四半期報告書-第16期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/10 16:12
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、国内外における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な拡大により、経済活動は国内外で停滞しておりましたが、各種経済施策などにより経済水準の一部持ち直しの傾向も見られました。
しかしながら依然として、新型コロナウイルス感染症は拡大の一途を辿っており、国内外における経済的な先行きは不透明な状況にあります。
このような環境のもと、当社の属する情報サービス産業におきましては、ビッグデータ、IoT、人工知能(AI)等のIT技術革新が加速度的に発展し、市場の拡大が引き続き見込まれる一方で、国内でこれらの開発を担う人材の不足が懸念されております。
このような状況の中、グローバル事業においては、主にフィリピンを拠点とする効率の高いオフショアリソースを活用したITアウトソーシングおよびソリューション開発事業を展開しております。「ソフトウエアテスト等の実行・管理の自動化(Automation)」「ビッグデータと分析(Analytics)」「人工知能(AI)」等のコア技術を活かし、医療、金融/公共、自動車、製造業および流通/小売・サービス業等に向け、数々のソリューションを継続して提案しております。さらに、既存の主要顧客や成長市場での新たなソリューションに係る受注拡大を見据え、これまでの積極的な新規採用や即戦力としての中途採用に加え、高難度のプロジェクトマネジメントを担う人材や成長市場にて必須となる技術分野に特化した高度人材の獲得・育成を実施しており、今後はその効果の本格的な発現を見込んでおります。
メディカル事業においては、医療機関向けレセプト点検ソフトウエア『Mighty』シリーズのシェア拡大に向けた取り組みを継続しております。2018年10月に発売を開始した、「レセプト点検×AI」を実現した次世代型レセプトチェックシステム「MightyChecker®EX」の引き合いおよび販売も大手医療機関を中心に好調に推移し、レセプト点検ソフト「MightyChecker®」シリーズ、オーダリングチェックソフト「Mighty QUBE®」に代表されるストック型ビジネスを、盤石な収益基盤として確立しております。さらには収益性の低い受託案件を継続的に絞り込む一方、クラウドコンピューティングを活用したレセプト点検の更なる推進や、学会や健保組合等へのデータ分析事業の取り組みを実施するなど、事業ポートフォリオの構成を変革したことにより、当初計画より前倒しにて高収益モデルを確立しております。
また、「当社知財等を活用した新規事業の育成」および「協業企業様との投資を介したWin-Winインベストメントモデル」を当社事業戦略のスローガンに掲げ、それらの実現に向けた投資活動も引き続き積極的に展開しております。2020年9月より提供を開始した保険業界向け業務効率化ソリューション「保険ナレッジプラットフォーム」の横展開を本格的に開始し、株式会社アイリックコーポレーションと株式会社アシストが中核となる、保険業界のDX化に向けた「生命保険エコシステム構想」への参画が決定いたしました。更には、フィリピンの政府システムや納税システムのデジタル化、いわゆる「eガバメント」・「eタックス」プラットフォームの開発と提供に強みを持つ、フィリピンのソーシャルテック企業「PhilPaCS社」とReseller Agreement(再販業者契約)を締結、フィリピンにおける法人向け電子請求・電子領収書プラットフォームの代理店プロバイダー事業を開始いたしました。今後も現在進行・交渉している国内外における複数の協業案件の早期実現および新たな事業ピラーの構築を目指し、継続的な成長戦略を推進してまいります。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高3,107,756千円(前年同四半期比5.7%増)、営業利益630,517千円(前年同四半期比29.5%増)、経常利益622,716千円(前年同四半期比27.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は439,358千円(前年同四半期比30.8%増)となりました。
セグメントごとの経営成績を示しますと、次のとおりであります。
a.グローバル事業
・グローバル部門
グローバル部門においては、ソフトウエアテストやその実行・管理の自動化、製品開発支援およびアプリケーション開発分野での、フィリピンおよび日本における既存のピラー顧客からの受注が伸長いたしました。その中でも、PC/IT機器の分野では、グローバル大手PCメーカーの取引拡大に加えて他の大手PCメーカーへの横展開推進が実り、また、AIチャットボット領域における大手監査法人系グローバルコンサルティング会社との継続的な取引拡大など、業界を代表する大手顧客を中心に、顧客のピラー化・サブピラー化に向けた積極的な取り組みを強化しております。新たなソリューションとして取り組みを開始した IVA(インテリジェントビデオ解析)技術を活用したEdge IoT/AIoT分野に関しても顧客への提案を引き続き推進しております。更には、コロナ禍におけるDXを更なるチャンスと捉え、第3四半期より先端IT人材投資を中心とした戦略的投資を行い、既存のコア技術と併せて、ソリューションの横串的展開を推進しております。中国においては、既存顧客との更なる関係強化を推し進め、コア技術を活かしたソリューション提案と効率的な人員のアサインにより、収益力の向上を図りました。昨年度に出資したシリコンバレーのベンチャーキャピタル「GoAhead Ventures」のオフィスにて、当社サテライトオフィスを開設している米国においては、今後も引き続き先進技術に係るリサーチ機能の強化を図ってまいります。
・エンタープライズソリューション部門
