有価証券報告書-第15期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

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2021/03/30 15:36
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(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における我が国の経済環境は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により急速に悪化しました。緊急事態宣言解除後は国内の経済活動において一部で持ち直しの動きが見られたものの、低調に推移しました。
このような状況のもと、当社グループは、第2四半期連結会計期間において、新たに株式会社ZWEIをグループ会社に迎えたことにより、会員基盤が拡大するとともに、従来直営店が無かった地域にも全国的に拠点が広がり、加盟相談所に対するサポート体制を強化することが可能となりました。これにより、お見合い件数が大幅に増加。特に地方圏の増加が堅調となっております。また、株式会社ZWEIでは2020年12月より重盛さと美さんをイメージキャラクターとして起用した新テレビCMの放映を開始しました。引き続きIBJグループ間で連携し、全国で更なる成婚数の増加を目指します。
また、従来、非連結子会社であったソニー生命保険株式会社との合弁会社である株式会社IBJライフデザインサポートを連結子会社とすることにより、ライフデザイン事業の拡充強化を図り、更なる売上獲得を目指しております。
前述の事業規模拡大に加えて、オンラインお見合いの実施や緊急事態宣言に基づく外出自粛が緩和されたことにより、一時は持ち直しの兆しが見られました。しかし、2020年11月には国内感染者数が過去最多となり、東京都は感染状況を最高レベルに引き上げ、大阪府は重症患者が急増し医療非常事態宣言を発出するなど、消費マインドが低下するとともに各種活動が抑制され、当社のサービスについても影響を受けました。
この結果、当連結会計年度の売上高は13,072,004千円(前年同期比14.5%減)、営業利益は1,620,252千円(同30.7%減)、経常利益は1,518,052千円(同35.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は686,330千円(同54.9%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、各事業セグメントの業績をより適切に評価することを目的として、「のれん償却額」を各事業セグメントに含める方法に変更しており、当連結会計年度の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等) セグメント情報 」の「1.報告セグメントの概要」をご参照ください。
<婚活事業>当セグメントは、開業支援事業、加盟店事業、アプリ事業、パーティー事業、直営店事業より構成されております。
当連結会計年度において、
・開業支援事業は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言下に、営業面談数の減少などの影響を一時的に受けたものの、ストック型の結婚相談所ビジネスへのニーズの高まりやオンラインでの営業面談実施もあり、8月には前年の同時期と比較して同水準まで回復し、年間では過去最高の売上高となりました。
・加盟店事業は、加盟相談所網の拡大により、IBJお見合いシステムを利用する加盟相談所が引き続き増加するとともに、会員利用サービスのリニューアルの効果が徐々に表れ、利用単価が上昇しました。
・パーティー事業は、新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言に基づき、4月~5月中旬にかけて開催を自粛し、同期間はオンラインでのイベントのみ開催しました。6月以降については安全性を考慮したイベント運営を徹底し、パーティー参加者数の維持回復に努めました。
・直営店事業は、外出自粛要請などによる活動抑制により、新規会員の入会が減少するとともに、既存の会員についても活動が抑制された一方、新たに株式会社ZWEIがグループ会社に加わったことや、婚活アドバイザー(入会営業)と成婚カウンセラー(成婚サポート)のスタッフ教育に注力したこともあり、売上及び会員数が増加しました。また、当社初オンラインプロポーズでの成婚カップルが誕生しました。
直営店事業に含まれております、株式会社サンマリエにおいては、2020年の緊急事態宣言の解除以降、入会者数が増加し、年間入会実績が前年比161.5%と増加。売上高・利益ともに過去最高を更新しました。
これらの理由により、セグメント売上高は11,145,445千円(前連結会計年度比7.0%増)、セグメント利益は2,639,042千円(同19.8%減)となりました。
<ライフデザイン事業>当セグメントは、ウエディング事業、旅行事業、語学教室事業、不動産・住宅ローン事業、保険事業により構成されております。
当連結会計年度は、
・ウエディング事業については、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によるウエディングマーケットの冷え込みが強く、クライアントの広告費削減が相次いだことにより、結婚情報誌制作原価の大幅削減を余儀なくされました。
・旅行事業は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、3月に入り、外務省から全世界を対象とした危険情報「レベル2(不要不急の渡航は止めてください)」が発出されたことで、海外旅行がほぼ不可能となり、法人顧客、個人顧客を問わずキャンセルとなりました。また、引き続き、海外渡航が制限されており、ほぼ休業状態となりました。
