有価証券報告書-第34期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

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2020/06/25 9:55
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、米中貿易摩擦の長期化による影響が懸念されていたものの、雇用環境の改善や堅調な企業収益に支えられ、緩やかな回復基調が続いておりました。しかしながら、2020年に入って、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が顕著となり、個人消費及び企業活動が停滞し、国内外の経済環境は一転して厳しい状況となりました。
当社グループの主力マーケットである食品飲料業界におきましては、少子・高齢化により国内市場が縮小化していることから、メーカー各社は、多様化した個人ニーズや社会の変化に対応した商品開発に注力し、市場の活性化を図っておりますが、原材料価格や物流コストは引き続き上昇傾向にあり、経営環境は厳しい状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループは「お客様に十分ご満足のゆく商品・サービスの提供」を品質方針として、安心かつ安全な商品を提供することを第一に品質管理体制の強化を図り、お客様のニーズに合わせた安定的な供給の継続及びサービスの向上に努めてまいりました。当連結会計年度におきましては、特に既存事業の深耕ならびに環境事業の拡大に注力し、企業価値向上に努めてまいりました。卸売事業において、主力カテゴリーである農産物加工品や乳及び乳製品の販売数量が増加したこと、また、環境関連ビジネスにおいて、取扱い商材の1つである大型シーリングファンの成約件数が大幅に増加したことにより、当連結会計年度の売上高は32,685,227千円(前期比4.2%増)となりました。利益面においては運賃や諸経費などの物流経費が増加したものの、売上増加にともない売上総利益が増加したことにより、営業利益は674,222千円(前期比13.1%増)となりました。また為替差益を計上したことから営業外収益が増加し、経常利益は724,726千円(前期比22.2%増)となりました。子会社㈱サンオーネストにおいて、一部固定資産の減損処理を行い、税金等調整前当期純利益は702,320千円(前期比18.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は472,612千円(前期比14.8%増)となり、増収増益という結果となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
<卸売事業>当連結会計年度の清涼飲料市場は、2019年4月から始まった大型PET製品の価格改定や7月の記録的な長雨や冷夏の影響を受けて、販売数量が5年ぶりのマイナス成長になるなど厳しい状況が続きました。メーカー各社は自社の主要ブランドを軸にした商品展開を推し進めることに加えて、高まる健康志向のニーズに対応した商品開発に注力し、事業基盤強化を図っております。また、清涼飲料業界挙げての資源循環型社会形成のための取り組みが本格化しており、地球環境に配慮した事業活動を展開しております。
このような状況のもと、当社グループは、取引先の多様なニーズに対応すべく、国内外から安全で安心な原材料・資材を確保し、安定供給体制の維持に努めました。既存取引先へのサービス向上はもちろんのこと、新規商材の発掘・拡販に注力し、取引先の拡大や利益率改善を図ってまいりました。冷夏の影響によりPB飲料製品の販売数量が減少したものの、価格競争力のある輸入品調達の拡大に努め、食品飲料メーカー向けの取引が拡大したことにより、主力商品である果汁や野菜汁などの農産物加工品や乳及び乳製品の販売数量が増加いたしました。また、環境関連ビジネスにおいては営業体制の強化や展示会への出展を積極的に行ったことにより、排水浄化プラントや物流倉庫などの大型施設で使用される大型シーリングファンの売上が伸長いたしました。
この結果、卸売事業の売上高は32,172,960千円(前期比5.5%増)となり、営業利益は663,688千円(前期比14.7%増)となりました。
また、セグメント資産は9,375,213千円となり、前連結会計年度末に比べ1,598,704千円減少しました。
当連結会計年度における卸売事業の売上高をカテゴリーごとに示すと、次のとおりであります。
カテゴリーの名称当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
前年同期比(%)
食品副原料(千円)9,141,63799.4
乳及び乳製品(千円)6,689,803103.5
飲料製品(千円)2,668,45890.9
農産物及び同加工品(千円)8,587,791128.7
その他(千円)5,085,26997.3
合計(千円)32,172,960105.5

