四半期報告書-第59期第3四半期(平成30年11月1日-平成31年1月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間(2018年5月1日から2019年1月31日まで)におけるわが国経済は、企業収益や所得環境に一定の改善がみられるなど、緩やかな回復基調を継続しておりますが、通商問題の動向が世界経済に与える影響や、海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響懸念もあり、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。
このような中、当社グループは、安全・安心かつおいしさの追求に重点をおいた包装餅び包装米飯の適正価格での安定供給に努めることを基本に、お客様の消費動向を捉えながら多様化するニーズに対応した販売活動を行ってまいりました。
当社グループは、食品事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しておりますが、製品分類別における販売の動向は以下のとおりであります。
包装餅製品では、当社グループ独自の「ながモチフィルム」 (酸素吸収機能をもつ透明な個包装フィルム)をよりいっそうお客様に認知して頂けるよう、新しいCMキャラクターに「りんか&あんな」(SNSで50万人を超えるフォロワーを誇る双子の小学校1年生)を起用した新CM「おいしさのしるし篇」を全国放映するなど、販売活動に取り組みました。また、新商品として、最高級まる餅の提案として「サトウのまる餅 至高の餅 新潟県魚沼産こがねもち300g」、「サトウのまる餅 至高の餅 滋賀県産羽二重糯300g」、鍋料理に最適な商品として「サトウの切り餅 鍋もち」を発売して、さらなる需要拡大に向けた取り組みを実施いたしました。
「サトウの鏡餅」では、外装パッケージを従来の赤色を基調としたものから一新して、華やかなゴールド色やプラチナ色を採用し、より豪華さを演出するとともに、店頭売り場でも存在感を示す大幅なリニューアルを実施しました。また、当社グループのうさぎもちでも昨年発売し好評を頂いた「あんこ餅」入り鏡餅の商品拡充を行うなど、年末の最需要期に向けた取り組みを行いました。その結果、包装餅市場が縮小傾向にあるなか当社グループは「ながモチフィルム」が認知されてきた効果もあり販売が堅調に推移し包装餅製品の売上高は179億88百万円(前年同期比3.3%増)となりました。
包装米飯製品では、本年度につきましても労働人口の減少等により原料米以外の人件費、物流費等の大幅な上昇が続き、自社の努力のみではコストを吸収することが困難となったことから、昨年価格を据え置いた主力の新潟県産コシヒカリ等の新潟県産米商品につきましても、11月21日出荷分より販売価格の値上げを実施いたしました。しかし、日本古来の炊飯方法を忠実に再現した独自の製造技術(厚釜ガス直火炊き)により、電子レンジ2分で家庭と同様の炊き立てごはんを再現できる利便性に加え、製品名に原料米の産地銘柄を明確に表示していることがお客様の安全・安心意識にマッチし、販売は引き続き堅調に推移いたしました。その結果、包装米飯製品の売上高は156億54百万円(同7.8%増)となりました。なお、発売から昨年30周年を迎えた「サトウのごはん新潟県産コシヒカリ」が長年に渡りお客様からご愛顧を頂いてきた結果、「パックごはん」というカテゴリーを創出した商品として評価を頂き「2018年グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞いたしました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高はその他26百万円(同13.9%減)を加えた336億69百万円(同5.3%増)となりました。
利益面につきましては、物流費の増加および販売量増加にともなう販売促進にかかる費用等が増加しましたが、売上高の増加にともない売上総利益が増加した結果、営業利益は15億68百万円(前年同四半期営業利益11億35百万円)、経常利益は17億9百万円(同経常利益12億1百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益については11億60百万円(同親会社株主に帰属する四半期純利益8億60百万円)となりました。
なお、当社グループは主力製品である包装餅が季節商品(特に鏡餅)であり、その販売が年末に集中するため、第3四半期連結会計期間の売上高及び利益が他の四半期連結会計期間に比べ著しく増加する傾向があります。
(2) 財政状態の分析
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は354億7百万円となり、前連結会計年度末に比較し58億99百万円増加いたしました。これは、現金及び預金(前連結会計年度末比20億18百万円減)、仕掛品(同7億47百万円減)並びに原材料及び貯蔵品(同7億70百万円減)が減少したものの、受取手形及び売掛金(同78億36百万円増)、有形固定資産のその他(同24億47百万円増)の増加が主な要因となっております。なお、有形固定資産のその他の増加は、聖籠工場の建設にともなう支払であります。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末における負債は224億15百万円となり、前連結会計年度末に比較し50億13百万円増加いたしました。これは、長期借入金(前連結会計年度末比7億52百万円減)が減少したものの、運転資金としての短期借入金(同43億円増)および未払金(同21億31百万円増)の増加が主な要因となっております。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比較し、親会社株主に帰属する四半期純利益等により、8億85百万円増加し、129億92百万円となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更および新たに生じたものはありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億21百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間末日において、確定している重要な設備計画は、次のとおりであります。
2019年1月31日現在