エンタープライズソリューション部門においては、金融セクターや公共インフラセクターを中心とした既存案件が堅調に拡大しており、更にはこれまでの中途を含めた積極的な人材投資効果が奏功し、売上・利益ともに前年同期比を大幅に上回って推移、当社グループの成長戦略に沿った取り組みを継続しております。
引き続きグローバル事業の両部門において、盤石な既存事業のキャッシュを、新たなソリューションの開発、さらには優秀な先端IT人材への積極的な採用・投資に振り向けることにより、今後更なる成長を見据えた戦略の実現を目指してまいります。
以上の状況による既存の主要顧客の売上高の伸長に加え、収益性の高い高度な新ソリューションに係る受注拡大が、当社従業員の生命/安全を最優先に考え、実施した各種施策(フィリピンにおける、出社する従業員を送迎する中型車両費用や危険手当など)に係るコストや、セキュリティ強化を含むリモートでの開発体制に移行に伴う支出の増加等を吸収し、新型コロナウイルス感染症の影響を最小限に留めることができました。
この結果、グローバル事業の売上高は2,065,007千円(前年同四半期比3.9%増)、セグメント利益は349,907千円(前年同四半期比0.5%減)となりました。
b.メディカル事業
メディカル事業においては、子会社である株式会社エーアイエスの主力製品であるレセプト点検ソフト「MightyChecker®」およびオーダリングチェックソフト「Mighty QUBE®」の導入医療機関数が引き続き順調に拡大しております。戦略的商品である、次世代レセプトチェックシステム「MightyChecker®EX」については、売上トップクラスの大手グループ内病院を含む多数の引き合いをいただいており、導入数は堅調に推移いたしました。これら大手医療グループ内における横展開に加え、新型コロナウイルス感染症対策としてWEBを活用した営業・サポートへの移行により、更なるダイレクトアカウント(直接販売)獲得、価格政策の実行およびソリューションの重ね売り(顧客単価アップ)の推進を行ってまいります。
また、医療クラウド新サービスSonaM(そなえむ)や、生損保向け新ソリューションの開発、その他データ分析(健保組合・学会等)など、医療のデジタル化に関する新事業を積極的に立ち上げ、Mightyシリーズに次ぐ将来の「新たなサブスク型の収益源」の確保に向け、積極的な投資を実施し、更なる収益率向上の実現に向けた施策に取り組んでまいります。これら新施策の一つである、医療データベースを活用した支払審査検索エンジン「保険ナレッジプラットフォーム」がSBI生命保険にて採用が内定、更には本プラットフォームの本格的な横展開が決定されており、今後は新たなサブスクリプション型メニューとして、保険業界全体へ向けた本プラットフォームの浸透を図ってまいります。
このように、医療の効率化や病院の経営改善ニーズの高まりを背景に、レセプト点検ソフトウエア市場におけるリーディングカンパニーとして、サブスクリプションモデルによる盤石な収益基盤が構築されたことに伴う利益の増加が、開発や人員強化、さらには新ソリューションなどの戦略的投資に伴う支出の増加をこなし、セグメント利益は計画を上回る水準で推移しております。
利益面につきましては、前倒しにて実現した高収益構造の確立と、プロジェクト毎の徹底した収益管理及び継続的なコスト削減等が奏功し、売上高セグメント利益率が50.6%と、引き続き高い収益性を達成いたしました。
この結果、メディカル事業の売上高は1,042,748千円(前年同四半期比9.5%増)、セグメント利益は528,004千円(前年同四半期比25.5%増)となりました。
② 財政状態の分析
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は3,481,539千円となり、前連結会計年度末に比べ352,778千円増加しました。これは主に、受取手形及び売掛金が135,326千円、その他に含まれている未収入金が79,370千円減少したものの、現金及び預金が598,421千円増加したことによるものであります。固定資産は682,367千円となり、前連結会計年度末に比べ13,579千円増加いたしました。これは、無形固定資産が30,115千円減少したものの、有形固定資産が303千円、投資その他の資産が43,391千円増加したことによるものであります。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債1,202,597千円となり、前連結会計年度末に比べ168,280千円減少しました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が12,989千円、リース債務が35,199千円、前受金が11,917千円、賞与引当金が37,595千円、受注損失引当金が38,145千円減少したことによるものであります。固定負債は309,155千円となり、前連結会計年度末に比べ100,410千円増加いたしました。これは主に、リース債務が23,965千円、繰延税金負債が40,403千円、退職給付に係る負債が35,981千円増加したことによるものであります。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は2,652,154千円となり、前連結会計年度末に比べ434,228千円増加いたしました。これは主に、新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ29,282千円、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上と配当金の支払により利益剰余金が381,073千円増加したことによるものであります。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額はありません。
(4) 従業員数
① 連結会社の状況
当第3四半期連結累計期間における当社グループの従業員数の著しい増減はありません。
② 提出会社の状況
当第3四半期累計期間において、主にグローバル事業における退職等により8名減少しております。

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