有価証券報告書-第8期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/03/31 15:01
【資料】
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【項目】
140項目
当社グループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との比較・分析の記載はしておりません。
(経営成績等の状況の概要)
(1) 経営成績の状況
当連結会計年度における日本経済は、1月までは雇用環境は改善傾向となり、企業収益や設備投資の一部に弱さが見られるものの緩やかな回復傾向でありましたが、2月以降は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大による緊急事態宣言の発令等により経済活動の制限がなされ、急速な景気減速となり、先行きは依然として不透明な状況にあります。
コミックを中心とする電子書籍市場は、ユーザーの拡大及びユーザー平均購入量の増加が続いており、今後も電子書籍及び電子コミック市場の拡大が続くことが予想されております。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で巣ごもり消費も促されており、さらなるユーザーの増加、定着に寄与することが予想されております。(出典:インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2020」)
しかしながら、電子書籍のビジネスモデルの多様化や成熟によって電子書籍市場が徐々に飽和していくことも想定されます。
このような市場環境の中で、当社は「まんが王国」連載作品の創出や独占先行配信タイトル等による品揃え及び編集機能の強化を進め、コンテンツの差別化に努めております。また、ユーザーの訪問・定着・課金の流れを促し、課金者数と顧客単価を増やすべく、サービス改善やお得感を訴求するキャンペーン実施等のブランディング強化に注力いたしました。加えて、2020年10月には、コンテンツプロデュースカンパニーとしての機能拡充、コンテンツ制作の強化を目的として、総合出版社である株式会社ぶんか社を中核企業とするぶんか社グループの株式取得を行い、事業ポートフォリオの強化に努めました。
なお、当社グループでは当連結会計年度を通じて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の情勢に鑑み、お取引先の皆様、従業員並びに関係者の皆様の安全確保と感染予防・拡大防止に向けた対応を進めるとともに、事業成長との両立に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は123.7億円となりました(2020年12月期第4四半期より連結決算へ移行)。
以下、当連結会計年度における当社グループのプラットフォームセグメント及びコンテンツセグメントの主な活動状況であります。
プラットフォームセグメントの主力サービスであるコミック配信サービス「まんが王国」においては、累計126作品となる「まんが王国」連載作品の配信によってコンテンツの差別化を推進しております。「まんが王国」サイト内においては、ポイント購入と消費の両方であわせて毎日最大50%還元されるポイントプログラムを常時実施するとともに各種キャンペーンを実施する等、お得感の訴求や幅広いユーザー層獲得のための販売促進活動を積極的に行いました。なお、2020年10月から11月に実施された第三者調査機関による電子コミックサービスに関する調査では、「お得感No.1」(最もお得に感じるサービス第1位)を獲得しております。また、2020年8月より、当社が提供する新ラジオ番組「まんが王国 presents 世界はまんがで出来ている!」を放送開始、さらに2021年1月よりTVCMの放映が決定する等、ユーザーの興味・関心を促進し、サイトへの流入を促す幅広い広告宣伝活動を実施しております。
これらの取り組みにより、2020年12月に累計ダウンロード数が14億冊、2021年1月に会員登録数が450万人を突破する等、継続的に成長しております(累計ダウンロード数は、無料タイトル及びコマ形式のタイトルを冊数換算したものを含んでおります)。
小説投稿サービス「ノベルバ」においては、2020年4月より、最優秀賞として株式会社竹書房での書籍化を確約した「恋愛小説コンテスト」を株式会社パブリッシングリンクと共同で開催するとともに、2020年11月にオリジナルレーベル「ノベルバノベルズ」を創刊する等、作家デビュー支援とサービスの差別化を行っております。
また、同年8月には、大人気ライトノベル「転生したらスライムだった件」をはじめとする株式会社マイクロマガジン社作品の配信を開始し、また同年12月には株式会社小学館ガガガ文庫の配信を開始する等、投稿作品だけでなく商業作品の許諾獲得にも注力し、幅広いジャンルでのコンテンツ拡充を進め、サイトの活性化に努めております。
IPプロデュースにおいては、MFブックスより書籍化されシリーズ累計発行部数は400万部を超える超人気小説である「無職転生~異世界行ったら本気だす~」のスマートフォンゲームの配信を発表する等、「まんが王国」とのシナジーを見据えたプロジェクトへの投資を行っております。また、オンラインイベントの開催やオンラインくじ発売等、様々なコンテンツのプロデュースやプロモーション支援活動にも取り組んでおります。
