四半期報告書-第16期第3四半期(令和4年1月1日-令和4年3月31日)

【提出】
2022/05/13 15:30
【資料】
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【項目】
39項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当社は、2020年10月27日に開催された第14期定時株主総会で、「定款一部変更の件」が承認されたことを受け、決算期(事業年度の末日)を7月31日から6月30日に変更し、当社グループの決算期を6月30日に統一しております。これに伴い、前第3四半期連結会計期間は2021年2月1日から2021年4月30日まで及び前第3四半期連結累計期間は2020年8月1日から2021年4月30日まで、当第3四半期連結会計期間は2022年1月1日から2022年3月31日まで及び当第3四半期連結累計期間は2021年7月1日から2022年3月31日までと対象期間が異なっております。このため、経営成績に関する対前年同四半期比較の記載は省略しております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の新たな変異株により感染が再び拡大、国内・海外ともに生産や物流の混乱により原材料や輸送価格が高騰し、加えてロシア・ウクライナ情勢による経済不安もあり、依然として先行きは不透明な状況となっております。
このような環境の中、当社グループは前四半期と同様に感染拡大リスクを避けた小規模なイベントを多数開催する方針を取っており、カードゲームの大会や音楽ライブを全国各地で複数回開催、第4四半期に開催される各種大規模イベントや新商品に向けてコンテンツを盛り上げております。
また、㈱フロントウイングラボの事業方針の変更に伴い、同社の株式取得時に生じたのれんについて減損損失を計上しております。
その結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高29,023,655千円、営業利益1,967,898千円、経常利益3,208,920千円、親会社株主に帰属する四半期純利益2,033,691千円となりました。
各セグメントの経営成績は次のとおりであります。なお、セグメント売上高につきましては、外部顧客への売上高を記載しております。
1.デジタルIP事業
デジタルIP事業は、TCG(トレーディングカードゲーム)部門、ゲーム部門、MD(マーチャンダイジング)部門、メディア部門の4部門が属しております。なお、第1四半期連結会計期間より、MOG(モバイルオンラインゲーム)部門をゲーム部門に名称変更しております。
①TCG部門
「ヴァイスシュヴァルツ」では、「バンドリ! ガールズバンドパーティ! 5th Anniversary」や「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」といった、自社IP・他社IP双方の人気IP商品を多数発売いたしました。
「カードファイト!! ヴァンガード」では、人気シリーズであるリリカルブースター 「リリカルモナステリオ ~新学期はじまるよ!~」や、10周年記念商品となる「群雄凱旋」「カードファイト!! ヴァンガード 10th Anniversary GiftBox」を発売いたしました。
「Reバース for you」では、トライアルデッキバリエーション「STARDOM」5種やスペシャルデッキセット「ホロライブプロダクション 2期生&3期生」といったユニークな形態の商品を発売しております。
英語版「ヴァイスシュヴァルツ」では、日本語版でも人気を博した「Mushoku Tensei: jobless reincarnation(無職転生 ~異世界行ったら本気だす~)」などを発売、引き続き好調に推移しました。
2022年4月28日に発売する新TCG「Shadowverse EVOLVE(シャドウバース エボルヴ)」は、発売に先駆けて日本全国で先行体験会・初心者講習会を開催し、累計5,000人を超えるユーザーに参加いただいております。
②ゲーム部門
2022年2月28日に「新日本プロレスSTRONG SPIRITS」を世界同時リリース、プロレスファンへ訴求しつつ新日本プロレスリングとの相互プロモーションを行い、グループ内シナジーで双方の盛り上げを行っております。
また、「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」が2022年3月16日に5周年を迎え、ゲーム内でのキャンペーンをはじめ、記念アニメやイベントなど5周年を記念した施策を多数実施いたしました。
③MD部門
第2四半期に引き続き、オリジナルカプセルトイブランド「TAMA-KYU(たまきゅう)」や、人気他社IPである「原神」「五等分の花嫁」などの安定的な売上に下支えされ、カプセル事業が堅調に推移しております。また、「ガルパ5周年記念 BanG Dream!×アニメイトワールドフェア2022」における催事販売や「hololive SUPER EXPO 2022」でのイベント販売なども盛況のうちに終わり、各チャネルでも順調な推移が見られております。
