2)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2022年4月~9月)における当社グループの業績は、売上収益については前年同期比で25.0%増の1,710,618千円となりました。事業別には、ソフトウェア事業の好調が続き前年同期比14.7%増、デザイン事業が前年同期比96.6%増となりました。
利益については、売上総利益率が高いソフトウェア事業の好調に加えAsteria Vision Fund Ⅰ,L.P.(AVF-1)を通じた企業投資事業において4,534,137千円の未実現評価益を計上したことなどにより、営業利益4,685,294千円(443.5%増)、税引前四半期利益5,198,175千円(484.5%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益3,349,174千円(499.3%増)となりました。
≪当社グループの取り組み≫
当社グループでは、各国の新型コロナウイルス感染状況に応じて、出社とテレワーク勤務を柔軟に切り替え、事業のスムーズな遂行と社員の感染予防を両立しています。更に国内ではサテライトオフィスを整備し、マルチワークプレイスによる新しい働き方を推進しています。
今後、当社グループにおいては、新型コロナウイルス感染拡大に端を発したデジタル化の加速は不可逆であると考えており、数年間にわたって大きく成長すると考えられる「D4G」(Data, Device, Decentralized, Design for Green)領域に集中した事業展開を行います。当該領域への投資強化のため、9月に投資子会社Asteria Vision Fundを通じて第2号ファンドを組成することを決定しました。また同月にノーコードによるソフトウェア文化の変革を目的とした「ノーコード推進協会」を発起人企業の一社として設立しました。普及啓発活動を通じて企業や社会の生産性向上に寄与するDXを推進してまいります。
当第2四半期連結累計期間(以下、「当第2四半期」)における連結業績は以下のとおりです。
区分前第2四半期当第2四半期増減率
売上収益1,368,473千円1,710,618千円25.0%
営業利益861,995千円4,685,294千円443.5%
税引前四半期利益889,361千円5,198,175千円484.5%
親会社の所有者に帰属する
四半期利益
558,825千円3,349,174千円499.3%

≪当社の報告セグメント≫
当社の報告セグメントは、当社の経営資源の配分の決定及び業績の評価を行うための区分を基礎とし、「ソフトウェア事業セグメント」と「投資事業セグメント」の2つを報告セグメントとしています。「ソフトウェア事業セグメント」は、当社が創業来拡大している企業向けの「ソフトウェア事業」と、2017年に買収したThis Place社にて提供する「デザイン事業」の2つの事業で構成されます。「投資事業セグメント」は、2019年に開始したAsteria Vision Fundで実施する企業投資事業で構成されます。
≪ソフトウェア事業セグメント≫
ソフトウェア事業セグメントは2つの事業で構成され、それぞれの売上状況は以下の通りです。
ソフトウェア事業
前第2四半期当第2四半期前年同期比
売上収益1,196,981千円1,373,408千円114.7%

<売上収益の状況>データ連携ツール「Warp」は、幅広い業界でクラウドサービスと社内システムとの新たな連携ニーズの拡大や、改正電子帳簿保存法などへの対応に伴うIT投資の拡大基調が継続したことから、製品シリーズ全体の売上が堅調に推移しました。特にライセンス版は、販売パートナーや製品連携を強化している企業との協業でノーコードを前面に打ち出した販促活動を展開したところ、新規顧客開拓と既存顧客からの追加受注が拡大し約2割の増収を記録しています。
AI搭載IoT統合エッジウェア「Gravio」は、国内外のパートナー企業との協業による販促・マーケティング活動に注力しました。最近ではオフィス回帰に伴うワークプレイスの見直しにより、人流把握や三密状態を回避する効率的なオペレーションを実現するシステムの導入意欲が拡大。このニーズに対応するカメラ・AI・IoTを統合管理するGravioを用いたソリューションへの引き合いが増加しました。
モバイルアプリ作成ツール「Platio」は、現場のDXや各種業務アプリの内製化を実現するノーコードツールとして注目されるなか、労働安全対策や各種点検業務のアプリ化、また観光関連ビジネスからの引き合いが好調です。販売パートナーとのコラボレーションも積極展開し、商談数の増加につなげています。
2022年2月に販売を開始した商談支援アプリ「Handbook X」は、営業職を中心に幅広いニーズがあり、導入の手軽さや多様なコンテンツへのアクセスのしやすさなどが評価されています。
デザイン事業
前第2四半期当第2四半期前年同期比
売上収益171,492千円337,211千円196.6%

