四半期報告書-第69期第2四半期(平成27年7月1日-平成27年9月30日)

【提出】
2015/11/09 11:25
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30項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境に改善の動きが見られるなど総じて緩やかな回復基調が続いたものの、中国経済の減速懸念に起因する株式市場の混乱等もあり先行きに不透明感が残りました。
一方、当グループの中核である建設産業においては、首都圏や一部の地域を除き公共投資が前年比マイナスで推移したものの民間設備投資は底堅く推移し、住宅投資は緩やかな回復基調を維持しました。
このような経営環境の中、当社グループは、市場の環境変化に臨機応変かつ柔軟に対応し、鋭意事業活動を展開してまいりました結果、建築部門が首都圏で予定していた工事の受注の一部が下半期にずれ込んだものの、土木部門の大型繰越工事が順調に進捗したことから、当第2四半期連結累計期間の売上高は、168億80百万円(前年同期比12.3%増)となりました。
損益面につきましては、受注物件の絞り込みや資材費等の上昇が当初見込みを下回り、売上高増加に伴い工事利益額も増加したことから、経常利益は、7億19百万円(前年同期比87.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、5億77百万円(前年同期比181.5%増)と大幅増となりました。
セグメントの業績は、次のとおりです。
(建設事業)
建設事業におきましては、前期からの繰越工事の完成等により、売上高は151億40百万円(前年同期比13.9%増)となり、セグメント利益は4億99百万円(前年同期比76.1%増)となりました。
なお、建設事業では、契約により工事の完成引渡しが第4四半期連結会計期間に偏る傾向がある為、第1四半期連結会計期間から第3四半期連結会計期間における完成工事高に比べ、第4四半期連結会計期間の完成工事高が多くなるといった季節的変動があります。
(不動産事業)
不動産事業におきましては、分譲住宅の販売等により、売上高は5億27百万円(前年同期比2.9%増)となり、セグメント利益は61百万円(前年同期比43.2%増)となりました。
(建材製造販売事業)
建材製造販売事業におきましては、販売量の減少により、売上高は2億63百万円(前年同期比14.0%減)となり、セグメント利益は84百万円(前年同期比53.6%増)となりました。
(その他)
その他の事業におきましては、有料老人ホーム運営事業の売上増加等により、売上高は9億48百万円(前年同期比3.3%増)となり、セグメント利益は73百万円(前年同期比14.7%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は56億79百万円となり、前連結会計年度末と比較して2億14百万円の減少となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フロー状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は29億54百万円(前年同期は得られた資金31億9百万円)となりました。これは主に、売上債権の減少による資金の増加額が未成工事支出金等の増加による資金の減少を上回ったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は3億33百万円(前年同期は使用した資金4億40百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は28億35百万円(前年同期は使用した資金25億21百万円)となりました。これは主に、借入金の返済によるものです。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、3百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。