④メディア部門
アニメ、BanG Dream!(バンドリ!)製作委員会などの配分収入や、㈱ブシロードメディアの書籍・電子書籍などが主となります。
2022年2月25日には㈱フロントウイングラボからPC用アドベンチャーゲーム「グリザイア:ファントムトリガー」シリーズ最終巻となる「グリザイア:ファントムトリガー vol.8」が発売されるとともに、同IPのTVアニメ化が発表されました。
これらの結果、デジタルIP事業は、売上高21,624,121千円、セグメント利益2,009,551千円となりました。
2.ライブIP事業
ライブIP事業は、音楽部門、スポーツ部門の2部門が属しております。
①音楽部門
㈱ブシロードミュージックでは、音楽・映像ソフトの売上が伸長したほか、Peaky P-key×Lynx Eyes 合同LIVE TOUR「Higher and Higher」や「#D4DJ_BATTLE_TIME GONG」などの音楽ライブを複数回開催したことにより売上を積み上げ、堅調に推移いたしました。
マスクプレイミュージカルを主とする劇団飛行船は、幼稚園・保育園の閉園や団体の独自基準による中止や制限が重なり、第2四半期に続き軟調な結果となりました。
②スポーツ部門
2022年で設立50周年を迎えた新日本プロレスリング㈱は、2022年1月に「WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム」2連戦及び、「WRESTLE KINGDOM 16 in 横浜アリーナ」を開催。また、2022年2月11日から27日に東京ドームシティ Gallery AaMoで会社設立50周年を記念した展示会「シンニチイズム」を開催し、興行・グッズ・コンテンツすべての事業において、当第3四半期連結会計期間の売上高は直前四半期と比較して好調に推移しました。
女子プロレスブランド「スターダム」では、SNSを駆使したオンラインのプロモーション施策及び、興行の開催エリアを全国へ拡大するオフラインでのファン獲得施策を推進し、各SNSの登録者数、観客動員数が好調に伸長しております。2022年3月26日、27日に両国国技館にて開催した「LECクリンぱっ!Presents STARDOM WORLD CLIMAX 2022 ~The Best~」、「LECクリンぱっ!Presents STARDOM WORLD CLIMAX 2022 ~The Top~」の2大会ではあわせて5,797名を動員し、㈱ブシロードファイトとして3四半期連続で過去最高売上高を更新いたしました。
北海道を中心にスポーツクラブ事業を展開する㈱ソプラティコは、ブシロードグループ各社とのシナジーの強化を目的として2022年4月1日付で社名を㈱ブシロードウェルビーに変更し、本社を東京都中野区に移転することを発表いたしました。
これらの結果、ライブIP事業は、売上高7,399,533千円、セグメント損失39,235千円となりました。
財政状態は次のとおりであります。
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は41,308,909千円となり、前連結会計年度末に比べ3,793,560千円増加致しました。これは主に現金及び預金が2,284,557千円、建物及び構築物(純額)が803,139千円及び土地が815,366千円それぞれ増加したことによるものです。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は27,609,654千円となり、前連結会計年度末に比べ3,988,787千円増加致しました。これは主に買掛金が735,946千円、未払法人税等が822,403千円、1年内返済予定の長期借入金が398,916千円、長期借入金が496,808千円及びその他流動負債が1,341,341千円増加したことによるものです。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は13,699,254千円となり、前連結会計年度末に比べ195,227千円減少致しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により利益剰余金が2,033,691千円、資本金が159,475千円、資本剰余金が159,475千円増加した一方、自己株式の取得により自己株式が1,999,918千円増加、収益認識会計基準等の適用により利益剰余金の当期首残高が656,758千円減少したことによるものであります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
また、新型コロナウイルス感染拡大に伴う会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しています。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。