有価証券報告書-第35期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染拡大により経済活動の抑制を余儀なくされ、主要貿易相手国における経済活動停止に伴い輸出が大幅に減少するなど、急速に景気が後退いたしました。一時、持ち直しの動きが見られたものの、変異株の感染が拡大するなど、新型コロナウイルス感染症の終息の兆しは未だ見えず、先行き不透明な状況が続いております。
当社グループの主力マーケットである食品飲料業界においては、人や物の移動が減少し、消費行動が大きく変化していることから、新たな生活様式に沿ったマーケティング戦略の対応が求められており、withコロナ時代を見据えた事業展開を図るなど、経営環境は大きく変化しております。
このような状況のもと、当社グループは「お客様に十分ご満足のゆく商品・サービスの提供」を品質方針として、安心かつ安全な商品を提供することを第一に品質管理体制の強化を図り、お客様のニーズに合わせた安定的な供給の継続及びサービスの向上に努めてまいりました。卸売事業において、近年注力している大型シーリングファンの需要は、コロナ禍においても引き続き高く、好調に推移いたしました。しかしながら、外出自粛による消費低迷の影響を受け、主力カテゴリーである食品副原料、農産物加工品、乳及び乳製品の販売数量が前年に比べて減少いたしました。この結果、当連結会計年度の売上高は29,527,372千円(前期比9.7%減)となりました。物流費や営業経費等の販売管理費は抑えられたものの、売上総利益の減少分を補填することは難しかったこと、加えて、外食向け等の受注が大幅に減少し、製造販売事業において、91,224千円の営業損失になったことから、営業利益は537,380千円(前期比20.3%減)となりました。一方で、雇用調整助成金などの営業外収益があったことから、経常利益は551,289千円(前期比23.9%減)となりました。卸売事業において、固定資産の減損を計上したことにより、税金等調整前当期純利益は543,927千円(前期比22.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は347,238千円(前期比26.5%減)となり、減収減益という結果となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 注記事項(セグメント情報等)(注)1」をご参照ください。
<卸売事業>当連結会計年度の清涼飲料市場は、外出自粛や在宅勤務の要請により、オフィス地区のコンビニエンスストアや自動販売機における販売が減少し、小型ペットボトルの需要が低下するなど、販売チャネルや商品構成比が大きく変化いたしました。加えて、夏場に記録的な長雨や局地的な豪雨などの天候不順があったことから、昨年度に引き続きマイナス成長となり厳しい状況が続きました。このような状況下、メーカー各社は事業環境の変化に柔軟に対応し、自社の主要ブランドを軸にした商品展開を推進しております。また、機能性や健康を訴求した商品開発に注力し、事業基盤強化を図っております。
このような状況のもと、当社グループは、取引先の多様なニーズに対応すべく、国内外から安全で安心な原材料・資材を確保し、安定供給体制の維持に努めてまいりました。非対面での営業活動が中心となったものの、既存取引先に対して質の高いサービスの提供を継続してまいりました。また、新規商材の発掘・提案にも積極的に取り組み、取引先の拡大や利益率改善を図ってまいりました。環境ビジネス関連の大型シーリングファンは、換気効果があり、コロナ対策や熱中症対策など、労働環境の改善が図れることから、物流倉庫や商業施設における需要が増加し、好調に推移いたしました。一方、外出自粛による消費低迷や天候不順の影響を受け、飲料製品の販売数量が減少したことから、主力カテゴリーである食品副原料、茶類などの農産物加工品、殺菌乳の販売数量がいずれも前年同期を下回り、卸売事業の売上高は29,515,205千円(前期比9.7%減)となり、営業利益は629,200千円(前期比6.3%減)となりました。
また、セグメント資産は10,024,360千円となり、前連結会計年度末に比べ591,355千円増加いたしました。
当連結会計年度における卸売事業の売上高をカテゴリーごとに示すと、次のとおりであります。
<製造販売事業>当連結会計年度におけるアイスクリーム市場は、新型コロナウイルス感染拡大防止による外出自粛や在宅勤務の要請により、巣ごもり消費が拡大し、スーパーマーケット向けの販売は好調に推移したものの、外食店向けの業務用アイスクリームの需要は大幅に減少いたしました。メーカー各社は新たな需要に応じた商品開発を推し進めておりますが、原材料費などの製造コストや物流費の上昇により、収益確保が難しい状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループは、安心かつ安全な商品の提供を第一に、素材本来の味・香り・色をそのまま表現できるアイスクリームの開発に注力し、NB商品の販売強化ならびに取引先のニーズに合ったPB商品の提供に努めてまいりました。大手小売店向けのPB商品のカップアイスは好調に推移したものの、新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、主な販売先であるカフェチェーンや外食店向けの業務用バルクアイスや大手レジャーランド施設向けのPB商品の受注が大幅に減少したことから、製造販売事業の売上高は473,339千円(前期比33.0%減)となり、営業損失は91,224千円(前期は営業利益921千円)となりました。
また、セグメント資産は512,932千円となり、前連結会計年度末に比べ657千円減少しました。
(注)セグメントの売上高には、セグメント間の取引を含んでおります。
当連結会計年度末における総資産は10,093,705千円(前期末比6.3%増)となりました。主な要因は現金及び預金、前渡金、未着商品の増加による流動資産の増加や、投資有価証券の時価評価が前期に比べ上昇したことによる固定資産の増加などであります。
負債は6,775,625千円(前期末比4.6%増)となりました。主な要因は買掛金、前受金の増加による流動負債の増加や長期借入金の増加による固定負債の増加などであります。