・保険事業である株式会社IBJライフデザインサポートが新たにライフデザイン事業に加わったことにより、ライフデザイン事業の売上の押し上げにつながりました。
この結果、セグメント売上高は1,926,559千円(前連結会計年度比60.4%減)、セグメント損失は△69,490千円(前連結会計年度はセグメント利益42,414千円)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,568,258千円増加(前年同期比35.8%増)し、当連結会計年度末には5,953,658千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は1,042,811千円(同57.6%減)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1,316,597千円、減価償却費244,777千円、のれん償却額296,661千円、法人税等の支払額925,353千円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は1,311,747千円(同54.5%減)となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出1,943,090千円、固定資産の取得による支出347,396千円、貸付金の回収による収入1,057,000千円、投資有価証券の売却による収入194,991千円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は1,728,660千円(同84.7%増)となりました。これは主に、短期借入による収入 3,750,000千円、短期借入金の返済による支出365,000千円、長期借入金の返済による支出1,311,610千円、配当金の支払額361,455千円などによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
イ.生産実績
該当事項はありません。
ロ.受注状況
該当事項はありません。
ハ.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年1月1日
至 2020年12月31日)
販売高(千円)前年同期比(%)
婚活事業11,145,445+7.0
ライフデザイン事業1,926,559△60.4
合計13,072,004△14.5

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
当社グループの連結財務諸表の作成に当たりましては、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える経営者の判断に基づく見積りや判断が必要となります。この判断及び見積りに関しては過去の実績や状況を勘案し合理的に行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これら見積りと異なる可能性があります。
当社グループの連結財務諸表を作成するに当たり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、婚活事業のセグメントでは、開業支援事業、加盟店事業が堅調に推移し全体をけん引、また、直営店事業の売上が株式会社ZWEIのグループ会社化により、前年比で増加したこともあり、結果、売上高11,145百万円、セグメントEBITDAは3,077百万円となりました。ライフデザイン事業のセグメントでは、特に旅行事業、ウエディング事業がコロナウイルス感染症拡大による影響を大きく受けた結果、売上高は1,926百万円、セグメントEBITDAについては、語学教室事業などの利益を出している事業で赤字を克服し14百万円となりました。
各セグメントにおける事業部別の売上高及びセグメントEBITDAは以下のとおりです。
(単位:百万円)
前連結会計年度当連結会計年度増減増減率(%)
売上(合計)15,28213,072△2,210△14.5
婚活事業10,41511,145+730+7.0
開業支援事業9971,073+76+7.7
加盟店事業758878+120+15.8
アプリ事業2,9992,959△39△1.3
パーティー事業2,3121,367△944△40.8
直営店事業3,3474,865+1,517+45.3
ライフデザイン事業4,8661,926△2,940△60.4
ライフデザイン事業4,8661,926△2,940△60.4
セグメントEBITDA(合計)2,7622,161△601△21.8
婚活事業3,6343,077△556△15.3
開業支援事業726736+10+1.4
加盟店事業451583+132+29.4
アプリ事業485524+38+7.9
パーティー事業781232△549△70.3
直営店事業1,1891,001△188△15.9
ライフデザイン事業12014△106△87.8
ライフデザイン事業12014△106△87.8
全社/消去△992△930+61-


(婚活事業の概況)
・開業支援事業は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う営業面談数減少の対策としてオンラインを活用した開業説明会や新規販路の拡大、グループ会社である株式会社ZWEIの全国50店舗をハブとした地方の結婚相談事業者の増加に取り組んだ結果、新規開業件数は年間を通じて、前連結会計年度比で+17.3%の718件、加盟店数は2,641社となりました。また、2021年1月には提携地方銀行が10行に増加しましたので、今後も地方創生や地方の婚活支援を目的とした地方銀行との業務提携に力を入れてまいります。
