四半期報告書-第16期第2四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)

【提出】
2019/11/14 15:42
【資料】
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【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、雇用環境や所得水準の改善などを背景に、設備投資の増加や個人消費に持ち直しの動きが見られるなど緩やかな景気回復が続いた一方で、世界経済においては、米中貿易摩擦の激化や中国経済の減速、英国のEU離脱問題などによる下振れリスクが懸念され、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当社の事業に関わる高齢社会に関連する市場は、高齢者の増加と共に年々拡大する傾向にあり、ヘルスケアサービスの需要はますます高まりつつあります。また、健康寿命の延伸や、社会保障費の増大に歯止めをかけることなどが喫緊の課題として認識されており、高齢者の健康維持・向上に重点をおいた短時間リハビリ型通所介護サービス(デイサービス)の需要は今後も高まることが予想されます。その一方、3年毎に介護報酬の改定が行われており、介護保険制度を安定的に持続させていくための取り組みが進められております。
このような状況の中、当社は「健康な未来」というコーポレートスローガンのもと、「創意革新と挑戦による、超高齢社会における課題解決」をミッションと位置づけ、短時間リハビリ型通所介護サービス(デイサービス)「レコードブック」店舗ネットワークの拡大及びケアマネジャー会員ネットワーク「ケアマネジメント・オンライン」を活用したサービスの拡大に注力いたしました。レコードブック事業の全国展開及び将来の事業拡大等を着実に加速させていくため、フランチャイズ本部機能を継続的に強化しているほか、社員の「働き方改革」等を推進することによって優秀な人材を確保するための取り組みを積極的に行っております。また、政府の介護離職ゼロに向けた取り組みを受けて、Webソリューション事業における仕事と介護の両立支援事業を引き続き積極展開するとともに、シルバーマーケティング支援については、メディカルソリューションの分野での本格展開を目指し、新サービスの開発、強化を進めております。
以上の結果、売上高は1,783,505千円(前年同四半期比8.8%増)、営業利益は127,269千円(前年同四半期は25,343千円の損失)、経常利益は129,149千円(前年同四半期は25,354千円の損失)、四半期純利益は83,922千円(前年同四半期は23,443千円の損失)となりました。
セグメント別の経営成績は、以下のとおりです。
(ヘルスケアソリューション事業)
レコードブック事業におきましては、当第2四半期累計期間において短時間リハビリ型通所介護サービス(デイサービス)「レコードブック」のフランチャイズが15ヵ所増加しております。その結果、直営店が27ヵ所、フランチャイズが132ヵ所となりました。
そのほか、名古屋鉄道株式会社との合弁会社である株式会社名鉄ライフサポートが愛知県を中心に展開する「名鉄レコードブック」は、当第2四半期会計期間末において17ヵ所となっております。
これにより、「レコードブック・ブランド」の店舗が合計で176店舗(前年同四半期末は126店舗)となりました。
これらの店舗増加や既存店舗の稼働率向上等に伴う収入の増加に加え、2018年4月からの介護報酬改定の影響を受けて減少していた顧客単価につきましても、前期下期より進めている新たな加算の取得により増加に転じるなど、売上高、営業利益ともにレコードブック事業全体として増加いたしました。
また、Webソリューション事業におきましても、本格展開に向け新サービスの開発を進めているメディカルソリューション分野での案件獲得が始まり、売上高は増加しております。
この結果、売上高は1,163,972千円(前年同四半期比17.1%増)、営業利益は198,924千円(前年同四半期比174.5%増)となりました。
(在宅サービス事業)
介護業界では人材不足により採用難が進んでおります。当社においても有資格者の減員などによるサービス提供量減少により売上高は減少いたしましたが、既存の人員で効率的な運営を行ったことにより、前年同四半期と比べ営業利益は若干増加いたしました。
この結果、売上高は619,533千円(前年同四半期比4.0%減)、営業利益は188,232千円(前年同四半期比2.2%増)となりました。
② 財政状態の状況
(資産)
当第2四半期会計期間末における流動資産は1,084,136千円となり、前事業年度末に比べ28,176千円減少いたしました。その主な要因は、売掛金が29,209千円、貯蔵品が7,744千円増加した一方、現金及び預金が69,659千円減少したことによるものです。
固定資産は846,690千円となり、前事業年度末に比べ52,376千円増加いたしました。その主な要因は、「レコードブック」の店舗増加等に伴い建物(純額)が49,067千円増加したことによるものです。
この結果、当第2四半期会計期間末における資産合計は1,930,827千円となり、前事業年度末に比べ24,199千円増加しました。
(負債)
当第2四半期会計期間末における流動負債は976,026千円となり、前事業年度末に比べ122,668千円増加いたしました。その主な要因は、短期借入金が80,000千円、預り金が65,506千円、未払法人税等が44,438千円増加した一方、賞与引当金が41,803千円、その他に含まれる未払費用が23,758千円減少したことによるものです。
固定負債は147,557千円となり、前事業年度末に比べ89,432千円減少いたしました。その主な要因は、長期借入金が83,152千円減少したことによるものです。
この結果、当第2四半期会計期間末における負債合計は1,123,584千円となり、前事業年度末に比べ33,236千円増加しました。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産は807,243千円となり、前事業年度末に比べ9,037千円減少いたしました。その主な要因は、四半期純利益の計上による増加83,922千円及び、譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分による増加7,521千円、自己株式の取得による減少99,960千円によるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べ69,659千円減少し、360,285千円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において営業活動の結果得られた資金は140,980千円(前年同四半期は7,956千円の使用)となりました。これは主に、税引前四半期純利益126,493千円、預り金の増加額65,506千円、減価償却費52,089千円などによる資金の増加が、賞与引当金の減少額41,803千円、未払費用の減少額23,758千円などによる資金の減少を上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において投資活動の結果使用した資金は96,193千円(前年同四半期は127,673千円の使用)となりました。これは主に、事業譲渡による収入3,814千円などによる資金の増加が、有形固定資産の取得による支出87,572千円、差入保証金の差入による支出10,706千円などによる資金の減少を下回ったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において財務活動の結果使用した資金は114,446千円(前年同四半期は80,859千円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金純増額80,000千円による資金の増加が、自己株式の取得による支出99,960千円、長期借入金の返済による支出89,101千円などによる資金の減少を下回ったことによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 従業員の状況
当第2四半期累計期間において、各セグメントで新卒採用を行ったことなどの要因により、当社の従業員数は前事業年度末から29名増加し321名となりました。