純資産は3,318,080千円(前期末比9.9%増)となりました。主な要因は利益剰余金の増加であります。自己資本比率は32.2%と前連結会計年度末に比べ1.0ポイント上昇しました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、1,910,313千円(前期末比37.9%増)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、801,017千円(前期は832,793千円の支出)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益543,927千円、売上債権の減少367,463千円、仕入債務の増加97,490千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、192,943千円(前期比156.3%増)となりました。これは主に関係会社への貸付にともなう支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、96,496千円(前期は262,803千円の収入)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
(ア) 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は、製造原価によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.卸売事業及びその他における生産実績はありません。
(イ) 商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.製造販売事業における商品仕入はありません。
(ウ) 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、収益の向上と資産効率の良い経営を目指しているところから、営業利益及び総資産経常利益率を重要な指標として位置付けております。当連結会計年度における営業利益は537,380千円(前期比20.3%減)、総資産経常利益率は5.6%(前期比1.4ポイント減)となりました。引き続きこれらの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。
直近の状況を示すと、次のとおりであります。
当連結会計年度における下方修正後の業績見通しに対する実績の状況を示すと、次のとおりであります。
(注) 業績見通しは、㈱東京証券取引所の適時開示規則に基づき、2021年2月8日付で「連結業績予想の修正に関するお知らせ」として公表したものであります。
売上高が業績見通しを上回った要因につきましては、以下のとおりであると考えております。
・食品飲料メーカー向けに農産物加工品(果汁、野菜汁)、乳及び乳製品(業務用殺菌乳、脱脂粉乳)の販売数量が増加したこと。
・環境関連ビジネスの取扱い商品の1つである大型シーリングファンの販売数量が大幅に増加したこと。
営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が業績見通しを上回った要因につきましては、以下のとおりであると考えております。
・売上高の増加に伴い売上総利益が増加したこと。
・人件費や営業経費、その他諸費用を効率的に使用できたこと。
・営業外収益において、雇用調整助成金等による雑収入が増加したこと。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
<卸売事業>卸売事業においては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う外出自粛に加え、夏場の記録的な長雨や局地的な豪雨などの天候不順の影響を受けて、茶葉、業務用殺菌乳、資材包材、飲料製品などの販売数量が前期比で減少しました。また、上記に加えて、主力商品であるビタミンCの販売単価が下落したことにより、売上高は29,515,205千円(前期比9.7%減)となりました。また、利益面においては、環境ビジネス関連の大型シーリングファンの販売が好調に推移したものの、コロナ禍の消費低迷の影響を受けて主力カテゴリーの売上高が減少したことにより売上総利益が減少し、営業利益は629,200千円(前期比6.3%減)となりました。
また、セグメント資産は10,024,360千円となり、前連結会計年度末に比べ591,355千円増加しました。主な要因は現金及び預金、未着商品が増加したことによるものです。
<製造販売事業>製造販売事業においては、大手小売店向けのPB商品のカップアイスは好調に推移したものの、新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、主な販売先であるカフェチェーンや外食店向けの業務用バルクアイスや大手レジャーランド施設向けのPB商品の受注が大幅に減少したことにより、売上高は473,339千円(前期比33.0%減)となりました。また利益面においては、業務用バルクアイスの売上高が減少したことにより売上総利益が大幅に減少し、営業損失は91,224千円(前期は営業利益921千円)となりました。
また、セグメント資産は512,932千円となり、前連結会計年度末に比べ657千円減少しました。減少要因は一部固定資産を除却処理したことによるものです。
②経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因及び対応策については、前述の「2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容は、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に含めて記載しております。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性について、当社グループの資金需要は、食品副原料や農産物加工品の輸入仕入代金などの運転資金や子会社㈱サンオーネストの設備投資資金などであります。資金調達の方法については、金融機関から短期借入金にて調達を行うほか、中長期の運転資金や設備資金については、金利状況を勘案して長期借入金にて調達を行っております。また、運転資金の効率的な調達を行うため、取引銀行4行と900,000千円の当座貸越契約を締結しております。