<製造販売事業>当連結会計年度におけるアイスクリーム市場は、冷夏の影響を受けたものの、消費者にとってコストパフォーマンスの良いデザートとして支持されていることに加えて、価格改定後の影響が最小限に抑えられたことから、前年比1%減の5,000億円規模を維持しております。メーカー各社は、消費者の多様なニーズに応える商品開発を推し進めておりますが、原材料費などの製造コストや物流費の上昇により、収益確保が難しい状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループは、安心かつ安全な商品の提供を第一に、素材本来の味・香り・色をそのまま表現できるアイスクリームの開発に注力し、NB商品の販売強化ならびに取引先のニーズに合ったPB商品の提供に努めてまいりました。カップアイスの販売数量が増加したものの、主な販売先であるカフェチェーンや外食向けの業務用バルクアイスや菓子メーカー向けのPB商品の受注が減少したことから、製造販売事業の売上高は706,658千円(前期比1.9%減)となり、営業利益は921千円(前期比87.4%減)となりました。
また、セグメント資産は513,590千円となり、前連結会計年度末に比べ98,262千円減少しました。
<その他の事業>その他の事業につきましては、FC事業がありますが、当社グループは東京大手町地区にてコンビニエンスストアを2店舗経営しております。今後の事業展開を見直し、2019年3月に1店舗、9月に1店舗閉店したことにより、その他の事業の売上高は496,597千円(前期比38.7%減)となり、営業利益は7,862千円(前期比29.3%減)となりました。
また、セグメント資産は57,791千円となり、前連結会計年度末に比べ65,977千円減少しました。
(注)セグメントの売上高には、セグメント間の取引を含んでおります。
当連結会計年度末における総資産は9,497,242千円(前期末比15.4%減)となりました。主な要因は現金及び預金、受取手形及び売掛金の減少による流動資産の減少や、投資有価証券の時価評価が前期に比べ下落したことによる固定資産の減少などであります。
負債は6,478,835千円(前期末比23.9%減)となりました。主な要因は長期借入金の増加による固定負債が増加したものの、買掛金、未払金の減少による流動負債の減少などであります。
純資産は3,018,406千円(前期末比11.5%増)となりました。主な要因は利益剰余金の増加であります。自己資本比率は31.2%と前連結会計年度末に比べ7.6ポイント上昇しました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、1,385,681千円(前期末比32.1%減)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、832,793千円(前期は890,568千円の収入)となりました。税金等調整前当期純利益の増加や売上債権が減少したものの、前連結会計年度末が休日であったことに加えて、果汁などの農産物加工品の仕入債務が減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、75,271千円(前期比11.6%増)となりました。これは主に有形固定資産の取得にともなう支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、262,803千円(前期は618,148千円の支出)となりました。これは主に長期借入れによる収入によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
(ア) 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
前年同期比(%)
製造販売事業 (千円)540,97498.9
合計(千円)540,97498.9

(注)1.金額は、製造原価によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.卸売事業及びその他における生産実績はありません。
(イ) 商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
前年同期比(%)
卸売事業 (千円)29,640,236104.2
報告セグメント計 (千円)29,640,236104.2
その他 (千円)324,05860.1
合計(千円)29,964,294103.4

(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.製造販売事業における商品仕入はありません。
(ウ) 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
前年同期比(%)
卸売事業 (千円)31,977,958105.5
製造販売事業 (千円)210,67279.8
報告セグメント計 (千円)32,188,630105.3
その他 (千円)496,59761.3
合計(千円)32,685,227104.2

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先前連結会計年度当連結会計年度
販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)
株式会社伊藤園4,862,73115.56,485,94819.8

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、収益の向上と資産効率の良い経営を目指していることから、営業利益及び総資産経常利益率を重要な指標として位置付けております。当連結会計年度における営業利益は674,222千円(前期比13.1%増)、総資産経常利益率は7.0%(前期比1.7ポイント改善)となりました。引き続きこれらの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。
直近の状況を示すと、次のとおりであります。
回次
決算年月
第30期
2016年3月
第31期
2017年3月
第32期
2018年3月
第33期
2019年3月
第34期
2020年3月
営業利益(百万円)254326439595674
総資産経常利益率(%)3.64.14.65.37.0

また、当連結会計年度の実績値は、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれについても、過去最高実績を達成することができました。
当連結会計年度における当初目標とした見込値に対する実績の状況を示すと、次のとおりであります。
項目売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
経常利益
(百万円)
親会社株主に
帰属する
当期純利益
(百万円)
1株当たり
当期純利益
(円)
当初見込値 (A)32,000659697500158.74
実績値 (B)32,685674724472150.05
差額 (B)-(A)6851527△27△8.69
計画比(B)-(A)102.1102.3103.994.594.5