(注) 上記の金額に消費税等は含まれておりません。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間(2018年5月1日から2019年1月31日まで)におけるわが国経済は、企業収益や所得環境に一定の改善がみられるなど、緩やかな回復基調を継続しておりますが、通商問題の動向が世界経済に与える影響や、海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響懸念もあり、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。
このような中、当社グループは、安全・安心かつおいしさの追求に重点をおいた包装餅び包装米飯の適正価格での安定供給に努めることを基本に、お客様の消費動向を捉えながら多様化するニーズに対応した販売活動を行ってまいりました。
当社グループは、食品事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しておりますが、製品分類別における販売の動向は以下のとおりであります。
包装餅製品では、当社グループ独自の「ながモチフィルム」 (酸素吸収機能をもつ透明な個包装フィルム)をよりいっそうお客様に認知して頂けるよう、新しいCMキャラクターに「りんか&あんな」(SNSで50万人を超えるフォロワーを誇る双子の小学校1年生)を起用した新CM「おいしさのしるし篇」を全国放映するなど、販売活動に取り組みました。また、新商品として、最高級まる餅の提案として「サトウのまる餅 至高の餅 新潟県魚沼産こがねもち300g」、「サトウのまる餅 至高の餅 滋賀県産羽二重糯300g」、鍋料理に最適な商品として「サトウの切り餅 鍋もち」を発売して、さらなる需要拡大に向けた取り組みを実施いたしました。
「サトウの鏡餅」では、外装パッケージを従来の赤色を基調としたものから一新して、華やかなゴールド色やプラチナ色を採用し、より豪華さを演出するとともに、店頭売り場でも存在感を示す大幅なリニューアルを実施しました。また、当社グループのうさぎもちでも昨年発売し好評を頂いた「あんこ餅」入り鏡餅の商品拡充を行うなど、年末の最需要期に向けた取り組みを行いました。その結果、包装餅市場が縮小傾向にあるなか当社グループは「ながモチフィルム」が認知されてきた効果もあり販売が堅調に推移し包装餅製品の売上高は179億88百万円(前年同期比3.3%増)となりました。
包装米飯製品では、本年度につきましても労働人口の減少等により原料米以外の人件費、物流費等の大幅な上昇が続き、自社の努力のみではコストを吸収することが困難となったことから、昨年価格を据え置いた主力の新潟県産コシヒカリ等の新潟県産米商品につきましても、11月21日出荷分より販売価格の値上げを実施いたしました。しかし、日本古来の炊飯方法を忠実に再現した独自の製造技術(厚釜ガス直火炊き)により、電子レンジ2分で家庭と同様の炊き立てごはんを再現できる利便性に加え、製品名に原料米の産地銘柄を明確に表示していることがお客様の安全・安心意識にマッチし、販売は引き続き堅調に推移いたしました。その結果、包装米飯製品の売上高は156億54百万円(同7.8%増)となりました。なお、発売から昨年30周年を迎えた「サトウのごはん新潟県産コシヒカリ」が長年に渡りお客様からご愛顧を頂いてきた結果、「パックごはん」というカテゴリーを創出した商品として評価を頂き「2018年グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞いたしました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高はその他26百万円(同13.9%減)を加えた336億69百万円(同5.3%増)となりました。
利益面につきましては、物流費の増加および販売量増加にともなう販売促進にかかる費用等が増加しましたが、売上高の増加にともない売上総利益が増加した結果、営業利益は15億68百万円(前年同四半期営業利益11億35百万円)、経常利益は17億9百万円(同経常利益12億1百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益については11億60百万円(同親会社株主に帰属する四半期純利益8億60百万円)となりました。
なお、当社グループは主力製品である包装餅が季節商品(特に鏡餅)であり、その販売が年末に集中するため、第3四半期連結会計期間の売上高及び利益が他の四半期連結会計期間に比べ著しく増加する傾向があります。
(2) 財政状態の分析
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は354億7百万円となり、前連結会計年度末に比較し58億99百万円増加いたしました。これは、現金及び預金(前連結会計年度末比20億18百万円減)、仕掛品(同7億47百万円減)並びに原材料及び貯蔵品(同7億70百万円減)が減少したものの、受取手形及び売掛金(同78億36百万円増)、有形固定資産のその他(同24億47百万円増)の増加が主な要因となっております。なお、有形固定資産のその他の増加は、聖籠工場の建設にともなう支払であります。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末における負債は224億15百万円となり、前連結会計年度末に比較し50億13百万円増加いたしました。これは、長期借入金(前連結会計年度末比7億52百万円減)が減少したものの、運転資金としての短期借入金(同43億円増)および未払金(同21億31百万円増)の増加が主な要因となっております。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比較し、親会社株主に帰属する四半期純利益等により、8億85百万円増加し、129億92百万円となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更および新たに生じたものはありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億21百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間末日において、確定している重要な設備計画は、次のとおりであります。
2019年1月31日現在
事業所名 (所在地) | 設備の内容 | 投資予定額 | 資金調達方法 | 着手年月 | 完了予定 年月 | 完成後の 増加能力 | |
総額 (百万円) | 既支払額 (百万円) | ||||||
当社 聖籠工場 (新潟県北蒲原郡) | 無菌化包装米飯 製造工場 | 約5,000 | 2,145 | 借入金及び 自己資金 | 2018年 7月 | 2019年 5月 | 包装米飯 生産能力 24%増 |
(注) 上記の金額に消費税等は含まれておりません。