資金調達の状況については、金融機関からの短期借入金は残高がなく、長期借入金(1年内返済予定のものを含む)の残高は22億90百万円となっております。
当社グループのキャッシュ・フロー指標を示すと、次のとおりであります。
※ 自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注)1.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数により算出しております。
2.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
3.第32期及び第34期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオについては、営業キャッシュ・フローがマイナスのため、記載しておりません。
④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般的に公正妥当と認められている会計基準に準拠して作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染拡大により経済活動の抑制を余儀なくされ、主要貿易相手国における経済活動停止に伴い輸出が大幅に減少するなど、急速に景気が後退いたしました。一時、持ち直しの動きが見られたものの、変異株の感染が拡大するなど、新型コロナウイルス感染症の終息の兆しは未だ見えず、先行き不透明な状況が続いております。
当社グループの主力マーケットである食品飲料業界においては、人や物の移動が減少し、消費行動が大きく変化していることから、新たな生活様式に沿ったマーケティング戦略の対応が求められており、withコロナ時代を見据えた事業展開を図るなど、経営環境は大きく変化しております。
このような状況のもと、当社グループは「お客様に十分ご満足のゆく商品・サービスの提供」を品質方針として、安心かつ安全な商品を提供することを第一に品質管理体制の強化を図り、お客様のニーズに合わせた安定的な供給の継続及びサービスの向上に努めてまいりました。卸売事業において、近年注力している大型シーリングファンの需要は、コロナ禍においても引き続き高く、好調に推移いたしました。しかしながら、外出自粛による消費低迷の影響を受け、主力カテゴリーである食品副原料、農産物加工品、乳及び乳製品の販売数量が前年に比べて減少いたしました。この結果、当連結会計年度の売上高は29,527,372千円(前期比9.7%減)となりました。物流費や営業経費等の販売管理費は抑えられたものの、売上総利益の減少分を補填することは難しかったこと、加えて、外食向け等の受注が大幅に減少し、製造販売事業において、91,224千円の営業損失になったことから、営業利益は537,380千円(前期比20.3%減)となりました。一方で、雇用調整助成金などの営業外収益があったことから、経常利益は551,289千円(前期比23.9%減)となりました。卸売事業において、固定資産の減損を計上したことにより、税金等調整前当期純利益は543,927千円(前期比22.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は347,238千円(前期比26.5%減)となり、減収減益という結果となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 注記事項(セグメント情報等)(注)1」をご参照ください。
<卸売事業>当連結会計年度の清涼飲料市場は、外出自粛や在宅勤務の要請により、オフィス地区のコンビニエンスストアや自動販売機における販売が減少し、小型ペットボトルの需要が低下するなど、販売チャネルや商品構成比が大きく変化いたしました。加えて、夏場に記録的な長雨や局地的な豪雨などの天候不順があったことから、昨年度に引き続きマイナス成長となり厳しい状況が続きました。このような状況下、メーカー各社は事業環境の変化に柔軟に対応し、自社の主要ブランドを軸にした商品展開を推進しております。また、機能性や健康を訴求した商品開発に注力し、事業基盤強化を図っております。
このような状況のもと、当社グループは、取引先の多様なニーズに対応すべく、国内外から安全で安心な原材料・資材を確保し、安定供給体制の維持に努めてまいりました。非対面での営業活動が中心となったものの、既存取引先に対して質の高いサービスの提供を継続してまいりました。また、新規商材の発掘・提案にも積極的に取り組み、取引先の拡大や利益率改善を図ってまいりました。環境ビジネス関連の大型シーリングファンは、換気効果があり、コロナ対策や熱中症対策など、労働環境の改善が図れることから、物流倉庫や商業施設における需要が増加し、好調に推移いたしました。一方、外出自粛による消費低迷や天候不順の影響を受け、飲料製品の販売数量が減少したことから、主力カテゴリーである食品副原料、茶類などの農産物加工品、殺菌乳の販売数量がいずれも前年同期を下回り、卸売事業の売上高は29,515,205千円(前期比9.7%減)となり、営業利益は629,200千円(前期比6.3%減)となりました。
また、セグメント資産は10,024,360千円となり、前連結会計年度末に比べ591,355千円増加いたしました。
当連結会計年度における卸売事業の売上高をカテゴリーごとに示すと、次のとおりであります。
| カテゴリーの名称 | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 食品副原料(千円) | 8,031,057 | 87.9 |
| 乳及び乳製品(千円) | 6,645,369 | 99.3 |
| 飲料製品(千円) | 2,390,524 | 89.6 |
| 農産物及び同加工品(千円) | 8,128,299 | 94.6 |
| その他(千円) | 4,319,955 | 77.4 |
| 合計(千円) | 29,515,205 | 90.3 |