コンテンツセグメントにおいては、株式会社ぶんか社を中心に新規・既存タイトルの発刊、新人作家の発掘のためぶんか社グループが運営するスマートフォン向けコミックサイト「マンガよもんが」にて「マンガよもんが新人賞」を年4回実施する等精力的な活動を実施いたしました。
この結果、当連結会計年度の売上高は12,378,124千円、営業利益は1,136,084千円、経常利益は990,695千円、親会社株主に帰属する当期純利益は470,492千円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。
(プラットフォームセグメント)
当セグメントの売上高は11,102,481千円、営業利益は894,533千円となりました。
(コンテンツセグメント)
当セグメントの売上高は1,322,209千円、営業利益は242,684千円となりました。
当社グループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との比較はしておりません。
(2) 財政状態
① 資産の部
当連結会計年度末における資産合計は19,741,111千円となりました。
流動資産は7,853,272千円となり、その主な内容は、受取手形及び売掛金が4,433,602千円、現金及び預金が3,230,336千円であります。
固定資産は11,887,838千円となり、その主な内容は、無形固定資産が11,611,210千円であります。
② 負債の部
当連結会計年度末における負債合計は14,516,399千円となりました。
流動負債は8,232,976千円となり、その主な内容は、支払手形及び買掛金が2,943,123千円、短期借入金が2,000,000千円、1年内返済予定の長期借入金が940,000千円、繰延収益が631,739千円であります。
固定負債は6,283,423千円となり、その主な内容は、長期借入金が6,245,000千円であります。
③ 純資産の部
当連結会計年度末における純資産合計は5,224,711千円となりました。その主な内容は、資本金が1,875,831千円、資本剰余金が1,875,331千円、利益剰余金が1,841,717千円であります。
この結果、自己資本比率は26.5%となりました。
当社グループは、2020年12月期第4四半期から連結財務諸表を作成しているため、対前期増減率は記載しておりません。
(3) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は3,230,336千円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における営業活動においては、税金等調整前当期純利益864,115千円から、主な加算項目として、仕入債務の増加額659,382千円、のれん償却額386,554千円、減価償却費246,646千円等がありました。これに対して主な減算項目として、売上債権の増加額649,084千円、法人税等の支払額327,823千円、未払費用の減少額237,057千円等がありました。
この結果、獲得した資金は901,524千円となりました。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における投資活動においては、主な資金減少要因として、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出3,479,524千円等がありました。
この結果、使用した資金は3,938,102千円となりました。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における財務活動においては、主な資金増加要因として、長期借入れによる収入7,000,000千円、短期借入金の増加額2,000,000千円等がありました。これに対して主な減算項目は長期借入金の返済による支出4,595,000千円等がありました。
この結果、獲得した資金は4,302,386千円となりました。
当社グループは、2020年12月期第4四半期から連結財務諸表を作成しているため、対前期増減率は記載しておりません。
(生産、受注及び販売の状況)
(1) 生産実績
当社グループ全体における生産実績の金額的重要性が乏しいため、記載を省略しております。
(2) 受注実績
当社グループは、「FUNDIY STORE」での取扱い商品の一部において受注販売も行いましたが、受注から販売までの期間が短期であるため、当該記載を省略しております。
(3) 販売実績
当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(千円)前期比(%)
プラットフォーム事業11,102,481
コンテンツ事業1,275,643
合計12,378,124

(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.当連結会計年度が連結初年度となるため、前期比は記載しておりません。
3.当事業年度において、総販売実績に対する割合が10%を超える相手先はありません。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成されております。重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っておりますが、これらの見積りには不確実性が伴うため、実際の結果と異なる場合があります。会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。
① のれんの減損