・加盟店事業は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、オンラインでのお見合いの推進を行い、日本結婚相談所連盟全体でお見合い会員の活動活性化を図りました。さらに2020年5月に株式会社ZWEIのグループ会社化したことにより、日本結婚相談所連盟の会員基盤が拡大したことで、全体のお見合い件数の増加に繋がり、お見合い件数は過去最多の月間4万件を突破しました。
・パーティー事業は、全パーティー店舗でアクリルパーテーションを設置し飛沫防止対策や、換気・消毒を行うなど、新型コロナウイルス感染症拡大防止策を徹底した新たな接客スタイルを導入いたしました。また、環境や感染状況を踏まえた対面サービスの提供を行うとともに、対面式パーティーのノウハウを活かした「独自のオンラインシステム」を開発し、オンラインツールを積極活用しながらサービスを運営しております。その結果、同感染症拡大による緊急事態宣言発出の影響により4月、5月はパーティー参加者数が大きく減少したものの、その後11月のパーティー参加者数は、緊急事態宣言前の2020年2月対比で+2.3%の57.8千名まで回復しました。
・直営店事業は、スタッフの育成が、会員の「成婚」に直結することから、入会から成婚までサポートするための成婚メソッドや、課題解決を目的とする営業について全スタッフのスキル標準化のために、2020年6月より代表自ら1on1ロールプレイングを200本以上行い、個々のスキルアップを図りました。また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、一時は入会数や成婚数が減少しましたが、オンラインサービスの早期導入や直営である「IBJメンバーズ」「サンマリエ」「ZWEI」の3ブランドの連携強化などにより、8月には成婚の先行指標となるお見合い成立件数が過去最多となり、年末に掛けて同感染症拡大前の水準へと推移し、12月には過去最多となる1,527名の成婚カップルが誕生しました。
これらの取り組みにより、年間で9,732組(19,464名)の過去最高となる成婚を創出。一時は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けるも、状況によってオンラインとオフラインのサービスを併用して提供し、日本の婚姻組数の約1.8%(※)に相当する成婚を創出しました。
※2020年 年間成婚組数9,732組の割合1.8%は、2020年日本の年間婚姻組数速報値「537,583組」(人口動態統計速報(令和2年12月分)令和3年2月22日公表)に対する割合
(ライフデザイン事業の概況)
・旅行事業において、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で海外渡航がほぼ不可能となったため、休業状態となったものの、コストコントロールや国からの助成金を受けるなど、キャッシュアウトの抑制に努めました。
・語学教室事業は、来店型のサービスではあるものの、オンラインレッスンに振り替えるなどの工夫により、継続的にサービスを提供し、売上・利益増加に貢献いたしました。また、7月からグループレッスンの値上げ、9月から入校事務手数料の導入、テキスト料の値上げによる単価アップが売上増加に寄与しました。
・保険事業は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を考慮し、オンラインでのライフプランニングセミナー、個別面談、LIVE配信座談会などを実施、その後も継続的に開催し売上に貢献しました。
ライフデザイン事業における、成婚カップルによる成約件数は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により対面販売、セールスがしづらい中で、若干の減少は見られたものの、前会計年度比△3.5%で昨年とほぼ同水準の2,760件を実現しました。引き続きお客様のニーズを丁寧に汲み取り、収益力の強化を図ってまいります。
イ.経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度の売上高は前連結会計年度に比べて2,210,307千円減少し、13,072,004千円(前年同期比14.5%減)となりました。これは主に、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によるパーティーの開催数減少、グループ会社(ウエディング事業、旅行事業)の売上減少などによるものです。
各報告セグメントの外部顧客に対する売上高の連結売上高に占める割合は、婚活事業が85.3%、ライフデザイン事業が14.7%となりました。
(売上総利益)
当連結会計年年度における売上総利益は、前連結会計年度に比べ677,012千円増加し、11,916,296千円(同6.0%増)となりました。売上総利益率は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による、パーティー関連原価の減少や旅行事業の原価減少などにより、前連結会計年度に比べて17.6%増加し、91.2%となりました。
(営業利益)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は株式会社ZWEIの新規連結、人件費や地代家賃、広告宣伝費、販売促進費の増加により、前連結会計年度に比べて1,405,900千円増加し、10,277,954千円(同15.8%増)となりました。
以上の結果、営業利益は前連結会計年度に比べて719,184千円減少し、営業利益は1,620,252千円(同30.7%減)となりました。
(経常利益)
当連結会計年度における営業外収益は、前連結会計年度に比べて12,417千円減少し、22,332千円(同35.7%減)となりました。
営業外費用は、前連結会計年度に比べて96,594千円増加し、124,533千円(同345.7%増)となりました。