<製造販売事業>当連結会計年度におけるアイスクリーム市場は、新型コロナウイルス感染拡大防止による外出自粛や在宅勤務の要請により、巣ごもり消費が拡大し、スーパーマーケット向けの販売は好調に推移したものの、外食店向けの業務用アイスクリームの需要は大幅に減少いたしました。メーカー各社は新たな需要に応じた商品開発を推し進めておりますが、原材料費などの製造コストや物流費の上昇により、収益確保が難しい状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループは、安心かつ安全な商品の提供を第一に、素材本来の味・香り・色をそのまま表現できるアイスクリームの開発に注力し、NB商品の販売強化ならびに取引先のニーズに合ったPB商品の提供に努めてまいりました。大手小売店向けのPB商品のカップアイスは好調に推移したものの、新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、主な販売先であるカフェチェーンや外食店向けの業務用バルクアイスや大手レジャーランド施設向けのPB商品の受注が大幅に減少したことから、製造販売事業の売上高は473,339千円(前期比33.0%減)となり、営業損失は91,224千円(前期は営業利益921千円)となりました。
また、セグメント資産は512,932千円となり、前連結会計年度末に比べ657千円減少しました。
(注)セグメントの売上高には、セグメント間の取引を含んでおります。
当連結会計年度末における総資産は10,093,705千円(前期末比6.3%増)となりました。主な要因は現金及び預金、前渡金、未着商品の増加による流動資産の増加や、投資有価証券の時価評価が前期に比べ上昇したことによる固定資産の増加などであります。
負債は6,775,625千円(前期末比4.6%増)となりました。主な要因は買掛金、前受金の増加による流動負債の増加や長期借入金の増加による固定負債の増加などであります。
純資産は3,318,080千円(前期末比9.9%増)となりました。主な要因は利益剰余金の増加であります。自己資本比率は32.2%と前連結会計年度末に比べ1.0ポイント上昇しました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、1,910,313千円(前期末比37.9%増)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、801,017千円(前期は832,793千円の支出)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益543,927千円、売上債権の減少367,463千円、仕入債務の増加97,490千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、192,943千円(前期比156.3%増)となりました。これは主に関係会社への貸付にともなう支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、96,496千円(前期は262,803千円の収入)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
(ア) 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 製造販売事業 (千円) | 421,490 | 77.9 |
| 合計(千円) | 421,490 | 77.9 |
(注)1.金額は、製造原価によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.卸売事業及びその他における生産実績はありません。
(イ) 商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 卸売事業 (千円) | 26,853,090 | 89.6 |
| 合計(千円) | 26,853,090 | 89.6 |
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.製造販売事業における商品仕入はありません。
(ウ) 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 卸売事業 (千円) | 29,356,824 | 90.4 |
| 製造販売事業 (千円) | 170,548 | 81.0 |
| 合計(千円) | 29,527,372 | 90.3 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 販売高(千円) | 割合(%) | 販売高(千円) | 割合(%) | |
| 株式会社伊藤園 | 6,485,948 | 19.8 | 5,904,096 | 20.0 |
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、収益の向上と資産効率の良い経営を目指しているところから、営業利益及び総資産経常利益率を重要な指標として位置付けております。当連結会計年度における営業利益は537,380千円(前期比20.3%減)、総資産経常利益率は5.6%(前期比1.4ポイント減)となりました。引き続きこれらの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。
直近の状況を示すと、次のとおりであります。
| 回次 決算年月 | 第31期 2017年3月 | 第32期 2018年3月 | 第33期 2019年3月 | 第34期 2020年3月 | 第35期 2021年3月 |
| 営業利益(百万円) | 326 | 439 | 595 | 674 | 537 |
| 総資産経常利益率(%) | 4.1 | 4.6 | 5.3 | 7.0 | 5.6 |
当連結会計年度における下方修正後の業績見通しに対する実績の状況を示すと、次のとおりであります。
| 項目 | 売上高 (百万円) | 営業利益 (百万円) | 経常利益 (百万円) | 親会社株主に 帰属する 当期純利益 (百万円) | 1株当たり 当期純利益 (円) |
