四半期報告書-第42期第1四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/06 15:30
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第1四半期累計期間(2021年4月1日~2021年6月30日)におけるわが国経済は、輸出関連企業等に業績の好転が見られたものの、社会全体においては新型コロナウィルス感染症の収束の見通しが立たない中、政府による断続的な緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の発令に伴う各種制限要請等による個人消費の低迷が続くなど、経済活動の本格的な回復に向けた動きは鈍く、国内景気は不透明な状況が続きました。
当社の主要顧客である大手製造業においては、緩やかな需要回復の動きがみられるものの、2021年4月に3回目の緊急事態宣言が発令されるなど、新型コロナウィルス感染症の企業活動への影響は依然として強く、不透明さが残る状況が続いております。
このような環境の下、当社は当第1四半期累計期間において、早期の業績回復と事業拡大への準備に取り組みました。当社の主力事業であるエンジニア派遣サービスにおきましては、企業の需要回復機会を確実にとらえるべく、オンライン・オフライン双方での積極的な企業との接触機会の拡大に努めるとともに、派遣単価の向上による売上総利益率の維持、今期より再開した新卒等の採用活動の拡大並びに報酬水準の強化等による人材確保を推進し、事業成長の復活に向けて取り組みました。
以上の結果、エンジニア派遣サービスにおける稼働人員数は期初から次第に増加し始め、また、派遣単価は高水準を維持いたしました。
これら当社エンジニア派遣サービスにおける諸要因により、当第1四半期累計期間の売上高は6,599百万円(前年同期比9.4%減)となりました。一方、雇用調整助成金の受給に加え、広告宣伝費等の経費を抑制したことにより、営業利益は444百万円(同221.4%増)、経常利益は425百万円(同208.6%増)、四半期純利益は289百万円(同207.9%増)となりました。
また当社は、今後本格化する社会全体のエンジニア不足環境において、AIを活用した当社独自のスキルマッチング技術を駆使したコグナビ各サービスの浸透に向け、ブランド認知とサービス拡充に取り組んでおります。当第1四半期累計期間では転職メディアである「コグナビ 転職・コグナビ 転職IT」のサービス推進に向けたプロモーション活動を展開し、企業から約6割のブランド認知を獲得いたしました。また、エンジニア向け研修仲介サービス「コグナビ カレッジ」においては理工系大学との新たな提携や企業の新入社員向けの研修プログラム開発を推進しております。企業内エンジニア配置最適化サービスである「コグナビ タレントマネジメント」では、利用契約を企業単位のみから、技術部門など特定の部署単位のみでも導入可能とするなど、企業のJOB型雇用の進展にあわせた見直しを行いました。
なお、当社はエンジニア派遣・紹介事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
②財政状態の状況
(資産)
当第1四半期会計期間末における流動資産は、17,702百万円となり、前事業年度末に比べ398百万円減少いたしました。これは、主に現金及び預金が356百万円減少したことによるものであります。固定資産は2,677百万円となり、前事業年度末に比べ114百万円減少となりました。これは、主に無形固定資産が98百万円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は20,379百万円となり、前事業年度末に比べ513百万円減少いたしました。
(負債)
当第1四半期会計期間末における流動負債は、9,436百万円となり、前事業年度末に比べ613百万円増加いたしました。これは、主に未払金が1,183百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は9,436百万円となり、前事業年度末に比べ613百万円増加いたしました。
(純資産)
当第1四半期会計期間末における純資産合計は、10,943百万円となり、前事業年度末に比べ1,126百万円減少いたしました。これは、主に配当金の支払いにより利益剰余金が953百万円減少したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は53.7%(前事業年度末は57.8%)となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。