有価証券報告書-第78期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

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2018/06/28 14:34
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128項目
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要ならびに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
(2) 経営成績
当社グループは昨年11月に創立70周年を迎え、事業環境の変化に対応した戦略的受注の推進、国内外の拠点維持・拡大、㈱日本機械製作所の子会社化による収益力の向上と収益基盤の確保、O&M事業への新規参入、自社の発電所保有の計画着手等に取り組みました。さらに人的資源の有効活用を目的とした適正配置、関係法令遵守と内部統制の強化、安全で品質の高い施工に全社を挙げて取り組みました。
その結果、当連結会計年度の業績につきましては、受注高117,051百万円(前年同期比41.8%増)、売上高81,393百万円(前年同期比2.3%増)、うち海外工事は2,559百万円(前年同期比7.9%増)となりました。利益面につきましては、当社グループを取り巻く厳しい経営環境のなか、徹底した工事原価管理を行いましたが、一部の大型建設工事の費用が増加したことにより、営業利益3,563百万円(前年同期比45.6%減)、経常利益3,422百万円(前年同期比47.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2,287百万円(前年同期比47.5%減)となりました。
また、昨年4月より事業を取り巻く経営環境の変化に対応し、企業の持続的成長の実現を図るために「中期経営計画(平成29年度~平成31年度)」をスタートさせ、最終年度に売上高1,000億円、ROE8%を努力目標に掲げております。目標達成に向け「収益基盤の確保と一貫体制の構築」、「企業基盤の継続整備と展開」を重点施策として取り組み、企業の土台を安定させることで、継続的な会社発展を実現し、時代の変化にも柔軟な対応ができる体力のある企業をつくります。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、当社グループの売上高は発電設備事業への依存度が非常に高くなっており、電力業界の動向に影響を受ける可能性があります。発電設備においては、重大な事故の発生や、電力需要の伸び悩みおよび電力自由化による電気事業者のコスト削減要因などにより、多数の発電所の建設中止や停止という事態となった場合、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
当社グループといたしましては、工事案件の減少により受注競争が熾烈化し、一層厳しい状況下におかれても、受注獲得と利益の確保を図るため、業務の効率化によるコスト削減と工事採算の改善を推進し、これまで積み上げてきた技術力をさらに向上させ、いかなる社会情勢でも耐え得る競争力のある企業体質強化に全力で取り組んでまいります。

セグメントごとの経営成績は、次の通りであります。
(建設工事部門)
受注高は、環境保全設備工事が減少したものの、事業用および自家用火力発電設備工事が増加したことにより、部門全体として増加し、54,399百万円(前年同期比113.4%増、構成比46.5%)となりました。
売上高は、事業用火力発電設備工事および製鉄関連設備工事が減少したことにより、部門全体として減少し、23,248百万円(前年同期比6.6%減、構成比28.6%)となり、セグメント損益については一部の大型工事の費用が増加したことにより、1,060百万円(前年同期比164.7%減)の損失となりました。
(補修工事部門)
受注高は、事業用火力発電設備工事、製鉄関連設備工事および環境保全設備工事が増加したことにより、部門全体として増加し、62,652百万円(前年同期比9.8%増、構成比53.5%)となりました。
売上高は、自家用火力発電設備工事が減少したものの、原子力発電設備工事および環境保全設備工事が増加したことにより、部門全体として増加し、58,144百万円(前年同期比6.4%増、構成比71.4%)となり、セグメント利益は7,607百万円(前年同期比0.2%増)となりました。

生産、受注及び販売の実績については、当社グループが営んでいる事業の大部分を占める建設事業では生産実績を定義することが困難であり、建設事業においては請負形態をとっているため販売実績という定義は実態にそぐわないので、受注高および売上高で表示しております。
(a) 受注実績
受注実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称前連結会計年度
(自 平成28年4月1日
至 平成29年3月31日)
当連結会計年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
受注高
(百万円)
受注残高
(百万円)
受注高
(百万円)
受注残高
(百万円)
建設工事部門25,49119,86854,39951,018
補修工事部門57,06824,79362,65229,300
合計82,56044,661117,05180,319

