四半期報告書-第11期第3四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/11 10:13
【資料】
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【項目】
36項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在においてGMO-FHが判断したものであります。
(1) 経営成績に関する分析
当第3四半期連結累計期間の営業収益は33,074百万円(前年同期比18.4%増)、純営業収益は31,549百万円(同19.4%増)、営業利益は12,447百万円(同22.0%増)、経常利益は12,705百万円(同27.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7,805百万円(同25.8%増)となりました。
なお、NFT事業参入を目的として2021年6月16日に連結子会社として設立したGMOアダム株式会社が、2021年8月31日よりNFTマーケットプレイス「Adam byGMO」β版の提供を開始しました。今後、成長が見込まれるNFT市場において、アーティスト・コンテンツホルダーとファンをつなぐ利便性の高いプラットフォームの実現を目指します。
※本事業については報告セグメントには含まれない「その他」の区分に含めております。
当第3四半期連結累計期間における主な収益、費用、利益の状況は次のとおりです。
(単位:百万円)
前第3四半期
連結累計期間
当第3四半期
連結累計期間
増減額増減率
営業収益27,93833,0745,13518.4%
受入手数料3,4013,80140011.8%
トレーディング損益21,24625,0663,82018.0%
金融収益2,7873,74195334.2%
その他の営業収益8447△37△44.1%
その他の売上高417416△1△0.3%
金融費用1,1981,220221.9%
売上原価322304△18△5.6%
純営業収益26,41731,5495,13119.4%
販売費及び一般管理費16,21419,1022,88717.8%
営業利益10,20212,4472,24422.0%
経常利益9,93612,7052,76827.9%
親会社株主に帰属する四半期純利益6,2027,8051,60325.8%

当第3四半期連結累計期間におけるセグメント別の状況は次のとおりです。
営業収益内訳(セグメント別/商品別) (単位:百万円)
前第3四半期
連結累計期間
当第3四半期
連結累計期間
増減額増減率
証券・FX事業24,32722,029△2,297△9.4%
株式・ETF等※11,5411,432△108△7.0%
先物・オプション190112△77△40.8%
取引所FX429346△83△19.4%
通貨関連店頭デリバティブ14,00912,288△1,721△12.3%
CFD・株BO5,3134,065△1,248△23.5%
金融収益2,7873,74095334.2%
その他5544△11△20.3%
暗号資産事業3,18610,6207,433233.3%
暗号資産3,18610,6207,433233.3%
その他425424△1△0.3%
その他425424△1△0.3%
調整額△0-0-
営業収益合計27,93833,0745,13518.4%

※1 株式・ETF等の取引に係る委託手数料及びその他の受入手数料、募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料、投資信託に係るその他の受入手数料が含まれています。
(証券・FX事業)
証券・FX事業では、店頭FXの収益性改善、CFDの認知度向上や取引活性化など店頭デリバティブ取引の強化に向けた取り組みを推進しました。店頭FX・CFDの取引高・収益は、相場変動の影響で活況を呈した前年同期比で減少したものの、預り証拠金残高が前年同期末比でともに増加するなど顧客基盤は順調に拡大しました。株式関連取引については、株式等委託売買代金の減少や株式取引手数料の引き下げ実施等によって受入手数料が前年同期比で減少した一方、国内に加えてタイ王国での証券事業が堅調に推移し、金融収益は伸長しました。
また、「四半期連結財務諸表に関する注記事項 (企業結合等関係)」に記載のとおり、2021年9月27日付で株式の取得を完了した外貨ex byGMO株式会社及びその連結子会社の業績については、みなし取得日を当第3四半期連結会計期間末としているため含めておりません。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間における当セグメントの営業収益は22,029百万円(前年同期比9.4%減)、営業利益は7,429百万円(同17.2%減)となりました。
(暗号資産事業)
暗号資産事業では、顧客のすそ野拡大に向けたスマートフォンアプリの改善やアルトコイン銘柄の追加など、サービスの充実と利便性の向上に向けた取り組みを推進しました。また、2021年6月より新テレビCMの放送を開始するなど、認知度向上と取引高シェア拡大を目指して積極的なマーケティング活動を展開しました。当第3四半期連結累計期間の取引高は前年同期比で3倍以上、当第3四半期連結会計期間末の口座数は44.4万口座(前年同期末比35.5%増)となり、顧客基盤は堅調に拡大しました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間における当セグメントの営業収益は10,620百万円(前年同期比233.3%増)、営業利益は4,922百万円(同335.8%増)と大幅な増収増益となりました。
(2) 財政状況の分析
(単位:百万円)
前連結会計年度末当第3四半期
連結会計期間末
増減額
総資産725,367996,812271,445
負債688,035955,272267,237
純資産37,33141,5394,208

(総資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は996,812百万円(前期末比271,445百万円の増加)と外貨ex byGMO株式会社の連結子会社化を主要因として大幅な増加となりました。科目別には、現金及び預金の増加14,043百万円、預託金の増加122,299百万円、利用者暗号資産の増加62,206百万円、信用取引資産の増加29,419百万円、支払差金勘定の増加17,548百万円、無形固定資産の増加17,632百万円となりました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は955,272百万円(前期末比267,237百万円の増加)となりました。これは主に、預り暗号資産の増加62,206百万円、外貨ex byGMO株式会社を連結対象としたことを主要因とした受入保証金の増加127,003百万円、外貨ex byGMO株式会社の株式取得のための借入を主要因とした短期借入金の増加42,617百万円があったことによるものです。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は41,539百万円(前期末比4,208百万円の増加)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上と配当金の支払いにより利益剰余金が3,605百万円増加したことなどによるものです。
(3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
GMO-FHの資金需要の主なものは、信用取引買付代金の顧客への貸付、店頭デリバティブ取引等におけるカウンターパーティーとのカバー取引に係る差入保証金等、顧客からの預り金や信用取引、FX取引等に係る保証金の入出金と顧客分別金信託及び顧客区分管理信託への入出金との差による一時的な立替などが挙げられます。これらの資金需要には、自己資金のほか、金融機関等とのコミットメントライン契約及び当座貸越契約に基づく短期借入金、差入保証金の代替として支払承諾契約に基づく保証状のカウンターパーティーへの差し入れ等にて対応しており、十分な流動性を確保しております。
なお、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う資金調達への重要な影響はありません。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第3四半期連結累計期間において、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定に重要な変更はありません。
(5) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6) 事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社が対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はなく、新たに生じた課題もありません。
(7) 研究開発活動
該当事項はありません。
(8) 従業員数
主に外貨ex byGMO株式会社の連結子会社化に伴い、当第3四半期連結累計期間において連結従業員数が前連結会計年度末と比較して116名増加し、510名となりました。
(9) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備に重要な異動はありません。