四半期報告書-第4期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/02/13 9:22
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善等により緩やかな景気回復が続きましたが、米中通商問題、中国経済の動向及び消費税率引き上げによる影響が懸念されるなど、先行きには不透明感が高まっております。
当業界におきましては、人手不足による人件費・物流費の上昇が続く中、食料品等の日常生活品に対する消費者の低価格志向は依然根強く、厳しい事業環境が続いております。
このような状況の中、当社グループは「フェアスピリットと変革への挑戦を大切にし、従業員とともに持続的に成長する食品リーディングカンパニー」をビジョンとし、チャレンジ精神を持って、売上高1兆円、経常利益300億円、経常利益率3%以上を目指し、「中期経営計画2020」に掲げた施策等を遂行しております。今後につきましても、伊藤ハムと米久がそれぞれ独自のブランド力を堅持し、安全・安心で高品質な商品とお客様にご満足いただけるサービスを提供し続け、コンプライアンスを最優先した上でさらなる企業価値の向上を目指し、グループ一丸となって取り組んでまいります。
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は、前年同四半期に比べて1,864百万円増加して660,901百万円(前年同四半期比0.3%増)となりました。営業利益は、前年同四半期に比べて1,905百万円増加し、16,678百万円(前年同四半期比12.9%増)となりました。また、経常利益は、前年同四半期に比べて2,722百万円増加し、18,567百万円(前年同四半期比17.2%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同四半期に比べて725百万円増加し、11,586百万円(前年同四半期比6.7%増)となりました。なお、昨年12月に発生した米久株式会社の夢工場の火災による損失については、1,281百万円を特別損失に計上しております。
報告セグメント別の業績の概況は、次のとおりであります。
<加工食品事業>ハム・ソーセージについては、テレビコマーシャルの投入や消費者キャンペーンの実施により、「The GRAND アルトバイエルン」「朝のフレッシュシリーズ」「ポークビッツ」「御殿場高原あらびきポーク」「原形ベーコンシリーズ」等の主力商品の拡販に努めた結果、販売数量、売上高ともに増加しました。
調理加工食品については、「ラ・ピッツァ」「ピザガーデン」などのピザ類が堅調に推移したことに加え、「サラダチキン」「レンジでごちそうシリーズ」「旨包ボリュームリッチハンバーグ」等の消費者の簡便志向・健康志向に対応した商品が伸長したことから、販売数量、売上高ともに増加しました。
ギフトについては、市場全体が縮小する中、「伝承」シリーズに加えて調理品ギフト等の拡販に努めましたが、販売数量、売上高ともに前年を下回りました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の加工食品事業の売上高は、前年同四半期に比べて4,149百万円増加し、232,605百万円(前年同四半期比1.8%増)となりましたが、営業利益は、物流費の上昇や火災の影響等により、前年同四半期に比べて354百万円減少し、7,860百万円(前年同四半期比4.3%減)となりました。
<食肉事業>国内事業については、新規取引先の獲得や国内生産者との連携強化とともに、オリジナルブランド等の付加価値の高い商品の拡販に努めて売上高は増加しました。牛肉は、国産牛肉の相場高により輸入牛肉へと需要がシフトする中、外食産業向けの販売を強化しましたが、販売数量が伸び悩み、売上高は微減となりました。豚肉は、サンキョーミートの新工場稼働等により生産量が増加したことに加え、輸入豚肉のオリジナルブランド「アルティシモ・リバサム」「菜の花そだち三元豚」が伸長したことから、販売数量、売上高ともに増加しましたが、収益面では国産豚肉の販売価格下落の影響を受け苦戦しました。鶏肉は、輸入鶏肉の調達コストが上昇する厳しい収益環境となりましたが、国産鶏肉の「大地のハーブ鶏」の積極展開等に努めた結果、販売数量を伸ばして売上高は増加しました。
海外事業については、アンズコフーズ社は、為替の影響で売上高は減少しましたが、調達及び販売環境の回復に加え、収益管理体制の強化を図った結果、収益が大幅に改善しました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の食肉事業の売上高は、前年同四半期に比べて2,193百万円減少し、425,178百万円(前年同四半期比0.5%減)となり、営業利益は、海外事業の収益改善等により、前年同四半期に比べて2,133百万円増加し、9,183百万円(前年同四半期比30.3%増)となりました。
次に、当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて2,265百万円増加し、395,657百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金の増加と現金及び預金、たな卸資産の減少によるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べて3,527百万円減少し、165,790百万円となりました。これは主に、借入金の減少と支払手形及び買掛金の増加によるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べて5,792百万円増加し、229,867百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加によるものであります。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、1,201百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。