(b) 売上実績
売上実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称前連結会計年度
(自 平成28年4月1日
至 平成29年3月31日)
(百万円)
当連結会計年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
(百万円)
建設工事部門24,88023,248
補修工事部門54,64858,144
合計79,52881,393

(注) 売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の売上高およびその割合は次のとおりであります。
期別相手先売上高
(百万円)
割合
(%)
前連結会計年度
(自 平成28年4月1日
至 平成29年3月31日)
三菱日立パワーシステムズ株式会社
JFEプラントエンジ株式会社
11,007
9,702
13.8
12.2
当連結会計年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
三菱日立パワーシステムズ株式会社
JFEプラントエンジ株式会社
14,027
8,170
17.2
10.0

なお、提出会社にかかる施工高、受注高および売上高の状況が当社グループの施工高、受注高および売上高の大半を占めていますので、参考のために提出会社個別の事業の状況を示せば次のとおりであります。
① 受注工事高、売上高、繰越工事高および施工高
期別工事別前期繰越
工事高
(百万円)
当期受注
工事高
(百万円)

(百万円)
当期売上高
(百万円)
次期繰越工事高当期
施工高
(百万円)
手持工事高
(百万円)
うち施工高
比率
(%)
金額
(百万円)
前事業年度
(自 平成28年4月1日
至 平成29年3月31日)
建設工事部門18,80024,77043,57023,85619,7149.71,91824,724
補修工事部門22,23056,15278,38253,83924,54334.58,46355,313

うち海外工事
41,030
1,171
80,922
6,207
121,953
7,379
77,695
1,734
44,257
5,644
23.5
3.1
10,382
173
80,037
1,689
当事業年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
建設工事部門19,71452,43672,15021,84050,3103.21,59821,520
補修工事部門24,54362,24786,79057,23829,55230.99,13457,909

うち海外工事
44,257
5,644
114,683
6,037
158,940
11,681
79,078
1,263
79,862
10,417
13.4
2.2
10,733
232
79,429
1,322

(注) 1 前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額に増減のあったものについては当期受注工事高にその増減が含まれております。したがって当期売上高にもかかる増減が含まれます。
2 次期繰越工事高の施工高は支出金により手持工事高の施工高を推定したものであります。
3 当期施工高は(当期売上高+次期繰越施工高-前期繰越施工高)に一致します。
4 当期受注工事高のうち海外工事の割合は、前事業年度7.7%、当事業年度5.2%であります。
② 受注工事高の受注方法別比率
工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。
期別区分特命
(%)
競争
(%)

(%)
前事業年度
(自 平成28年4月1日
至 平成29年3月31日)
建設工事部門72.527.5100.0
補修工事部門79.320.7100.0
当事業年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
建設工事部門55.844.2100.0
補修工事部門81.318.7100.0

(注) 百分比は請負金額比であります。
③ 売上高
期別区分国内海外
官公庁
(百万円)
民間
(百万円)
(A)
(百万円)
(A)/(B)
(%)
(B)
(百万円)
前事業年度
(自 平成28年4月1日
至 平成29年3月31日)
建設工事部門-22,1211,7347.323,856
補修工事部門953,829--53,839
975,9501,7342.277,695
当事業年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
建設工事部門-20,5771,2635.821,840
補修工事部門1657,222--57,238
1677,7991,2631.679,078

(注) 1 海外工事の地域別売上高割合は、次のとおりであります。
地域前事業年度
(%)
当事業年度
(%)
アジア100.0100.0
100.0100.0

2 完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。
前事業年度 請負金額10億円以上の主なもの
三菱日立パワーシステムズ株式会社
三菱日立パワーシステムズ株式会社
東北発電工業株式会社
JFEエンジニアリング株式会社
大崎クールジェン株式会社
大崎発電所IGCC実証機ガス化設備据付工事
鹿島共同火力株式会社
鹿島共同発電所3号機ボイラ据付工事
東北電力株式会社
新仙台火力発電所新3号系列新設工事HRSG据付工事
イーレックスニューエナジー佐伯株式会社
佐伯発電所機器据付工事