以上の結果、経常利益は、前連結会計年度に比べて828,195千円減少し、1,518,052千円(同35.3%減)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における特別利益は、前連結会計年度に比べて268,779千円増加し、273,409千円(同5805.6%増)となりました。これは主に投資有価証券売却益によるものであります。
特別損失は、前連結会計年度に比べて466,359千円増加し、474,864千円(同5483.5%増)となりました。これは主に減損損失が124,730千円、投資有価証券評価損が110,009千円、新型コロナウイルス感染症による損失が178,288千円増加したことによるものであります。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べて836,819千円減少し、686,330千円(同54.9%減)となりました。
ロ.財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度における流動資産は7,588,977千円となり、前連結会計年度末に比べ1,826,021千円増加いたしました。これは、主に現金及び預金が1,578,258千円、売掛金が187,034千円、前払費用が50,754千円増加したことによるものであります。固定資産は6,298,778千円となり、前連結会計年度末に比べ772,823千円増加いたしました。これは主に、のれんが1,371,559千円、差入保証金が318,827千円増加、長期貸付金が984,718千円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は13,887,756千円となり、前連結会計年度末に比べ2,598,844千円増加いたしました。
(負債)
当連結会計年度における流動負債は6,864,078千円となり、前連結会計年度末に比べ2,897,880千円増加いたしました。これは主に未払金が332,690千円、短期借入金が3,385,000千円増加した一方、未払法人税等が357,460千円、前受金が166,138千円減少したことによるものであります。固定負債は1,359,025千円となり、前連結会計年度末に比べ599,916千円減少いたしました。これは主に長期借入金が1,027,610千円減少した一方、退職給付に係る負債が67,027千円、資産除去債務が360,147千円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は8,223,104千円となり、前連結会計年度末に比べ2,297,964千円増加いたしました。
(純資産)
当連結会計年度における純資産は5,664,651千円となり、前連結会計年度末に比べ300,880千円増加いたしました。これは主に利益剰余金が293,049千円増加したことによるものであります。
ハ.キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの状況については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
ニ.資本の財源及び資金の流動性について
当社グループの運転資金需要の内、主なものは、人件費、広告宣伝費などの販売費及び一般管理費などの営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資、M&Aなどによるものであります。
当社グループは、事業活動のための適切な資金確保、流動性の維持ならびに健全な財政状態を常にめざし、安定的な営業キャッシュ・フローの創出を最優先事項と考えております。
手元流動性につきましては、通常運転資金の3か月分を目安として確保することとしており、当連結会計年度末の現預金残高は5,937,133千円であり、十分に確保している状況であることから、健全な財務状況と認識しております。
また、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。また、M&Aの資金については、事業運営上適切と思われる借入期間にて調達しております。
なお、当連結会計年度末における長期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む。)残高は1,175,610千円であります。また、当連結会計年度末において、金融機関との間で合計6,580,000千円の当座貸越契約等を締結しております。(借入実行残高3,810,000千円、借入未実行残高2,770,000千円)。
ホ.中期経営計画(2021年-2027年)について
当社グループは、中期経営計画(2021年1月~2027年12月)を策定し、成婚組数と加盟相談所数を重要な経営指標、お見合い会員数とマッチング会員数をサブの経営指標として、2027年度には、成婚組数2.5万組、加盟相談所数1万社、お見合い会員数20万人、マッチング会員数50万人を目指してまいります。また、中間目標点を置くため、計画を以下の2つのフェーズに分けております。
実績
(2020年)
フェーズ1
(2021年-2024年)
フェーズ2
(2025年-2027年)
成婚組数0.97万組1.5万組2.5万組
加盟相談所数0.26万社0.5万社1.0万社
お見合い会員数8.4万人13.2万人20.0万人
マッチング会員数24.4万人35.2万人50.0万人

へ.経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループ経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針の立案及びその実施に努めており、流動的な市場環境においても継続的に利益を確保するために、工夫と創造や、変革と挑戦に取り組む姿勢を全社的に持ち、顧客満足度及び社会貢献度の高いサービスを提供し続けることが重要と認識しております。
取り組むべき課題については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。