<売上収益の状況>米国におけるIT系新規顧客を中心とした売上増のほか、英国・米国の既存顧客からの追加受注を獲得できたことにより、前年同期比で増収となりました。
≪投資事業セグメント≫
投資事業セグメントは、2019年に開始したAsteria Vision Fund Ⅰ,L.P.(AVF-1)を通じた企業投資事業です。当社のソフトウェア事業と同じ「D4G」領域への投資を実施しており、その業績は、国際会計基準に基づき投資先の評価額の増減を計上しています。
前第2四半期当第2四半期前年同期比
評価額の増減(△は減少)655,749千円4,534,137千円691.4%

主として、AI開発のGorilla Technology Group社(台湾)、宇宙開発のSpace X社(米国)の評価額が増加しました。
※「評価額の増減(△は減少)」は、要約四半期連結損益計算書の「(その他の収益)又は(その他の費用)」に
含まれております。
また、セグメント状況は下記のとおりとなります。
①報告セグメントの概要
当社グループは、「ソフトウェア事業」および「投資事業」の2つを報告セグメントとし、2つの事業を基礎として組織が構成されております。
「ソフトウェア事業」には、当社が創業来拡大している企業向けの「ソフトウェア事業」と「デザイン事業」の2つの事業で構成されます。
「投資事業」は、米国に拠点を置く100%子会社Asteria Vision Fund Inc.が管理する投資で構成されています。
前第2四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年9月30日)
報告セグメント調整額
(注1)
連結
ソフトウェア事業投資事業
千円千円千円千円千円
売上収益
外部収益1,368,473-1,368,473-1,368,473
セグメント間収益3313,17713,210△13,210-
合計1,368,50613,1771,381,683△13,2101,368,473
セグメント利益(△損失)(注2)192,051640,684832,735210832,945
その他の収益及び費用29,050
金融収益35,601
金融費用4,327
持分法による投資損益(△損失)△3,907
税引前四半期利益889,361
その他の項目
減価償却費及び償却費100,370174100,544-100,544

(注)1.「調整額」は、主としてセグメント間取引消去額を表示しております。
2.セグメント利益は、売上収益から売上原価及び販売費及び一般管理費を控除しておりますが、その他の収益及び費用のうち、Asteria Vision Fund Ⅰ,L.P.で保有する純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に関する評価損益は投資事業のセグメント利益に振り替えております。
当第2四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)
報告セグメント調整額
(注1)
連結
ソフトウェア事業投資事業
千円千円千円千円千円
売上収益
外部収益1,710,618-1,710,618-1,710,618
セグメント間収益8016,08116,161△16,161-
合計1,710,69916,0811,726,779△16,1611,710,618
セグメント利益(△損失)(注2)158,9134,519,7134,678,626△4704,678,156
その他の収益及び費用7,138
金融収益564,140
金融費用52,907
持分法による投資損益(△損失)1,649
税引前四半期利益5,198,175
その他の項目
減価償却費及び償却費64,00321264,215-64,215

(注)1.「調整額」は、主としてセグメント間取引消去額を表示しております。
2.セグメント利益は、売上収益から売上原価及び販売費及び一般管理費を控除しておりますが、その他の収益及び費用のうち、Asteria Vision Fund Ⅰ,L.P.で保有する純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に関する評価損益は投資事業のセグメント利益に振り替えております。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末より41,737千円減少し、1,774,369千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は141,662千円(前年同期196,149千円の獲得)となりました。主に税引前四半期利益5,198,175千円の獲得に対し、その他の収益4,541,340千円(主に投資にかかる未実現収益)及び営業債務及びその他の債務307,641千円の減少によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は34,065千円(前年同期374,563千円の使用)となりました。主に貸付金の回収による収入431,590千円のほか、有形固定資産の取得による支出310,948千円及び投資の取得による支出147,933千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は173,697千円(前年同期209,837千円の使用)となりました。主に配当金の支払額75,453千円及び長期借入金の返済による支出71,400千円によるものです。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社が優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、88,026千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当第2四半期連結累計期間において、経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断する客観的な指標等については、重要な変更はありません。