四半期報告書-第15期第2四半期(令和2年11月1日-令和3年1月31日)

【提出】
2021/03/16 15:30
【資料】
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【項目】
36項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、withコロナにおける経済活動が再開されて一定の活発さを取り戻したものの、国内の新型コロナウイルス感染症の流行の第3波による11都府県を対象とした緊急事態宣言が2021年1月に再発令されたことにより、飲食やイベントを中心に経済活動が再び制限される状況となりました。
このような環境の中、当社グループは「IPディベロッパー」戦略のもと、「D4DJ」などの新規IPのプロモーション展開・メディアミックス展開に加え、各事業部門や各IPプロジェクトにおいて現在のwithコロナと将来のafterコロナを想定した計画をもとに活動を行ってまいりました。
その結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高18,026,394千円(前年同四半期比3.4%増)、営業利益158,829千円(前年同四半期比92.9%減)、経常利益162,810千円(前年同四半期比92.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失191,532千円(前年同四半期の親会社株主に帰属する四半期純利益1,278,301千円)となりました。
各セグメントの経営成績は次のとおりであります。なお、セグメント売上高につきましては、外部顧客への売上高を記載しております。
1.デジタルIP事業
デジタルIP事業は、TCG(トレーディングカードゲーム)部門、MOG(モバイルオンラインゲーム)部門、MD(マーチャンダイジング)部門、メディア部門の4部門が属しております。
①TCG部門
東アジアを中心とした海外への販売が伸長し、主力TCGである「ヴァイスシュヴァルツ」を中心に好調に推移いたしました。また、「ヴァイスシュヴァルツ」において「アサルトリリィ」の商品を、「Reバース for you」において「D4DJ」の商品を発売し、新規IPのメディアミックスとして連携した展開を実施いたしました。「カードファイト!! ヴァンガード」は2021年4月より始まる新シリーズ「カードファイト!! ヴァンガード overDress」の発表を2021年1月に行い、10周年を迎えるIPのリブートに向けたプロモーション展開を本格化いたしました。
②MOG部門
「D4DJ Groovy Mix」(自社IP・自社配信)はゲーム内で「モンスターハンター」との大型コラボイベントに加え、「ホロライブプロダクション」「水樹奈々」「ももいろクローバーZ」ほか多数のアーティストの原曲を実装するなど、音楽プラットフォームとしての展開を推進し、売上が伸長いたしました。また、新規アプリゲームとして、「アルゴナビス from BanG Dream! AAside」(自社IP・他社配信)を2021年1月14日に、「アサルトリリィ Last Bullet」(他社IP・他社配信)を2021年1月20日にリリースしたことに加え、当社と業務提携の関係にあるフロントウイングラボが開発した「グリザイア クロノスリベリオン」(他社IP・自社配信)を2020年11月26日にリリースいたしました。
③MD部門
緊急事態宣言の再発令に伴うリアルイベントの規模縮小や延期・中止の影響を受け、売上は軟調に推移いたしました。このような状況の中、カプセルトイの売上は引き続き堅調を維持しており、オリジナルカプセルトイブランド「TAMA-KYU(たまきゅう)」より「6割増どうぶつ」「罠」「マジで鳴る太鼓」など話題性のある商品を発売いたしました。
④メディア部門
ブシロードメディアより無料でマンガが読めるWEBサイト「コミックブシロード WEB」を2021年1月22日にオープンいたしました。IPの展開や創出の場として、12ヶ月連続で新連載の発信を予定しております。また、TVアニメについては、2020年10月より放送を開始した「アサルトリリィ BOUQUET」及び「D4DJ First Mix」に係る償却費が大きく発生いたしました。
これらの結果、売上高13,359,110千円(前年同四半期比9.5%増)、セグメント利益27,864千円(前年同四半期比97.8%減)となりました。
2.ライブIP事業
ライブIP事業は、音楽部門、スポーツ部門の2部門が属しております。
①音楽部門
音楽ソフトについては、「バンドリ!」「D4DJ」を中心に12本のシングルCDと2本のアルバムを発売し、中でもPoppin’Party 16th Single「Photograph」がオリコン週間シングルランキング1位を獲得するなど、堅調に推移いたしました。ライブ・舞台については、「バンドリ!」「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」「D4DJ」の音楽ライブ・舞台をオンラインや有観客にて複数開催し、さらに、新規IP「Road59 -新時代任侠特区-」の初公演となる舞台を2020年12月24日から27日にかけて有観客にて開催いたしました。しかしながら、緊急事態宣言の再発令に伴い、2021年1月に開催を予定していた一部イベントを延期するなどの影響が発生しております。
また、劇団飛行船については、新型コロナウイルス感染拡大により2020年8月から2021年3月までに180本以上の公演が中止になったため直近予測が赤字見込みであり、かつ、コロナ環境下の不確実性等も考慮してのれんを全額減損いたしました。
②スポーツ部門
新日本プロレスが主催する最大規模の興行である「バルサン Presents WRESTLE KINGDOM 15 in 東京ドーム」(イッテンヨン・イッテンゴ)を昨年に続き2021年1月4日から5日の2日間にかけて開催し、20,490名を動員いたしました。この他、新日本プロレスでは53回の興行を開催いたしました。また、動画配信サービス「新日本プロレスワールド」の有料会員数は2021年1月に過去最大の11.6万人に到達いたしました。
また、女子プロレスブランドのスターダムでは26回の興行を開催し、提供試合として「WRESTLE KINGDOM 15」にも参戦いたしました。
これらの結果、売上高4,667,284千円(前年同四半期比10.7%減)、セグメント利益124,453千円(前年同四半期比86.9%減)となりました。
財政状態は次のとおりであります。
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は39,724,916千円となり、前連結会計年度末に比べ5,206,566千円増加致しました。これは主に現金及び預金が4,693,587千円、仕掛品が575,320千円それぞれ増加したことによるものです。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は26,026,706千円となり、前連結会計年度末に比べ5,379,804千円増加致しました。これは主に転換社債型新株予約権付社債が5,000,000千円増加したことによるものです。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は13,698,210千円となり、前連結会計年度末に比べ173,238千円減少致しました。これは主に新株予約権(ストック・オプション)の行使により、資本金及び資本準備金がそれぞれ2,550千円増加した一方、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により利益剰余金が191,532千円減少したことによるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べて4,819,291千円増加し、24,971,689千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、883,066千円となりました。主な収入要因は、減価償却費269,104千円、減損損失214,339千円及び仕入債務の増加額392,201千円であり、主な支出要因は、たな卸資産の増加額648,083千円、法人税等の支払額631,788千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、125,909千円となりました。主な支出要因は、固定資産の取得による支出265,014千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、5,811,065千円となりました。主な収入要因は、新株予約権付社債の発行による収入4,985,183千円であります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
また、新型コロナウイルス感染拡大に伴う会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しています。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。