四半期報告書-第59期第2四半期(平成30年8月1日-平成30年10月31日)

【提出】
2018/12/14 11:44
【資料】
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【項目】
29項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間(2018年5月1日から2018年10月31日まで)におけるわが国経済は、企業収益や所得環境に一定の改善がみられるなど、緩やかな回復基調を継続しておりますが、通商問題の動向が世界経済に与える影響や、海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響懸念もあり、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。
このような中、当社グループは、安全・安心かつおいしさの追求に重点をおいた包装米飯及び包装餅の適正価格での安定供給に努めることを基本に、お客様の消費動向を捉えながら多様化するニーズに対応した販売活動を行ってまいりました。
当社グループは、食品事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しておりますが、製品分類別における販売の動向は以下のとおりであります。
包装米飯製品では、日本古来の炊飯方法を忠実に再現した独自の製造技術(厚釜ガス直火炊き)により、電子レンジ2分で家庭と同様の炊き立てごはんを再現できる利便性に加え、製品名に原料米の産地銘柄を明確に表示していることがお客様の安全・安心意識にマッチし、引き続き堅調に推移いたしました。その結果、包装米飯製品の売上高は102億84百万円(前年同期比10.8%増)となりました。なお、発売から昨年30周年を迎えた「サトウのごはん新潟県産コシヒカリ」が長年に渡りお客様からご愛顧を頂いてきた結果、「パックごはん」というカテゴリーを創出した商品として評価を頂き「2018年グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞致しました。
包装餅製品では、当社グループ独自の「ながモチフィルム」 (酸素吸収機能をもつ透明な個包装フィルム)をよりいっそうお客様に認知して頂けるよう、新しいCMキャラクターに「りんか&あんな」(SNSで50万人を超えるフォロワーを誇る双子の小学校1年生)を起用した新CM「おいしさのしるし篇」を全国放映するなど、販売活動に取り組みました。また、新商品として、最高級まる餅の提案として「サトウのまる餅 至高の餅 新潟県魚沼産こがねもち300g」「サトウのまる餅 至高の餅 滋賀県産羽二重糯300g」、鍋料理に最適な商品として「サトウの切り餅 鍋もち」を発売して、さらなる需要拡大に向けた取り組みを実施いたしました。
「サトウの鏡餅」では、外装パッケージを従来の赤色を基調としたものから一新して、華やかなゴールド色やプラチナ色を採用し、より豪華さを演出するとともに、店頭売り場でも存在感を示す大幅なリニューアルを実施しました。また、当社グループのうさぎもちでも昨年発売し好評を頂いた「あんこ餅」入り鏡餅の商品拡充を行うなど、年末の最需要期に向けて取り組みを行いました。その結果、「ながモチフィルム」が認知されてきた効果もあり包装餅製品の売上高は50億34百万円(前年同期比6.5%増)となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高はその他18百万円(同5.6%減)を加えた153億36百万円(同9.3%増)となりました。
利益面につきましては、物流費の増加及び販売量増加にともなう販売促進にかかる費用等が増加しましたが、売上高の増加にともない売上総利益が増加した結果、営業利益は2百万円(前年同四半期営業損失3億2百万円)、経常利益は92百万円(同経常損失2億53百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は47百万円(同親会社株主に帰属する四半期純損失1億22百万円)となりました。
なお、当社グループは主力製品である包装餅が季節商品(特に鏡餅)であり、その販売が年末に集中するため、第3四半期連結会計期間の売上高及び利益が他の四半期連結会計期間に比べ著しく増加する傾向があります。
(2) 財政状態の分析
(資産の部)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は347億84百万円となり、前連結会計年度末に比較し52億76百万円増加いたしました。これは、原材料及び貯蔵品(前連結会計年度末比10億94百万円減)並びに仕掛品(同6億41百万円減)が減少したものの、受取手形及び売掛金(同25億73百万円増)、商品及び製品(同40億49百万円増)の増加が主な要因となっております。
(負債の部)
当第2四半期連結会計期間末における負債は228億93百万円となり、前連結会計年度末に比較し54億91百万円増加いたしました。これは、長期借入金(前連結会計年度末比7億72百万円減)が減少したものの、運転資金としての短期借入金(前連結会計年度末比65億50百万円増)の増加が主な要因となっております。
(純資産の部)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比較し、配当金の支払及びその他有価証券評価差額金の減少により2億15百万円減少し、118億91百万円となりました。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較
を行っております。
(3) キャッシュ・フローの状況
営業活動の結果支出した資金は40億7百万円(前年同四半期比1億96百万円増)となりました。
これは、たな卸資産の増加額が7億59百万円減少したものの、売上債権の増加額が7億17百万円、役員退職慰労引当金が1億99百万円減少したことにより支出した資金の増加が主なものとなっております。
投資活動の結果支出した資金は17億円(前年同四半期比29百万円増)となりました。
これは、有形固定資産の除却による支出が27百万円、無形固定資産の取得による支出が47百万円、それぞれ減少したものの、有形固定資産の取得による支出が30百万円、投資活動のその他の支出が33百万円増加したほか、有形固定資産の売却による収入が40百万円減少したことにより支出した資金の増加が主なものとなっております。
財務活動の結果得られた資金は53億82百万円(前年同四半期比51百万円減)となりました。
これは、長期借入れによる収入が3億20百万円減少したものの、運転資金としての短期借入金の純増額が1億円増加、長期借入金の返済による支出が1億80百万円減少したことが主なものとなっております。
以上の結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は、1億80百万円(前年同四半期比1億6百万円増)となりました。
(4) 事業上及び財務上の対応すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じたものはありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は78百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)主要な設備
当第2四半期連結累計期間末日において、確定している重要な設備計画は、次の通りであります。
2018年10月31日現在
事業所名
(所在地)
設備の内容投資予定額資金調達方法着手年月完了予定
年月
完成後の
増加能力
総額
(百万円)
既支払額
(百万円)
当社
東港5丁目工場(仮称)
(新潟県北蒲原郡)
無菌化包装米飯
製造工場
約4,000703借入金及び
自己資金
の予定
2018年
7月
2019年
5月
包装米飯
生産能力
24%増

(注) 1.上記の金額に消費税等は含まれておりません。
2.なお、2018年12月10日開催の取締役会において、日産最大20万食(現既設ライン日産10万食または11万5
千食)に対応すべく、工場棟面積の増大及び更なる省人化を推進した各施設の設計・仕様変更により、投資予定額の総額を10億円増額し約50億円とすることを決議しております。