| 当初見込値 (A) | 29,000 | 450 | 456 | 300 | 95.24 |
| 実績値 (B) | 29,527 | 537 | 551 | 347 | 110.25 |
| 差額 (B)-(A) | +527 | +87 | +95 | +47 | +15.01 |
| 計画比(B)/(A) | 101.8 | 119.5 | 120.9 | 115.7 | 115.7 |
(注) 業績見通しは、㈱東京証券取引所の適時開示規則に基づき、2021年2月8日付で「連結業績予想の修正に関するお知らせ」として公表したものであります。
売上高が業績見通しを上回った要因につきましては、以下のとおりであると考えております。
・食品飲料メーカー向けに農産物加工品(果汁、野菜汁)、乳及び乳製品(業務用殺菌乳、脱脂粉乳)の販売数量が増加したこと。
・環境関連ビジネスの取扱い商品の1つである大型シーリングファンの販売数量が大幅に増加したこと。
営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が業績見通しを上回った要因につきましては、以下のとおりであると考えております。
・売上高の増加に伴い売上総利益が増加したこと。
・人件費や営業経費、その他諸費用を効率的に使用できたこと。
・営業外収益において、雇用調整助成金等による雑収入が増加したこと。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
<卸売事業>卸売事業においては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う外出自粛に加え、夏場の記録的な長雨や局地的な豪雨などの天候不順の影響を受けて、茶葉、業務用殺菌乳、資材包材、飲料製品などの販売数量が前期比で減少しました。また、上記に加えて、主力商品であるビタミンCの販売単価が下落したことにより、売上高は29,515,205千円(前期比9.7%減)となりました。また、利益面においては、環境ビジネス関連の大型シーリングファンの販売が好調に推移したものの、コロナ禍の消費低迷の影響を受けて主力カテゴリーの売上高が減少したことにより売上総利益が減少し、営業利益は629,200千円(前期比6.3%減)となりました。
また、セグメント資産は10,024,360千円となり、前連結会計年度末に比べ591,355千円増加しました。主な要因は現金及び預金、未着商品が増加したことによるものです。
<製造販売事業>製造販売事業においては、大手小売店向けのPB商品のカップアイスは好調に推移したものの、新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、主な販売先であるカフェチェーンや外食店向けの業務用バルクアイスや大手レジャーランド施設向けのPB商品の受注が大幅に減少したことにより、売上高は473,339千円(前期比33.0%減)となりました。また利益面においては、業務用バルクアイスの売上高が減少したことにより売上総利益が大幅に減少し、営業損失は91,224千円(前期は営業利益921千円)となりました。
また、セグメント資産は512,932千円となり、前連結会計年度末に比べ657千円減少しました。減少要因は一部固定資産を除却処理したことによるものです。
②経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因及び対応策については、前述の「2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容は、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に含めて記載しております。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性について、当社グループの資金需要は、食品副原料や農産物加工品の輸入仕入代金などの運転資金や子会社㈱サンオーネストの設備投資資金などであります。資金調達の方法については、金融機関から短期借入金にて調達を行うほか、中長期の運転資金や設備資金については、金利状況を勘案して長期借入金にて調達を行っております。また、運転資金の効率的な調達を行うため、取引銀行4行と900,000千円の当座貸越契約を締結しております。
資金調達の状況については、金融機関からの短期借入金は残高がなく、長期借入金(1年内返済予定のものを含む)の残高は22億90百万円となっております。
当社グループのキャッシュ・フロー指標を示すと、次のとおりであります。
| 回次 決算年月 | 第31期 2017年3月期 | 第32期 2018年3月期 | 第33期 2019年3月期 | 第34期 2020年3月期 | 第35期 2021年3月期 |
| 自己資本比率(%) | 23.8 | 20.3 | 23.6 | 31.2 | 32.2 |
| 時価ベースの自己資本比率 (%) | 29.2 | 38.5 | 31.9 | 31.2 | 32.6 |
| キャッシュ・フロー対有利子 負債比率(%) | 689.4 | - | 212.0 | - | 289.7 |
| インタレスト・カバレッジ・ レシオ(倍) | 30.7 | - | 88.6 | - | 89.9 |
※ 自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注)1.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数により算出しております。
2.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
3.第32期及び第34期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオについては、営業キャッシュ・フローがマイナスのため、記載しておりません。
④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般的に公正妥当と認められている会計基準に準拠して作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。