当事業年度 請負金額10億円以上の主なもの
三菱日立パワーシステムズ株式会社
三菱日立パワーシステムズ株式会社
株式会社安藤・間
君津共同火力株式会社
IHIプラント建設株式会社
相馬エネルギーパーク合同会社
石炭・バイオマス焚発電設備建設工事
仙台パワーステーション株式会社
仙台PS向け石炭焚き火力発電所新設工事
中部電力株式会社
武豊火力発電所発電設備撤去工事
君津共同火力株式会社
君津共同火力発電所4号機ボイラー設備除却工事
中山名古屋共同発電株式会社
中山名古屋第二発電所本体工事及び配管工事

3 売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の売上高およびその割合は次のとおりであります。
期別相手先売上高
(百万円)
割合
(%)
前事業年度
(自 平成28年4月1日
至 平成29年3月31日)
三菱日立パワーシステムズ株式会社
JFEプラントエンジ株式会社
10,888
9,649
14.0
12.4
当事業年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
三菱日立パワーシステムズ株式会社
JFEプラントエンジ株式会社
13,862
8,138
17.5
10.3

④ 手持工事高
平成30年3月31日現在
区分国内海外
(B)
(百万円)
官公庁
(百万円)
民間
(百万円)
(A)
(百万円)
(A)/(B)
(%)
建設工事部門-39,89310,41720.650,310
補修工事部門-29,552--29,552
-69,44510,41713.079,862

(注) 手持工事のうち請負金額10億円以上の主なものは、次のとおりであります。
北海道電力株式会社北海道電力株式会社
泊発電所火災防護対策関連工事のうちハロン消火設備他
設置工事
平成31年12月完成予定
三菱日立パワーシステムズ株式会社東北電力株式会社
能代火力発電所ボイラ据付工事
平成31年12月完成予定
香港電燈有限公司香港電燈有限公司
ランマ火力発電所11号機建設工事
平成33年12月完成予定
香港電燈有限公司香港電燈有限公司
ランマ火力発電所10号機建設工事
平成31年12月完成予定
富士電機株式会社株式会社神戸製鋼所
真岡発電所ガスタービンコンバインドサイクル発電設備
工事
平成31年12月完成予定


(3) 財政状態
流動資産は、電子記録債権が203百万円減少したものの、受取手形・完成工事未収入金が688百万円および未成工
事支出金が535百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べて1,210百万円増加し65,657百万円となり
ました。
固定資産は、土地が2,422百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べて2,968百万円増加し29,119
百万円となりました。
流動負債は、短期借入金が1,422百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べて1,461百万円増加し
23,932百万円となりました。
固定負債は、長期借入金が1,564百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べて1,319百万円増加し
8,645百万円となりました。
純資産は、利益剰余金が769百万円およびその他有価証券評価差額金が331百万円増加したことなどにより、前連
結会計年度末に比べて1,398百万円増加し62,199百万円となりました。
なお、セグメント資産については、事業セグメントに配分された資産がないため、記載を省略しております。
(4)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物は17,615百万円となり、前連結会計年度末より681百万円増加しました。なお、各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(イ)営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは2,314百万円の収入(前連結会計年度は1,404百万円の収入)となりました。これは、法人税等の支払額2,412百万円があったものの、税金等調整前当期純利益3,839百万円の計上があったことによるものです。
(ロ)投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは2,073百万円の支出(前連結会計年度は936百万円の収入)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出3,193百万円があったことによるものです。
(ハ)財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは569百万円の収入(前連結会計年度は676百万円の収入)となりました。これは、主に長期借入れによる収入1,600百万円があったことによるものです。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、工事施工のための外注費用および人件費をはじめとする販売費及び一般管理費であります。これら短期的な運転資金に対しては自己資金により賄っております。また、西風新都バイオマス発電所の建設費用等、設備投資資金需要に対しては自己資金および長期借入金により調達することとしております。なお、西風新都バイオマス発電所の資金調達においては、取引銀行2行と50億円のコミット型シンジケートローン契約を締結しております。
また、当社グループでは、資金の短期流動性を確保するため、シンジケート銀行団と50億円のコミットメントライン契約を締結し流動性リスクに備えております。

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