四半期報告書-第14期第1四半期(令和1年8月1日-令和1年10月31日)

【提出】
2019/12/13 15:45
【資料】
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【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当社は、前第1四半期連結累計期間については四半期連結財務諸表を作成していないため、前年同四半期連結累計期間との比較分析は行っておりません。
(1)経営成績に関する説明
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、長引く米中貿易摩擦を背景とした輸出の弱含みなどが見られる一方で、企業収益の底堅い推移や雇用環境の改善により緩やかな回復傾向を示しました。
このような環境の下で、当社グループは「IPディベロッパー」戦略のもと、昨今のライブエンターテイメント市場の拡大傾向が今後も継続するであろうことを見据え、IPを軸としたイベントや音楽ライブの開催、そして新日本プロレスを中心としたスポーツ興行の開催へさらに力を入れるとともに、50年以上の舞台ノウハウを持つ「劇団飛行船」との業務資本提携や女子プロレスブランド「スターダム」の事業譲受を発表いたしました。
その結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高8,306,147千円、営業利益1,203,259千円、経常利益1,224,075千円、親会社株主に帰属する四半期純利益642,447千円となりました。
各セグメントの経営成績は次のとおりであります。なお、セグメント売上高につきましては、外部顧客への売上高を記載しております。
また、当第1四半期連結会計期間より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。
1.デジタルIP事業
当第1四半期連結累計期間におけるデジタルIP事業は、自社IPである「BanG Dream!(バンドリ!)」において、劇場版「BanG Dream! FILM LIVE」が9月13日より全国約80館にて公開され、興行収入は3億円を突破し、多くのお客様にご鑑賞いただきました。また、「としまえんコラボ」や「富士急コラボ」、「バンドリ! ガールズバンドパーティ!カフェ 2019」など「バンドリ!」IPの露出施策が多く、相乗する形でTCG「ヴァイスシュヴァルツ」のバンドリ関連商品は再販が決定し、MOG「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」はゲーム内イベント施策を中心に好調に推移し、MD展開においてもイベントタイミングを中心に引き続き順調に推移いたしました。さらに「バンドリ!」IPは、前期から続く好調の波を受け、各種メディアミックス展開によるロイヤリティ収入が大きく伸長いたしました。
他社IPである「ラブライブ!」においては9月5日にMOG「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」の国内ユーザー数が2500万人を突破、さらに9月26日には新作MOG「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS」をリリースし、計画通り順調に推移いたしました。また、8月に発売したTCG「ヴァイスシュヴァルツ ラブライブ! feat.スクールアイドルフェスティバル Vol.3~6th Anniversary~」「ラブライブ!サンシャイン!! feat.スクールアイドルフェスティバル~6th Anniversary~」や9月に行われたイベント「スクフェス感謝祭」、10月の「スクフェスポップアップストア」でのMD展開においても着実に売上を積み重ねて参りました。
これらの結果、売上高5,986,423千円、セグメント利益760,566千円となりました。
2.ライブIP事業
当第1四半期連結累計期間におけるライブIP事業は、音楽&舞台部門では「バンドリ!」発のリアルバンド「Roselia(ロゼリア)」が8月3日~4日の2日間、山梨の富士急ハイランド・コニファーフォレストにて単独ライブを開催し、会場とライブ・ビューイングをあわせて約4.3万人を動員いたしました。また、5月から6か月連続でリリースしている「バンドリ!」発6バンドのシングルリリースや、「BanG Dream! FILM LIVE」開催に伴う劇中歌コレクションなどのCDリリースも堅調に推移いたしました。
スポーツ部門においては新日本プロレスにて夏のビッグマッチイベント「HEIWA Presents G1 CLIMAX 29」を開催いたしました。日本武道館三連戦では3.1万人を超える来場者を動員するなど大会を通して延べ約9.7万人と昨年を上回る観客数を動員いたしました。また、アメリカ東海岸3連戦「FIGHTING SPIRIT UNLEASHED」では約5千人を動員、イギリスロンドンで行われた「NJPW Royal Quest」では約6千人を動員するなど、海外でも存在感を示しました。
これらの結果、売上高2,319,724千円、セグメント利益450,756千円となりました。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における総資産は24,162,041千円となり、前連結会計年度末に比べ25,298千円増加致しました。これは主に売掛金が285,585千円減少しましたが、投資有価証券が290,647千円増加したことによるものです。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は10,920,330千円となり、前連結会計年度末に比べ1,310,566千円減少致しました。これは主に台風19号による損害に対して災害損失引当金26,102千円を計上した一方、買掛金が915,242千円、長期借入金が327,551千円それぞれ減少したことによるものです。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産は13,241,710千円となり、前連結会計年度末に比べ1,335,864千円増加致しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が642,447千円増加したことによるもの及び当社普通株式の東京証券取引所マザーズへの上場に伴い、当社普通株式367,400株のオーバーアロットメントによる売出しを行ったことにより資本金及び資本準備金がそれぞれ319,417千円ずつ増加したことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。