四半期報告書-第44期第2四半期(令和2年9月1日-令和2年11月30日)

【提出】
2021/01/14 16:48
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、個人消費、設備投資、輸出が急激に減少するなどマイナス成長が続いております。また、国内外で段階的な経済活動再開の動きが見られるものの、足元では新型コロナウイルスの新規感染者数が再び増加傾向となるなど、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻くメンテナンス業界におきましては、設備の維持管理コストを減少させるための省エネ提案や、突発的な故障の発生を減少させるための保全メンテナンスの要望が多くなってきており、また、当社グループが注力している小売業や飲食業を中心とした多店舗展開企業では、メンテナンス管理の一括アウトソーシング化のニーズも高まってきております。
このような環境下において、当社グループは、24時間365日稼働のコールセンターを核としたすべての設備機器を対象とするサービスを強みとして、社内に蓄積されたノウハウやデータに基づき突発的な修理不具合を未然に防止するための保全メンテナンスや機器入替、また、環境改善を考えた省エネ等の提案営業を行うことで、お客様の潜在的ニーズを掘り起こすことに注力してまいりました。
また、自社メンテナンスエンジニアの多能工化(各種空調機器をはじめとして、それに付随する設備や吸排気設備等に幅広く対応できるようにする事)を推進することや新入社員・若手社員の早期育成を行うために、引き続き当社研修センターでの実機研修による人材育成を行ってまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響により飲食業を中心に売上が減少したものの、新たな大口顧客様に対するサービスの提供開始及び既存顧客様に対するメンテナンスサービスの提供範囲を拡大したことや、全館空調機更新工事や店舗改装工事、臨時修繕の増加等により5,799,561千円(前年同期比3.8%増)、売上原価4,469,821千円(前年同期比4.0%増)となりました。また、販売費及び一般管理費は、新基幹システム導入に伴う減価償却費の増加等により1,196,479千円(前年同期比8.5%増)となりましたが、人件費については、新基幹システムの導入により業務効率が改善しつつあることや働き方改革の取り組みによる成果が見え始めたこと等により、見込みよりも抑えることができました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の営業利益は133,259千円(前年同期比27.4%減)となりました。
当第2四半期連結累計期間の経常利益は135,888千円(前年同期比26.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、サンキ-ソナデジ株式会社の清算に伴う子会社整理損15,300千円を計上したこと等により82,138千円(前年同期比37.1%減)となりました。
(2)財政状態の分析
①資産
当第2四半期連結会計期間末の流動資産は、前連結会計年度末に比べ324,157千円増加し3,986,487千円となりました。主な要因は、現金及び預金が434,180千円増加した一方で、受取手形及び売掛金が153,455千円減少したこと等によります。
また、固定資産は、前連結会計年度末に比べ9,043千円増加し1,194,027千円となりました。主な要因は、無形固定資産が36,695千円増加、長期前払費用が34,297千円増加した一方で、投資有価証券が42,153千円減少したこと等によります。
これらの結果、当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ333,201千円増加し5,180,515千円となりました。
②負債
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ10,890千円増加し1,634,167千円となりました。主な要因は、工事未払金が141,878千円増加した一方で、未払消費税等が56,569千円減少したこと等によります。
また、固定負債は、前連結会計年度末に比べ335,372千円増加し682,252千円となりました。主な要因は、長期借入金が340,843千円増加したこと等によります。
これらの結果、当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ346,262千円増加し2,316,420千円となりました。
③純資産
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ13,061千円減少し2,864,095千円となりました。主な要因は、資本金及び資本剰余金がそれぞれ25,667千円増加した一方で、利益剰余金が65,259千円減少したこと等によります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前年同四半期連結会計期間末に比べ489,811千円増加し1,341,287千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、前年同期に比べ205,233千円増加し243,789千円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益が120,588千円、売上債権の減少額が154,953千円、仕入債務の増加額が140,639千円あった一方で、その他の流動負債の減少額が194,188千円あったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、前年同期に比べ60,416千円減少し54,284千円となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出が57,674千円あったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は248,172千円(前年同四半期は147,900千円の支出)となりました。これは主に、長期借入れによる収入が450,000千円あった一方で、配当金の支払額が145,082千円あったこと等によるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。