当社グループは、のれんについて、5~20年の均等償却を採用しております。その資産性については、業績や事業計画等を基に検討しており、将来において当初想定していた収益が見込めなくなった場合、減損処理が必要になる可能性があります。
② 固定資産の減損
当社グループは、固定資産について、減損の兆候の判定を行っております。減損の兆候がある資産又は資産グループについては、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回る場合には帳簿価額から回収可能価額を控除した金額を減損損失として認識しており、その前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損処理が必要になる可能性があります。
なお、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に伴う会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(追加情報)」及び「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載のとおりであります。
(2) 経営成績
(概況)
当社グループの経営成績は、当連結会計年度において売上高は12,378,124千円となり、営業利益は1,136,084千円、経常利益は990,695千円、親会社株主に帰属する当期純利益は470,492千円となりました。
なお、当社グループは、株主資本当期純利益率(ROE)を重要な経営指標と位置づけております。当連結会計年度末の株主資本当期純利益率(ROE)は9.0%となりました。引き続きその向上に努めてまいります。
当社グループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との比較はしておりません。
① 売上高
スマートフォンやタブレット向けを中心に、電子書籍市場は拡大していると推計されておりますが、その一方で、競合他社の新規参入が増加しており、競争が激化しております。
このような環境の中、「まんが王国」においては、ポイント還元施策及び販促キャンペーンの実施を行うとともに、「まんが王国」連載作品の拡充、新規版元の配信開始等を行い、お客様の利用を促進いたしました。
なお、株式会社ぶんか社グループの株式取得に伴う影響が第4四半期より発生しております。
② 売上原価
売上高に応じて、売上原価が7,670,886千円発生いたしました。
③ 販売費及び一般管理費
中長期的な会員獲得を目的として、広告宣伝及び販売促進を強化しております。
広告宣伝の強化により、広告宣伝費が2,029,467千円発生いたしました。広告宣伝は、継続的に効果検証を実施し効率化を図っております。
この結果、販売費及び一般管理費合計は3,571,153千円となりました。
④ 営業外費用
銀行からの借入により、支払利息が38,001千円及び融資手数料が116,416千円発生いたしました。
この結果、営業外費用は162,786千円となりました。
⑤ 親会社株主に帰属する当期純利益
法人税、住民税及び事業税を402,719千円、法人税等調整額を9,096千円計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は470,492千円となりました。
なお、グループ再編の実施に伴い発生したのれん償却費を販売費及び一般管理費に386,554千円計上しており、これを控除した、のれん償却前経常利益は1,377,736千円、のれん償却前親会社株主に帰属する当期純利益は857,046千円であります。
(3) キャッシュ・フロー
「(経営成績等の状況の概要)(3)キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。
(4) 資本の財源及び資金の流動性
当社グループは、事業活動に必要な資金について、流動性の高い現金及び現金同等物として保持しております。
当社グループの主な資金需要は、ロイヤリティ等の原価、広告宣伝費をはじめとする販売費及び一般管理費等の営業費用のほか、プラットフォームセグメントの拡充を目的とする投資資金であります。これらの資金需要につきましては自己資金によることを基本としておりますが、必要に応じて金融機関からの短期借入により調達する方針であり、当社では取引銀行4行と当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を締結しております。
また、当社では、当連結会計年度において、株式会社NSSK-CC(2020年10月8日に「株式会社ぶんか社ホールディングス」に商号変更)の株式取得のため、取引銀行とシンジケートローン契約を締結し70億円の資金調達を行いました。詳細は「第2 事業の状況 4 経営上の重要な契約等(シンジケートローン契約)」に記載のとおりであります。
なお、当連結会計年度末現在において、特記すべき重要な資本的支出の予定はありません。
(5) 経営成績等に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(6) 経営戦略の現状と見通し
「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
(7) 経営者の問題認識と今後の方針について
「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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