(注) 業績見通しは、㈱東京証券取引所の適時開示規則に基づき、2020年2月10日付で「連結業績予想の修正に関するお知らせ」として公表したものであります。
売上高が業績見通しを上回った要因につきましては、以下のとおりであると考えております。
・食品飲料メーカー向けに農産物加工品(果汁、野菜汁)、乳及び乳製品(業務用殺菌乳、脱脂粉乳)の販売数量が増加したこと。
・環境関連ビジネスの取扱い商品の1つである大型シーリングファンの販売数量が大幅に増加したこと。
営業利益、経常利益が業績見通しを上回った要因につきましては、以下のとおりであると考えております。
・売上高の増加に伴い売上総利益が増加したこと。
・人件費や営業経費、その他諸費用を効率的に使用できたこと。
・営業外収益において、輸入取引に係る為替差益が増加したこと。
親会社株主に帰属する当期純利益が業績見通しを下回った要因につきましては、以下のとおりであると考えております。
・子会社の㈱サンオーネストにおいて、一部固定資産の減損処理を行ったこと。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
<卸売事業>卸売事業においては、長雨や冷夏による影響を受けたことに加えて、利益率の低い一部のPB飲料製品の取引を見直したことにより、飲料製品の販売数量が減少したことや、主力商品であるビタミンCの販売単価が下落したことにより、飲料製品や食品副原料カテゴリーの売上高は前期に比べ減少いたしました。しかしながら、果汁や野菜汁などの農産物加工品や乳及び乳製品の販売数量が増加したことに加え、近年注力している環境ビジネスの大型シーリングファンの売上が上半期に大幅増加したことにより、売上高は32,172,960千円(前期比5.5%増)となりました。また、利益面においては、価格競争力のある輸入品調達の拡大や利益率の低いアイテムの見直しを図り、売上高総利益率が改善したことに加えて、営業経費やその他の販売管理費を効率的に使用したことから営業利益は663,688千円(前期比14.7%増)となりました。
また、セグメント資産は9,375,213千円となり、前連結会計年度末に比べ1,598,704千円減少しました。減少要因は輸入仕入の送金により現金及び預金が減少したことや、売掛金が減少したことによるものです。
<製造販売事業>製造販売事業においては、一部業務用のカップアイスの受注や個食用のカップアイスの販売が増加したものの、主な販売先であるカフェチェーンや外食向けの業務用のバルクアイスの需要が低迷したことに加え、菓子メーカー向けのPB商品の受注が減少したことにより、売上高は706,658千円(前期比1.9%減)となりました。また利益面においては、業務用バルクアイスの売上高が減少したことにより売上総利益が減少したことや製造コストや物流費が上昇したことにより、営業利益は921千円(前期比87.4%減)となりました。
また、セグメント資産は513,590千円となり、前連結会計年度末に比べ98,262千円減少しました。減少要因は一部固定資産を減損処理したことによるものです。
<その他の事業>その他の事業においては、FC事業でありますが、今後の事業展開を見直し、選択と集中により近年店舗を2店舗閉店いたしました。その結果、売上高は496,597千円(前期比38.7%減)となり、営業利益は7,862千円(前期比29.3%減)となりました。
また、セグメント資産は57,791千円となり、前連結会計年度末に比べ65,977千円減少しました。減少要因は店舗閉店により固定資産が減少したことによるものです。
②経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因及び対応策については、前述の「2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容は、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に含めて記載しております。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性について、当社グループの資金需要は、食品副原料や農産物加工品の輸入仕入代金などの運転資金や子会社㈱サンオーネストの設備投資資金などであります。資金調達の方法については、金融機関から短期借入金にて調達を行うほか、中長期の運転資金や設備資金については、金利状況を勘案して長期借入金にて調達を行っております。また、運転資金の効率的な調達を行うため、取引銀行4行と900,000千円の当座貸越契約を締結しております。
資金調達の状況については、金融機関からの短期借入金は残高がなく、長期借入金(1年内返済予定のものを含む)の残高は22億35百万円となっております。
当社グループのキャッシュ・フロー指標を示すと、次のとおりであります。
回次
決算年月
第30期
2016年3月期
第31期
2017年3月期
第32期
2018年3月期
第33期
2019年3月期
第34期
2020年3月期
自己資本比率(%)25.023.820.323.631.2
時価ベースの自己資本比率
(%)
29.129.238.531.931.2
キャッシュ・フロー対有利子
負債比率(%)
2,579.6689.4-212.0-
インタレスト・カバレッジ・
レシオ(倍)
6.230.7-88.6-

※ 自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注)1.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数により算出しております。
2.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
3.第32期及び第34期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオについては、営業キャッシュ・フローがマイナスのため、記載しておりません。
④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般的に公正妥当と認められている会計基準に準拠して作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は「第一部 企業情報 第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されているとおりであります。
この連結財務諸表の作成にあたり、会計方針は原則として前連結会計年度と同一の基準を継続して適用するほか、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
連結財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目は以下のとおりであります。
たな卸資産
たな卸資産の貸借対照表計上額につきましては、収益性の低下に基づく簿価切り下げの方法により計上しており、顧客の将来需要の減少等に伴う陳腐化が生じた場合、たな卸資産の評価額に重要な影響を及ぼす可能性があります。

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